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こういうのも一種のギャップ萌えというのでしょうか。
外見的にいかにも、な攻めもいいと思いますが、容貌は優美で何か女性的な美しささえ感じさせるのに実は(というほど秘密事項でもなく最初から判明しているのですが)極道の男で野性的、一目惚れした高沢(受け)をハンターの如く狩りに出る、そんな玲二(攻め)が妙に好きです。
一方、どんな状況でも感情を揺るがすことのあまりない高沢。
彼は銃を愛するがゆえに刑事をやっているような、マニア的なところのある人。
感情の起伏や表情の変化に乏しいのですが、そんな彼がほんの時たま見せる微笑は凶悪なまでの愛らしさ(滅多にないのですが)。
玲二を狙ったチンピラを高沢が撃ったことで玲二は高沢を知るのですが、銃を撃った刹那の高沢のその恍惚とした表情に魅入られた玲二は、前述のとおり彼を手に入れようと画策を始めます。
弾が通行人にあたってしまったことが原因となって警察を解雇された高沢は玲二のもとでボディガードをすることになり、その後しばらくして、半ば無理矢理身体を奪われてしまいます。
ここで面白いなと思うのは高沢の反応。彼は本当にちょっと不思議な人で、勿論精神的・肉体的ダメージは受けるのですが、そうなってしまったことを激しく悔いるでもなく、玲二をあくまでも拒むでもなく、かと言って受け容れるわけでもない。それでも決定的な拒絶はせず、流されている感じとでも言えばよいでしょうか。
高沢は今は「銃を所持できるから玲二の傍にいる」感が大きくて、玲二の彼への想いは一方通行。玲二の気持ちは完全に愛情ですが、高沢のそれは「玲二を憎からず思っている」、くらい。でも巻数が進むにつれてその気持ちが少しずつ(本当にゆっくりと)変わっていくところが見どころだと思います。
そして二人の関係に後々まで大きく関わってくる刑事時代の同僚にしてキャリアの西村。友人の少ない高沢が親交を深めていたただ一人の男と言ってよい、高校時代の同級生でもある彼の存在も今後色々と波紋を投げかけてきますので、ぜひご記憶を。
作品紹介を読むと濡れ場ばかりのような感じがしますが、また、その手のシーンが少ないとも言えないかもしれませんが、決してそんなことはありません。ストーリーは4冊通していわゆる極道の覇権争いがメインで、始終盛っている感はないです。ちゃんと筋立てのあるお話になっていると思います。濡れ場はそこそこあるかもしれませんが、彼らの性質や性格からか、あまりベタベタっとした印象は受けませんし、ラブラブ、というのともちょっと違う。美しい獣が、手に入れた無愛想な獲物を手の中で懐かせようとする、みたいな。
玲二と高沢、彼らの容貌と性格の組み合わせが面白くて、この作品はとても気に入っています。これでポジションが逆のパターンならよく見るのですが、この取り合わせってあまり見ない気がして。
イラストが今回新たに描き下ろされたそうで、旧版とは雰囲気がちょっと違うかもしれないです。絵柄はそう変わられていないですが、ほんの少しですが子供っぽくなった気が。今のも決して悪くないですが、どちらかと言えば私は旧版の方が好みかな。顔つきや身体つきに大人感があった気がします。今回、玲二視点のSSも書き下ろされており、彼の高沢への深い想いがよく伝わってきます。たくらみシリーズがお好きでしたらこれは一読の価値ありかもしれません。
このシリーズは愁堂さんの作品の中でも多分一番好きです。今のところ4冊で完結ですが、続きもぜひ読んでみたいです。なお、ちょっと覚えにくいタイトルで紛らわしいなと思っていましたが、どの巻もストーリー内の玲二の気持ちが反映されていて、各巻読み終えるごとに妙に納得してしまったものです。(たくらみは美しき獣の腕で→たくらみは傷つきし獣の胸で→たくらみはやるせなき獣の心に→たくらみは終わりなき獣の愛で)
金でも脅迫でも動かなかったのに拳銃がいつでも撃てるという条件には簡単に頷いてしまうくらい好きなんですね。
好きというより、中毒かもしれません。撃ったあとにその硝煙の匂いに恍惚としてしてしまい、そんな姿にヤクザが惚れるくらいに。
櫻内は銃の腕に惚れたとは言っても色恋沙汰ではなくあくまでもボディーガードとして必要としているといっていましたが、櫻内を狙ったヒットマンを殺せなかった高沢が反撃され負傷した時、ボディーガードととして働けない間は愛人になれと言い出したのはああやっぱりソウきたかと思いました。そっちもいただくつもりではあっても口実が必要だったのでしょうかね、などと思っていたら、それもこれも敵対する幹部をあぶり出す計画の内すべてたくらみの一部だったわけです。
どこまでも用意周到で周りはそんな桜内に思惑通り動かされていたのですから憎たらしいくらいです。
しかし、高沢をボディーガードに誘うために拉致してくる時もボコボコにして運び込んだし、撃たれて全治2週間の怪我人だったときも強姦されます。
それも初心者に真珠入りのもので犯してやり捨てです。後始末は部下に命令するっていうのもね。愛も優しさもなく暴力的な武闘派らしい櫻内ですが。
こんな人といつ愛が芽生えてくるんだろう思いましたよ。
裏社会や王族の乱暴者には有無を言わさず犯されてもあとは結構独占欲とか支配欲で普段何もしない俺様がまめまめしく世話してくれるっていうのに萌えちゃう方なので減点です桜内。
高沢が唯一心を許していた友に裏切られたのは痛かったです。けど彼が案外あっさり消えてしまったのは後々面倒なことになりそうで不安要素を残しつつ次巻に続く、です。
『愛だの恋だの』
珍しく1日休暇が取れた櫻内と射撃場に行く高沢。
櫻内は高沢が懐いている警察時代から慕っていた教官の三室が気に入らない様子。
ヤキモチですね。
俺のオンナだと釘をさす櫻内がちょっとだけ人間くさくて気に入りました。
『コミックバージョン』
着せ替え高沢に「脱がせるために着せた」
『美しき獣のモノローグ』
これは彼の本心を知るためには必読。
文庫化で書き下ろされたものですが旧版既読の方にも是非読んでほしいところです。
櫻内が高沢への想いを熱く語っています。
これを読むと櫻内の高沢への数々の暴挙を許してもいい気持ちになります。
イラストのイメージが合わなくて個人的には不満でした。
攻めの顔が、色が白くて韓国あるいは中華系美女と形容されるところで不意にやまねあやのさんの描くファインダーシリーズの飛竜がぽっと浮かんでしまいました。
類稀なる美貌、頭脳明晰、生まれついてのカリスマ性、見るものを圧倒する女顔というのがなかなか想像できなくて苦労しました。
その上描かれている挿絵の櫻内が全くその片鱗すら感じさせなくて…
Kー1の選手かというくらいの巨漢の早乙女も普通のチンピラだし。
絵の上手下手じゃなく、漫画的な絵だなと思いつつコミックバージョンを見たら漫画家さんなんだというのがよくわかります。
まさに漫画の一コマのような挿絵なんです。
文章からのイマジネーションを膨らませるとか一層その世界観を広げてくれる挿絵というのじゃなくてそれだけが独立して成り立っている漫画なんです。
というところが非常に残念でした。
7年ぶりの復活文庫化で再登場のたくらみシリーズです。
1作目のたくらみは美貌の攻め様のどこまでも用意周到な明晰さ&凶暴具合が
堪能できる作品、そしてそれを受ける相手が喜怒哀楽に乏しく、
恋愛のキビも情緒も無いような性格が非常に淡泊な元刑事の受け様
ただ、この受け様の一つだけ心を動かす事が出来るのが拳銃なのです。
硝煙の匂いに恍惚としてしまうフェチさんです。
攻め様の緻密な企みで受け様は攻め様のボディーガードになり、攻め様の思惑で
2か月限定の愛人にもなってしまう。
本編は受け様視点で描かれているのですが最後に全てがある目的に向かっていると
分かるような展開になっているのです。
受け様は民間人を拳銃事件に巻き込んだ事で懲戒免職になってしまう。
高校時代からのキャリアの友人の根回しも実を結ばずクビになった受け様
でも受け様は警察を辞めた事よりも二度と拳銃を撃てなくなる事が心残りの様子
そんな時に一目でヤクザとわかるグループに拉致され、強引に勧誘されることに
ヤクザのボディーガードの依頼に毅然と断るのだが、拳銃を餌にされ思わずOK
そこから受け様の平凡な毎日は消え去るのです。
銃を撃つことは好きな受け様ですが人を殺す事は出来ない、その為に失敗をし
自分が足を撃たれてしまい、ボディーガードの仕事を出来なくなるがその間の
新たな仕事として、攻め様の愛人になるのです。
もちろん無理やり拘束されてのレイプから始まる関係ですが
受け様の無感動な喜怒哀楽はここでも炸裂しちゃう。
憎むべき相手を冷静に思考判断してみたり、攻め様の一目惚れ発言も戯言として無視
攻め様の思惑は全てうまく運んでいるような流れなんですが受け様の気持ちだけが
思うようにいかないのをが後半で分かる内容になっています。
書き下ろしやコミックスで本当に振り回されているのは攻め様だと思えるのです。
感情が未発達みたいな受け様を相手にした攻め様の苦労が忍ばれるのです(笑)
攻め様が受け様が思う以上に愛してる事が伺える攻め様視点のショート
コミックバージョンもなかなか面白かったです。
クールで感情をあらわさない、というより感情の起伏が乏しくてあまり心を動かされないスナイパー、高沢さんのキャラが光る良作。
ツンでもない、乙女でもない、きっとむさくるしいだろうと思わせるイメージの高沢。唯一、ただ銃を撃つことにだけ熱くなる。けれど、なぜか読者もどんどん高沢に惹かれていってしまう。巧いと思います。
お相手は美人やり手ヤクザの桜内。陵辱シーンから始まったので痛いのかな?と思いながら読み進めましたが、起伏のあるストーリーの中に純愛が見えました。あまあまじゃないけど、攻め様(桜内)の愛は存分に感じられます。
高沢は、最初は強引に桜内のボディガードにされ、けがをすると体の関係を強いられます。その後、あまあまになるならよくある展開なのですが、特別の愛情表現をせず、また、俗っぽいものには何ら執着しない高沢を、唯一の攻略点、豪華な射撃場でつなぎとめることに。最終的にハピエンだとは思いますが、ひょっとして結局のところ高沢は射撃場の魅力につられているのでは、と思いそうになる、そのあやうい感じがよいです。