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shinrabanshou kitsune no koshiire
森羅万象シリーズ3作目。このシリーズいいですね!
しかし、私ホントに人外好きだなあ・・・と我ながらちょっとどうなんだと思ってしまった。
今回のメインCPは、1作目から脇で顔は出してたもののキャラクターをしっかり把握できるほどじゃなかった(というより単に私の印象が薄かっただけか?)ので、実際に読み始めるまで楽しみなような怖いようななんとも微妙な気分だったんですよね。←シリーズのコンセプトやカラーは大好きなんですが、キャラクタータイプによってダメになり得るので(1作目はまさにそう。攻がすごく苦手)。
瑞宇(攻)は、今までなんとも掴み所のないキャラクターというイメージしかなかったんですよね。と言いますか、シリーズ作中でも『掴み所のないキャラクター』そのままだった気もするんですが。
それに、私はオヤジ趣味はないので(それでも受よりは攻の方がよっぽどマシだけど)、こちらも現在で40代という年齢的にも水壬さんのオヤジ好きという嗜好的にも『メインになったら瑞宇ってオヤジキャラクター?』と心配だったんです。
那智(受)はなんとなく私好みのような気がしてたんですけどね。
実際には、冒頭とラストのシーンだけが現在で、それ以外はほぼ18年前の瑞宇と那智のはじまりを描いていますが、当然ながら過去は瑞宇も若いんです。20代半ば?那智は18歳ですね。
必然的に、前2作のメインキャラクターは出て来ません。今まで不在だった(1作目受&2作目攻の父親である)妥真は攻の兄として出てますが。
読んでみたら、実年齢の割にはオヤジ臭いきらいはありましたが、これくらいならまあ大丈夫。
那智はやっぱり好みのキャラクターでした。こういうピュアな天然ちゃんは大好き!
まあ、瑞宇が好みかと言えばまったく違うんですけどね。むしろかなり苦手なタイプなんですが、その個人的に苦手な部分がそれほど前面に押し出されてなかったのでOKでした。行き過ぎてないというのか。
あるいはあまりにも那智が好みだったから霞んだのかもしれません。それはありそうだ。
ストーリーとしては、いわば『神に捧げる花嫁としての巫女(生け贄?)』系統(とざっくり纏めちゃっていいのかわかりませんが)では王道でしょうか。まさにお約束の展開だろうと思います。
でも、スピンオフで既に『共にある未来』を見せられてるわけで、最初から予想外でスリリングな展開なんて期待してませんから。ゴメンナサイ、先生。
私にとっては、大勢はそれでいいんですよ。問題はラブなんです。
ハッキリ言ってしまうと、2人の心情さえ丁寧に追ってくれたらヘビ神さまも狐の里も通りいっぺんでいいとさえ思った。←割り切り過ぎか!?
そういう意味では、もう言うことないです。背景はあっさりさっぱりでも、かえってラブが際立っていいくらいです。もう開き直ってます。←でもホントに、ラブが追いやられるよりよっぽどいいですね。それに、あっさりだとしてもいい加減に流されたとは感じなかったし。
私はHシーンが薄めなのもかえってよかったです。H描写よりも心情の方が見たいんですよ。2人のやりとりの雰囲気がすごく好き。狐姿で膝の上が堪らん。
イヤもう、ホントに久し振りに(最新刊買って)『神~っ!』と思えましたね。
いつ以来か・・・と考えてみたら、これの前って去年末に出た(そして年内に読んだ)同じ水壬さんの『幽霊ときどきクマ。』だった気がする。ということは2013年になって初!?
おかげさまで新刊買う気力が持ち直しました(実はもう尽きる寸前だったんですよね。5月は新刊1冊も買ってないし←これも含め5月刊も6月になってから買ってる)。
ありがとう、先生!
シリーズ3作目、御祓方の知良一族と相方になるアヤカシとの出会いから共に歩むまでを
描いている大好きなシリーズ、1作目はオオカミ、2作目がカッパ、今回の3作目が
もふもふ狐ちゃん、それも白くてふわふわ白狐です。
シリーズと言っても1冊完結しているのでどれから読んでも違和感が無いシリーズで
代々続く神官の家系を背景にした人と物の気とのラブストーリー。
単なる人間とアヤカシとの恋愛だけでなくアヤカシが引き起こしている事件を解決する
アクション系の内容でもあり楽しめる作品です。
プロローグ的には現代から始まるのですが、本編そのものの内容は18年前の
過去の出会いから始まる、主人公は白狐の那智と知良家の御祓方で瑞宇。
1作目の受け、2作目の攻めの若き日の父親も出ている作品で瑞宇はその弟になります。
那智は生まれた時から御子神様として村の神様に一生仕える事を運命づけられ
村から出る事を禁じられている。
でもふもとの村で3年に1度行われる祭りに密かに出かけ友人とはぐれアブナイ目に
合うが人間の二人に助けられるのだか、その片方の瑞宇の意地悪さに憮然とする。
実は那智は3年前にも祭りに隠れて行こうとしたが、何故かその時の記憶が無い。
それでもその祭りでの厄払いの鈴を誰かと交換していることだけは持っている鈴が
変わったことでそうだと知っている。
でもその出来事を思い出す事が出来ないのです。
そして、御子神として村の神の側に仕える日まで後3日、そこからは更に神殿から
一歩も出る事が出来ない定め。
そんな御子神の代替わりをする神事に外部から客が大事な客が訪れるが、それが祭りで
那智を助けてくれた知良兄弟なのですが、弟の瑞宇はやはり意地悪で村を抜け出した
事を秘密にしてあげる代わりに一日遊ぼうと言われる。
箱入り白狐の純粋な子供のような姿に萌えを感じるのですが、どちらかと言うと
大人しめで優しい白狐、瑞宇は可愛い子ほど苛めたいと思うようなタイプなのですが
自分の運命を健気に受け止めている那智に庇護欲と愛情を感じ始める。
白狐と御祓方の再会ものでもあるお話で、狐の村で起きている事件も解決するお話。
やっぱりシリーズ化してくれて嬉しいと思っている作品の一つになりました。
『森羅万象』シリーズ3冊目です。今度は可愛い狐の那智のお話です。お相手は、那智の窮地を救ってくれた、物の怪を調伏する力を持つ御祓方の瑞宇です。
お話が面白くて、グイグイ引き込まれます。
瑞宇と那智の運命的な出会いや再会と、那智が無くした記憶。那智が行う嫁入り大祭や、双美華様の秘密。
そして、那智が純粋で可愛いです。人間の時は無垢で守ってあげたくなるし、狐姿で油揚げをもらうシーンでは可愛すぎて悶えます。
一方の瑞宇は、好きなコは苛めたくなるようなところがあるけど、那智を守る姿がキュンとなります。
そして、訳あって、二人が離れられないという設定が萌えます。
登場するキャラが可愛くて、お話も面白くて、今後も続いてほしいシリーズです。
妖さんの面々の人間臭さが可愛らしくもいと可笑しいシリーズ3冊目。
コミカル寄りな1巻2巻も面白かったけれど、今回は妖や御祓方の自己主張が抑えられているし、千永×葵の出番もない。
3冊の中ではこの巻が一番ラブ度とオカルトファンタジーのバランスが取れていると思う。
今回は瑞宇叔父さん若かりし頃の那智との出会い編。
長年里を牛耳って私服を肥やしてきた権力者の悪事を暴きにきた知良兄弟は彼らをどう成敗するか、花嫁として捧げられる運命の那智はどうなってしまうのか!?…って時代劇っぽい大筋の中で瑞宇と白狐・那智がお互いに初恋を味わっているほのぼのとした内容になっていた。
瑞宇叔父さんってば絶対くせ者に違いないとは感じていたが、さずが知良一族の御祓方だけあって、ごく自然に相手の探りを煙にまく一枚上手な男だった。
ちょいワル・スケベ・いじめたがり屋な一面もあるが、那智にとっては初めて外の世界に連れ出してくれた優しい人なのだ。
いずれ神さまの元へ仕える御神子(みかみこ)になるからと、箱入り娘のように育てられた那智が油揚げを喜んで食べたり、車の助手席から眼をキラキラさせて都会の景色を覗いていたり、狐の姿で瑞宇に撫でてもらって気持ちよさそうにしていたりと、可愛い場面がいくつもあった。
このシリーズの人外キャラでは那智が一番可愛くて素直だと思うし、瑞宇の包容力にもほっこりするカップルだった。
ちなみに、名前だけしか出て来ずに出番が無いかと思っていた風来坊当主・妥真の登場は意外だったが、兄弟仲が良く息が合っているのは結構な事だ(^-^)
1巻だけの出番かと思っていた御知花(みちか)様も顔を出している。
全3巻読み終わった感想として、人も妖もキャラクターが活き活きしていたので読んでいて楽しかった。
また機会があればその後の話も読んでみたいシリーズだった。
妖を調伏する妖祓師のシリーズ第3弾は、1冊目の狼の時に出てきた何やら曲者の叔父・瑞宇とその式である那智の出会い編。
冒頭の調伏シーンから18年前に遡り物語が展開されていきます。
曲者の、という表現は実にこの頃から本当に喰えない奴でしたねぇ~
最初が狼、次が河童、今回は白狐という式の登場。
それぞれに個性的でしたが、今回の白狐は純粋無垢でかわいらしい。
曲者の瑞宇に手玉にとられちゃう?またわるい男にひっかかったもので(笑)
というのは、さておき、作中の狐イラストの瑞宇の膝の上に乗って油揚げをアーンしてるシーンとか、初めて街に降りてきて車の窓から身を乗り出しているシーンとか可愛かった♪
モフモフ度はちょい薄目だけど、かわいらしさ100%
それが瑞宇のちょいドS心を刺激しちゃうんですねw
妖狐の隠れ里・白峰で3年に一度のお祭りがあり、妖祓師の知良兄弟がやってくる。
この後、12年に一度神社の神様双美華さまの花嫁「斎王」となる御神子の代替わりの儀式があるのです。
その御神子として育てられていたのが白狐の那智。
斎王になるともう、神社からは出られなくなるからと、幼馴染みの冬江とこのお祭りにやってきます。
冬江とはぐれたところ、男達に乱暴されそうになったのを救ってくれたのが瑞宇達でした。
実は彼等は人間界で起きている強盗殺人事件と、この双美華様が関係あると睨み、調伏の為この里にやってきたのでした。
最初は双美華様の事を調べるために那智に接近した瑞宇ですが、彼のかわいさに興味がわき、彼を油揚げでつったり、外の世界を見せてあげたりもします。
そして、儀式の日彼等は双美華様の正体を見るのです。
瑞宇と那智の関係については、この今回の出会いの3年前に実は出会っているという伏線が。
瑞宇がちょっと捻くれた人なので、愛情がわかりにくいですが、泣かせたいと思うほどには、那智を頂いてしまうほどには関心があって、愛情も持っていたと言うことでしょう。
そして、那智がどうして瑞宇の式になったのか。
それがクライマックスの下りになるのです。
ヘビ苦手な方には気持ち悪いかもしれません。
瑞宇も喰えない男ですが、彼等の美知花神社の神様も酔狂なお方で気まぐれで喰えない神様ですよねw
このシリーズ結構登場人物がキャラ立ちしているので、面白いです。
那智はかわいいけど、決してアホの子だったり愚鈍ではなく、頭の良い子です。
箱入り狐でしたので、瑞宇に見染められたのが運の尽き?いや、彼を狭い世界から解放してくれる運命の人であったはずです。
妖祓師と式というと主従の関係のようでありますが、このシリーズ通して番の相手というのがいいですよね♪
ちょっと前2冊に比べるとライトでサクサクいけちゃいますが、瑞宇という人がかいま見えたのがよかったでした。
残念ながら前作の河童ちゃんや狼も出て来ませんが、これ1冊単体で楽しめるのも読みやすいかと思います。
前2作は読んでいたのですが、
しっかり内容を覚えていなかったので、
読んでいて入れ込むか心配でしたが、
前作の知識がなくても楽しめる内容でした。
無垢な心を持つ受の主人公という設定は
個人的には好きではありません。
でも、上手くモフモフ好きのツボを押していただき、
違和感なく読むことができました。
狐のイラストの可愛さに、悶絶です。
内容も濃かったので、2人のあまい部分が少なかったのが
残念です。シリーズを読み返したくなりました。
シリーズ1,3作目が好き。
2作目はうーん好き嫌いないけど あの不細工さは一言言及する価値あり(笑)
なシリーズでした。
当作は いぢめっこがお好きな方には、いいかも。
当本でも新藤先生に一つだけお願いしたい・・・・
先生の画風なことは承知なんですが
やっぱりもふは もふ っ って描いていただきたいーーーーーというのが
個人的願望です(TT)
白狐なんで、するりん とした美しさ なのかもしんないけどなあ・・
もうちょっとだけ 首回りとか しっぽとか もふ って。
すいません、わがまま言ってます。ごめんなさい。
お話自体は、攻め受けとも性格が好きなタイプでした。
攻めはいぢめっこ?
そしてそれを真正直に受け止めて逃げられない受け?
まんまとハマっていく受けさんを「あーあ」と見送っている感です(笑)
サブキャラの攻めさん兄も、1,2作目の父 と思うと、
「てめーあちこちで種まきやがって、ふらふらしやがって」と
ちっと怒る気持ちもありますが、
当作品内では、攻めさんの背中を適度に押してる感のある
いたって良い役どころで。
冒頭と最後にある、現時点での二人の甘さが
しぶい甘さで、うーん、話に合ってるといえばあってるし
でもやっぱもうちょっとラブラブな雰囲気であった時期があったなら
それを読みたかった気もするし、
実家に帰ります!とか言って、瑞宇をアワアワさせるようになってる
那智を読みたかった気もするし・・・
あと一歩なんかほしかったなあ というのが本音です。
わがままばっかりですいません・・・