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usagi no oukoku
トンチキBLとのことなので息抜きに……と読んでみました。
ウサ耳族が住んでいる国に迷い込んでしまった受け。
平凡地味な自分が、いきなり「兎神」として崇められることになってしまったという衝撃。
おまけに「兎神」は神聖な存在である一方で性欲の化身みたいにも思われていて、お勤めとして毎日のエッチが義務だと?!という戸惑い。
いくら自分はそんなんじゃない!!といっても、てんで聞く耳もたない周囲とのトンチンカンなやり取り。
うん、確かに笑える。
だけど……。
攻めを好きになっちゃった受けのぐるぐる部分が長くて、しつこい。
どっからどう見ても両片思いなんだけど、「攻めは自分を神様としか見ていない」「義務だから抱いてくれてる」といった思い込みが延々続く……。
そして、せっかくの異世界なんだけど、珍しい風習や珍しい自然を楽しむといった、読んでてほっと出来る部分が少ないんです。
というのも人々にとって大切な神様でもあり、攻めからも過保護に守られているため、厳重保管扱いなんですね。
そこで行われるのは、気持ちが通っていない(とお互い思い込んでる)朝晩のエロばかりだし……。
だから、なんか妙な閉塞感があって息苦しくなってしまった……。
コロナ自粛でほとんど外に出ていないせいかしら……。
トンチキで笑える部分もあるのだけど、すれ違いが長くて、受けの「俺なんか‥‥」に、ま〜た言ってら……!とウンザリしてしまったので、萌です。
大好きな作品で何度も読み返してますがレビューがまだだったのと、ここ数ヶ月気力がわかずBLをちゃんと読めなくなってたので、大好きなこのお話なら楽しめるかな?と再読してみました。
相変わらず稲葉と島のウサ耳の人々とのかみあわなさ、人々のトンチンカンぶりに笑えます。
そして真面目で紳士なウサ耳の王隆俊にこちらもキュンときます。意外と嫉妬深くて独占欲が強くて、それを知らぬは当の稲葉のみと。
ただすれ違い、誤解、思い込み、深読みが長くて。
稲葉はいきなり毎日エッチしろと言われて戸惑い、抵抗があるのはわかるし、エッチは好きな人とするものだとの主張もわかるんですが。
お互い相手は自分を想ってないと思い込んで。切ないです。このすれ違いが長くてちょっと。
気持ちを確認してからの甘々をもっと読みたかったな。
でも異世界トリップで江戸時代くらいの日本みたいな世界というのも新鮮ですし、そこで根をはり自分にはこの島の為に何ができるか、島民の将来の為に役立てるか、国造りに参加できるのはワクワクしますね。
もう何回も読んでるので島民のトンチキぶりに慣れてしまいそこの部分については特には。何でも性的な事に結びつけて考えたり、変な風に聖人の言い伝えが信じられてきたり、とっても面白いです。よく作者さんはこんなに思い付いたなと、さすがです。
またきっと時間を空けて読み返すでしょう。
異世界トリップものです。
カメラマンのゲイ男性・稲葉が、仕事で訪れたウサギで有名な大久野島で夜、目の前を横切った一羽の白ウサギに誘われるように獣道に迷い込み、足を滑らせて大きな穴に落ちてしまった、気付いたら今までいた島とは違う景色で、しかも助けに来てくれた人々は体がすごく大きくて、なんとウサギの耳を生やしていた…!
…という設定。
稲葉は慌てながらも頭の中で真面目にノリツッコミしたり、ウサ耳族とズレまくった問答をしたり、とギャグっぽい空気が漂います。
どうやら、稲葉の登場の仕方や色白な容姿がウサ耳族達の神話に出てくる「兎神」と合致しているようで、稲葉は完全に兎神とみなされて、災厄から民を守ってほしい、その代わり王が毎晩エッチして兎神を喜ばせますから、なんて懇願されてあれよと言う間に兎神としての生活が始まってしまいます。
うーん…
中盤まではウサ耳族とのズレた会話も面白くて、ほのぼのギャグを楽しんでいたのですが…
「王」として稲葉に支え、毎日毎晩エッチをしてくる隆俊というウサ耳族の青年との関係性がだんだん読むのがツラくなってきてしまった…
童貞処女だった稲葉は、初めてなのに神と間違われての儀式としてほとんど初対面の相手と、というのが少し悲しく、同様に王だからといって男の自分と寝なければならない隆俊に申し訳ない、という気持ちを持っているのです。
しかしウサ耳族は精力絶倫で、そんな相手と毎日毎晩エッチして、すっかり慣らされ、感じやすいカラダになった稲葉。
それと共に優しく抱いてくれる隆俊が好きになるのですが、2人の誤解によるすれ違いがひどくて完全に思い込みによる誤解、両片想いが延々続く。それでいてエロは激しいんです。
だからほのぼのを楽しんでいた心が重苦しくなってしまった…
結果的には誤解も解けるのですが、これはすれ違い・思い違い・誤解・思い込み等からくるモダモダやハラハラ、失恋などが好みの方にオススメします。
私は…総合的に「萌」で。
トンチキ系BLとオススメされていたので読んでみたところ、
想像以上にナナメ上を行ってて笑いがこらえきれませんでした。これはすごい。
かつ攻めは敬語従者系、しかも大男!たまりません!
ストーリーは、
広島に実在するウサギ島、大久野島に訪れていた主人公の稲葉が、
夜にうっかり足をすべらせ、異世界トリップ。
そこはなんと、ウサ耳を生やした大男だらけの、ウサギの国だったのです。
しかも名前が「イナバ」だったので、イナバの白兎神と間違えられてさあ大変。
もてなしたいから、どうか国の王と好きなだけセックスしてくださいと迫られる。
…ええー!?というびっくり展開です。
でも実在する兎島がモデルであったり、稲葉の大学の実学が生きてきたり、何気に現実的でSFチックな部分があったりと、妙に説得力があり、スラスラ読めます。
リアルな部分と、トンチキ設定と、国の王(無骨系敬語イケメン)との恋愛がうまい具合に混ざっています。また、ウサギの国でお世話をしてくれるウサギ人間たちの、なんとも素朴でかわいいこと。癒されます。ただしみんな2mくらいある大男です。
実は続編の「ナス」と「キュウリ」も一気に読んでしまいました。
ここまで読みやすい作品というのもなかなかないので、驚きです。
コメディ系のファンタジーが好きで、気になっている方には是非オススメしたい一冊になりました。
丸ごと一冊、ひとつのストーリー。
ウサギの国のお話でシリーズ1作目。
ファンタジーですが、発想だったりちょっとした所が面白いです。
途中途中クスクス笑えました。
主人公2人の気持ちが擦れ違うのですが、それについては
読んでいる方は二人の気持ちが解っているので(当たり前ですが)切なく
ハラハラします。
うっすら涙しながらクスッと笑える作品で、
しかも重くなくさらりと読める楽しい作品でした。
一気に楽しく読めました。単にそれだけで[神]評価なんですが・・・
エンターテイメント作品にとって大事だと思うので。
わたしのBL小説読み手歴はまだまだビギナーなのですが、この方の書く文章ってとても読みやすくて、設定の面白さや畳み掛けるようなウサギさん達とのとぼけた発言の応酬など非常に気に入りました。
ただ、イナバの「どうせオレのことなんか・・・」思考のしつこさはちょっと鼻についたかな。いい加減くどかった。
度を越したツンデレとネガ思考には、うへえ〜となります。
けどラブに溢れているし、なんだろう、日本昔話的な牧歌的な・・・この微笑ましい感じすごく好きです。
シリアスで練りこまれた話も好きですが、こういった軽くて楽しくて幸せな話にも、満足感で心が震えます。
人それぞれの好みもあるのでしょうが、超ファンタジーとにかく面白かった!
これから続編も読みます。
初読み作家さんです。
耳が生えているのでもふもふだろうと期待したんですが、これは(笑)
最初っからぶっ飛ばした感じのお惚けBLで、斜め上行きすぎてます。
随所で吹き出してしまい、飲み物系口に入れながら読むと非常に危険。
日本昔話のウサギ系をあっちからもこっちからも持ってきて、それがまた意味不明なんですけど、絶妙な具合に絡み合って味が出すぎてました。
心のすれ違いはもちろんのこと、生態系からしてすれ違ってます。
話は通じないのに妙にかみ合ってる……なんですか、この神技。
ただ気になったのが、文章中に『エッチ』と言い過ぎ。
一人称なんで、ものすごく目に付くというか、一文の中に3回も4回もエッチエッチ言ってると、ちょっと鬱陶しいです。
終盤の詰め込み感も凄く、走りすぎてましたので、その2点さえなければ神でした。
作中に出てくる大久野島は、ウサギ好きな方なら一度は足を運んで欲しい場所です。
廃墟と楽園が同居する長閑で綺麗な、でも少しうら寂しい感じの島で、戦争についても学べます。
楽天Koboさんにて手に取らせていただきました!
電子書籍で今回、挿絵の方がなかったのですが(無念)クーポン券や割引があったので試しに使いました!
みなさんの評価が高かったので手に取りました
ウサ耳とかどうなのかな??と思っていましたが
設定がめちゃめちゃ斬新で面白かったです!
時たま面白設定には当たるのですが・・・自分で読んでいる度に
こんなことが!あんなことが!!といろいろあって
楽しく読めました!
受け様は本当に平凡な方ですが、そちらの世界では神扱いで
そして美しすぎてみんな鼻血ブーてきなみられ方ですw
攻め様はそんな受け様にメロメロで、ウサ耳ですがワンコ受け的な
気真面目な方です
異世界トリップものですが、設定がとにかくおもしろいので
こまごま突っ込まれない方wはお勧めです!
次回作が気になり始めたwwww
設定はおもしろいし、松雪さんの文章はコメディチックで読んでいて楽しいのですが、イマイチ萌えきれなかったです。
というのも、童貞攻めにこそ最大限の萌えを見出す私のやっかいな性癖にこそ問題があって、この本が悪いのでは決してないのです。
うさ耳攻め、萌えます。
乳首ないとか(笑)、萌えます。
なんかちょっと人間の常識とずれてる・・・、萌えます。
ただ、性に奔放なのだけがアウトなんです。
この奔放さが受けの方なら問題なかったんですが、攻めの方だと途端に萎えてしまうのです。面倒くさい性癖です。
あと、尻尾がないのが残念でした。
うさぎは、あの尻尾が可愛いのに・・・。
去年の6月にスピンオフがでていますが、それもまたウサギさんの方が攻めなのでいまだに購入できずにいます。
主人公が、ウサ耳の生えた人たちばかりが住む島にトリップするお話。
ウサ耳族のトンデモ設定にツッコミを入れるのが楽しかった(笑)
主人公はその島では神とあがめられるのですが
主人公にとっては、それが不幸の元。
攻め様がお慕いしておりますと何度言っても主人公には伝わらず
あがめられているだけで恋愛の対象じゃないんだと思い、すれ違ってしまいます。
攻め様とその弟から贈り物をもらったときの
贈り物の違いは切なかったです。
トンデモ設定なのに、その切なさにやられました。
最後の展開も、2人の愛が感じられて満足でした!
作品の中でも単語出てきましたがまさにファンタジーでした。
すごく設定も上手く表現されてて面白かったです。
いろんなところで何度もツッコミをいれてしまいました(笑)
想像してた兎とは全然違いましたがモフモフ耳いいな~♪モフモフしたい♪
あ、でも変態になるのか・・・・(笑)
お話はすごく分かりやすくて読んでて楽しくなり、ちょっとしたすれ違いもありであっという間に1冊読めました。人外ものが大丈夫でコミカルなものが好きという方におススメしたい1冊でした☆
うちにも可愛いうさぎがおるんですが、ちょっと読んでて相手を作ってあげてないんで申し訳ないなぁと、、、。
可愛い世界の中でなかなかのエロさでした。
うさ耳な世界に飛んでしまった主人公はそこの王様のエッチを毎日しなくちゃいけないというなんてハレンチな設定(笑)
うさ耳を触る行為ってあれ人間でいえば人目をはばからずおっぱい揉みまくる感じですかね?
うさ耳たちの信じる迷信はお盆やらシンデレラやら混じっていて可愛いです。
二人のすれ違いにはえぇ?!!イライラする!
ですが、種族が違えばほんのささいなことでもすれ違ってしまうものかな?
うざきの性的感覚の中で王が一途に主人公を思う姿はキュンキュンでした。
耳触りたい(笑)
カメラマンの康英がやってきた大久野島は、別名ウサギ島と呼ばれるくらい、野生の兎で有名な村です。ところが、形は人間なのに、頭にウサギ耳が生えている人間ばかりしかいない、不思議な村に迷い込んでしまうのです。
康英が島の隆俊の耳を触ってしまうのですが、この行為は島ではエッチをする合図なのです。隆俊の激しい攻めの姿は、性欲の強いウサギならではです。
隆俊や他のうさぎは、かわいいというよりたくましさと性欲の強さをすごく感じた1冊でした。(笑)
ケモ耳キャラ、それもウサ耳なら、普通プルプル小動物系の受けちゃんよね。
っていう思いこみに真っ向から立ち向かった問題作?
身長180cm越えの色黒イケメンが、頭にすべすべのウサ耳つけて、攻めなのね。
そして、ウサ耳族の世界に迷い込んじゃった、普通の日本人のその平均よりだいぶ華奢で色白でアラサーな地味顔の兄さんが、ウサ耳族にとってはとてつもない美しい神!
松雪さんって、こういうおもしろい設定を考えて来るのが上手い。
村の暮らしとかもいろいろおもしろい。
お話は、最初にそれぞれの思いこみからすれ違っちゃったせいで、両思いはバレバレなのに、濃厚なエチ三昧にもかかわらず、無駄にグルグルしちゃうお話。
この話、終盤、結局どう落とすのかと思いつつ読み進めたら、、、。
まあ、これでハッピーエンド以外ないか。
瀬戸内に浮かぶ大久野島、新月の夜。
白い子ウサギの後を追った稲葉は、大穴に落ち、気付けばウサ耳族の世界に・・・
そこの住人達は、何故か稲葉を伝説の「兎神」だと信じ込みます。
そして、兎神に災厄から島を守ってもらう代償が、
王が毎晩エッチして兎神を喜ばせることだからと言う住人達に、
稲葉は、王である隆敏とのエッチを強いられます。
と、最初のあらすじを言うと、なんかちょっと可哀想?かと思いますが、
全くそんな事は無いです。コメディです(笑)
ウサ耳の人々は、皆優しく善良ですが、なんか発想が斜め上でピントがずれてて面白い。
思い込みが激しいのか、全く稲葉の話を聞いてないです(笑)
そして王の隆敏は、真面目で誠実でイイ男・・・本当に理想の攻め様!
そんな隆敏に、大切にされ毎日抱かれている内に、稲葉は隆敏に恋をしてしまいます。
でも、隆敏は王の務めを果たしているだけであって、
他に想い人がいると思いこんでいる稲葉は、
隆敏と居る事がだんだん辛くなってきてしまいます。
とにかく、ウサ耳族の常識や考え方が、面白い!
兎神に対する伝説も、なんか色々な昔話が混じってて変です。
・・・っていうか、それ本当に信じてるの?な、住人たちが微笑ましい(笑)
稲葉の「髭剃り」事件は爆笑しました。
あの真面目な隆敏まで暴走させてしまう「髭剃り」の威力はすごいです!
本当に心から稲葉を想っているのにそれを上手に伝えられない不器用な隆敏が。
自分は「兎神」として敬われているだけだと信じている稲葉が。
本当は両思いなのにすれ違っている二人の気持が切なかったです。
そして、やっと想いが通じ合ったのに今頃・・・な、展開。
ハラハラしましたが、最後はハッピーエンドで大満足でした!
本年度は自分の萌え枠がガバ―――ッと広がってしまいました!
BLはファンタジーとは言われてますし
そんなわけ無い無い、なんですけれども、
トンチキ設定にも関わらず楽しめてしまうのです。
松雪さんは“Hしなくてはならない状況”をお上手に作り出して
(淫魔シリーズ然り)
「そんなわけあるか!」とツッコミたくなる事も
何故だか納得されてしまうのです。
これって作家さんにしてみれば「してやったり!」でしょうねw
ウサ耳なのに攻めだしガタイは良いし肌は浅黒いって、
そう来んのか!?と驚きつつ、
読み始めると、そうなんだーと。(私が単純なのかな…)
隆俊は優しいし、Hを義務として泰英に思わせてしまうけど
実は気持ちがちゃんと伴っていて…。
トリップ先ゆえ、人外ゆえの慣習と価値観の違いに笑い、
更に、二人の想いのすれ違いがきゅーーーーーーん!!
勘違いと誤解が解けないままの交わり、
体は満たされても心はそうならない虚しさ。
やっと想いが通じ合ったと思ったら現実世界に帰ってしまい
一年程会えなくなる。
この間、隆俊はきっと待っているだろうと思う泰英にまたきゅん。
「なるほどー」と「…えぇ?」が混ざりつつ、
うまくまとめられてハピエン♪
動物ものを絡ませたお話をお描きになったら
今右に出る方はいらっしゃらないかもしれないハルヒラさんのイラストも
非常に世界観に合っていました!好きだぁ!
私、干支が兎なので今作はなんだか嬉しかったです。
(やっぱり単純だ!)
ウサギ大好きなんですよね…
いや、トラもキツネも好きですが…
で、某腐友に「大久野島って知ってる~?」と全く腐ってないネタとしてメールしたら
この本を教えて貰い、おお!と読んでみた訳です。
いや、面白かったです。
まずウサギ耳が可愛い受けじゃなくて、大きく逞しい攻めなのが新機軸でいい。
何より、様々なウサギの王国の風習とか生活ぶりが面白くていい。
大久野島も行ってみたいんだけれど、このウサギの王国島へも行ってみたい!
話自体は、その斬新な設定を除けば、
本当は思い合っている二人が、お互いに自分とは義務で付き合っているんだと思って
切ない思いを抱いているのが、想いが通じるまで…と、ありふれているのですが、
どこかトボケた味わいの文章にケラケラ笑いながら、キュンキュンして読みました。
ウサギ族は絶倫なので結構エロいんだけれど、でも読んでいてエロより可笑しさが勝るなー。
まぁ、しかし、こういうのって落としどころが難しいですよねー。
色々な神話やファンタジーをごちゃ混ぜに齧った感じのこの設定、
でたらめなおとぎ話ならばもっと徹底しておとぎ話にすればいいのに。
破壊力のあるおしまいを期待したんだけれど
最後妙に現実を絡めちゃって「まともな」まとめ方だったのが、どうかな~と思ったりします。
でも、楽しく読了。
松雪さん、初読みだったのですが、他も読んでみたくなりましたー♪
*オマケ http://uta-jima.com/okuno/
評価の高さで購入決定。
元々松雪さんの『淫魔』シリーズが何とも可笑しくて好きで、他の作品も是非!と思って居たのでわくわくして読みました。
趣味が高じて自分の職となったカメラマン・泰英と、異世界のウサ耳を生やした実直真面目なイケメン陛下・隆俊のお話。
愛らしいあの姿からはちょっと意外な、交尾が激しいウサギ。
そこから『ウサ耳が攻め』という設定は皆さまが仰る通りで面白いなぁと思いました。
又、泰英がその島の言い伝えの「兎神」と信じられ、ウサ耳を付けたその島民皆から敬われる。
そして陛下である隆俊と毎晩エッチをしなくちゃならないのも、その兎神を満足させなければならないからで――と続いていくのですが、感情抜きにして元々泰英がゲイだという点で、すんなりお話に入っていけました。
絶倫である隆俊と、開発されていく泰英の2人は、まぁエッチの数をこなすこなす。
それも有りますが、そもそもこちらの作品に出て来る「エッチ」という単語の数が多い!(笑)
1ページに何個出て来ますかという位多い頁も有りまして、少し笑ってしまいました。
展開自体も特段変わった物ではありませんが、とても綺麗にまとまっていて、それでいてウサ耳を触ると変態行為に近いだとか、剃毛でみなが鼻血を出して前かがみになるだとか、随所に見える松雪さんのセンスに楽しくなりました。
しかし。
最後の最後で、現実世界から再度トリップして、隆俊の待つ異世界に行く。
きっと一生もう現実世界には戻って来ない。
それが何より泰英の幸せで、傍に居られる隆俊の幸せでもある。
「とびきり幸せに暮らしているから見守っていて欲しい」
と締め括られる、泰英の心情。
ファンタジーの世界でこう思ってはいけないのかもしれませんが、どうしても腑に落ちなくて、それまでの面白さが私の中ではリセットされてしまいました。
じゃあ、一人残されたお父さんは?
会社は?自分に色々と教えてくれた師匠は?
大好きなカメラは?
一瞬にしてそんな事を考えてしまい、どう頑張ってもハッピーエンドには思えなかった。
ストーリーも、松雪さんならではの面白さも詰まっている1冊。
しかし、最後の最後で階段を踏み外した気持ちになってしまいました。
ウサ耳、超絶可愛かったのですが、自分の気持ちが残念です。
とーーっても楽しめました!
ストーリー自体はありがちだけど、設定のおもしろさとコメディのパンチが効いていて笑いながら読みました!
萌えもあったし。ウサギ王国の人達の絶倫さと言ったら(笑)
ウサギは交尾ばっかりしていると聞いていましたが、まさにその通りなんですね(笑)
松雪さんは、文章が上手なので描写もすっと目に浮かんで来るし、笑いのタイミングも絶妙です。
松雪作品はほぼ全部読んでますが、その中でも一番笑いました!
日本ではモテないゲイでもウサギ王国ではモテモテですから、正にそっちの方が神の国だろうと思いました(笑)
カメラマンの稲葉が仕事で訪れた島で、白兎を追いかけていたら穴に落ちて異次元へ。
そこは兎の耳をもつ、ウサ耳族の国だった。
同じ島のはずなのに、住んでいる住人がウサ耳族。いわゆるパラレルワールドですな。
因幡の白兎や、おむすびころりんなんかが微妙にミックスされてるイントロですが、すぐに童話とはかけ離れた内容に展開していきます。
飢饉から島を救ってくれるはずの伝説の「兎神」が現れたと信じ、稲葉を崇め奉る住人達。
しかし、島を救うためには兎神と島の王様である隆俊が毎日交わらなければならないというので、一気にBL方向に突入するわけでした。
王に選ばれた隆俊が真面目な朴念仁なので「ウサ耳族のため」と言って稲葉を抱くのですが、ほんとうは稲葉に一目惚れで、とても好意を抱いている。
でもそれ以上自分の気持ちを伝えるわけにはいかないのですよ。神だから。
しかも稲葉は隆俊のそんな想いにまったく気づいてないので「ウサ耳族のために」と言うしかないというね。
稲葉も隆俊のことを最初から好みのタイプだと思っているのに、相手は自分のことを神だと思っているからこその行為だと思い、一方通行な気持ちのやり場がなく、どんどん元気がなくなっていく。
完全にすれ違ったまま、けっこうこれが長く続くので、あーもう早くちゃんとお互いの気持ちを言い合えよ!うそうそまだ言わなくていいよ、もう少し楽しませろ。みたいな感じで一気読みでした。
不思議系の漫画が多い元ハルヒラさんのイラストってのも、ドンピシャだったと思います
いわゆるパラレルワールド的なノリの和風ファンタジーです。
ウサ耳好きとしてはたまらんお話でした^^
それにしてもウサギの国の人、エロに対して奔放すぎて(゜д゜)でしたw
そこがまた面白いんですけど。
でも主人公が襲われたりとかの、ハードな陵辱描写などはないのでご安心を。
ナスときゅうりとか本当に・・・w
いやぁ、相変わらず笑えるノリで良かったです。
人外モノ大好きなので良かったです。
ウサギの特性を盛り込んでコメディ風になってるところとか笑える!!
まさか因幡の白兎でBLができるとは?!
そうか髭剃りが剃毛なのか?!(爆笑)
その通りなんだけど、剃毛って別の部分を想像してしまう自分がいる(恥)
この部分を読んで口絵の意味が解ったよ!!
口絵だけ見てると、脅されてヤラレちゃってるのかと勘違い(^^;)
笑いだけかと思いきや、気持ちのすれ違いで切ない部分や
実際の世界で父親との別れの場面には何かちょっとウルッで本当に満足な1冊!!
松雪奈々さん大好きなんですが、今回も良かったです。
購入する前は、うさぎ人間ってどうよ!?と思っていたのですが
さすが松雪さんでした☆
ストーリー的には切ない感じになるはずなのですが、全然重くないです。
受けは攻めに好かれてると思ってなくて悩んでいるのですが、読み手には
攻めの気持ちはバレバレです。おいおいニブイぞ!といらっときそう
なのですが、要所要所に笑いどころが!文化の違いなのですが、そうきたか!
って感じで、思わずプッとなってしまいました。
う~ん、やっぱり松雪奈々さん、大好きだなぁ♪
不思議の国のアリスもどきの設定ありで、コミカルキュートでちょっぴり仄かな
恋する切なさを合わせたようなお伽チックな異世界ワールドストーリー。
そして萌え萌え対象は立派な体格の種族になっていたウサギ族の皆さまです。
攻め様がウサ耳って言うのも意外に萌えるものですよね。
そして内容はと言うと、フリーのカメラマンである受け様が取材で訪れたウサギが
沢山いる島で不思議ワールドに迷い込む話で、月夜に誘われるように散歩に出た受け様が
島では珍しい真っ白なウサギに誘われるように後を着いて行って、不思議アリス宜しく
大きなフサギの巣穴に落ちてしまい、目覚めた時には別世界。
それも昭和前期のような雰囲気のある島で、挙句島民は大きなウサギ耳に、大きな身体
飛ばされた受け様から見れば大人と小さな子供みたいな感じなんです。
受け様は、その島の浜辺でワニに食べられそうになったところを島の王である攻め様に
助けられ、受け様の名字が因幡だった事から兎神様と間違われて、崇められることになる。
でも1番は面白島の風習と言うか言い伝えや習慣です。
外でHするのはOKだけど、ウサ耳を触るのは変態行為みたいだとか、
因幡のウサギ=兎神は性欲の神様だとか、日本の神話が微妙な感じでズレてて、
色々な風習も凄い勢いで混じって面白風習になってる。
人前で髭を剃る行為が、鼻血を噴き出すほど興奮する剃毛行為だとかありえない展開で
コミカルながらも何処か真面目な島民に笑ってしまう。
そして、現世では一般ピープルの容姿の受け様が不思議島では絶世の美貌になっていて
身の危険がある程の存在になってるのもユニークで面白い。
神と崇められる受け様とウサギ人間との擦れ違いラブで、最後はハッピー展開。
ただ、ウサギ人間はかなり絶倫のようなので、今後の受け様の身体が心配になる
そんな風に微笑ましく感じるストーリーでもありました。
モフモフだし、面白かったといえるのですが、
設定勝ちという印象でした。
松雪さんは、どうしても淫魔のイメージが強く、
トンデモなお話が求められちゃうんだろうな~と思いつつも、
こいうったお話を描き上げてくださる作者さんがいることは
嬉しいことのように思います。
カメラマンの泰英が、おかしな世界に迷い込んでしまうというストーリー。
迷い込んだ先には、人間なのに、頭にウサギの耳が生えた人ばかり。
で、泰英は、兎神と信じられてしまい、掟通り、兎王と交わるように
迫られて~。というものです。
やはり、細かな珍事が結構楽しめます。
そもそも耳が生えているのがかわいい・・・。
耳の生えた人たちの常識と普通の常識の違いが面白い
モフモフ好きには、お勧めです。
2人の様子を読んでいると、何となく
秋月こおさんの『恋獄の獣に愛されて』を彷彿とさせられました。
※ネタバレにチェックはしてありますが、肝心のネタバレはしてない・・・つもりです♪
この作品については、”ウサ耳モフモフ”という事前情報のみで、一切の予備知識を得ずに挑戦して挑んでみた。(前回のルチルが今ひとつの印象だったので)
まさか、攻めがウサ耳だったなんて!
その他にも色々とあるのだが、これは設定勝ちとはっきり言えるだろう♪
実際のところ、ウサ耳モフモフに萌えるという事はなくその成分は薄目。
あれ、どこかで知ってるよね~wな、設定を面白おかしいスパイスにしながら、進行していくおとぎ話。
うまく、それらを組みあせて使いこなした発想に、ユニークだなという点で萌え萌えに近い萌え。
カメラマンの泰英が瀬戸内にあるうさぎ島と呼ばれているところで、取材のため滞在した夜、一羽の白うさぎの後を追いかけて落ちた穴から迷い込んだウサギ族の国。
そこで、伝説の兎神様と間違われ、一族の王・隆敏と毎晩交わらなくてはならなくなる。
そこで知る、この世界の由来と元の自分の世界との関係。
泰英はゲイであり、隆敏は好みのタイプではあったが、義務としてセックスをするだけ。
そのうち、彼を好きになり、彼にも義務でなく「好き」と思って欲しいと願うようになり、兎神を迎えた式典を間近に控えたある日、やっと想いが通いあうのだが・・・
ざっとなストーリーはこんな感じ☆
自分が、何も予備知識を持たず楽しんだので、色々な面白設定は触れない方がいいかな?
ヒントとしては、このレビュのタイトルな始まりだということ。
そして、兎は絶倫で、1対1ではないということ。
彼等は身体が大きく、見た目は男女がわかりにくく、男には乳首はないとか、毛は伸びず伸びると抜けるとか、実際の兎の設定もそのままに人型にされています。
尻尾がないのが、ちょっと残念かも。。。
そんな特徴を踏まえ、彼等に主人公の世界に似た一昔前のような文明があるのは、過去この国に現れた十聖人と呼ばれる人たちが、泰英と同じようにこの世界に来て礎を築いたのだが、彼等の趣味にいくらか左右されているということw
色々な習慣がごっちゃになって、ウサ耳族の変な習慣となり・・・
あれや、これや、それや、何でもないことが彼等にはビックリするような事になっているのが思わず笑わせ増す。
泰英がひげ剃りをしていると、突然それを見た人々が鼻血を吹き出して倒れるシーンは報復絶倒でしたv
恋愛面は、非常にわかりやすい素直なお話。
それらに変化を付けるのが、まさにこの「設定」だったということ。
それらの使い方はうまかったんじゃないかな?
是非、読んで、この設定に突っ込んで見てくださいwww