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kiji to hanataba
再読。
気の優しい大型ワンコと、ツンな刑事受け。
そんな激しい求愛行動はしてないのに、ノンケの受けがすんなりと好意を受け入れているところが(あっさりとではなく真剣に悩んだ末というのは書かれているけれど)マジで?と思ってしまう。
大型ワンコ死ぬほど大好き人間なのに、特に萌えることもなくキュンとするところもなく……。
非常に好ましいワンコではあるのに、なんで好きぃ!とならないのか、自分。
攻め視点も大好きなのに、ふーん……って感じで読み終わってしまった。
前回読んだときも、ここが萌えた!みたいなところがないので、なんだかレビュー書きづらいなぁ……と放置していたけど、再読してもやはりレビューが書きづらい。
可もなく不可もなく……という感じで。
まずタイトルが素晴らしい。なになに?刑事さんとお花屋さんの恋?なんじゃそら!私ホイホイか!刑事受け大好きなので裏のあらすじに捜査一課とか書いてあったら即買いしてしまいます。
ヘタレワンコ年下攻め×キリッと男前お兄ちゃん属性です。はあ〜カッコ可愛い刑事さん大好き。平凡な町に起きた殺人事件がきっかけで2人は知り合うのですが、推理ものとして話もしっかりしているし、命の重さの部分もちゃんと書かれているし、ゲイ→ノンケへの葛藤も丁寧に描かれています。攻めが受けにもらった缶コーヒーの空き缶を大事に飾ってあるシーンが良かった。
そして叶うはずがないと思っていた恋が叶って、めでたく結ばれるえっちシーンも良かったですよ。受けが男前で可愛くて。全てに大満足の一冊でした。さすがベテラン作家さんです。イラストも合っていて素敵でした。
1冊すべて表題作で、小日向(攻め)の視点でストーリーは進みます。
花屋の小日向が、殺人事件の聞き込みに来た刑事の相澤(攻め)を好きになって、という話です。
仕事モノとしても、二人の恋愛模様も、事件推理モノとしてもバランスが良い作品です。
第二の被害者が出て、小日向が動揺する場面。相澤の刑事としての頼りがいや魅力も出ていましたし、死への実感も良かったです。その時話していた「友人のケガ」が、後の場面で読者にも隠していた小日向の特技につながっていたというひねりが感じられました。
小日向が仕事をしながらのお客さんとの会話も、花屋という仕事へのやりがいも感じられましたし、エッチな場面も「身体のサイズにみあったモノ」などとコミカルで、殺人事件を扱っているのにシリアスで重苦しい雰囲気ではありません。
エンゲル係数の高い相澤と、ワンコ体質の小日向は良いカップルですし、「缶コーヒー一本分の来訪」とかお洒落だなと思いました。
ですが…感動した!!まででは至らなかったです。切ない展開がなかったからかな。逆に考えれば、恋愛面ではそう不安はなく楽しめました。イラストも雰囲気にあっていたと思いますし、花もあり華やかだったです。
小さいけど男らしい刑事の受け、大柄ワンコの攻め、ミステリーがお好きな方にお勧めだと思います。
面白かったです!火崎勇作品をいくつか読んで「合わないかも~」などと考え始めていましたが、諦めずに読んで良かったです。
殺人事件の調査をする刑事・相澤と、事件現場の近所で花屋を経営する主人公・小日向のお話です。小日向は、小柄で強気な相澤に一目惚れしますが、惚れた腫れたの独りよがりな展開はなくストーリーはあくまでも殺人事件の調査を軸に進んで行きます。小日向が賢いキャラクターで、大人らしい冷静さを持ち合わせたワンコなのが非常に好ましかったです。相澤のパーソナリティはまだ謎な部分があるので、続編とかあるといいなぁ。
花屋さんのバックヤードの話もちゃんと盛り込まれていてリアリティがありました。また、ご近所さんが大勢出てくるのですが、全体的にごちゃごちゃした印象はなく、最後まで楽しく読むことができました。
花屋(攻)と刑事(受)の物語。
花屋のある近所で殺人事件が発生し、
情報が集まりやすい花屋で刑事が張り込みを行うことに。
花屋の小日向は、刑事である相澤に一目ぼれしていますので、
何とか役にたちたいと、色々近所の人から話を聞けるように頑張ります。
本作、最初は、
小日向が、「殺人」事件を身近なものに感じていなくて、
さも、相澤と一緒にいるためのチャンスととらえているように
感じてしまい、
「確かに、現実でも、
事件の当事者でないとそんな感じになってしまうんだろうな」と
仕方ないけど、何となく苦しい想いをしましたが、流石、火崎さん!!
そこにも、ミソがあったんですね!!!
そこがあったからこそ、萌×2です。
今回は祖父の花屋を引継いだ若き店主と
町で起きた事件の捜査に来た刑事のお話です。
きっかけとなった殺人事件の捜査を絡めつつ
二人の出会いから恋人同士になるまで。
攻様の祖父は
退職後に花屋を開きますが
病に倒れてしまいます。
おじいちゃん子だった攻様は
人情味あふれた商店街に憧れ
反対した両親の条件もクリアして
二代目店主に落ち着きます。
そんな商店街の近くで一人暮らしの老女が
遺体で発見されるという事件が起きます。
その事件の担当として
受様の店を訪れた刑事が今回の受様です♪
受様は小柄ながらもキリっとしていて
学生時代はヤンチャだったんじゃと思わせる
生意気そうな美人さん。
申請のゲイである攻様の
好みど真ん中だったのです(笑)
受様は先輩格の刑事と二人で
事件の聞き込みをしていましたが
コミニティが密な地域故に
なかなか成果が上がっていませんでした。
しかし
一介の花屋なはず攻様は
客の噂話で非公開なはずの情報を
自然に得ていた事から
攻様は店の一角を受様に提供して
張り込みの協力をする事になるのです。
攻様は受様のためにと
さり気なくもセッセと事件の情報を
仕入れようとするのです♪
攻様の様子に感謝しながらも
受様は刑事として線引きはしっかりしていて
攻様は益々受様に惹かれてちゃうのは
もう仕方がありませんよね(笑)
しかし
なかなか捜査は進展せず、
新たな殺人事件が起こってしまうのです!!
しかも
偶然にも人の声を聞きつけた攻様が
被害者を最初に発見してしまい
血を見た攻様はパニックに!!
果たして事件解決の糸口はどこに?!
そして受様の恋の行方とは?!
大柄な体格を生かして
柔道の大会にも出た事のある攻様ですが
高校時代に友人に怪我をさせた事がきっかけで
人と戦う事が苦手になってしまいます。
その上
自分の性癖を自覚していた攻様は
普通の会社勤めは向かないだろうと
祖父の花屋を継いだ攻様は
事件の聞き込みにやってきた
小柄ながらも意思の強そうな受様に
一目惚れしてしまうのです。
とはいえ
自分からアプローチなんて出来ない攻様は
どうこうする気持ちなんでなかったのですが
捜査に協力することになった事から
受様と密なお付合いをする事になったのです。
攻様視点なので
攻様の気持ちが随所に溢れて
一喜一憂に尻尾がふさふさしたり
ダランとしたりするのが見えりします。
普段は抑制がきいて待てができるのに
我慢がきかずに告白しちゃったり
押し倒しちゃったりする攻様のワンコぶりが
MYツボ押しまくりですが
そんな攻様に押されても
チャンと真正面から受けて立つ受様が
更にgoodなのですよね♪
事件と恋愛の進展が
無理なく絡み合っていて
最後までとっても面白かったです。
続編っていうのは難しそうですが
あとがきの妄想後日談はぜひ読みたい!!
今回は本作同様、
年下で男前でお花屋さんな攻様繋がりで
櫛野ゆいさん『カタギの分際』はいかが?
無駄に体格が良くて、でも気弱なワンコみたいな攻め様とツンデレ刑事の受け様との
ハートフルラブって感じのストーリーでした。
攻め様は、真正のゲイでそのことが原因で学生時代の出来事がある為に
かなりヘタレ感があるんです、そしてリーマンは出来ないだろうと自分で思い
祖父が昔やっていた花屋をしてるんです。
でもヘタレ感はあるけど、思い込んだら一直線に目的に向かって努力するような
芯の強さも持ってたりする優しいワンコ系なんです。
そんな攻め様の住む町で殺人事件が起こり攻め様のお店にも刑事の聞き込みが・・・
そこで攻め様は、好みど真ん中の若い刑事の受け様に一目惚れするんです。
そしてご近所の奥様たちの井戸端会議の場所にもなってる攻め様の店に
事件の情報収集目的で受け様が店にいることに
攻め様はその幸運にかなり悦び、受け様の為にさりげにお客様から事件に繋がる
ような情報を仕入れようと協力するのです。
自分が好きな人の為に少しでも協力しようとする姿はかなり健気なんです。
そして受け様は・・・小さな巨人みたいなタイプかも
小柄で可愛い顔をしてるけど、正義感があってかなり男気があるんです。
でも結構照れ屋でツンデレさんタイプ攻め様に懐かれて、ほだされる感じかな。
後半まで攻め様がゲイで恋愛的な意味で自分を好きだとは思っていないのですが
身体ばかりが大きくても、年下でどこか庇護欲を掻き立てられる攻め様に
プライベートな部分で心配したりさり気なく優しくするんです。
攻め様はそんな受け様にどんどんメロメロになっていくんですよ。
でも殺人事件が再度起こり、第二の殺人事件の第一発見者になり、血を見て
パニックになった攻め様は受け様に宥められながら心細さに思いを告白しちゃう
折角仲良くなって友達みたいにしてもらった攻め様ですが・・・・
失恋したと思い込んでるのですが、犯人が未だ捕まっていないことでやはり
受け様の為に何かしたいと健気な攻め様は、事件に巻き込まれ・・・
恋愛と事件の流れがとっても良い感じに流れていてかなり惹きこまれます。
一途な大型ワンコに懐かれ甘えられほだされた感じなんでしょうか、
でも受け様が見せる男気もかなりステキなんです。
年下ワンコは基本的に好きなんですけど、今回のこのお話のワンコも実に好みストライクなワンコで、すごく好感が持てました!
大きくて力もあるんだけど、過去のせいでちょっとそれらを封印しており少し臆病で、でも大好きな人の為に一生懸命になる姿。
恋の押しも、健気で控えめな姿がなんだかかわいくて、思わず尻尾をブンブン振ったり、耳をピクピクさせてる姿が想像できそう♪
自らの性癖もあり祖父のやっていた商店街の花屋を受け継いで店主になった主人公の小日向。
少し年配のお客さん達にかわいがられてそこそこお店もやっていけてる。
そんな時、一人暮らしのお年寄りが殺害される事件が町で発生し、刑事が聞き込みに小日向の元にやってくる。
店の客とやりとりしながら、刑事ではなかなか聞きこめない噂や事情を小日向が聞いているのを見て、小日向の好みドストライクの刑事・相沢が店で張り込みをすることになる。
相沢の為にお客さん達から情報を集める小日向、
しかし、そんな中第二の殺人事件が起きその第一発見者になってしまう小日向。
ショックを受けた小日向の傍にいて、力づけてくれる相沢だが、そこであがっている容疑者の名前を知り、探偵ごっこと称して再び情報をあつめようとする。
事件の進展、謎解きの方向、人との関わり方、ラノベらしい軽さはあるが、人との繋がりを大事に小日向なりの関与していく姿が大変に生かされた展開の仕方で、なかなかにその部分も面白いです。
そして登場人物の魅力も♪
主人公の小日向は、最初に相沢と出会った時かわいくてモロ好みだったので、彼が店に来ることが嬉しくて、彼の為に役に立ちたい、もう少し一緒にいたいとか、その気持ちがあふれているのに、さりげなく控えめで一生懸命でもう!ワンコです♪
大きな身長で柔道も強いという、だけど血に弱いとか、
彼の強みは客商売で、信頼を得ているというだけに、それを生かして無理をして強引に捜査に踏み込まない、その線引きも節度をわきまえていて出張らないのがいいですね。
相沢も、年上の上司に生意気そうな口をきいてるし、硬派な男って感じがするのに、小日向言う所のかわいい、というのは素直な部分じゃないかな?なんてw
小日向に「好きだ」と言われても、逃げたり茶化したりしないで、驚きもありながらも真摯に向き合って考えようとするあたり、思わず天然?と思わなくもないけど、そんな真面目な部分が・・・やっぱり可愛い(小日向目線になってしまうww)
ラストの部分、花を渡すところ、、、これも何だかビックリ!なんですが、真面目な彼ならではだな~って♪
何より何より、一番笑ってしまったのは
エッチのシーンです!!!
初めての時、狼犬になった小日向に押されながら、「お前、コロす!」とか言いながら小日向を受け入れるシーン。
実に彼らしいじゃないですか!!
殺人事件という少し重たいものがあって、その犯人も暗いものがありながら、この主人公達のおかげで随分と明るくなっていて(でも決して軽薄すぎなくて)よかったのです。
ただ、できうれば、、、「コロす、、」のセリフがあるのは楽しかったけど、エッチまでの時間が短すぎたかな?
そこが駆け足に感じてしまってちょっともったいない感じが。
きっと大好きオーラだだ洩れ小日向が迫っているのを、ツンデレながら相沢が少しずつ受け入れて行く様でも楽しいだろうな~って思ったんで。。