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kanashii uso wa itsumo anata ni mukete
作家さんの新作発表
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「恋愛のパーセンテージ」のスピンオフです。
前作の主役二人の後日談も含まれているので、読んでいた方がより楽しめます。自分的には、夏八木の株が上がりました(笑)
今回の主役二人の話にとっても、前作の夏八木を通して、ユージン(攻め)がどんな仕事をしているのかが分かるので、帰国した時に藤原に抱きついた気持ちが理解しやすいです。ただ、前作ではユージンが藤原の友人である鏡に告白しているので、ご注意ください。
藤原(受け)はユージンが好きなのですが、真面目で重いのはイヤだと言われて、義兄を恋人だと偽ります。そんな藤原の健気さが、自己満足的な鬱陶しさでなく思えて良かったです。
イラストに助けられた部分もありますが、ユージンがオレ様というより、ワガママで藤原を束縛していくような子供っぽさを見せるのも可愛らしかったです。
「日本にいる間だけの恋人同士」が前言撤回されるわけじゃなく、ユージンが日本に暮らすことを考えるようになって、結果的に変わっていくというのも良かったと思います。
既刊の「恋愛のパーセンテージ」のスピンオフ、前作でも出ていたユージンと智が
主役で登場してる、前作で智がユージンに片思い、ユージンは鏡に片思いなんて
展開で、最後に智はユージンの気持ちを知りながらも思いを伝えて~なんて感じで
くっ付いたのかどうかも定かでは無かったのでこの続編スピンオフは楽しみでした。
内容的には前半部分が前作とリンクしているような内容で、前作の主役二人が
思いを通じ合わせていた時に今回の二人がどのように過ごしていたかを描いています。
鏡を好きなユージンの気持ちを知りながらも、受け様は自分の思いを告げて玉砕。
ユージンは自分だけに依存される重い関係を望んでいない。
それはユージンの仕事がいつ命を失う危険があるとも知れないものだから。
受け様は、その事を知り、好きだけれど応えて欲しいとは言わない、その代り、
友人としてもう1度逢って欲しいと願い、攻め様が危険な仕事で日本を立ちのを
見送り、鏡と共に待つことになり、そしてユージンと夏八木は無事に帰ってくる。
攻め様と約束した通り友人として接しようとしている受け様は、義兄と元恋人だと
攻め様に思われた事で、相手に執着しないで日本にいるときだけの恋人に出来ると
攻め様に思われ、遊び延長の恋人になることに。
受け様は自分の本心を隠し、誤解や思い違いから始まった恋人関係でも嬉しいと
浅はかな自分に嫌悪しながらも好きな人と少しでも長くいられる事を願ってしまう。
でもその偽りのような関係が、父親が倒れて、迎えに来た義兄と共に出かけた事で
元恋人とよりが戻ったと思われ、遊びなれた相手だからと言う誤解で恋人になった事で
本当の事を告げても攻め様との関係は終わってしまう。
一途で健気で純粋な受け様の攻め様を愛するが故の愚かな行動、攻め様の仕事の事で
大事な相手を作れないって言う攻め様の気持ちはわかるけど受け様が憐れでしたね。
家庭環境から自分の気持ちを押し殺し感情を気取らせない受け様と背景にいつも危険と
隣り合わせの仕事をしている攻め様との不器用な愛のゆくへ。
どこかガキっぽくて我儘男と一途な受け様、受け様がどれだけ振り回されても攻め様を
受け入れるからつけあがる攻め様がちょっとキライでした(笑)