暴走ライオンと愛されウサギ

bousou lion to aisare usagi

暴走ライオンと愛されウサギ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×23
  • 萌1
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
3
得点
15
評価数
4
平均
3.8 / 5
神率
0%
著者
真船るのあ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
こうじま奈月 
媒体
小説
出版社
白泉社
レーベル
花丸文庫
発売日
価格
¥619(税抜)  
ISBN
9784592877080

あらすじ

大学進学を機に上京した悠は、幼いころ自分を家来扱いしていた幼馴染に再会、強引に同居させられる。売れっ子モデルとなった幼馴染は悠との新婚生活を夢み「悠のために童貞をとっておいた」と迫り!? 

表題作暴走ライオンと愛されウサギ

売れっ子モデルの従兄、20歳
上京したての大学生、18歳

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数3

ライオン系イケメンモデルの一途の証は童貞!?

従兄弟同士の誤解と擦れ違いラブでコミカルテイストの甘いお話でした。
15才で家を出て現在二十歳で人気モデルの洸煕と2歳年下で大学進学の為に
上京して来た悠は従兄弟同士。
子供の頃からオレ様でガキ大将だった洸煕の家来のようにいつも傍にいる事を
半分洸煕に強制されていると思い込んでいた悠が忘れていた過去の出来事や誤解で
洸煕に真摯に愛されていた事を知って相愛になるまでのストーリーに洸煕の家の内情も
バックに入れながらアットホームな雰囲気も出しつつのラブストーリーで
読み終えると後味すっきりの楽しい気分になれる作品でした。

悠は上京して洸煕に見つからないように一人暮らしを始めるつもりだったが
あっさり見つかり、強引に同居させられてしまう。
また子供の頃のように家来や下僕にされるのかと思っていたら、なんと嫁と言われ仰天。
子供の頃に約束をしたと言われるが悠にはそんな記憶が全然無いが、逆らうのが怖くて
何も言えなくなってしまう。

逆らえなくて怖いと言う事すら悠の忘れている過去の出来事の影響なのですが、
初めはライオンと臆病ウサギみたいな感じなのが、いつの間にか臆病ウサギに
オレ様ライオンが翻弄されて振り回されてる感じになります。

強制的に同居させられ、迫られ、気弱なウサギはある日爆発して強気になってしまう。
逆にライオンさんは、気弱になり嫌われたく無いと姿を隠す、するとウサギは寂しくなる
すれ違った現状を打破する為にウサギはライオンさんの祖母の法事に二人で田舎に帰る。
そこでウサギは過去に起きた忘れてしまった出来事を思い出す。
子供の頃から本当はライオンさんが好きだった事を思い出す。
まるで童話みたいなレビューになってしまったけど本筋はこんなお話。

でもライオンこと、洸煕が初めて悠にお前の為に童貞を守った発言には笑わせてもらった。
その思いは重すぎる~なんてダジャレ的に感じます。
それに洸煕の実家のお祖父さんのツンデレ具合が妙に可愛いと思ってしまう。
素直に孫が可愛いと言えない意地っ張りなおじいちゃん、密かに孫のファンクラブに
加入しているなんて事実は死ぬまで隠し通したかっただろうなとほのぼのしながら
読み終えた作品で楽しめました。

2

今度はコスプレですか!?と思ったら・・・

真船さんの花丸文庫ですから、ライトで可愛い王道なのは想定内です。もうそれはいいんです(違ったら逆に驚くよ、私は)。

問題はその中身なんですよね。
真船さんの王道は、設定よりもキャラクターのタイプで個人的に好みが分かれることが多いんです。

私は『人の話を聞かない(聞く気がない)』自己中心的で身勝手な攻キャラクターはものすごく苦手というか大キライなんですよ。それだけで読む気が失せるくらい。

それで、最初は洸煕(攻)に『うわぁ・・・』と思っちゃったんです。
まあすぐに、20歳と若いのに加えてあまりにもアホなので、ハラ立つ前に情けなさ過ぎて呆れてしまって、もう大目に見てやろうかとさえ感じましたけどね。

ただ、読み進めるとごく表面的な言動はともかく、洸煕は決して(少なくとも私がダメなタイプの)『俺様』じゃないんですよね。
子どもっぽい独占欲は迷惑だけど、根はむしろ誠実だよ。そこは好感度アップ。

という訳で『またやったか・・・!?』と一瞬気が遠くなりかけましたが(とにかく最近新刊のハズレ率というかハズし率が高いので)、すぐにそうじゃないとわかってホッとしましたよ。

ラブについてはもう『いつも通り』です。
悠(受)のぐるぐる具合の途中経過から到着点まですべてが『もう読まなくてもいいんじゃ・・・』というくらいに、見事なお約束展開です。

でももう、これに限らず真船さんの王道はそういう『様式美』を楽しむ作品だと思ってますから、もうこれでいいんです!

それに、キャラクターが最初の印象とちょっと違ってたのもそうですが、何より本当の意味での強引も無理矢理も(微妙なラインだったとしても)なく純愛だよね。

実際、舞台やキャラクターが変わっても、大元の部分は同じような・・・ハッキリ言ってストーリー展開なんてもうわかりきってるのに読ませてくれる真船さんの安定感・安心感はスゴイと思ってます。

うん、ホント思ってたよりもずっとよかったですね。面白かった。
真船さんの花丸文庫の作品は、個人的にどうもいまひとつ合わないことが多いんですが、これは花丸ではいちばんよかったかもしれません。

ま~、なんだかんだ言って真船さんは好きなんです。作家買いしちゃってますから。

それはともかく、表紙イラストからてっきり今度は(女装花嫁・メイドものをシリーズ展開されてる作家さんですから)コスプレものにスライドか?と思ってたんですが『ライオンとウサギ』の比喩はともかく、これコスプレほとんど関係ないじゃん。ラストのおまけエピソード程度?そこはちょっと拍子抜けでした。←『コスプレ見たかった!』わけではないんですが、完全に『コスプレ』だと思い込んでたので。

でも、表紙カラーはとても綺麗です。

2

挑戦してみた!

間違えて買ってしまったイラストも作風も苦手な作品。
しかし、これも勉強と頑張ってみました(汗)
とっても可愛らしい作品で、ラストの団円は超ハッピー☆
後書きに作者さんが女装を通り越してアニマルコスプレとなりました。と書かれていますが、それがメインなのではなくて、表紙にもあるイラストはラストのハッピーエンド直前の余興でございます。
題名は、暴走ライオンとありますが、肉食の雰囲気はあるにはあるのですがそれは仕事のイメージであって、主人公(受け)と絡むと、駄犬?尻尾ブンブン振ってヨダレ垂らしてちょっと躾けがなってないでもウサギ大好きがあふれているような、そんな大型ワンコ風味な感じがします。
一方主人公が愛されウサギというわけですが、ライオンに喰われるんじゃないかとビクビクして様子をうかがって、何とか逃げようとするけど本当はライオンはウサギを可愛がりたくてしようがないんだよ。
みたいなそんな組み合わせです。

大学進学で東京に上京してきた時に突然現れて、お前はオレの家に住むのだと強引に悠を連れて至ったのは、15歳で単身上京して今は人気モデルとなっている2歳上のいとこの洸煕。
実は、悠は洸煕に会うのだけは避けたかったのです。
田舎にいた時みたいにパシリにされるのかと、側にいるとコンプレックスを刺激される何かにつけて比較される格好イイいとこの側にはもういたくない。
しかし、洸煕はまるで新婚のようだと喜び、悠は嫁だと言い出す始末。
ご機嫌をそこねたくなくて、うまくかわす悠ですが、少しイメチェンした悠が急にモテ期に入った為に洸煕の嫉妬を呼び、キス以外のそれ以上をされてしまうのでした。
そんなことがありながら、すれ違いや過去のこだわりが関連して、悠がちゃんと洸煕を好きと自覚して受け入れるという展開です。

純粋に好きなのに、コンプレックスが深すぎて素直にその好意を受け取れない悠の姿。
嫁発言も、過去の悠が忘れていること。
傲岸不遜な洸煕の、母親に捨てられた、祖父との確執とが影響して拗ねてしまったというのを知った途端に、急に心が揺らぐ悠は
何でも完璧だと思った洸煕に、そんな弱さがあったなんて、という捻くれたとりかたをすると、悠はお子様で人の気持ちを考えることのできない人?あまりに洸煕の態度が命令的で独占欲が強すぎてそこまで目がいかなかったってことかな?

しかしながらハッピーエンドの結末は実はみないい人で、洸煕に強くあたって家を追いだした祖父も実は・・・とかハッピーエンドのお約束がテンコ盛りでした。
ラストには、洸煕の兄が洸煕のライバルの神崎を食ってしまいそう?とかいう楽しみも盛り込みながら。
こういうライトでとってもかわいらしくて幸せなお話は、背中がこそばゆくなる感じがしましたw
やっぱり、自分的には素直でかわいすぎる作品はちょっと苦手ですが、でも王道っぽくてよくできたお話なのかな?という感じです。

1

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