泰ぴか
hakushakusama series bangaihen
『伯爵様シリーズ』番外編総集編のラストです。もう~泣けました。
本編も面白かった作品ですが同人誌の方も凄く面白くて。
こちらの番外編では攻様・エディが吸血鬼の食料のブラッドベリーの突然変異を食べて中学生位の姿になってしまい、受様・明に自分の童貞をもらってくれとせまったり、明が記憶をなくしてしまいもう1度エディを好きになるお話(エディも記憶なくしたりしますwww)などイチャコメディーも相変わらず満載なんですが、明が吸血鬼なってから13年後のお話がシリアスでして・・・
泣けます。人間から吸血鬼なったものだけがかかるという病に明がついにかかってしまうんですが、色んな弱点がある吸血鬼、日光にも当たれず、歳をとらない自分は友達とも会えない。ゆっくり温泉につかりたいと思っても水が苦手。食べ物も制約される。
エディと一緒にいたいと吸血鬼になったはずが、エディに当り散らし、しまいには吸血鬼になったことすら後悔する言葉を発してしまう。
エディはひたすら明を温かく見守るんですが、その病が治るきっかけをつくったのはエディのおじいちゃんです。
病から復活した明は時間軸が違う自分が桜荘に留まるのにも限界があると悟り、エディのふるさとのイギリスに行く決意をするのですが、やっぱり別れは辛い。
いつまでも25歳のままの明と違って親しい人間はどんどん歳を取り、別れていかなければならない・・・
イギリスに渡ってからの幸せな2人のお話とかもありしんみりしたままでは終わらないですが
商業誌では細かく書けないその後をしっかり読めて感慨深い1冊でした。
大好きな「伯爵様シリーズ」。番外編もこれで最後になりました。総集編3でも書きましたが、本当に同人誌なのがもったいないと思うほど面白くて、何度も読んでは泣いています。
今回はエディが小さくなったり(ぜひ蔵王大志さんの絵が見たかった!きっと可愛かっただろうな~)、明が記憶を無くしたりしますが、最後の、吸血鬼になった人間がかかる病(闇)のお話にやられました!
吸血鬼になって13年。吸血鬼になったのは納得していたはずなのに、明は最近イライラしてエディにあたってしまいます。昼間は外を歩けない、年を取らないから友人と会えない…。その闇が溜まりに溜まって、爆発する事件が起こります。
どんなに酷いことを言われても、変わらない愛情で接していたエディにキュンとなりました。自分をコントロールできずにエディにあたり、自己嫌悪している明は切なかったです。そして、どんな障害も乗り越えられる二人に萌えました。この二人なら、これからもラブラブバカップルでいるんだろうな~とホノボノした気持ちで終わることができました。
明とエディ以外にも、ステファンや聖涼など登場するキャラクターが良くて、毎回楽しめました。本当に終わってしまうのが切ない1冊でした。