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yoru wo suberu ou
シリーズ2作目で主人公も変わりありませんが、新たな登場人物で切なさアップ。
全体的にライトノベルのノリなのですが、華やかな登場人物ばかり、もちろんほとんど
全てが人外さんばかりのファンタジー作品。
前作で紆余曲折を経て恋人同士になって蜜月状態かと思えば闇の世界でのトラブルで
未だに月に数度しか会えない日々が続いてるのですよ。
それを早くクリアにしたいが為に吸血鬼の長である攻め様が受け様に多くは語らず
陰ながら奮闘する事になるのですが、心配を掛けたくないと言う攻め様の気持ちは
理解出来ても、やっぱり伴侶になったのに、いつも守られてばかりいる事で不安と
細やかな不満が燻る受け様なのです。
今回は闇の世界にいよいよ受け様が行く事になるのですが、闇の世界でも前回の戦いの
名残りが燻っていて、受け様を巻き込んでの謀に発展してしまう。
そして、受け様を守る、護衛役のレイと深く係り合いのある、可愛い天使のような
吸血鬼のフランちゃんが登場するのですが、これが最後はとても可愛そうな展開です。
思わずうるっとしちゃう内容で、哀れでしたね。
主人公二人は、甘いだけでなく、二人でこれから共に有るためにはって事を
あらためて考えて、特に受け様の攻め様の側にいる事を強く望む展開になります。
まだまだ、浄化者としては完全に覚醒していない受け様なので、闇の世界に関する事が
未だに解らないし、吸血鬼の人間とは違う感情や考え方にも戸惑うのですが、
今回は闇の世界で、吸血鬼の暗い面を目の当たりにし、深く悲しむ出来事もあり、
その為に攻め様は受け様を闇の世界に、自分の伴侶にしたことが良かったのかと
悩める雰囲気もあるのですが、受け様はそれを払拭して傍にいる事を自ら選ぶと言う
お話でもありました。
そして、今回はケモミミ比率が高い様な内容で、もふもふ好きにも堪らない感じ。
あからさまではないけれど、想像するとニヤけてくるような狼さんがいっぱいな
内容もあるし、受け様が貰った話す石が擬人化しちゃう展開もあって面白いです。
まぁ、受け様の能力が全開になって、何か攻め様を上回る事があったらもっと
嬉しかったと思いながらも分厚く読み応えのある作品ではあります。
前作「薔薇と接吻」は、人間の子・律也とヴァンパイア・櫂の人間界での出会いから伴侶となるまでのお話。
この「夜を統べる王」は、前作で結ばれた二人の、異世界種族との婚姻ファンタジーではお約束とも言える、異世界への新婚旅行話。
そして、当然のように、この二人が異世界にての後継者争い的な物に巻き込まれるのも、お約束パターン。
登場するキャラも、とにかくみんな超絶美形ぞろい。
なんというか、この、全くひねりのない、お約束通りのお話。
杉原さんの文体は、私としてはとっても相性が良くて、すごく読みやすいっちゃ読みやすいし、エロも頑張っていて、充分萌なんだけど、
でも、それでも、はたして、このお話を杉原さんが書く意味って、、、
って言っちゃいけないかな。
私としては、杉原さんには、現在過去未来、次元も宇宙もひとっ飛び、次に何が来るのか楽しみ的な展開は求めていないみたいで、申し訳ない。
吸血鬼一族の新たな長となった櫂と『契の契約』を無事に結ぶ事の出来た浄化者の律也。
2巻では舞台が夜の世界に移って、益々キラキラ度が上がっていた。
結ばれたばかりの二人の関係は、お互いに信頼している気持ちが安定しているのですれ違いとかで波風が立つ雰囲気はない。
律也は櫂の側に居ると自身の態度が乙女化するのをやたらと恥ずかしがっているが、読んでいる側からすると伴侶になりたての初々しさが際立つばかりだ(笑)。
前巻以上の分厚さの割に今回の話の進行は穏やか目だ。
新たな他の吸血鬼一族の登場を通して櫂と律也を取り巻く脇役達の存在に焦点が当たっていて、櫂の元に仕える上位の位のヴァンパイア・レイと、下位の位のヴァンパイア・フランの過去と今の関係を絡めての展開になっている。
この二人の従者は可愛い系だけど、個人的には飄々としてマイペースな狩人の東條や、櫂達と対立している吸血鬼一族のアドリアンとか、ちょっとクセ者っぽい美形キャラのほうに興味が湧くな~。
ちなみに夜の種族は皆見目麗しい設定で出てくるキャラ全てが美形なので、ファンタジーの世界で綺麗なキャラクターが活躍する話が大好きな読者としては大いに結構な事です(笑)。
このシリーズは高星さんの挿絵も一緒に堪能できるからこそ、『美形揃いの異形の者達が跋扈するファンタジー』って設定が最大限に活きるのです!!
杉原さんの超絶ファンタジー(?)「薔薇と接吻」の続編。
作者さんあとがきで、単体でも行けるとは書かれていますが、主人公や周囲の人物の関係性を具体的に知りたいと思えば、やはり前作を読んでいたほうがいいかも?
ヴァンパイヤに狼男に妖精に、登場する人々は皆超美形ばかり。
高星さんのイラストも生きるというものですが、、、イラストページの少ないこと!この本の厚みですからせめて10pは欲しかったかも。それはちょっと残念かもしれません。
正直、下世話なんですが登場人物たちは皆お肌がツルツルで体毛なんか1本も生えてなさそうな、トイレも行ってなさそうな、しかももう性別超越してしまっていてtnkはないんじゃないかとさえ思います。
だからこその、冒頭”超絶ファンタジー”という言葉を使いたくなった気持ち、お察しくださいw
だけど、まったく耽美ではないんです。
あくまでも、とても綺麗なファンタジー物語。
夢と幻想と、乙女ゴコロをくすぐるシリーズではありますね。
先代の王を倒して、新しく氏族の王となったヴァンパイヤである櫂の伴侶となった浄化者の律也。
二人の甘い生活が待っているかと思われたのですが、先代を倒したことにより不安定になっている彼等の住む世界を收めるために、そんなに頻繁には律也の元を訪れることはできない櫂。
律也には、夜になると呼びかける声が聞こえる。
櫂が護衛として付けたレイという高位のヴァンパイヤも側におり結界もあるから、敵対するものは入れないはずなのに、それを櫂やレイに聞くことができないでいる。
やっと、櫂の住む夜の世界へ律也も行けることになり、喜ぶ律也だが、そこに待っていたのは、滅ぼされた先代を蘇らすための陰謀だった。
大きく端折ってドーンと筋を書くと、そういうことなのですが、そこに色々が絡んできており、それが物語の見せ所となっております。
前作もそうだったのですが、ファンタジー設定のため、実に説明部分が多いです(苦笑)
それを担うのが、狩人という種族として前作覚醒した、実に変わった人の東條という男。
そして中盤に登場する初めて対面する律也の祖母。
今回、すごくびっくりしたのが、中盤から律也の性格が変わっていくことです!
それまで、子供っぽいお人形さんのような、とにかく櫂への執着の強さというのは分かっても、人としての強さとか生気があまり感じられなかったのが、中盤の祖母との面会あたりからそれまでの受身が能動的に変わっていった部分です。
初めて、やっと人らしくなったんじゃないか?って感じがしたのですが・・・
色々思わせぶりな登場人物であるアドリアンが登場し、彼がひょっとして?というのを匂わせながら、レイと仲のよかったフランというヴァンパイヤが登場します。
この本編の流れで、実はレイとフランの物語が重要だったんですね。
それが番外【その一瞬の】がつくことによって、切なさが全開しました。
今回、実は櫂は存在感が少し薄かったかも?
なにせ、律也に危険が迫るときに側にいるのはいつも、東條だったりレイだったりしたのですからw
そして、注目新キャラが、「語り部の石」のアニー。
ちょっと怠惰な雰囲気を出しながら、自己主張があって、憎めないキャラクター♪
モフモフがかわいかったりもします。
実は、こういう甘い設定ファンタジー苦手で、読むのにすごく時間かかってしまいました。
ファンタジーお約束でつっこみまくるからいけないんですね(涙)
それと、律也に前半イラついてましたし。。。
だけど、レイとフランの話が刺激になって、ダラダラ感を払拭してくれたので、救われました。
ちょっと悲しい物語ではあるけれど、全体はまとまっていたので、この評価になりました。
薔薇と接吻の続編。
夜の種族、櫂と結ばれた律也。序盤あまりにも自己中な行動が多くて疲れました。
櫂の伴侶になったのにどうして敵対する種族に相談をもちかけるかな?
どうして櫂本人に向かっていかないのかな?
敵対する種族に係わることで大切な櫂に迷惑が及ぶことも想像できないかな?
誰からも大切にされ必要とされている律也の傲慢さが残念。
後半、フォローしてくれる「語り部の石」アニーが出てきて、フランの悲しい最期を目の当たりにしてやっと覚悟が決まったみたいで安心しました。
今後は櫂の伴侶としての自覚をもって行動してくれるよね。
杉原先生のヴァンパイアシリーズ2作目。
今作も美形キャラクターが多く、とても華やか。
こちらの巻からでもいけるとあとがきで書かれていますが、専門用語や人物相関図的にもやや厳しいかと思いますので、前作を踏まえた上で読まれる事をおおすめ致します。
前作「薔薇の接吻」でヴァンパイアである櫂の伴侶となった律也。
今作は人間界ではなく、夜の種族達が暮らす世界が舞台となります。
2人の蜜月…新婚旅行編といったところ。
櫂と律也が互いを強く信頼し想い合っているからなのか、耽美さは前作よりも軽減した気がしますが、2人の仲はとっても初々しくて甘いです。
ヴァンパイアとしての凶暴なまでの欲望をそのままぶつけたい気持ちと、律也を壊さないように大切に大切に扱いたい気持ちとで揺れ動く櫂がもどかしい。
律也の事しか見えていない溺愛攻めなんですけどね。
律也の方が2人の関係では比較的どっしりと構えている印象があるかもしれない。
櫂の前では乙女化してしまう律也は今回も可愛らしかった。
ここの2人は何が起きても揺るがないものがあるので安心して読んでいられますね。
夜の種族達が生きる世界。
深い緑に囲まれ、至るところに薔薇が咲き誇るお伽話の風景のようなヴァンパイアの薔薇の都。
肉やパンが焼ける美味しそうな香りが漂い、人々の喧騒と熱気で賑わう無国籍風で明るいオオカミ族の街。
一言で夜の種族の暮らす世界と言っても、それぞれ全く異なる街の様子がきらきらとしていて、律也の視点を通して物語の世界観が広がっていきわくわくする。
ヴァンパイアの中にも7氏族と呼ばれる7つの一族が存在していて、各々特性が異なるようです。
櫂が長を務める<スペルビア>は最大勢力かつ保守的で正統派、そして優美だそうで。
優雅に振る舞うヴァンパイア達の中で、1人食い気が勝る律也の姿にクスッとなってしまった。
他にも幻術に優れた一族がいたり、女性ヴァンパイアが多い一族がいたりと、ここの設定が面白かった。
今回は一部顔見せ…といった感じでしたが、もしかしたら今後また登場するのかな。
ヴァンパイアという種族は美しさ=力の強さらしいので、初めに書いた通りどの一族も美形だらけでした。
高星先生のイラストの説得力がすごい。
夜の種族が住まう世界での新たな出会いの数々。
この世界で生きていた祖母、フランというヴァンパイア、謎の語り部の石の精霊、他氏族の若き長・アドリアンなど、個性豊かなキャラクター達が物語を彩ります。
これだけ登場人物が増えてもキャラクターが被らないのがすごいですし、脇を固める人々にも愛着がどんどん湧いて来る。
実力派美少年ヴァンパイアのレイと飄々とした東條に惹かれてしまいますね。
そんな新たな出会いの最中、反対勢力との派閥抗争に巻き込まれる律也。
この展開の結末が切ないのですが、どうしてもサブキャラクター側に目線がいってしまう。
その出来事がきっかけとなって、櫂と律也の繋がりが更に強固なものになるのですけれど。
うーん、BLっぽさは少し薄れた気がします。
ファンタジー系人間ドラマとしてはありだと思う。
前作でも感じたのですが、本の厚さに対してお話の進みが非常にゆっくりなのですよね。
面白くはあるのですけれど、一気に読ませる展開ではないので、途中でだれてしまいそうになるというか。
読み終えるのに時間が掛かりました。
逆を言えば、ひとつひとつの描写が丁寧です。
そのせいか、ちょっと櫂の出番が少なかったのが残念。
ぜひ次巻では巻き返して欲しいところ。
少しずつ明かされる浄化者の謎や、未だ謎に満ちた存在の律也の母親についても今後語られるのでしょうか。
引き続き追ってみたいと思います。
巻末の短編はレイ視点。
こちらの短編がとても良くて、今作はレイとフランに持っていかれてしまったな。
精神的な繋がりが深い2人の愛の形が儚くも、とても美しく思えました。