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amvamp wa koi wo taberu
なかなか可愛らしい感じのするファンタジー系で、ラノベ色の強い雰囲気になってる
ような、聖純潔学園なんていかにもな名前の学校で巻き起こる事件を背景にした
うっかり屋さんでニブイ受け様の恋を描いたお話でした。
人外物ファンタジーが好きで可愛らしい話も好物なお人にはお勧めの1冊だと思います。
このお話では、「吸血鬼」や吸血鬼の子供である「ダンピール」やヴァチカンの騎士や
保護騎士(神父)、そして先祖に吸血鬼と妖精がいて、初めてある特殊な条件下で生まれる
「吸恋鬼」など、かなり不思議ワールドの住人が出てくるお話で、中でも「吸恋鬼」は
主役の受け様なのです。
まぁ、これは読んで字のごとくで、受け様に恋する人の恋心を糧にしてるんです。
吸血鬼と違って直接齧るのではなくて、妖怪モノにありがちな人間のエナジーを
吸い取る行為に似ている設定&ピンクのお花も食事として食べるのです。
何やら全体的にピンク一色のものが受け様の糧になるなんて乙女嗜好ですよね。
そして、吸血鬼はやはり忌み嫌われる存在で、その子供になる「ダンピール」は
人間になる為にヴァチカンと共に吸血鬼を倒す存在なのですが、やはり可哀想な設定。
それに対して、「吸恋鬼」の受け様は祖先に吸血鬼がいるのに、妖精の血も引いている
からと言うだけで、ヴァチカンから守られる存在として不自由なく過ごせるのです。
そして、受け様の相手役は戦闘騎士で対吸血鬼対策の騎士なんですが、受け様を守る
任務も受けているので、常に受け様を監視してる。
それが嫌で、受け様は事あるごとに攻め様から逃げてたりするんです。
始めは苦手な存在だった攻め様に恋をするのですが、後半まで、自分の気持ちを
理解出来ないピュアと言うよりバカっぽい受け様でしたね。
他人に指摘されても恋なんかしてないしって言い張るやんちゃな受け様、
偉い人にも恋するフェロモンが過剰に出てるからと注意されるのですが、
その恋する相手の見当が付いていない・・・ほんとニブさぶっ飛びで、挙句思うより
本能で攻め様を襲ってしまう受け様なんです。
まぁ、お腹が好き過ぎて、本能で自分が求めてる相手にムシャ振り付いた感じですね。
ラストの方は、ヴァチカンの黒い部分を知ってしまったり吸血鬼と戦う事に
なるのですが、受け様は、やっぱりお花の妖精さんみたいに平和主義者で、みんなが
幸せになれる方法を願って、騎士である攻め様が吸血鬼を倒そうとする場面で
邪魔をしてしまったりするのです。
でも攻め様もそんな受け様だから好きになったのです。
ラストは取りあえずのハッピーエンドになるのですが、みんな幸せにって展開に
ちょっと無理やり感があったかもなんて気もしないではないのですが受け様の
無邪気過ぎる可愛さに萌え心を擽られてそんなのも霧散しちゃいます。
ペンギンさんや孔雀さんの求愛ダンスしてる姿を思い浮かべるだけでニヤニヤしちゃう。
ファンタジーとしてはとても楽しめる作品だと思います。
人外好きな私としては、タイトルからして見逃せず、
購入しました。
う~ん。設定が、ご都合主義ませんか?と思いつつ
読みましたが、まあ、いいか。
歴史ある全寮制のクリスチャン高校に通う
高校生の琴里は、人の恋心を食べて生きる吸恋鬼。
フェロモンを発して、クラスメイトの自分への恋心を育て、
いい具合に育ったところで、食べさせてもらう。(ハグするだけです)
で、吸恋鬼は、珍しいということもあり、同じクラスメイトである
矢放に護ってもらうことになっています。
矢放は、学園を吸血鬼から守る騎士としての称号を持っているんですね~。
しかも、ヴァチカンで、修行もしています。
そこに、吸恋鬼の血を吸えば、不老不死になるということから、
琴里の血を狙う、吸血鬼が学園に侵入してきたり、
吸血鬼の子供である「ダンピール」は、人間になるためには、
吸血鬼の心臓を刺したうえで、その血をすする必要があり、
そのダンピールは、実は、身近にいた先生だったり。。。
主人公の琴里が、クラスメイトから「お花ちゃん」と呼ばれていたり、
ちょこっと「あほっこ」なのが、私には難しかったです。
最後は、吸血鬼、ダンピール、皆が幸せになる道を探そうとするのは
いいのですが、「お花ちゃん」イメージが言うので、
何となく、「そうきましたか・・・」と引いてしまいました。。。