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夏色初恋ダイアリー!!
bye bye huckleberry
予想を超えるキュン度でした。
友達親子みたいな家庭(でもそれだけじゃない)で育った塁は
素直でなんでもわりとすぐ行動に移せて
誰とでもすぐ仲良くなれるタイプ。
あっけらかんと見せておいて、その実すごくあれこれ考えるのが好ましい。
そのせいで脈絡もない言動になるのがまた愛おしい。
一方の槙志は、寂しい幼少期を送ったせいで
自分で何でもやれるし決して我を通さず
相手の言動を先読みする慎重な男。
でも全く四角張った考え方じゃない、柔軟性もあるヤツ。
「ヒカリ」という“自分の知らない槙志の特別”の存在にやきもきして
もっと槙志を知りたい、深く仲良くなりたいという気持ちが
不用意な結果を招くのがとても切なかったです。
塁が槙志の実家に行って槙志を褒めるシーン、
“どこからでもあけられます”って調味料等の小袋を例えに出すあたり
そんな表現されたらぐぅの音も出ねーよ!!って感じでした。
従姉には無遠慮なのに、気を遣われることで寂しくなるって、
なんだか少しわかります。
(これ、『is in you』の同人誌で、弓削が妹にそんな態度だったのを一束が見て
羨ましくなった、というのを思い出しました)
自分にも、どこまでも槙志の素を曝け出して欲しい、と。
槙志の母親に「ヒカリ」の事を聞いてしまって、
槙志が見せた激しい拒絶と、
その後追いかけてきてくれたけどどんな言葉も聞きたくない塁の苦しさ。
ここ何度も読んでしまうのですが、ぎゅぎゅぎゅと潰されそうになるのです。
『おやすみ、ロビンソン』では、友達でならうまくいってたのに
恋人と呼び名が変わったらやたらとちぐはぐになってしまって
「友達に戻ろうか」と言われたくなかった事を言われる塁。
自分だけの用事は一人で済まし、「付き合せると悪い」と思ってしまうのと
いるだけでも楽しいからいつも一緒に来てほしいのと
どちらの気持ちもわかるだけに考えこんでしまいました。
自分らしくいたいけどいられなくなる、
そんな相手を見たくない、という二人でも
お互い根本の「好き」の気持ちは消えない。
以前、駅で予告も無く待たれた事が好ましくなかったのに、
アパートの前で待っててくれた“塁らしい”行動力を
素直に嬉しいと思う槙志、良かった…。
作中のオセロのエピソードはいちいち的確過ぎて、
更にもちろん他の「ここ好き!」っていう箇所に二度読み時に付箋をつけたら
付箋が足りなくなって前半で断念し、
参考書だったらガリ勉くん的な文庫になってしまって
(さすがにアンダーラインは引かないけどもw)
また何度でも読み返してきゅいきゅいすると思うので『神』です!!
本当に無駄なエピソードがなにひとつとして無いもの。
やっぱりかなり摑まっちゃってるな、という自覚があります!w
こういう一穂さんの小説が読みたかったです。
比較的ごく普通の男の子が、一穂さんの言葉で生き生きと魅力的に描かれている本。
誰かがひどく傷ついたり、
辛すぎる過去を抱えていたり、
特殊な状況を描いていたりという訳ではあまりないと思うので(主観)、
物足りないという人もいそうな気がしますが、
一穂さんの文章をじっくり味わうには、自分にはこれくらいがちょうど良かったです。
明るくて屈託のない、
中高が男子校なのもあってまだ童貞で彼女がいたこともない、子供っぽさが残る塁。
一見、大人っぽくて思慮深い、でも本当は不器用で自信のなさを抱える槙志。
すごく似ていたから・・・と槙志が塁を誤って「ヒカリ」と呼び、始まるふたりの友情。
昔、槙志といつも一緒にいたという、
でも、槙志がひどいことを言って会えなくなってしまったという、ヒカリ。
槙志の親友で幼なじみだったという、ヒカリ。
槙志と塁の掛け合いから、
ふたりは波長や価値観が合って、とてもしっくりきているのだということがよく分かる。
(テンポと小気味のよさの伝わる会話がとてもステキ、さすが一穂さん!)
でも、
単に気の合う親友っていうだけならなんてことないはずなのに、
塁は「ヒカリ」の存在が気になって、自分の中に消化しきれないもやもやが広がる。
今まで自然に誰とでも仲良くやってきた塁が、
深く考え込んでしまうほどに、そうしてでもどうにかしたいほどに、槙志の存在は特別・・・
考え込むと出る塁の癖、高速のまばたき。
槙志と出会ってから初めて、槙志にも他の人にもその癖を指摘されるようになるって、
きっとそういうことなんだろう。
今まで知らなかった感情が芽生えて、
軽口をたたきながらも色んなことを考え、もがきつつ変わっていこうとする。
素直なところを残しつつ成長していく、そんな塁がいとおしい。
話はすべて塁(受け)視点。
きっと塁の何倍も、ぐるぐると考えを巡らせているであろう槙志の気持ちは、
槙志が口にしてくれないと正確には分からない。
でも再読すると、
この時はこういうことを考えていたんじゃないかな、とか、
本当はもっと伝えたかったこういう想いもあったんじゃないかな、とか、
いくらでも思い描ける槙志の気持ちがあって、何度も涙が溢れそうになりました。
言葉にされていないからこそ想像が広がって、よりリアルにふたりを感じれたように思います。
好きと伝え合ってセックスして、happy。
皆が通る幸せへの道の様な気がしていたのに、ふたりは戸惑いと不安で思ったように進めない。
たわいもない友達としての楽しいやり取りならできていたのに、
肝心なことを言葉にするのはとても難しい。
こんなこと言わない方がいい・・・そう思いつつも言葉が止められないのも、
弱い自分を分かって欲しいのに、すべてを晒すのは怖いのも、
自分もそうだった、よく分かるよ・・・と思いながら、ふたりと一緒に苦しくなりつつ、
気がつけば、自分と同じ弱点を持つ我が子を想う様な気持ち(?)で応援していました。
(親になったことはないけど、塁のお母さんとそんなに年が違わないので想像・・・w)
読めば読むほど槙志と塁への愛情がどんどん大きくなって、たまらなかったです。
きっとこんなに気持ちを込めて読めたのは、一穂さんの文章だから。
欲を言うと、その後のふたりの間での、
変っていくところと変わらないところを、もう少し読みたかったな。
でも懐かしさや、いとおしさで、心がとても温かくなりました、
この本を書いてくれた一穂さんに、感謝です。
一穂さんは作家買いしてるはずなのにこれはなぜか読み逃していました。最近は人気お仕事シリーズのスピンオフ作品などで大人キャラの話が多いけど、本来こういう一冊完結の青春物語もお上手な方です。行ったり来たりすれ違いで色々もどかしくもキラキラしたピュアラブストーリーでした。
2人の出会いは大学の入学式。人懐っこくて愛敬のある性格の受けの塁に対し、大人びて落ち着いた雰囲気の攻めの槙志。しかし槙志は意外にも非常にデリケートな面を持っていて…というお話。キーワードになる槙志の昔の知り合い?の「ヒカリ」の存在が明かされた時には驚かされました。
2人は大学でオセロサークルに入るのですが、2人の恋愛も片方が優勢だと思っていたのに一気に展開がひっくり返ったりする所もオセロになぞらえていて上手いと思いました。大学で出会った2人が「一緒にいて楽しいな。相性最高の親友だな」と思っていたのに好きが強くなりすぎて友情が恋愛に発展してしまうというBLの王道が丁寧に描かれていてキュンキュンできます。「さよなら親友、こんにちは恋人」。だからあのタイトルなのかー。
この本の発売時期は、まさに新入学真っ盛りの4月。
実にタイムリー。
大学入学したての時に印象的な出会いをして、
普通に、友人としてつきあい始めて、
そして夏休みが終わるまでの、ほんの半年間ほどのお話。
そう、このお話の出会いが「大学」って所がポイント。
これが、中学や高校だと、そもそも恋愛って物の存在に気付くまでに時間がかかってこじれちゃうだろうし、社会人だと、青臭すぎる。
恋愛経験が全くなくても、それなりにあってもおかしくない18歳。
自由度の高くなる、時間とお金。
この絶妙な、時と場所の設定。
また、金ヒカルさんの挿絵の二人がいいの。
この、子供でも大人でもない感じ。
ぴったり。
ネタバレなしで書きます。
大学生のお話です。
派手派手しさはないですが、日常系がお好きでゆったりとしたストーリーがお好きならばハマるかもしれませんよ。
槇志は離島出身で、一人暮らしの大学生。
オセロが趣味で、サークルにも入っています。
真面目であまり外で自己主張しないですが、確固たる信念のありそうなタイプ。
塁も槇志と同級生ですが、性格は正反対。
女の子にはちょっと奥手だけど、明るく素直で誰とも仲良くなれる得な人格。
視点は塁で進みます。
ふたりは大学での入学式で出会います。
槇志が『ヒカリ』と塁を間違え、声をかけてしまったのがきっかけです。
同じサークル(オセロ)に入り、度々槇志のアパートに遊びに行く。
男女だったらきっとすぐ恋人になれていたであろうほどに、育った環境はまったく違うのにお互い不思議と一緒にいて自然な存在。
おまけに夏休みには槇志の里帰りについて行き、一緒に島へ行くという密着ぶり。
はじめは『ヒカリ』を昔の友達かなにかだと思っていた塁も、槇志との中が縮まれば縮まるほど『ヒカリ』が何者なのか気になってきます。
『ヒカリ』が何者なのかは読み進めるとわかると思いますので書きませんが、某昔の名作にあったかなーという感じです。
わたしは金さんのイラストの感じがあまり好みでないために最初どうかなーと思っていたのですよ、ごめんなさい(苦笑
でも読み進めると槇志の少し感情を抑えた感じだとか、ピッタリでした。
塁の癖もすごく可愛いの、すごく好きです。
そして、オセロって意外に奥が深いのですねー。
角をとれば有利だと思ってました。
大人になってからまったくやる機会がなかったので、ビックリしました。
今回の物語は、今の季節にピッタリの春の大学の構内から始まる。
桜の中、入学したての塁は「ヒカリ」と人違いで呼び止められる……
翌日、再度出会った槙志は同じ心理の新入生で、離島の出身。
塁は彼が入るというオセロ研究会に一緒に入る事にし、あっという間に仲良くなっていく……
大学生同士の淡い物語。
BLというよりは、これまた青春小説のような色合いだ。
「肯定を、したいと思った。強く。」という最初の一行から惹き付けられ、
目の覚めるような、あるいは心に沁みるような美しい描写は相変わらずの一穂先生だし、
人なつこくて甘ったれででも真っすぐな塁が、槙志との距離が縮まる中で感じる感情や
大人と子どもが同居しているような18歳の瑞々しい心性は秀逸。
読んでいて、何度もキュウッとしてしまう。
もやもやしたハッキリしない青春の混沌、そんなものが美しい文章で綴られる。
とりわけ、夏休みに誘われて塁が訪れた槙志の実家のある島の情景。
(竹芝桟橋からジェットフォイルで3時間とあるので、神津島あたりだろう。)
海や日差しや雨や夜の闇や、それら一つ一つが心の温度や湿度を伴って描かれていて素晴らしい。
会話のテンポやちょっとした言い回しも、彼らの個性がにじみ出ていて、いい。
槙志には、実はちょっとした過去がある。
その過去に関しては、いかにも心理を勉強している学生さんらしいエピソードなのだが、
(というより、だからこそ槙志は心理を専攻しようと思ったのだろう)
それがキーワードになって物語が収束して、関係が一歩進展するまでが前半のタイトル作。
後半の『おやすみ、ロビンソン』は島から先に帰って来た塁のその後の話。
夏休みも後半になって、ようやく槙志も東京に帰ってくる。
お互いの感覚の違い、正面からぶつかるんじゃなくて、お互いが気を使いあっているのに
タイミングや何かが合わない気まずさや手に負えなさ。
友達だったら楽しかったのに、付き合うってどんなことなんだろう?という
恋愛イロハみたいな悶々が描かれている。
そして……
ヘップバーンが「ティファニーで朝食を」の中で歌っていた「ムーンリバー」が
印象的に出て来るが、タイトルはここから。
There's such a lot of world to see
We're after that same rainbow's end
Waiting round the bend
My Huckleberry friend, Moon River and me
ハックルベリー・フレンド(直訳するとコケモモの友だが)と聞くと、
言わずとしれたマーク・トゥエインの「トム・ソーヤの冒険」の
ハックルベリー・フィンを想像する。
幼い頃から一緒に遊んだ、冒険だって一緒にできる、心通じ合える懐かしい友というような意味か。
うーん、細部はとても良かったけれど、個人的には一穂作品の中では評価は低いかな。
受けのキャラが、好感は持てるものの子どもっぽくてツボじゃなかったというのもある。
H場面を巡る会話は面白くはあったけれど、
これまた前作同様にHはいらなくない?と思わずにはいられないし、
前半だけならば「萌×2」、後半も入れると一穂先生ファンだからこそ辛めに「萌」にします。
*以下ちょっとネタバレになるかも?な補足
↓
作中に出て来る「Imaginary Friend」は「Imaginary Companion」とも言われ
簡単に言えば「空想上の友達」のこと。
子どもの20~30%にみられと言われ、多くは幼児期に出現し殆どは10歳前には消失する。
「解離性同一性障害(多重人格障害)」との異同は論議されている部分もあるが、
健常な子どもの発達を助ける側面もあると言われている。
小説の冒頭
「肯定を、したいと思った。強く。」
何ぞやっ?と、もうここで答えを知りたくて先を急いでしまう自分に、久し振りの一穂先生の小説、待て待てとブレーキを掛けてました。
でもやっぱり、ハッとさせられる一穂文を見付ける度、嬉しくなって急いでしまうんですね(笑)
小説は、大学1年同士の日常もの。
明るく朗らかで少し幼い感じの受け・三輪塁(るい)
幼い頃の寂しさから自立と気配りが目立つ攻め・小田島槙志(まきし)
大学の新入生で出逢って仲良くなって、もっと親しくなったら親友以上になってまして。
ちゃんと告白があって両想いになるのだけど、ここからが問題。
攻めの自分を抑えた配慮や計画が、天然なようで聡い受けをいちいち悩ませる結果になって、会う度にギクシャクしてしまうという展開に(T_T)
友達に戻ろうと言った攻めには、トラウマは分かるけどさ、諦め早くない?なんて、本のこっちからツッコミ。
キスを期待してのタヌキ寝入りとか従姉に嫉妬してくれる可愛い恋人に、そりゃ無いだろーって!もうちょっと話し合おうよ―って。
でも、仕方ないよね?青春だもの・・・><
ハピエンから、自分を素直に出してくれる攻めに期待します。
槙志のトラウマ部分以外は、全体的にほのぼのタッチです。
相変わらずの一穂節、好みの文章に思わず口角が上がっているのに気付きました。
金先生のイラストも、攻めの暗さや不器用さが出ていて良いですね。
ただ、
ごめんねごめんねと言い合う辺りがちょっと馴染めなかったのと、
この2人なら?こそ?
『おやすみ、ロビンソン』でのHシーンが、スムーズにいっちゃったかーってちょっと残念。個人的にひとボケ欲しかった。
なので「萌え」で。
追:
snowblackさんと同じく、
『バイバイ、ハックルベリー』(Hなし)は萌え×2でした。
大学生同士のありふれた友情が次第に変化して、これも青春の一コマなんだろうと思える
ようなどこかほのぼのとした作品で、アップテンポでは無いけれど穏やかに胸に入る
そんなストーリー展開でした。
ただ、ほのぼのした大学生同士のやり取りなのですが、攻め様には受け様に言えない事が
一つあって、それが攻め様が心理学専攻をするキッカケだったのだと思える内容。
出会いは大学の入学式後でしょうか、攻め様が受け様を「ヒカリ」と呼びかけた事から
始まり、そのことか切っ掛けで二人は友人になっていきます。
単なる人違いから始まる関係なのですが、そこには、このストーリーのメインと言っても
いい程の攻め様と「ヒカリ」なる人物の過去があったりします。
初めは幼い時の友人かと気にもしなかった受け様なのですが次第に攻め様の人となりを知り
気が合う友人になり、攻め様が夢で名前を呼ぶほどの相手だと思うと気になってくる。
その気になる気持ちが攻め様への傾く思いと比例していくようなお話でしたね。
でも、シリアス過ぎることも無く、幼い日の孤独が見せた幻影のようでちょっと切ない。
この二人の気の合う掛け合いがほのぼのしてて良かったです。
キラッキラしているな、若人たち!
口絵の青空に負けていません。
大学という新しい生活の入口での照れやソワソワした雰囲気がイマドキの男の子らしい語り口で小気味よく話が進みます。
入学式で『ヒカリ』と間違えて呼びかけられて以来、仲のいい友だちとして日々を重ねる槙志(攻)と塁(受)。
夏休み、里帰りに同行した塁はよく知っているつもりだった槙志の知らない姿を見て少し複雑な気持ちに。
そんな気持ちが募り、つい気になっていた『ヒカリ』について本人にではなく彼の母親に訊いてしまった塁は槙志に激しく拒絶され、その場から走り去りますが、追ってきた槙志の口から『ヒカリ』との経緯(いきさつ)を教えてもらいます。
一穂さんの作品を何作か読んで、断片的にモチーフを感情や状況にスライドさせるのが巧い作家さんだな、とは思っていたのですが今回のオセロも【肯定と否定】、主人公たちの感情や環境をなぞらえていて凡庸な私は、その組み立ての緻密さに唸ってしまうのでした。
食卓での会話や母親とのやりとりで塁は両親にとても愛されて屈託なく育ったんだなぁ、と思いました。
そんな塁のまっすぐな言葉だから槙志が幼い頃に置き忘れた『ヒカリ』というこわばりをときほぐしていくことができたんですよね。
【おやすみ、ロビンソン】
おつきあいをすることになったふたり…なんでもないやりとりの中で考え方の違いが浮き上がってきて、それはゆるやかながら互いが遠慮するほどに広がっていきます。
穏やかに広がったズレと軌道修正をどうしていいのかわからなくて塁は焦り槙志は友だちに戻ろう、と言います。
リセットを前にして塁の率直な性格とあがきのコンボが上手く作用して良かった~。
槙志みたいに悶々とすることはあれど長く耐えられず早々に相手にぶつけてしまう。
あんなに可愛く泣かれたら槙志も白旗あげるしかないですよね(笑)
ここでもオセロは口説き文句として差し込まれていて私の琴線は揺さぶられた~!
あとがきの恋人として馴染んでいない、ふたりの初朝のくすぐったさに、私が照れてしまいました。
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野球選手の名前がイッパツで出ました…塁の親と同世代な私。
わかった直後は嬉しく読後に沈んだ…。
息子くらいの年か…眩いはずだぜ!
snowblackさま、こんばんはm(_ _)m
こちらこそ、お世話になっております~。
コメント&番外SS情報、ありがとうございました!
情報収集ベタな私は知らなかったので早速、読んでまいりました~!
『恋だねぇ』
今夜もどこかでこんな展開が繰り広げられているのかと思うと頬が緩みます。
そのうち目をショボつかせながら(文庫の字、大きくならんかのぅとか思いながら)
『恋じゃのう』
って言える婆ちゃんになりたいです。
腐通になれる気がします(笑)
クリボウさま、いつもお世話になっております。
野球選手の名前!私は全然イッパツでは出て来なかったんですが、答えを読んで「ああ、それほど昔のことじゃないね?」と思った残念さでした(笑)
確かに、息子の年だよ……眩しいはずだ……(^_^;)
そして、「孫の年だよ、眩し過ぎる……」とかいう頃になっても、BL読んでいそうな自分がちょっと怖いです(笑)
それから、既にご存知かもしれませんが、一穂先生のブログに4/10付で『その夜のピーピングトム』という番外SSが出ています。
大騒ぎを目撃された槙志のお隣さんの話で、なかなか洒落た話でした。
では、失礼致します。
一枚の写真を思わせる風景と印象的ワンシーンの一瞬をとらえた描写から始まる冒頭。
自分を「ヒカリ」と呼んだ同級生となる青年との出会い。
物おじしないで懐に飛び込むのが上手い楽天的で自由な主人公・塁と、気遣いのできるどことなく遠慮を感じる槙志が友人から恋人になる話なのであるが、
槙志が語りたがらない「ヒカリ」について、それにまつわる槙志の人柄というのが、展開の要点になっている。
槙志は「ヒカリ」がきっかけで塁にとって気になる人になるのだが、この塁の人柄なしではいくら「ヒカリ」に興味があっても彼等が接近することはなかったでしょう。
島から出てきて一人暮らしというのも、実家暮らしの塁にとっては興味の対象で。
槙志視点描写はないので、これは「ヒカリ」の正体がわかった時に予想されたものは、槙志にとって塁は本当に「ヒカリ」が実体化した存在に思えて感じたのではないだろうか?と思わなくもない。
ふいにキスをするのも、多分「好き」という感情も槙志が先だからだと思うのだが、
しかけておきながら、自分から踏み出せないじれったい槙志の性格に焦れたことは塁だけでなく自分もかもしれない。
塁の性格があまりに明るくあっけらかんとしているので、彼に恋愛感情がどうしても結びつかなくて。
島のシーンで女性の水着を見ても何とも思わないような描写があったが、単に彼が子供なのでは?としか思えない。
特に最後にエッチまでいってしまうのが、どうしても不思議だ。
一度、いいところまでいって塁の突っ込みで雰囲気が壊れて流れてしまうのだが、ほんとうにそれで終わってしまってもいいと思う位でして。
エッチが登場したあかつきに、「あん、あん」言ってる塁は別人で別キャラなのでは?とさえ・・・
槙志に至っても欲情と全然むすびつかない。
いっそ、槙志視点で小説展開したほうが、恋愛小説らしくなったような気がするのだが。
前作の「スター」もそうだったが、どうにも匂いのする青春小説色が濃く、むりやりな恋人展開はこの話には似合わない気がした。
描写や会話や些細なディティールはいつもの一穂さんらしい素敵な文章で全く悪くないのだが、そう言う点で違和感を覚えてしまうのです。