Zwei ツヴァイ

zwei

Zwei ツヴァイ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神40
  • 萌×230
  • 萌4
  • 中立0
  • しゅみじゃない3

138

レビュー数
16
得点
332
評価数
77
平均
4.4 / 5
神率
51.9%
著者
かわい有美子 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
やまがたさとみ 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
シリーズ
天使のささやき
発売日
価格
¥855(税抜)  
ISBN
9784344826656

あらすじ

検事の須和は、とある事件で刑事となっていた高校時代の同級生・山下と再会する。二人は自然な流れで抱き合うが…。

(出版社より)

表題作Zwei ツヴァイ

山下暎,31歳,ツヴァイを任命された組対二課刑事
須和祐介,31歳,高校からの友人で東京地検検事

その他の収録作品

  • 君と飛ぶ空
  • あとがき

レビュー投稿数16

No Title

峯神さんがやさぐれてるし、篠口さんが寮にいるあたり時代はちょっと前なんだよな。クロサワさんは墨と雪に出てくる感じか?今回はちょっと毛色が違う話でしたね。山下と須和高校、大学の同級生で偶然再会して一気に距離が縮まるけれど…とにかく須和が切ないね…。山下がんばった

0

面白いけどちょっと駆け足な感じ

大好きな平河寮シリーズの一作。
他の作品は全て拝読して、こちらもやっと読みました。

他作品同様、攻めと受けの両視点が交互に。二人の心情がわかりやすいです。

他の作品にも少し登場する山下は組対二課の刑事で、もちろん平河寮住まい。
受けは山下の高校の同級生で、検事の須和。

高校時代、友達以上恋人未満のような微妙な関係だったが、大学で徐々に疎遠となった二人が、十数年振りに偶然再会するところから始まります。

序盤は二人とも仕事に疲れた様子で、気持ちにも温度差もあり、ちょっと切ないです。

人生に疲れ切っていたような須和が、山下と再開してときめきを取り戻す様子にはきゅんとします。
一方山下も、須和と会ううちに昔のような須和への気持ちが蘇ってきて、グイグイ迫っていく雄みが良きです。

二人の初めては紙面を割いて丁寧に描かれます。この濡れ場が大変官能的でエロチックです。
須和が挿入にはそんなに気持ちよくなれないのが、ちょっとリアルでいい。山下の攻めフェとか、翌朝の仲睦まじい様子とか、すごく好きだな〜と思いました。

本作でも山下の警察官としてのお仕事シーンがたくさん描かれて、こちらも面白いです。「墨と雪」の黒澤が少し出てきて、得体の知れない雰囲気です。

平河寮の様子も少し描かれて、他作品の面々が出てきて面白いです。
「天使のささやき」の峯神が、まだ荒れている様子で登場します。天使の〜より過去のお話なんですね。
峯神が山下にアドバイスするシーンは、峯神がすごく格好よくてグッときました。

「墨と雪」の篠口は、まだ寮住みで登場。他作品ではクールですが、本作では雑用を押し付けられてイライラしてるのが新鮮でしたw

山下はどんどん須和に惹かれていく一方で、須和はなかなか山下の気持ちを信じきれずいるのが、ちょっともどかしさを感じる二人でした。
山下が溺愛攻めになってくのはよかったです。

短編の「君と飛ぶ空」は、本編の2年後を描いています。とても綺麗な終わり方なんですが、ちょっとエロも欲しかったかなw

本作も面白く読めましたが、読後にちょっと物足りなさを感じました。
本シリーズの他の作品は2〜3冊で描かれているのに対してこちらは1冊なので、二人の関係が深まっていくのが、ちょっと駆け足に感じるからかも知れません。

「天使の〜」同様、電子(シーモア)は挿絵なしです。残念(泣)

0

さり気ない心理描写が秀逸な再会愛

墨雪からスタートした私の平河寮シリーズローラーの終盤戦です。
寮生活があまり好きでない繊細さんたちのw、薄暗い恋模様が好きなんですよね、結局。”天使のささやき”と”甘い水”はマインドも”せっ”も体育会系、墨雪と本作は文芸み強め、とても情緒的という印象でした。

外国人の組織犯罪、そして不正が疑われる同僚という不穏なインシデントと並行して進行する穏やかな再会愛です。攻受の心理描写が秀逸な名作だなと思いました。

学生時代に互いの気持ちに気づきながら、その感情を持て余して成就させることなく別れ、長い年月を経て刑事と検事として再会する攻受なのですが、同じ事件を担当するわけではないので、それぞれが抱えるお仕事が別立て、攻受の視点が交互にくるので心境も別立て、っていう構成が面白いです。また、その分、前半では離れてしまっていた気持ちの距離感が伝わってきて、それが徐々に近づいていく様子がわかりやすい気がしました。

社会に出て諦観を知り、容易く傷つかない図太さも身に着けた大人の二人が、過去に越えられなかった一線を軽々と越える、自然でさりげない流れに萌えました。須和の気持ちに手ごたえを得て行動に移す山下の狡さが、大人っぽくてwたまりません。何気ない会話から親密な空気を醸し出す、かわい先生の筆力、キレッキレだなと思いました。

ぐいぐいな山下に比べて須和の消極的にも見える態度が肝!というか、切なさがあるんですよね。過去のトラウマに加えて、自分の気持ちを背負わせたくない、重くなりたくない(気持ちは圧倒的に重いけど)という雰囲気、、殊勝すぎてしんどい部分がありました。それにしても、”エイ”っていう呼び方がエロいし、なんだかんだエロい受でした!すんごい好きなのに、なかなか信じてもらえない(当たり前だけど…)っていう攻の焦燥感にも萌えます。

事件とラブを通して、山下のなかに”信念”のようなものが生まれる、本当に大切にしたいものがわかる、という展開が尊かったです。これもっと読みたいな…。

0

キラキラした高校時代との対比がイイ

平河寮シリーズの一冊ですが、シリーズの中でも…いや、かわい先生の作品の中でもかなり好きなお話。
高校時代、お互い淡い想いを抱いていたにも関わらず、一線を越えられないまま疎遠になっていた二人の再会モノで、こじらせ系や両片思いが好物な自分にはドンピシャでした。

グッときたのが、大人になって再会した二人がはじめて身体を繋げるまでの流れ。
お互いを意識していたのを薄々わかっていたのに、一步踏みこむ勇気がなかったあの頃。
親友として大切にしていたからこそあの頃できなかったことを、大人になった今は、酒を呑んだ流れでやすやすとできてしまうもの哀しさがなんとも言えず切ない。
高校時代の受けは、攻めに壊れもののように大切に扱われていたのにも関わらず、今となってはロマンチックのカケラもない、簡素な官舎の自室でなし崩し的に抱かれることになるという…。
こういうことができるようになるのが、大人になるということなら、大人の恋愛なんて所詮チープでつまらないものなんだなあ…という哀しい気持ちで読んでいくと、後半の攻めの変化に驚かされて。
個人的に「受けが大好きなのに想いがうまく伝わらなくて焦れる攻め」というのがツボなので、この後半の流れもすごく良かったです。

Kindle版は表紙絵あり、挿絵なしでちょっと残念でした。

4

ストーリーは萌2と神の中間 文章とイラストは神 総合で神です

『上海』でかわい先生の書かれる文章に惚れこみ、その後何冊か購入してこの作品はその中で三冊目に読んだものです。まとめ買いして最初に読んだ2作品は、ストーリーも文章も私は引き込まれることができず、結局途中で読むのをやめてしまったのですが、この作品はよかったです。時間を忘れて読んでしまいました。

この純文学のような文章が本当に好きです。そして、今回はイラストも素敵でした。文章からイメージされる須和と山下のビジュアルと完全一致でした。

ストーリーは、須和の初めて男相手をしたときの苦い経験によって、山下相手の初めての時にも少し逃げ腰になってしまうというのが最初の方にちらっと出てきたけれど、結局それを山下が知ることもなく、二回目からはスムーズに進行していたのが、個人的にもう少し掘りさげても良かったかなと思いました。

あと、どうしても事件と同時進行なので仕方ないのかなとも思うのですが、事件解決後のふたりの結末までが少しかけ足だったかなと思ってしまいました。過去のせいで須和が山下を信じきれないところを、山下は須和が自分を信じきれるようになるまで過去の分も自分が須和を信じていなければならないといいながら、何回か遠距離でお互いのもとを通っただけで須和が結構すぐに心を開いてしまった感じがして、もうちょっとそこに時間がかかればさらにロマンチックだったかなと思います。

でも、全体的に不自然さとかはなく、恋愛面だけでなくて事件もすごく面白かったし、文章もイラストも素晴らしいしいい買い物でした。まとめ買いでまだ読んでいないのをこれから読んでいくのが楽しみです。

4

穏やかな恋

「天使・・」の峯神がとても好きで、荒れていたらしい彼を読みたくてget。
挿絵の雰囲気が「甘い水」や「天使のささやき」と全く異なっていて
どんなお話だろうと思っていたら、しっとり穏やかな大人の恋という印象で
とても切なく、よかったです。
高校時代の同級生の再会もので、本編と後日談あります。
時系列でいうと Zwei→天使のささやき→甘い水 かな。
地雷は、あんまり思いつかないです。

メインカプ以外に、黒澤、篠口(墨と雪)、峯神、峯神(兄)が出てきました。
黒澤は、すーーーーーーーーーんごく胡散臭い、やばげな偉そうな人 
として書かれ、まだ寮にいる篠口は、きーきー怒っていて、「生理中か?」と
ぼやかれてしました(笑)墨と雪での印象ががらがらがらと崩れちゃう。。。
峯神はすんごく荒れ荒れで、酒臭い、女くさい状態でご登場。
途中山下とやらかして、篠口の怒りを買ってました(爆)
ということで他作との関わりが色々あって楽しいです。

それもいいですが、何より好きだったのは、忍耐強く?
ひたすら慕っている受け。
積極的なところはあまりなく、ひたすら会えたら嬉しい という待ちの姿勢。
そしていつでも会えなくなってもおかしくないと考えているタイプ。
いらっとする方もいるかもな と思いますし、私もイラっとする時ありますが
今回のこの須和はなんか可哀想すぎて、入れ込んでしまって、
もう胸がきゅうきゅう絞られたみたいにイタイ。

好きだと言ってるのに信じてもらえないのは、
自分が悪いと山下は考えています。
そんな時に、峯神(弟)がいい事言うんです。
がんばれよ みたいな感じのセリフを。
よかったなあ、このシーン。
そんで山下はそのアドバイス通りに頑張り・・・
最後は後日談部分も含めて、ほわーんと幸せ、
よかったね須和 という気持ちで終われます。

天使 や 甘い水 などとまた違ったテイストで、
しっとりしたとても穏やかなお話でした。

1

一途な想い

所謂平河寮シリーズの時系列で一番最初の物語との事で、発行順無視で『天使のささやき』1、2巻の次に読みました。
天使〜でチラと出てきた山下と、数年ぶりに再会した高校からの友人・須和のお話です。

確かな言葉は無くともお互い想いあってた高校時代。
大学から少しづつ距離ができ疎遠になった二人が数年後仕事絡みで出会うのですが、山下が思う須和への印象が酷い( ;∀;)
そりゃ10代と比べたらアカンよ…そして自分の事を棚に上げちゃって…。
でもその気持ちがリアルだな、とも思いました。

そんな印象を持ったにもかかわらず須和と身体を繋げ想いも再燃する訳なんだけど、須和の達観したような態度が切なかったです。
ずっと山下だけを想い続けてるのに、過去の事もあり山下に期待しないよう自制する姿が悲しすぎる。須和への想いを認識して以降は、須和に甘々な山下なのにね…(;ω;)

仕事面では峯神(兄)から上司を内偵するよう言われ、事実を知り、自身の正義を貫く山下。
どう決着つけるのか…一課に戻るのか…と、ラブ面以外でも読み応えありました。

短編では、山下が広島に転勤になった須和を訪れる話。
峯神(弟)のアドバイスに従って、誠意を見せてきた山下。
須和が、そんな山下の気持ちを信じられるようなってて良かった…。
そしてプロポーズです!うぉぉ…萌える!!
二人とも良かったね…と思わずにはいられない、素敵な幕引きでした。

1

すれ違う想いから未来へ

かわい有美子さんの書くラブシーンが好きです。
よくあるいやらしい単語などは使わず、どちらかというと淡々とした描写が続くのに、この生々しい交情の感覚。

高校生の時、友達以上恋人未満だった2人が、30過ぎて再会する。
あの日超えられなかった一線は今はこんなにも脆く、山下は須和が今でも自分のことが好きだと確信して欲情し、須和はずっと心で想っていた山下と一度でも抱き合えてうれしいと寂しく笑う。
同じ頃、山下はツヴァイと呼ばれる内偵者に選ばれ、組んでいる先輩を探ることとなる。
一度寝たあと、山下はどんどん須和に惹かれていくが、須和の方は躰はくれるけれど心では線引きをしているよう。
捜査車両の中で二人、キスもできずに頬を撫でる山下。その触れる指先を唇で受け止める須和。
『ただ、一瞬、こんな場所でめちゃくちゃにされてもかまわないと思ったのは確かだ。』この、静かで寂しい男の激情よ…
山下の方も、須和や寮で一緒の峯神との会話の中で、自分を組織のちっぽけな駒と感じていた部分から精神的に変わっていく。先輩刑事の違法行為を自首させるように説得するが、それがツヴァイとして期待されていた役割なのかはわからない…それでも自分の中の正義の感覚を呼び覚ましていく山下。

「君と飛ぶ空」
須和は広島勤務になっている。山下は月に二回の広島通い。
須和からは、今までのどこか仕事にも恋愛にも投げやりだった空気も消え、食事も楽しみ自転車通勤もする自然な健全さを持つようになった。
ある年の瀬、広島で山下は須和に指輪を贈る。
須和は表情を変えず『俺も話があるんだよね』。何かと思えばこちらも指輪。『そろそろ、首に縄をつけてやろうかと思って』
須和はすっごく変わったなぁと思いました。愛と誠実さの力かな。
そして遂に山下は須和にプロポーズ。本式の「健やかなる時も病める時も〜」のアレ、です。

不安定で何も築けずに別れた学生時代。失うほどの関係性もないから、と躰からはじめた30代。そんな場所から二人で光のさすこれからへ向かっていける。プロポーズを受ける須和の新しい今の逞しさと、笑う須和を抱きしめる山下の、尻に敷かれて喜んでる感じ?が楽しくも幸せな一編。

6

追わない男

 「饒舌に夜を騙れ」の橋埜が「逃げる男」だとしたら、本作の須和は「追わない男」です。
 情が薄いわけでも、想いが軽いわけでもない。むしろ、高校の時からかれこれ15年も、変わらぬ強さでずっと一人の相手に恋している、いちずな男なのに。親友と呼ぶにはあまりに密な、でも互いの若さゆえに一線を飛び越える勇気を持てなかった高校時代。すこしずつ距離が離れて行った大学時代。そして須和は検事に、想い人の山下は警視庁へと別々の道を歩み、三十路も過ぎたいまになって偶然の再会。かつて越えられなかった一線をようやく越え、これから本当のつきあいが始まろうとした矢先だというのに。

 須和に突然、時季外れの広島転勤命令がくだる。淋しく笑って手を振るだけ、約束も、誓いの言葉も何ひとつ求めようとしない須和の姿に、山下は思い知る。「須和は自分に、何の期待もしていない。広島に向かった時点で二人の関係が終わっても仕方ないと思っている」と。それがこんなにも虚しくてやりきれないものだとは・・・

 須和が、永遠に続く愛情や絆を信じられないのは、幼いころからの両親の不和などもあってのことだけど、山下は自分を責める。一緒に検事になろうと強引に同じ大学に引っ張っておきながら、優秀な須和への劣等感から次第に距離を置いたのも、群がり寄る女子たちとのお手軽な交際に逃げたのも自分。でもその時でさえ、須和は山下の不実をなじりもせず、追いすがってくることもなかった。

 自然消滅を恐れるあまり、普段の不遜な俺様路線はどこへやら、本気で焦る山下に、絶妙のアドバイスをくれたのは平河寮の先輩、峯神弟(「天使のささやき」の攻め)でした。「相手が待ってた時間の倍、こんどはお前が信じて待て」

 新幹線で片道4時間、決して近いとは言えない距離を、激務の合間を縫って、山下はひたすら須和の任地へ通い詰めます。そして2年。お蔭で最後のショートは、平河寮シリーズ内でも歴史に残る甘いものになりました。山下が決意をこめて須和に贈ったプラチナのリングのお返しも指輪。「そろそろ、首に縄を付けてやろうかと思って」
 あの「追わない男」の須和にこんな台詞を吐かせたあたり、山下の粘り勝ちといえましょう。仕事の方でも峯神には的確な指針になる言葉をもらってたし、一生足向けて寝られないね。峯神も、主役の「天使のささやき」の時はハイスペック傲岸オトコって感じでいまいち好きになれなかったのですが、こちらではいい仕事してます。

 イラストはやまがたさとみさん。初めましての絵師さんでした。表紙も口絵も挿絵も、小綺麗にまとまってはいるんだけど、なんかこのお話の中身にはいまひとつしっくりこないんだよな、甘すぎるというか軽すぎるというか・・・そんな不満だらだらで後書までたどりついてしまい、いちまいページをめくって絶句・・・私が思い描いてたまさにそのものの、須和と山下がいるではありませんか! 東京の空をバックに、見つめ合うでも抱き合うでもなく、少し離れて正面を向くスーツ姿のふたり。ややヤサグレたオスの色香漂う山下、怜悧な中にも芯の強さを感じさせる須和。空に浮かぶ屈託のない笑顔は、「お前とならメッサーシュミットに乗ってどこまでも飛べる」と思っていたころのふたりでしょうか。雑誌掲載時の扉絵だそうですが、そのまんま映画のポスターにでもなりそうな、素晴らしいお仕事でした。タイトルの意味が最後までよくわからなかったという点を差し引いても、評価は作家さんおふたりの合わせ技一本で、「神」を捧げます。

6

愛されるっていいなぁとしみじみ

刑事の山下と検事の須和の物語。
高校からの同級生。淡い恋心を秘めつつ親友以上恋人未満の関係を大学時代まで続けた二人。

同じ道(検事)を目指そうと山下が熱心に口説いたのに、自分だけが脱落し、そこから二人は疎遠になっていく。
山下は敗北感?罪悪感から離れていくんですが、須和はそんなことを気にするよりもただずっと彼を想いつづけていました。

再会してからは、山下は過去のそんな思いから須和にとてもやさしくするのけれど、須和は受け入れているようでいつか終わりがくるとどこか諦めてもいて、もどかしく感じる。
付き合い初めてもそんな須和の気持ちが切なくて、甘いシーンでもちょっと胸がつまります。

山下はそんな悩みを同じ寮に住む先輩の峯神に打ち明け「相手が信じてくれるまで相手が待っていた倍ぐらいかかっても待つしかない」とアドバイスを受けて、須和に対して揺らがない気持ちを行動で示していきます。
そしてその想いは…

(峯神は「天使のささやき」の攻です。受の名田との話以前の彼のエピや山下とのちょっとしたいざこざや兄との確執も知ることが出来ます。先に「天使のささやき」を読んでいたのでとても面白かったです。)

長かった平河寮シリーズ(個人的に)幕が下りちゃいました。
シリーズの読み順としては逆でしたが、BL歴浅いワタシとしては初めての“あるシーン”を読むことが出来て「Zwei ツヴァイ」を最期に読んで良かったと思いました♪

7

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