今日も明日も会いたくて

kyou mo ashita mo aitakute

今日も明日も会いたくて
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神10
  • 萌×219
  • 萌12
  • 中立2
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
17
得点
164
評価数
45
平均
3.7 / 5
神率
22.2%
著者
栗城偲 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
小嶋ララ子 
媒体
小説
出版社
プランタン出版
レーベル
プラチナ文庫
シリーズ
恋をするには遠すぎて
発売日
価格
¥571(税抜)  
ISBN
9784829625293

あらすじ

ああ、可愛い俺の嫁……。たまらん、抱きしめたい!
弁当店の浅緋は、お客の黒崎が気になる。
背も高く格好いいのになんだか挙動不審で、そのギャップが可愛く思えてしまうのだ。
ある日、思いがけず黒崎への想いを自覚した浅緋は、彼がゲイで恋人でなくても体を重ねると知り、つい「俺でもいいじゃん」と誘ってしまう。
なのに羞恥と混乱で泣き、逃げ出してしまった。傷ついたような黒崎の表情に、どうしていいか分からなくて……。

表題作今日も明日も会いたくて

32歳,売れっ子漫画家
21歳,町の弁当店「ねむろ」の三男

その他の収録作品

  • 恋で世界は回ってる
  • あとがき

レビュー投稿数17

可愛いねぇ〜

どっちも。

家計簿つけたら本代が2万を余裕で超えるので、昔に買ったのを読み返しています。

あっさり読めて、ただただ可愛いなぁと。可愛いけど、ちゃんと自立して働いてるし。私もお惣菜買いに行きたいです。

攻視点の短編があるのもいいです。同じ目線で受を愛でてます。

楽しい時間を味わえました。

0

成功している残念なオタクが愛おしい

栗城先生は作風の振り幅が大きいというか、正直に言ってしまうと、個人的にヒットするかそうじゃないかがその作品によってはっきりと分かれる作家さまなのです。
波があるというか、読み終えるまでそのどちらなのかが分からないというか。
それだけさまざまなテーマの作品が書ける作家さまだという事なのですが。
今回は可愛いほうの栗城先生作品でした!
うーん、すごく可愛くて癒される。
私はこういう可愛い作風の栗城先生が好きなのかも。

売れっ子漫画家さん×町のお弁当屋さんの組み合わせ。
年上攻め×年下受け、ひとまわりほど違う年の差。
前半の「今日も明日も会いたくて」は浅緋視点。
後半の「恋で世界は回ってる」は黒崎視点です。
受けの浅緋が小さくて可愛い子なのだけれど、ごくごく普通の男の子っぽさが出ていてとっても良かった。
なよなよもしていなくて、スレた感じもなくて、言いたい事や聞きたい事はスパッとはっきりと!系の、素直で真っ直ぐなごく普通の男の子。
実家の弁当屋に誇りを持っていて、しっかり者で、面倒見が良くて、でもちょっぴり鈍いところもある。
一方、お相手の売れっ子漫画家でオタク気質な攻め・黒崎が妙にヘタレていて、今作はなんだか攻めの愛嬌が止まらない。
修羅場後のゾンビのような状態でふらつきながらお弁当を買いに行ったところ、天使のような愛くるしいお弁当屋さんに一目惚れしてしまったオタクの話です。
身長も高く、顔立ちもそこそこ整っているはずの黒崎の挙動不審さと、いい歳をして11歳も年下の男の子相手にもだもだとヘタレている様子のやりすぎなさが丁度良くて、オタク的な妄想を無意識に垂れ流してしまっている姿までもが可愛らしくて笑える。
32歳じゃなくて男子中学生だと思う(笑)

職業不明の常連さんと町のお弁当屋さんという、なんともない関係だった2人が、友人知人の縁もあり、徐々に接点が増えて距離が近付いていきます。
浅緋の何気ない一言一言にきゅんとしてしまい、勝手にそのあまりの可愛さにドスドスと被弾しまくる黒崎と、それを生暖かい目で見守る周囲の図がなんともおかしい。
黒崎はもう一目惚れで間違いないだろうと思いますが、浅緋がいつ黒崎にドンと落ちたのかが少し分かりにくいかな?
もしかしたら、タイトル通り「今日も明日も会いたい」と思った時点でいつの間にか恋に落ちてしまっていたのかもしれませんね。
ちょっぴり逃げ腰な攻めを、男前な受けがえいやっ!と追い掛けて行く、なんだかんだで相性の良い年の差ものでした。

オタクな黒崎と、非オタクな浅緋の噛み合わない会話の数々や反応の違いも楽しく読めました。
黒崎視点の後半のオタクな脳内妄想が非常に愉快。
浅緋の事が好きすぎるあまり、思わず作品の主人公のモデルにしてしまったり、自身をモデルにしたサブキャラクターを作っては、自分がしたい事や出来ない事をやらせたり…
私情を挟みまくっている事に居た堪れなくなり、そろそろ殺しておくかと不穏な事を思っていたら、浅緋から「黒崎さんに似ているこのキャラクターが好き」と言われて抱き締めたくなってしまったり。
アシスタントに恋愛相談をしては「仕事しろ」と言われてしまったり、この残念さがなんだかクセになる。
くっついた後の2人がなんだかんだでバカップルで微笑ましいです。

ゲイとノンケの垣根だとか、男同士の葛藤やすれ違い・勘違いの切なさに関してはさらっと描かれています。
なので、ちょっと息抜きをしたい時や、コミカルで軽い読み口の可愛いお話が読みたい時におすすめの1冊です。
浅緋の兄とチーフアシスタントの廣瀬が思いの外萌えの琴線に触れてしまい、彼らのスピンオフは読めないのかな…なんて。

ところで、あとがきを読むまで気が付かなかったのですが、アシスタントの外舘の高校生時代のお話が別作品として出ていたのですね。
友人として大活躍した片倉くんも登場しているようなのでこちらもチェックしてみたいと思います。

2

イラストや粗筋からイメージしたものと違う気がする

ここ最近栗城先生の作品に出会い、カバーに書かれている粗筋が好みそう、と思ったものについて順に手に取ってみている感じです。私「可愛い攻め」に弱くて…(笑)他に手に取った作品もそうなんですが、受けさんがつい「可愛い」って思っちゃうような攻め様、な作品が好きなんです。
まだあまり手に取れてないんですが、栗城先生はそういう作風なのかなあと思うんですが……うーん、数作手に取ってみて、他の方も(他作品レビュー含め)仰られているとおり、当たりはずれが大きいかも…。粗筋だけ見ると好みかも!って思うだけにがっかり感が余計大きい。

今作については、受けさんは攻めさんのことを、「背も高く格好いいのになんだか挙動不審で、そのギャップが可愛く思えてしまう」。
何でしょうね…小嶋先生が描かれているイラストが可愛い系だからでしょうか。いまいちイラストとお話と設定とに齟齬が有るような気がして、「あれ?こんな感じ?」とずーっと違和感。イラストだけ見ると、攻め様が「ただのオタクのにーちゃん」って感じです。格好いい筈なのに(いや、テンプレなオタクスタイルな方が格好悪いって言ってる訳じゃないですよ)。
というか、「この設定だったらこんな感じかなあ」と想像するテンプレっていうのがあって、オタクならこう、漫画家ならこう、ゲイならこう、ヘタレならこう…と。攻めさんの黒崎さんに対し色々な設定が有るんですが、その組み合わせならこういう感じのキャラになるだろう、という想像から微妙~~に外れてるんですよ、この黒崎さんというキャラが。ついオタク仲間のノリで食事中にアニメネタぶっこんだり、受けさんに対して俺の嫁~と妄想したり、というオタクのテンプレみたいなのがある一方で「格好いい」と「ゲイのノリでゲイ同士付き合ってないけど互いに欲求不満なら消化し合う」みたいなのに慣れてて、受けさんに対しエッチな事をサラッと(という訳ではないけど)しちゃったり。
その齟齬が「ギャップ」と言えれば良いように取れるんですけど、何か違うんですよねえ…。「そういう事出来るならそんなキャラになってないだろ」とずーっと違和感と突っ込みでいっぱいな訳です。

なので攻めさんの設定のせいでお話に乗り切れず…な感じです。受けさんのキャラだとかについては何も問題無いし、恋愛に不慣れでも男の子だからエッチな事には興味あるし!で可愛いと思うんだけど。

0

ほんわか可愛い

そして挿し絵がエロい。(大事!)

「今日も明日も会いたくて」
浅緋目線。弁当屋の浅緋(受け・21歳)が、大ファンの漫画家である黒崎(攻め・32歳)と両思いになるまでの話です。

余談ですが、ちょっと前までは30代は「おやじ」だったのですが、黒崎にはそんな感じありません。友人の廣瀬、次兄の蘇芳もそうです。時代は変わった(笑)

「恋で世界は回っている」
黒崎目線。手をいつ出せば良いのかと戸惑いつつ、エッチして幸せ気分満喫の話です。

楽しくて可愛い話を読みたいときに、ぴったりです。
お弁当屋に漫画家という、ちょっと特殊な職業なので、題名をそれに絡められなかったのかなぁと思いました。

2

可愛いいけど

他の栗城さんの作品がすごい良かったので、今までちゅうちょしてたこの作品にも手を伸ばしてみました。

うん。
思ったよりも良かったです。
受けの気持ちの変化とかがちょっとわかりにくかったり、急な展開にあれあれ?とは思ったけど、それは可愛いいけど性格男前な受けってことでありなのかな。
そして攻めのオタ設定(笑)妄想やひとりごとや嫁発言が面白かった!でもそれ以外はそんなにオタ描写がなく、もうちょっとあってもキャラがたって面白かったかも?

全体的にほんわかした雰囲気で、私的にはきゅんきゅんはこないけどバランス良く読める作品でした。

0

ヘタレだけどカッコ良い

好きでした、この作品!
攻めが好き。
そして年の差物も好き。
読みたいのにスピンオフ作品がなぜか手に入らないんですよ…なぜ?

受けは実家が営むお弁当屋さんを切り盛りする、浅緋。
性格は容姿に反してズバッとしているといいますか、男らしいかな。
ハッキリ物を言う一所懸命なタイプ。

攻めはボロボロの様相で、浅緋の弁当屋にかなりの頻度で通う人気漫画家の黒崎。
浅緋に会いたいばかりに通い、戻ると可愛い俺の嫁!とか言っちゃうヘタレゲイ。

浅緋は良く買いにきてくれるお客さんで、いつもヨレっとしている黒崎が何者なのか気になっています。
黒崎は黒崎で浅緋が可愛くて、修羅場中でも自分でお弁当を買いに通っているほど。

本当はけっこう初めの方から両想い的なのに、黒崎はゲイを自覚しているだけにノンケの浅緋と両想いだなんて一欠片も思っていないですし、浅緋は浅緋でよく買いにきてくれるから気になっているのか恋なのか良くわかっていない感じ。
廣瀬という友人兼アシスタントがでてきて引っかきまわしてくれなかったら、浅緋は自覚できなかったかも。
廣瀬は浅緋の兄と因縁?があるので、それもあって最初すごく浅緋に意地悪なんですよね。
ただ廣瀬のおかげで浅緋は黒崎を訪ね、体を差し出すチャレンジャーなマネをするんだから結果オーライ?
この浅緋の男前な自分投げ出し行動が可愛いし、黒崎の自分の心を守る行動も大人なだけに頷ける。
浅緋はゲイでないので、もし本気じゃなかった時に黒崎は傷つきたくないんです。
この時の黒崎はエロ!
たいした描写があるわけでも、ページが多いわけでもないのに、「ひゃーー!」です。
ある意味、最後まで行っちゃう後半よりもえっちく感じました。
浅緋はといえば黒崎の草食系が急に肉食系になったような、オス臭ムンムンのえっちな行動にビックリしてパニクって泣いて飛び出して行っちゃう。
青くて可愛いです。大人な男の怖さをまだまだわかってなかったから。

このお話全体に黒崎のラブパワーが充満していて、それがしかも押しつけがましくないのが良いです。
浅緋もウジウジタイプでないので、いっそ清々しい感じの恋にできあがり、ラストまで楽しめました。

4

むしろ、攻がかわいい。

友人に借りて読みました。
正直、自分はチョイスしない系のかわいいお話。
イラストもなんかすごく少女マンガな「なか○し」とかの感じ?

お弁当屋さんと年の離れたマンガ家のお話。
といっても、最初はただのお客さんでマンガ家だってことも知らないわけですが。
そこから徐々に親しくなって。
友人を交えて接点も出来て。
どんどんいろんなことを知って踏み込んでいくんですが。
うまく立ち回れなくて傷付けちゃったり。
ちょっぴりせつない感じもあるけど、わりとサクサク読みやすいかわいいお話の印象でした。
外見とかは受の方がかわいい系なんだけども、なんかヘタレな性格とかむしろ攻の方がかわいく見える時もあったり。

そしてそして。
個人的に一般人てこんなもんなんだろうかとなんか不思議でした。
それは受の態度っていうか反応っていうか。
ノンケとかアシとかいう言葉に対して「?」って感じの反応なんですよね。
もちろん、それを知ってて常識ってわけでもないし、ある種の専門用語ってことになるんでしょうけども。
「修羅場」とかも含め、どちらかといえば自分は完全ヲタクサイドなので当然のようだったことが受にとっては当然じゃなかったことが非常に新鮮でした。

攻のヲタクな部分は正直、イイ大人が妄想が口からダダ漏れてるのとかどうかと思わないでもないけど(苦笑)
コスプレとかコスプレとかコスプレとか…。

脇キャラも気になる感じ。
受の知り合いがちょっと含みのあること言ってたのでもしかして…と思いながら、あとがき読んだら別の子と何やらあるようですね。
ちっ、あの子じゃないのか。
でも、ちょっと気になるな。
それから受の兄と再会した友人も気になるところ。
こちらはどうにもならないのかなー。
うーん。

2

ふんわか

癒された!!ほんわり癒やし系BLを求めてページを開いた作品でしたが
これがヒット(*´∀`*)かわいいよぅwww
ほんわり、ほのぼの。ほんと可愛一冊でした。
優しい気持ちになれるお話でした。
存外ホモ率が高いのがあれですが(笑

ヘタレな攻となんだかんだで男気(?)な受のバランスがなんとも言えず。
受の「触って欲しかったんだ」を何度も読み返させていただきました。
や、なんだろう。
触って欲しかった。。。触って欲しい。。さわって。。。。
受がいうと卑猥というかなんというかww
受に挑発されて、タガを外した1回目のエロシーン。
いつもオスくささがないのに突然!の表現がなまめかしくてよかった。
あ~ちゃんとヤることヤる人間なんだなとか(失礼

お兄ちゃんと~の二人もちょっと気になるところですが
なんだかんだでカップリングされちゃう気がするんだな。
面白かったです

3

あぁ、可愛い!

可愛いお話でした。
可愛いお話でした。
可愛いお話でした!

読後の感想がこれでした。
本当に可愛くて、もうどうしようかと。
甘くてちょっとしょっぱくて、でもやっぱり甘い。

沢山レビューが上がっていますので、簡単な感想のみですが。

本文が受視点、短編が攻視点でした。
受視点ではひたすら受の可愛いオカンっぷりと、知らないことは知らない、でもまぁいっかと流せる正格、そして妙に潔く割と気風がいいのが良かった。
年齢設定よりも妙に知識不足な部分では幼く見えたのですが、イラストの力が大きかったように思えます。
兎に角受も攻も可愛かったです。
ほわほわしていた。
それに尽きます。

ヘタレな攻はずいぶんと年上なはずなのに、受の勢いに押されている。
でもそれは嫌な感じではなくて、攻からすれば受が可愛くて可愛くて可愛くてどうにも対処できずに押されているという感じでしょうか?
内心では『俺の嫁、可愛い』とでも思っていたのかも?
実際仕事場では受を嫁、嫁言ってたみたいですしね。
そういうシーンもあれば、もっと面白かったのにと思います。短編では攻視点なのでその『俺の嫁』発言等の関連が読めますがどうせならアシスタントさん達を交えての、妄想ダダ漏れな会話などがあれば笑えたのかも?とか思ったりして。
ただ、難を言えば小嶋ララ子さんのイラストが可愛すぎて、攻がカッコよく見えないのが残念でした。

周囲の周りを固めるキャラも、良い味を出していました。そのあたりの絡みも匙加減が良くて読んでいて不要に感じなかったです。
とにもかくにも、可愛いお話でした。

2

攻様の妄想に笑ったww

初読み作家様。
攻様・黒崎×受様・浅緋。
小嶋ララ子先生のイラストが可愛くて手に取りました。可愛いお話でした~
ララ子先生の挿絵が凄く合ってました(^^*)
黒崎が漫画家でへたれなんですが、もう黒埼の妄想が面白かった!
黒崎はゲイなんですが、女装には萌えないらしく浅緋に対する妄想で
『メイドではなく執事の格好で「ご主人様」と言ってもらえたらしばらく生きていけそうだ。』
とか、『逆に、浅緋にご主人様になってもらって、跪くというのも捨てがたい』ってwww
なんか受様に女装させる攻様はよく見ますけど執事ってwww
新鮮でした~
皆さんのレビュー通りの作品だと思います。
私としてはもっとしっかりいちゃいちゃしてほしかったですが。

2

歯医者で読む「りぼ○」

栗城さんの作品は以前に読んで割りと好きだった記憶があるのですが。
今回に関してはああ、少女マンガやねえ、と。

先が読める王道展開に、繊細なほどではない心理描写。
需要があるのは理解できるのですが。
自分にとってはちょうど「別冊マーガ○ット」…「り○ん」かな?みたいで、決して買わないが医者においてあると読み、かわいらしいなあと感じるくらい。それで良いっていうか。(りぼ○」にたとえてますが、ちゃんとエロはありますよ)。

すっごく偏ってますが本音を書くと、…金払ってまで買うようなものではなかった。
(高評価につられた…)。
なんか、40分ほどで読めたし…。

出来が悪いわけではない、よくありそうな漫画をそのまま文章にした印象。

ほか、攻めのゲイ友と、過去にいきさつのある受けの兄などでてきて、過剰すぎるほどでないものの、必要のない描写があったように思い、「サイドストーリーが読みたい」「続編を出して」と読者いわせたいのか作者は、とチラっと感じた。まあ、そういうのもよくあるんだけど、やっぱちょっと不快だった…が、これについては、わたしの誤解なら申しわけなく思います。ただそう感じたので。

2

かわいいのに男らしい受

あぁ、もうこういうほのぼの?ほんわかしたお話大好物です!
かわいいのに男らしい一面のある受に対してヘタレな上オタクな攻。
自分もオタク傾向なのでこの攻の妄想がたまらなく可笑しいです。
脇のキャラもイヤな人がいなくって(廣瀬が出てきた時はちょっとイラついたけど結果問題なかった)癒されます。浅緋の同級生片倉がもったいないなぁ。もっと絡ませてくれても良かったなぁと個人的には思いました。

イラストはストーリーに合っているんですが、
表紙を見ただけだとかわいらし過ぎて悩んでしまうタイプの絵柄でした。
浅緋が全裸で眠ってしまっているのを楽しむ黒崎のイラストが良かった(笑)
その辺りの妄想も面白すぎました。

3

栗城さんのヘタレ年上攻が大好きだ!

栗城さんはどちらかと言えば好き作家さんなんですが、どうも当たり外れが大きいんですよ。ただ、ハズレとは言っても、『もうダメ!無理!』ってわけではないんですけどね。単にあんまり好みじゃないってだけです。

でも、今回ようやく待ってたのが来た!という感じですね。どうやら私は、栗城さんでは年の差・年上攻(ロクデナシ除く)の作品が好きらしいとわかりました。もう、栗城さんのヘタレ年上攻が、たまらなく好きです!
黒崎(攻)のヘタレ具合・情けなさ・ヘンタイの度合いが、もういちいち好みでした。

黒崎は浅緋(受)に一目惚れでいいとして、浅緋が黒崎をというのがちょっとわかりにくい気はしましたが、もうそんなのどーでもいいと思うくらいに、ストーリー全体のほんわかした雰囲気の中に、2人が近付いて行く様子が自然に溶け込んでいたと思います。

Hはちょっと控え目でしたが、これくらいがちょうどよかったですね。たまに、『この2人、もうHいらないんじゃ!?』と思う作品もあるんですが、今回はやっぱりいるだろ、でもあんまり濃くないほうがいい、という感じだったので、ホントにそのさじ加減がピッタリでした。

それにしても、黒崎視点の短編は最高でしたね。心の中で延々とひとりツッコミ・絶叫・白昼夢レベルの妄想を繰り広げる黒崎。『妄想のプロ』って!コイツ、まさにヘンタイだ・・・でも好きなんだけど。

しかしこれ、『心の中だけの妄想』だから心おきなく笑えるんであって、口からもダダ漏れはちょっと引く・・・というか、聴かされてしまった外舘が気の毒な気もします。黒崎よ、培ったはずの『平常心の仮面』はどうした!?と訊きたいです。

ただ私は、浅緋の次兄・蘇芳と、黒崎の漫画のチーフアシスタント・廣瀬の関係は、特に興味ないです、正直なところ。
作家さんご本人が『基本的にリンク作を書くことはない(『恋をするには遠すぎて』のキャラクターが顔を出す今作は例外)』と言われていますので、まあないんだろうと思いますが。

9

萌と恋

イラストの癒し感に惹かれ、購入。

祖父の時代から続いているお弁当屋を切り盛りする
浅緋は、常連さんになってくれた黒崎という挙動不審な人が
気になる。恋とかっていうより、
カッコよくて、身長も高いのに、挙動不審過ぎて、
興味がそそられたって感じでしょうか。
でもその黒崎は、実は、漫画家であると知り、
ゲイで、恋人関係でなくても、寝たりすることを知ります。
浅緋は、自分でもよいのでは?と思い、
関係を持とうとしますが、いざとなると恐くて・・・。

浅緋がいつ恋をしたかが、なかなか分かりにくく、
自然と惹かれていった感じでしょうか。

黒崎においては、浅緋に萌萌なので、
後半の黒崎視点の短編は、笑ってしまいましたが(笑)

それにしても、主人公2人よりも、
アシスタントと浅緋兄の恋の行方が気になります。

0

二次元と三次元の扱い方

栗城さんの作品は、全体をとおして「可愛らしい」というイメージがあり、実はその可愛らしさが苦手で自爆してしまうことがあるのです(涙)
しかし、何故か大丈夫な時もあるので今作も読んでみました。

確かに、今回もかわいらしいお話なんですが、漫画家であるせいか大人なのにオタク気質の入ったヘタレ気味のゲイという、ちょっと天然めいた性格の大人の攻めと
年齢の割に全くすれてない無自覚の無知なんだけど、やるときゃやるぜな男前気質を持った年下の受け。
若干受けに、このおぼこさは何故に~!?と思わなくもなかったのですが、よくよく考えれば、ゲイとか同性愛とか全く興味がなければこんな風だよね?という、ひょっとしたらノンケとしては当たり前の思考と行動だったかも(多少デフォルメされてはいるが)と思わせるまっとう性。
そんな組み合わせが、愉快で、予想のつく王道な展開なんだけどキャラが立っていて途中で投げ出さずに面白く読めたのです♪

浅緋は実家の弁当屋の店舗を任されて、そこで働いているのですが、そこへ現れた一見ホームレス風のボケーっとした客。
この客が常連となって、2日とあけず店に通ってくるようになる。
この黒崎が、実は浅緋の好きな漫画を描いている漫画家と言うことをあとでしるのですが、黒崎の友人でアシをしている廣瀬から彼がゲイであることと、彼らは身体の関係があることを聞かされて無意識に浅緋は嫉妬してしまう。
そして黒崎の家に押しかけて、誘うようなマネをするのだが、初めての経験に混乱して嫌がって泣いてしまい、その場を逃げ出してしまう。
そして、どちらともなく気まずさが発生して、そして、、、
という流れになっています。

冒頭の出会いの描写から見て黒崎が、浅緋に一目惚れっぽいですねw
現場のアシ達には、浅緋を俺の嫁と呼んでいるくらいなのに、実際浅緋と顔を合わすと、何故か初心な男子のようなオロオロした行動をしてしまう。
二次元と三次元の合致がうまくいかないオタクっぽい雰囲気が溢れていて、この黒崎に注目してしまいました。
でも子供っぽい部分だけでなくて、浅緋の誘いがあった時に少し暴走してしまったものの、そこは一見草食な雰囲気がありながらも、ちゃんと獣の性欲も持っていて、ほんとうは浅緋を大事にしたかったのに、彼が挑発するからつい、、なんて。これは浅緋がわるいですよね(苦笑)
彼のオタクゆえの妄想気質とか、本音は本編後の『恋で世界は回ってる』で明らかに(爆)

浅緋については、もうあまり特筆すべきところはないでしょう。
多少悩んだりするけれど、結構前向きで潔くて男前で。
彼の黒崎とのやりとりの中で数々の誤解とすれ違いを生むシーンがあるのですが、それは言葉の意味の受け取り方w
そこがいい具合のズレを呼んでいて楽しかったのです。

それにしても、、、浅緋の友人・片倉!こいつスゲーいい奴なんですよ♪
関連作品の『恋をするには遠すぎて』にも出ていたのですが、なんかもったいないなぁ~
浅緋との会話の中で「好き?」と聞いて、それがどういう好きなのか違いをやりとりする場面があったのですが、それが何かキました!
そして、浅緋に誤解をさせた廣瀬は、浅緋の兄と仲直りしたようですが果たして?

栗城さんのお話にはララ子さんのイラストは本当によく合いますよね。
ララ子さんがお話かいてるんじゃないかと錯覚するくらい同化してます!

1

後半の攻め視点で吹いたw

表紙のやわらかい雰囲気に惹かれて衝動買いしてしまったのですが、
期待を裏切らずほんわかしたストーリーでした。
あらすじは書いてくださった方がいらっしゃるので割愛。

結構日常的にありそうな話で、無理が無いのが良かったです!
前半は受けサマ視点。
攻めサマと想いが通じるところまでが描かれています。
ヘタレな攻めサマに対して受けサマの行動力がすごい・・・!
2人ともすごく愛せるキャラで、やっと両思いだということがお互いわかる場面では
なんか・・・微笑ましく感じてしまいましたww
かわいらしいけど、ちゃんと男の子な受けサマの心の動きがよく伝わってきます。

そして後半、攻めサマ視点です。
それまでのヘタレっぷりから、マンガ家だということをすっかり忘れていましたが、
後半はヲタクっぽい一面を見ることができますw

帯「ああ、可愛い俺の嫁……。たまらん、抱きしめたい!」
は、前半までしか読んでいないと攻めサマが言っているところが想像できなかったのですが、
後半まで読むと納得ww
他にも「うっひょおおおおおお」とか叫んでたりします(心の中で)
そんなこと考えながらも、端から見れば穏やかそうな微笑みに見えるような表情してるなんて
どれだけ表情筋鍛えてるんだ・・・。
ぜひ教えて欲しいですね(キリッ

ほんわかした雰囲気を崩さずに、
笑える話もあって、エロいシーンもあって、大満足でした。

4

ヘタレだけど一途な思いが微笑ましい攻め様

ゲイで有名な漫画家なのにヘタレな攻め様とお弁当やをしている元気でやんちゃな
受け様とのラブストーリーでした。

受け様は実家がお弁当屋を代々やっている関係で、お弁当屋は上の兄が継いでいるが
それでも自分も作ることが大好きで、店売りのお弁当を受け持っているのです。
そこへ、一見するとホームレスか?なんて思うくらいよれよれの攻め様がやって来て
変わっている人だと思いながらも、徐々に常連客になってくれた攻め様と親しくなる。

実は受け様の好きなマンガ家で、本人を目の前に大好きだと言ってしまってる受け様。
それを聞いた攻め様は挙動不審気味になったりしてほのぼのします。
友人と二人で休みを満喫していた受け様は自宅の弁当屋から出てきた攻め様と遭遇
でもその様子は顔色も悪く、受け様を急に抱きしめたり癒されると言いながらも
やっぱりお疲れで意味不明の行動をしちゃうのです。

友人は何故か攻め様を知っているらしく、そんな状態の攻め様を見ても納得してる
理解出来ない受け様は、一人で歩けないくらい疲弊した様子の攻め様を家まで
送ると言う友人に付いて行き、そこで初めて自分がファンである漫画家だと知るのです

知らされてもらえなかった受け様は、ちょっと拗ねながらも次第に仲良くなって
攻め様と会える事が嬉しいと感じるようになり、それが恋愛的なことだと気が付く
そんな攻め様への思いを自覚した時に、攻め様の学生時代からの友人で
アシスタント兼マネジャーに、攻め様はゲイだからその気もないのに近づくなと
そして、自分の兄が攻め様たちと友人で、学生時代に受け様の兄に傷つけられたと・・・
更に、マネージャーと攻め様の間には身体の関係もあると聞かされ受け様は
思いを自覚した翌日の失恋に意気消沈して、兄に八つ当たりするのです。

受け様は兄の事もある、自分が嫌われてしまったのではと不安もあり、直接攻め様に
話さなければと行動します。
結構、行動力がある受け様なのですが、攻め様に誰でもいいなら自分を抱いてなんて
ヘタレな攻め様に更に追い打ちをかけるような展開になり誤解されてしまう。

お互い好きになっているんだけど、何故かいつも思いが伝わらないで互いに
ネガティブ思考になってしまったりと恋すると臆病になる感じが伝わるのです。
攻め様の意外にピュアな感じと受け様の明るさが読んでるとほのぼのした気持ちになる
作品で読んでるとほっとしちゃうようなやわらかさがありました。

1

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