たまゆまま
iroiro
今年が辰年ということで、蒼樹兄さんの話も入っている一冊です。
表紙もドラゴンのイラストです。
兄さんではないです。
この本の何がいいって、『ムーンリット・サーバント 』、彩都の宰相・須磨さんと彩都の遊撃部隊隊長・李漸さんのお話に尽きます。
ムーンリッドシリーズ初のオジサマキャラにすっかり私はやられました。
水壬さん、さすがオヤジ好き。
もーお!本当にオヤジがうまい。
李漸さんは『イロイロ。2』に出てきた須磨さんのお相手なのですが、前回は両思いになる前に須磨さんも自分の気持ちに気づかないまま終わってしまったので、今回はその続きということで二人の気持ちが通じるまでが綴られています。
李漸さん、見た目ワイルドでまあ行動もワイルドな方ですが、肝心なところは押さえていて須磨さんのために尽くすのです!
須磨さんが悪い立ち位置にならないように本当によく気がついて、尽くしていきます。
須磨も自分の気持ちを自覚して、思いを李漸に伝えるところは食って掛かっていくところは、弱いだけじゃなく欲しいものは手に入れるという意志がとても良かったです。
李漸が
「俺はあんたにとっては、マイナスにしかならないと思うが?」
という問いかけに
「収支は私が合わせます。得意ですからね」
と言う須磨。
実にこの二人の関係を表していて、頑張ったね~!と思ってしまいました。
もう後の話はそんなに思い入れがないので、一言くらいしかしか書けません~。
『ホテルにて。』
RDCシリーズのご隠居と祐弥くんのお話で、それに検事の生田さんが絡んでいます。
ご隠居も祐弥くんにかかると形無しですね。
『月食の夜のご褒美』
森羅万象・狼の式神の狼と狼使いさんのお話です。
なんだかムーンリッドの衣織と月鹿みたい…。
『apologies-詫び-』
最強の恋人シリーズです。
もう相変わらずなお話です。
山も谷もあるのでしょうけど何も見えません~。
『年末のドラゴン。眞都王宮にて。』
兄さん本当に弟大好き。
しかし、兄さんにお相手は出来そうにないですね。