新妻メイドはじめました

niiduma maid hajimemashita

新妻メイドはじめました
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×22
  • 萌2
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

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レビュー数
2
得点
14
評価数
4
平均
3.5 / 5
神率
0%
著者
真船るのあ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
こうじま奈月 
媒体
小説
出版社
白泉社
レーベル
花丸文庫
発売日
価格
¥581(税抜)  
ISBN
9784592876984

あらすじ

姉の経営するメイドサービスの欠員を埋めるため男であることをかくし女装して仕事に向かった奈緒斗。ところが依頼者にけがをさせてしまいお詫びの代わりに専属メイドになることに…!?

表題作新妻メイドはじめました

大物議員の妾腹の息子,資産家,25才
姉のメイドサービスで働く18才

その他の収録作品

  • 祠堂慶一郎の策略
  • あとがき

レビュー投稿数2

女装メイド萌え

メイド服で可愛い女装男子が主役のお話、でもこれはコスプレではなくて
姉の会社のお仕事なのです。
両親を早くに亡くし、年の離れた姉と二人暮らし、そんな姉は1年前から人材派遣、
それも、メイドサービスの仕事を始め、普段は雑用をしている受け様が人出が足りないと
言う理由で女装メイドになって依頼先へいく事になり、そこでトラブルに見舞われ、
弾みで攻め様の手に怪我をさせてしまった事から、怪我が治るまで専用メイドとして
お世話する事になるのです。

男である事実を隠して攻め様にお世話するが、攻め様は毒舌家でお金で全て解決するタイプ
でもそれには攻め様が育ってきた背景が大きく係っている。
恋愛や結婚に否定的で、愛すらお金で買ってしまうような攻め様が受け様と知り合い、
過去のトラウマ的な出来事を凌駕するような恋にいつの間にか陥っているが、
受け様に思いを告げるが全然相手にされなくて、更に怪我が治った事を理由に
受け様がメイド契約解除を言い出され、もう一つの理由が男だと言う事だと思った
攻め様は全て知っていると告げても受け様の気持ちは変わらず離れていく。

受け様もまた、攻め様と過ごすうちに攻め様を好きになっていたが、攻め様の未来の為に
男である自分が攻め様の思いを受け入れる事は出来ないと泣く泣く身を引いている。
しかしそんな事など知らない攻め様は、受け様と知り合った時に否定していた思いを告げる
方法の、百夜通いを実行し始め、受け様の元へ毎日受け様の好きな花を1輪携えていく。
百日目に攻め様の思いは成就するのか?というお話。
小野小町の伝説どおりなら、どうなるか?なんとなくわかる様なストーリーですね。

1

プライベート・メイド。

なぜか花丸文庫での女装メイドもの(真船さんはコバルト文庫で『メイドシリーズ』を展開してるので)です。

姉が経営するメイド派遣会社の仕事で、人数合わせに女装してメイドとして顧客のもとに行くことになった奈緒斗(受)。
でも、そこで客である祠堂(攻)に怪我をさせてしまい・・・

相変わらず深く考えずに軽~く読めるライトな王道ストーリーです。他の作品レビューでもよく言っていますが、それはそれでいいんですよ。お約束展開な分安定してて読みやすいですし。

ただ、こちらは最初の出逢いのシーンがどうも引っかかってしまいました。

立場上、細かい事情はどうあれ結果として『客に怪我をさせてしまった』事実がある以上、奈緒斗が言い訳せずに謝るのはよくわかります。それはこの上なく正しいし立派だと思う。

でも、その謝罪を不要だと思わないどころか『怪我をさせられた』と見返りを求める祠堂に引いた。どう考えたってアレは奈緒斗の責任じゃねえだろ!
そうしないと(このキャラクター設定では)話が始まらないというのは承知の上で、それでも納得行きません。というか読んでて私の方がハラ立ちました。

とにかく祠堂があまりにも無神経でちょっとイライラしました。
確かに生い立ちから来るもので仕方ないんですけどね。これもある種の天然なのか?

そういう祠堂が奈緒斗と過ごすうちに、無自覚にも愛を知って変わって行くのがテーマだというのはよ~くわかってるし、それはきちんと描かれています。
ですから、祠堂のキャラクターを受け入れられたら何の問題もなく楽しめると思うんですよ。そこが私はちょっと苦しかったんですよね。

ただ、私は奈緒斗は好きなんです。
健気だけど卑屈(過ぎ)ではなく、前向きで明るくて魅力的ないいキャラクターでした。元気・やんちゃ過ぎてうるさいわけでもない。イヤ絶妙。

それに、奈緒斗が祠堂の専属メイドとして仕事中の2人の会話はテンポがよくてホント面白いんですよ。特に奈緒斗の切り返しが。
ハイテンションなギャグタッチではなく、妙に淡々としてるから(ビジネスライク?)余計に可笑しいんですよね。
そういうところはすごくよかったんです。

ラスト、祠堂に実は男だと告げて(でも祠堂はすでに知ってたんですが)メイドをやめて彼のもとを離れようとする奈緒斗に、祠堂は『百夜通い(小野小町と深草少将の伝説の)』を決行し・・・

花丸文庫の真船さん(全部は読んでいませんが)の三人称の作品は『受攻視点が頻繁に入れ替わる』パターンが多いと感じるんです。
でもこちらはそれがなくて、私はその方が読みやすくてよかったですね。

その代わりというわけでもないでしょうが、攻視点(三人称)の後日談SS『祠堂慶一郎の策略』が入っています。
奈緒斗の誕生日のお祝いに腕をふるってフレンチのフルコースを作る祠堂。恋は人を変えるんだな~と感心します。

トータルでは、いつも通り安心して読めるあまあまラブストーリーでした。

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