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youko na otouto
超ブラコンの是枝兄弟。それには訳が!
弟の葉には耳と尻尾があるのです。
葉に何かあったときのため医学部を目指した兄の幹と、自分の生まれを知りたくて民俗学に興味のある葉。
本当は葉は尻尾や耳はコントロール出来るのですが、大好きなお兄ちゃんに誰かの臭いがつくのが嫌でわざとかまってもらいたくてやっているようなのです。
いかに彼らが思いやりを持っ兄弟であるかがずっと綴られます。
民俗学の准教授や幹の親友らがわけありげな発言を残し、彼らがキーマンなことは確かです。
ラストにビックリな結末が用意されていたのですが、え?屁理屈?こじつけ?
これだけの結果を出すために兄弟バヵップルを延々と…
たしかに葉はかわいいし、幹は思ったより男前だし、抱き潰されそうになり葛藤するところがよくはありましたが、最初から結末が見えていたのが…
シリアスもふもふファンタジー、もちろん最強ブラコンで甘々も常に根底にあり
普通の人間ではありえない耳としっぽを持つ弟を守る事を心に決めている兄の攻め様と
そんな兄が大好きで金魚のフンと言われているようなイケメン弟が兄弟プラス恋人に
なるまでを、切なさや愛情の深さを背景に描いている作品でしたね。
同じ大学に通う自他共に認める相愛ブラコンの1歳違いの兄弟、兄は医学部で弟は
文系で民俗学を専攻してる、兄は耳や尻尾が出てくる弟を生涯守る為に医者をめざし
弟は自分が何者なのか知りたいと言う思いから民俗学を学ぶのですが、この攻め様と
受け様はホントにラブラブ兄弟なんです。
しかし、成長するにつけて、弟である攻め様に受け様には解らない変化が起きていた。
以上に嗅覚が良くて、兄が誰と会っていたとか何をしていたとか丸わかりなのですが、
兄はそんなことは知らない、大好きな兄への執着や嫉妬が激しくなっていくのです。
初めから両親にこの弟の事を知らされ、家族で弟を守って来て、普通と違うと悲しむ
弟を守り愛情を注いできた影響なのか、この弟は若干精神的に幼い気がします。
そして兄が大好きで兄以外どうでもいいと思っている弟に発情期が訪れたら、二人の
関係が変わってしまうのも当然なのです。
この攻め様、読みはじめはワンコ全開だったので人狼なのかと思っていたら狐だった。
まぁ、タイトルにも出てるのですが妖狐と言うより人狼と言った方がいい雰囲気。
発情期で兄を襲い、更に感情面でも兄が初めから大好きな弟は暴走し、発情期で精神的に
普通でない状態で受け様を追い込んで、弟である攻め様に恐怖し、普通の人間ではないと
受け様も解っていたのに、心が竦んでしまう。
愛しい最愛の兄を殺して自分だけのものにしてしまいたい衝動に駆られる弟。
弟は自分のその感情に恐れ、兄を殺してしまうかも知れないと家を飛び出す。
攻め様の生まれた経緯が、明かされる時に、攻め様は究極の選択を同族の長に命令され、
愛する兄を守る為に決断をするが、兄もまた、弟を守る為に自分の心に正直になる事を
選び、攻め様が大人になる為の儀式がいつの間にか始まって終わっていると言うお話。
攻め様の種族のちょっと切ない大人の儀式、攻め様は精神力と愛情で乗り越えたけど、
身近な人物を思うと悲しみが漂うような気がしました。
もちろん、この兄弟二人はハッピーになりましたがね。
モフモフ好きとしては、買わずにはいられなかった作品。
弟がどうやら妖怪なのですが、
もっとかわいらしいモフモフらしいしぐさが
あれば、より良かったのにな~と少し残念です。
また、ストーリーは、かなりシリアスでした。
なので、「面白くなかった」というより、
求めていなかったので「好みじゃなかった」という感想でした。
血のつながらない兄弟なのですが、
弟がどうやら人間では無いようで、感情によって
耳や尻尾が出てしまいます。
弟は、自分は何者なのか?と自問し、
兄は、そんな弟を守ろうとします。
まさに金魚のフンのような兄弟に、徐々に異変が。
弟の発情を迎えるのでした。
ストーリーは、どうオチがつくのか
楽しみな展開ではあったので、
ネタバレを読まずに読んでいただきたいです。
残念ながら、
イラストも、私は、あまり好みではありませんでした。