奪還の代償 ~約束の絆~

dakkan no daishou

奪還の代償 ~約束の絆~
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神77
  • 萌×223
  • 萌6
  • 中立0
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
14
得点
495
評価数
108
平均
4.6 / 5
神率
71.3%
著者
六青みつみ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
葛西リカコ 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
シリーズ
忠誠の代償 ~聖なる絆~
発売日
価格
¥855(税抜)  
ISBN
9784344828124

あらすじ

故郷の森の中で聖獣の繭卵を拾った軍人・リグトゥールは絆を結んだ聖獣の繭卵を奪われてしまう。行方を追う中、主に虐げられる聖獣・カイエと会い…。シリーズ最新作。
【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。

表題作奪還の代償 ~約束の絆~

リグトゥール・フェルバッハ,護国軍准尉
カイエ,主に虐げられている黄位の聖獣

その他の収録作品

  • 花の香り、蜜の吐息
  • あとがき

レビュー投稿数14

一冊目を読めばシリーズ全巻揃えたくなる筈

 虐待されてるカイエを見ているのがつらい。こんな扱いを受けるべきじゃない存在なのに。
 出会ってすぐからカイエのリグへの懐き方が可愛いのなんの。
 ここから辛い展開てんこ盛り。ベルマンがカイエの体を売り金を稼ぐシーンは胸糞すぎて痛すぎて本当に辛い。
 兄貴分的な存在の人から騎士殺しは大罪、偽の主でも失えば聖獣のメンタルはボロボロになると言われていたけど、リグが男前な決断をしてくれたお陰で、スカッとする展開になるが、そう簡単に直ぐに幸せに暮らせるわけじゃなかった……。
 家族かカイエかを選ぶところでカイエを選んだリグ偉い。
 ヴァルとキリハの行動が英雄すぎてグッとくる。二人と味方たちのおかげでリグとカイエが再開できた瞬間は感動。
 學校パートは、前作のギルとリュセが出てきて安心感が強い。
 互いが互いに欲求をぶつけられず悶々としているところに、ヴァルキリがキューピットになってくっつけようとするのにテンション上がる。
 終盤はもう…前半のシリアスさとは打って変わってニヤニヤのオンパレード。ずっと可愛い。

0

等身大のモフモフカプ

前作、前々作に引き続き楽しく読ませて頂きました!

それぞれ作中の主人公達が抱える辛さや幸せの形は多種多様で、あらすじは省きますが、それぞれお話が立っている代償シリーズ。


この2人、私の中では、シリーズ中の、ベストオブカップルです!
今回は、とにかくリグとカイエが2人で居るのが可愛くて可愛くて仕方ありませんでした。

なんていうか心が洗われるというか…全然説明になっていませんが、読んでいてとっても癒されるんです。

リグがカイエのことを甲斐甲斐しく面倒見てあげる幼少時代の描写も、大人になって恋を自覚したリグが悶々とする描写も、どれもこれも愛が詰まっていて温かさが伝わってきました。
2人が幸せの時だけをぬくぬく生きてきた訳では無いからこそ、お互いを思いやって大事にし合う関係性が凄く癒しでした。
リグがカイエのことを「君」って呼ぶところとか、ほんとにカイエのこと大事にしてるんだなって伝わってきます。そして根が真面目で優しいリグの性格が現れていると思います。

また、カイエがリグに「もう…わがまま言わないから、嫌いにならないで」なんて言ったシーン、まじで悶えました。なんて可愛いのかしら。
あざといセリフなのに、なんでこんなに素直に心に降ってくるんでしょう。こんなのリグじゃなくてもカイエのこと好きになっちゃうよ!

また葛西りかこ先生の挿絵の素晴らしさも毎回のことながら脱帽です。
くせっ毛のカイエのそばかすが散った繊細で柔らかい表情と、これまた緩くウェーブのあるリグの色っぽさ。完璧です。

ちなみにカイエに手を出しそこねたリグが1人反省会で自分のことを大馬鹿野郎と言っていましたが、ほんと根が真面目で笑っちゃいました。なんて微笑ましい!

この2人のイチャイチャを同人誌で早速補完させていただきました。

とっても素敵な作品に出会えて感謝です。

1

慟哭が聞こえてきそうな絶望とあまあま

最っ高でした。
読み始めは、硬めに感じる文章と世界観のカタカナ用語に乗り切れるか不安でしたが、リグが森で竜の卵を見つけてからは夢中!で読みました!
自分の片割れと出会えたホクホクから一転、卵を奪われたリグの我を失う程の捜索、無情な隠蔽。
文武両道で信頼厚く、立派過ぎるほどのリグが、げっそり頬が痩け目が窪み髪が伸び人相変えるほどの絶望の慟哭。
一方孵化した竜の子カイエは他の人間と絆を結ばされ、その男の所為で貧しく辛い生活を強いられる。
普段不憫健気受けスパダリ攻めが好きな私も腹底が苦しくなる程辛みを感じました。
そしてリグがカイエの宝物を見せて貰った時どのように泣いたのか…目に浮かぶようで。彼の長い年月が報われて、カイエを癒した彼もまたカイエに救われて良かったなぁと涙が出ました。

カイエへの残酷な仕打ちも読むのが辛く、それを目の当たりにしたリグの辛さも手にとるように分かりWでキツかった…クッキーに乗った果物をつまみ声を出さず泣くところも、動けない身体を弄ばれるのも。

すっごい辛いんですけど、それが報われる為だとかストーリー的に用意された設定としてじゃなく、辛い…(その後の)ほわわ…(その後の)胸熱…をしっかり感じながら読ませる力があるので何があっても身を委ねられました。
六青さんを初めて読みましたが、心を通わせたとしても二人をどう結ばせるのか想像させず、むしろ障害を作りまくってお話を展開させる書き方にグッときます。シリーズの他のも読みたくなりました。ちょっと絆の選定とか騎士になった人皆強くなれるのかなとかよく分かんないけど。

心無い呪縛と虐待の中のカイエに下宿人としてリグは、髪を溶かし蜜菓子を与え風呂に入れ、愛しいと伝え抱きしめ甘々に甘やかすシーンは何百頁でも読みたいです。懐いたカイエが腰に抱きついてきたり、喜んで尻尾をパタパタさせるのが可愛〜〜過ぎました。拝。

ドラマティックな騎士殺しやカイエの成獣シーンもあれば、うまく成長出来なくて落ち込むカイエが可愛萌、子を思う愛から肉欲を持ち始め自分の気持ちに抗うリグなどなど、お話の流れがツボ過ぎて真夏のビールのようでした。

0

代償シリーズは面白い

電子版には、挿絵がないので、情景を思い描くために何度も表紙を確認しました。
挿絵を堪能したい方は、紙本で読書をお勧めします。
聖獣が孵化してすぐの間の挿絵は、とても可愛らしいので、紙本も揃えるつもりです。

どんなに羨ましくても、他人が大事にするものを奪ってはならない、というお話。

金の聖獣の卵が、騎士の道中襲撃されて盗まれる。
卵は、売買されて、買った貴族が出生届けを出したけど、ちっとも金の聖獣の片鱗が発現しない。
元の持ち主の元が、カイエに虐待を繰り返す愛を持たない持ち主を処分して、取り戻す。
取り戻した騎士・リグにも、幼獣のカイエにも、トラウマが残ってしまった。
その後の色々は、苦労の連続。
でも、魔獣出撃で功績をあげて、汚名は挽回できた。

シリーズには他にも、盗難事件のアレンジバージョンがあります。
裏切りの代償 ~真実の絆~
誓約の代償 ~贖罪の絆~

0

騎士と奪われた聖獣の再会

もふもふシリーズ第3弾

第2弾終盤でちょろっと出て来た訳ありな騎士&聖獣カップルが主役です。

庶民の出ながら能力も人望もある護国軍隊士が森で見つけた繭卵。選ばれし騎士として孵化を待っていたのに奪われ誓約されてしまったことで別れ別れとなり必死に探す騎士リグテウールと偽りの主ものとして虐待されて育つ聖獣カイエの再会までの長い苦労と成獣となり戦闘に出られるようになるまでの成長物語です。

シリーズそれぞれが独立した話で個別に楽しめますが、やはり独特な世界観や登場人物のその後の活躍を見守るために通して読むべきでしょう。
今回、1作めで未解決だった組織的な繭卵窃盗の解決編でもありました。

憎むべき強奪者や組織的な犯罪者ですが、それぞれに『対の絆』に関わる悲しい過去や狂わされた運命に翻弄されていました。
捻じ曲げられた法や理をあるべき姿に戻そうと戦い続けるヴァルクートと一段と力を強めたキリハが頼もしかったです。

愛されずに虐げられていたカイエがそれでも優しくまっすぐに育ったのはひと時でも卵に呼びかけたリグの愛情あふれる言葉と思いだったのだと思います。
耳とふわふわ尻尾の幼いカイエは可愛くて、成獣になったカイエは儚げで美しいです。

2

今度のもふは陸行系

孵る前に繭卵を奪われた攻めさんが必死に探して探して探して
奪い返すというお話でした。
親の執念 凄まじい・・・

その凄まじさのあまり
ちょっと衝撃ですぐにレビューできなかった私。
奪い返す時のリグ(攻めさん)の想いが強すぎて、大変なことになるのですが
その想いは、自分の恨みからではなく、受けとなる聖獣カイエを守るため と
読めるので、うん、ぎりぎり納得しました。
そのあとの、絆となったカイエとリグのお互いを思いあうシーンは
せつなかったー。

前半ははらはら、せつなくて大変でしたが
後半は一転、糖分あり♡
帝国でカイエが聖獣小学校(勝手に命名)に通い始め
リュセ(!)がお迎えに来てくれて、学校いくのをぐずってたカイエが
頑張って自分の立ち位置を確保していくところは、
成長見守る親の気分でしみじみ・・・
またちびたちがもふになって転がってるのをみて
キリハが「俺もあっちで遊んできていい?」って聞くんだもん、もふ超可愛い~

そのあと、一緒に寝る寝ない話でもめはじめ(笑)
「本能だからいいんだ!」とヴァル(皇帝なんだけどなあ)に諭され
お酒をもらい、カイエからも誘惑され、ようようくっつきましたよ。

後半では、もう一つ山が。繭卵盗難のお話に決着です。
そちらは人間の強欲というか、嫌な部分を厳しく突きつけられて
厳しかった・・・・
こんな人間なんだけど聖獣の力を借りて、生き残っていいんだろうか
と、先生は書いてて不安にならなかったのかなあ?

大好きなリカコ先生の絵は、リグもカイエもとっても素敵でした!
繭卵を最初に見つけたリグの幸せそうな笑顔にきゅんきゅんし、
泣きながらサクランボを食べるカイエや、
リグに毛布をかけようとするカイエにうるうるし、
獣型のくりくりたてがみ?にうっとりし、神絵たっぷりです!

なんども読み返しましたが、
リュセたちとはまた違った じんわり味のあるカプでした。
そして人間の罪深さをまた一つ突きつけられた感のあるお話しでした・・・
そこがちょっと厳しかったなあ という印象あり、萌2で。

2

過去の苦難を乗り越えて

代償シリーズ3作目。
護国軍准尉リグと主から愛情を注がれずに育てられた聖獣カイエのお話し。

繭卵の密売によって手に入れたカイエがインペリアルでなかったことに腹を立てた主から虐待をされて育ったカイエ。
いつも怯えて暮らしているカイエが可哀想でいたたまれなかったです。

そんなカイエを助け出したリグと新たな対の絆となりようやく幸せになれると思われましたが、邪魔者はたくさん出てくるものですね・・・。
読んでいてハラハラさせられました。

遅咲きの二人でしたが、過去の苦難を乗り越えたからこその深い絆が感じられる作品でよかったです。
夜の初陣の助言をする皇帝ヴァルも良かった(^^)

4

絆の強さ

『贖罪の絆』の最後の最後、ワケアリとしてちょびっと登場した二人が今回の主役。
繭卵を発見した実直な騎士リグと、繭卵のときに奪われ偽りの相手と対の絆を結んでしまった聖獣カイエのお話です。

慈しみ大切にしていた繭卵を奪われたリグ。
執念ともいえる捜索の結果、ついにその聖獣と出会うのですが…奪われ偽りの絆を結んだカイエは主に虐げられ、とても辛いめにあっていました。

本当の主であるリグと離されたばかりか、愛してももらえず役立たずと罵られ、食べるものも着るものも不自由していたカイエ。
その姿は思わず涙ぐんでしまうほど酷いもの。
それでも素直で無垢なカイエ。だからこそ、どうしてカイエがこんな目に、と憤ってしまいました。

リグの深く優しい愛情。
惜しみなくカイエに与える様が、苦しかった心を満たしてくれます。

ふわんふわんくるんくるんなカイエ。
もうかわいさ爆発で、モフモフしたい!
リグの黒髪長髪もツボだし、何よりも二人のキャラが魅力的で、三作読んできた中で一番好きなカプです。

渦巻く陰謀と人の強欲。
巻き込まれたリグとカイエ、たくさん哀しい場面があったけれど、それでも二人の絆の強さがうかがえました。
今はまだリグについて回る噂と嫉妬のせいで辛い場面があるでしょう。でも、二人一緒なら大丈夫。
見ているだけで思わず微笑んでしまう、とても素敵な二人でした。

2

可愛いばっかり連呼したくなる

モフモフシリーズ3作目。
安定して面白い話ですが、こちらの攻は受に対する愛と執着が半端なかった。
今回は卵を奪われてしまった騎士が、執念でもって自分の聖獣を取り返し、騎士殺しをした上で絆を結び直すというアウトローな話。
このシリーズは陵辱がないので、安心して読めるのというのが非常に良いところです。
とはいえ、今回はちょっと受にとって可哀想な描写があるにはありますが、大人数でいたぶって、みたいなのを事細かに書かれていないのでほっとしました。

もうね、本当に悶え死ぬかと思いました。
何とも言えないほど、今回の主従は可愛いかった。
一途で健気で一生懸命という、大好きな受のパターンなのですが、もうこの子が尋常じゃないくらい可愛い。
健気でいじらしくって、涙を誘うレベルです。
特に、泣きながらサクランボを頬張るシーンなんて、不憫なのと健気なのと可愛いのとが混ざり合い、頭が沸騰しそうに興奮した挙げ句、挿絵のあまりの破壊力に身悶えする羽目に。
攻じゃなくても、これは悶えるでしょう!
薄汚れた子猫が道ばたで心細げに鳴いてたら、連れ帰らずにはいられないでしょう!
このカイエが、まさにそんな薄汚れて弱り切った子猫状態。

忠誠カップルと誓約カップルもちょいちょい登場していたりと、なんとも1冊で3冊分くらい美味しいお話になってました。
ちみっこい聖獣たちが、モフモフ学園でわらわらごそごそしてるのも、最高に可愛い。
サービスショットが多すぎて、この巻は始終悶えていたような気がします。

3

せつない

最初、この3作目を買うつもりはなかったのですが、表紙のカイエの可愛くて美しい姿を見て即買ってしまいました。

前作もそうですが、このお話には聖獣や魔獣が出てきたりします。でも世界観に着いていけないなんてことはなくて、むしろこの独特の世界観に引きずり込まれてしまいました。

陥れられ、奪われた自分の繭卵を諦めず何年かけてでも探し出そうとするリグトゥール。
一方、今の主ベルマンは本当の主ではないということを知らず、日々虐げられ寂しさを募らせるカイエ。
この二人が惹かれ合うように出会い、空白の時間を埋めるように仲睦まじくなっていく様子は本当に幸せそうで見ているこっちがほのぼのしてきます。
しかし、そんな二人にまた苦難が訪れて……と、切なくドラマチックな展開に目が離せません。

4

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