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shinra banshou mizumori no mori
私、前作(『森羅万象 狼の式神』)は、さほど乗れなかったんですね。つまらないというわけではないんですが。
だから、前作読んだ時から、先に雑誌に掲載されたというこちらが出るのを待ってたんです。設定が好みだったので。作家さんが言われてたように、ムーンリットテイスト(しかも、その中でも私の好みのタイプの)でしたね。こういう可愛い人外ものが大好きなんですよ。
しかしカッパ・・・あのイラストは確かに犬に見えるかもしれないですね、ぶさいくな。そうか、これがカッパなのか。
あ~、ホントにすごくよかったです!ナギ可愛いよ。忍もカッコよかったし。ただ、忍のイラストは、ちょっと高校生には見えませんでした。
しかし、ナギのキャラクターと『誑かす(誘惑する)』っていうのがあまりにも似合わなさ過ぎて、笑いを誘いました。あらすじにある『妖しい色香』って、他の一族は知りませんが、ナギは違うだろ!と。でも、失敗するところまで可愛いんですよね。
ストーリーとしては、なんとなく『序章』って感じでした。これからいくらでもシリーズ展開させられそうですね。
ただ、続編に出てきたエクソシストが絡むストーリーは、正直唐突過ぎて呆然、という感じでした。それこそこれからの布石の顔見せなんでしょうか?先はともかく、今回は脇に逸れずに本題でお願いしたかったですね。
でも、トータルではすごくよかったです。私の大好きな『ムーンリット』も『桜姫』も完結してしまったので、新たな人外シリーズ(になるとして)は、非常に楽しみです。
ストイックな高校男子が川で死にかけてる犬もどきを拾うところから始まりますが…。
人外もの大好きなわたしでも河童は奇想天外で面白かったです。
そしてこの河童のナギがかわいいのです。
人型でも犬もどきでも、どちらの姿でも身悶えするくらいかわいい!
何かあると攻めの忍の胸に飛び込むところは微笑ましいです。そしてナギは人型のとき、人外であるのを忍に必死で隠してるのに、尻尾が出てたり犬の時のつもりで一枚の布団で抱きついて寝てたりかわいい生き物です。
意味もなく天然で無知な受け子はしゅみじゃないけど、理由が納得ならむしろ大好物です。
前作の狼の千永もお変わりなく俺様なのに、葵にだけは従順で満足でした。
葵は…すごく優しく頼れるお兄さんになってました。
前作の「狼の式神」もかなりキャラクター萌えするお話だったのですが、今回も・・・
ナギがかわいいーーー!彼にやられました!!
まずその容姿に興味が惹かれます。
彼は水守の妖使なのですが、いわゆる水を治める妖怪ですね。すなわち(爆!)
その姿は子犬のようなのですが、表現がフレンチブルかパグのようなという・・・ちんくしゃ!?
だけど人間に変化するとアイドルになれるような美形の一族なのだそうですw
実はこの水守、言っていいかな、いいよね?作者さんの後書きにもあるし・・・ごめんなさい!
カッパなんですよ(笑)
最初後姿だけで子犬のような時の顔のイラストが出て来なかったのですが、ラストの方のイラストにとうとうその顔がーーーーー!!!
ああ~ん、、、カッパと言われればそうだし、犬と言われればそうだし、何だ!このかわいいちんくしゃは♪♪♪
人間になった時お尻にポコンと生えている小さな尻尾とか。
そのビジュアルにまずやられちゃいましたよ❤しかもカッパのクセに泳げないとかw漬けものが好きとかwww
そして性格も、ちょっと天然ぽくて、自分の正体がばれていないと思って一生懸命すっとぼけようとする姿とか、まだ力が弱くコントロールもできない弱っちいところとか、
精一杯の一杯一杯の姿がかわいくてかわいくて。
それがまた、今回葵と千永のコンビも登場するのですが、この狼の式神の千永がナギをばかにするので、仲が悪くて犬猿の仲ならぬ犬カッパの仲で、それが子供のたわいない突っ込み合いのようなテイストを醸していて面白いのです!
ちなみに、ナギを漢字で書くと”那葱”だそうで、思わずカッパが葱しょってる絵を想像して笑ってしまいましたwww
お話は、父親がわからない為に母親が亡くなった後、母の従兄弟の経営する温泉旅館で手伝いをしながら(すなわちシンデレラ状態?)高校に通っている忍が川でおぼれている子犬を助けて連れ帰ったのが始まりです。
この忍は見えざるものが見える体質のようです。
この子犬がかわいそうで、厳しい叔母に隠れてこっそりと匿ってあげるのです。
ナギは足を怪我していたこともあり、しばらくここでおとなしくしていることにするのですが、餌付けされたのと、親類に虐げられながらももくもくと仕事をこなす忍にちょっと情がうつってしまったようです。
昼間は犬の姿でそっと旅館内などを探検するナギが夜、人の姿で温泉に入っているところ掃除に来た忍に見つかってしまいます。
忍はそれがナギだと気が付いたようなのですが、だまっていることにします。
家出中だと嘘をついて人型で忍の部屋にやっかいになるナギ。
そんな時、宿に珍しく連続滞在の二人連れがやってきます。
それが葵と千永でした。
そして葵と忍の話を聞いてしまったナギは自分が妖だということを忍に知られていたのだとショックを受けて飛び出すのですが・・・
忍の父親の事がわかり、それによって忍の力の謎も解明されました。
またナギの秘密とその力についても。
そんなすごい奴だったのかと、普段のナギからは想像もできませんがw
本来守の役はその治めるべき地元にいなくてはならないのですが、まだ力を遣いきれないこととと、その発散したパワーを鎮めるのは忍しかいないということで、彼等はこの旅館を出て、葵の元へと移ることになるのです。
『祓い師×妖怪×エクソシスト』では、ナギの新しい生活のお話と、忍がカトリック系の学校へ試合に行くのを皆で応援に出かけるお話でできています。
そこで登場するのがエクソシスト!
外国と日本では妖怪と悪魔という価値観が違うというモノで、ナギが捕まって散々な目に合うというお話でした。
結構大変なのに、何故か面白かったりするのです。
先に千永と葵の話があったのは納得で、彼等のキャラクターも相変わらず愉快に物語の中で動いておりました。
次は誰が主人公のお話になるのでしょうか?
このエクソシスト達もまた絡んでくるのかな?
実に興味深く面白いシリーズになりそうで、楽しみな作品となりました☆☆
前作も続編になったらもっとストーリーが膨らんで面白いと思っていたのですが
スピンオフ系の続編でのお目見えとは・・・でも、萌え系で言えば今作品の方が上です。
主人公の攻め様は前作の受け様の外腹の弟になります、神社の神官なのにダメじゃん
なんてふらふらしている親父にダメ出しをしつつ、読みはじめましたけど
今回の受け様、なんとカッパさんです!でも見た目は貧相な犬にしか見えない
そしてお皿?部分は単なるハゲにしか見えない(笑)そんなユニークな受け様。
ダメ押しで、泳げない・・・それでもカッパ、でもきゅうりの一本漬は好物!!
今回のお話は攻め様がかなり虐げられた生活をしているんですよね。
父親が誰か解らなくて、母親も亡くなっていて母の従姉妹にあたる親戚の旅館で
働きながら暮らしているんですよね。
このおばさんには殺意すら湧いてしまう程攻め様に対する扱いが酷いのです。
高校生の攻め様は部活の最中に川で溺れている犬もどきの動物を助けるんです。
攻め様は昔から不思議な能力があって、動物に懐かれたり逆に怖がられたりと
そして、普通の人には見えないものが見えてしまうのです。
しかぁ~し、妖怪カッパに哀れと思われるほどこき使われる攻め様、
女将はきっと罰があたります。なんて思えば本当にそんな展開もあり爽快~
攻め様は、女将の嫌味にも負けないで、犬の受け様をこっそり買い始めます。
そんなある日に攻め様がいない隙に人間の姿で温泉に入っていた受け様は犬を探しに
来た攻め様に見つかりますが、何故か湯から上がった途端に、絶句され
家出中と言って攻め様の所で泊めてもらう事になり、受け様はお礼を身体ですると・・・
ホントに天然系で、耳年増で、はっきりした意味も解らずに攻め様も誘ってるのですが
この辺はもう、萌え心擽りますね。
本人は攻め様が泊めてくれるのも自分が美形だからと思ってるのですが
実は攻め様に正体がバレバレなんです。変化が完ぺきでなくて・・・尻尾見えてます。
そして、正体が見破られてるなんて思ってもいない受け様はどうにか攻め様を
翻弄するべくエロ誘いを仕掛けますが、全然ダメで逆に弄られちゃうのです。
それでも、二人だけの暮らしはなんとなく続いていくのですが・・・
中盤からは、攻め様の兄が攻め様を迎えに来たりと、前作の主役二人も登場して
受け様の家系の仕事でもある妖屍を狩る事になるのですが、受け様は半人前で
でも、攻め様を守る為に戦うのですが・・・危機に陥ってしまう。
そして受け様の兄弟もやってくるのですが受け様を助け出す術が無いと・・・
ここから攻め様の強い意志と力が・・・
後半は怒涛の展開で、お祓いの家の正当な血筋である攻め様の戦いは見ものです。
この二人もあるべき形になってハッピーな展開で終わります。
どんどんシリーズ化してストーリーを膨らませて欲しいです。
表紙のイメージとは、かなり違うと思いました。
もっと、しっとり系の水守かと思って読み始めましたが
まさか本体がカッパとは。しかも強気で可愛い。
確かに、頭のてっぺんが薄いとか漬物が好きとか
所々にカッパの特徴が書かれていましたね。
ナギのカッパ時のイラストを見た時に
なるほど犬に見えるけど、面白い顔だなと
笑ってしまいました。
正体がバレても、その事を知らずに奔走するナギに
萌えました。
同時収録のエクソシストには、正直イラっときました。
子供の頃から動物の霊などが見える高校生と、里からこっそり抜け出した河童の、可愛いラブストーリーです。
とにかく、河童のナギが可愛くて、河童の魅力を再発見って感じです。里から出たことがなくて、何も知らない様子もキュンとなるし。一生懸命、忍を叔母さんの意地悪から守ろうとする姿も萌えます。
部活の最中に川で流されてる犬を見付けた、高校生の忍。「助けて」と聞こえてきた声に導かれるように、川に飛び込んで助けます。
そんな正義感が強いところや、後半での恐れずにナギを助けようと水柱に向かって行った勇敢な姿にもキュンとなります。
お話も、実はナギが重要な役割があったことや、二人の出会いと、ゆっくりと信頼関係が育っていくのが好きです。
でも、一番のツボは、河童なのに川で溺れるところです(笑)
人外ものにはまりまして、検索で見つけた作品です。
日本の人外、妖怪というと何となく、
薄暗いじめついた感があるように思う
(私だけ?)のですが、
何とも、人外である受が若干ぬけていて、
かわいすぎて、楽しく読めてしまいます。
エチでの様子もかわいい・・・。
昔からおかしなものが見えてしまう高校生の忍は、
犬を拾う。この犬、実は妖怪でした。
この作品、結構壮大なファンタジーになっていきそうで、
用語が色々出てきます。
正直個人的にファンタジーの退治ものは苦手なのですが、
この作品は、続編が楽しみです。
妖の面々が人間臭いおかげですっかり『御知花神社の愉快な妖(あやかし)さんたち』とシリーズ名を付けたくなってくる2冊目。
どこに行っても千永(ゆきなが)は口が悪く、方々にケンカを売りまくっていたのだった(笑)
今回は母親亡き後、居候している親戚の家業・温泉旅館でこき使われている苦学生・忍と水守としては未熟すぎる人外・ナギの二人がメインとなる。
この人外受け・ナギが実は泳げない、上手く人に化けたつもりが尻尾を隠し忘れる、騒動を巻き起こして周りの手をわずらわせる等、あまりにも鈍くさかった。
小説タイトルも本当は『水守の守り(まもり)』ではなく『水守のお守り(おもり)』に違いない、と感じる位だ。
完全にネタばれだが、水守=水門の守りを司る今回の人外ってのは実はカッパなのだけど、すかさず『なんで溺れてたんだ?』って忍にも千永にも他の読者にも突っ込まれていたのには笑った。
ただ、カッパというと世間一般でのイマイチな印象しか持っていない為に、人の姿となると総じて美形一族だって設定があってもイメージが湧かなかった。
おかげで今回のラブシーンが結構しっとり目だったにも関わらずムードに浸れなかった。
後半ではエクソシストの神父がナギの正体を悪魔と勘違いして衝突するトラブルが発生するのだが、ここでもまだまだ未熟で自力で解決できない。
徹底的に千永にしごいてもらっているらしいが、果たして強くなれるかどうかは疑問だ…
ちなみにこのシリーズは妖さんキャラが多いのだが、今回のエクソシスト神父とか1巻で登場した式部という派手な容貌の男とか、葵の同業者(お祓方)も登場はする。
但し、せっかくの能力が明後日な方向に向いていて残念な役どころで終わっているのだが…
葵の父親は放浪中で、叔父の瑞宇はくせ者っぽいし、数少ない人間キャラの中では最年少の忍が一番常識人だってのはどうよ?
前作よんで亀のじじさまが気に入り、読んでみようとGET。
しかし、じじさま出番なく、当作には前作の攻め、受けのみ。
(葵様かっこいー)
別に前作読んでなくても問題ないと思います。
2作目の人外は、パグとブルテリアのミックスに見間違える○○でした(笑)
1.表題作と、2.祓い師×妖怪×エクソシストという2編に分かれていて
2の方にその挿絵がありました。
すいませんが、先生、もう少し可愛く描いていただきたかった(爆)
なんとかならなかったんでしょうか。。。
あまりにぶっさいくで、しばらく「まじかー」と大爆笑。
ということでビジュアル的には全く萌えず。
まだ力をコントロールできていないとのことで 兄弟みんなから
里から出してもらえなかった受けさん。
ここで一発頑張ったら認めてもらえるではないか!と思いつき、
(なんでも人をたぶらかすことができるようになったら一人前)
フェロモンを出して、一生懸命、助けてくれた攻めさんを誘惑します。
溺れてたところを助けてもらったのにねえ。
でも敢無く逆襲され、あっさりイかされて終わってました(笑)
その無駄な一生懸命さにちょっと絆されてようやく中立。
攻めさんも、独りぼっちになって寂しかったと気付くほど、
絆されちゃったんでしょうね。やっぱ おかえり って言ってくれる
人がいるのといないのとでは、大違いだし。
一緒にいることになってよかったです。
2のお話は、あんまり好みではなかったです。
ぶさかわいいナギはよかったですが。
妖使いの世界に、エクソシストはいらねー と思って。
お互いの世界で独立していただいた方が嬉しいなと思いました。
○○好きな方はどうぞ。
一生懸命のあまり 可愛く見えてくるから不思議(笑)