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表題作と続編、中編2本が収録されています。春夜の目線で語られます。
ちょっとだけですが陵辱っぽい場面がありますので、苦手な方はご注意ください。
「恋愛発展途上」
春夜(受け)は、大好きな隣人の八坂に頼まれて、八坂の友人・鳴神(攻め)の12匹の犬の世話をすることになった。6年前に一度会ったことのある鳴神は、春夜にとっては良い印象ではなかったが、一緒に過ごすうちに印象が変わっていき…。
「見る目」が変わる、というのがポイントでした。
裏事情が分かれば、相手が言う言葉の裏にある気持ちの推測もできる。その鳴神の語らない裏事情を、八坂が上手に春夜に説明をしているのが、先生と生徒みたいで面白かったです。八坂がそうする理由もちゃんとありますし。鳴神は実は最初から春夜を狙っていて、春夜は同性愛に偏見がないというのも、中編という長さで両思いになるには良いなと思いました。12匹もの犬の前で初エッチというのも、エロかったです!
「恋愛現在進行形」
続編です。両思いになったのに、あれから手出ししない鳴神に、「好き」のウエイトが違うのかと不安な春夜。そんな中、八坂が鳴神の家に、大高を連れてきた。八坂いわく、「良く言えば鳴神のファン、悪く言えばストーカー」の大高は、鳴神の家に日参してくる。二人の時間が取れなくなって不満な春夜に、大高は声をかけてきて…。
大高への対応に苦労したという内容でした。鳴神にとっては振り回されるほどではなかったのでしょうが、鳴神におしおきだとばかりにSM縛りで放置された春夜にとっては、とんだとばっちりだと気の毒に思いました。鳴神、酷いなぁとも思ったのですが、その後がベタ惚れの甘さだったので中和されました。
余談ですが、ページ左上の本文欄外に小さく表示される題名が、「恋愛現在進行形」なのに途中から「恋愛発展途上」になってました。誤植?
表紙、表紙めくってすぐのカラーイラスト、その他の挿し絵も含めてほぼ半分が犬がいるイラストだったのですが、蓮川先生が犬好きといわれるだけあって凛々しく可愛い犬達でした!あと、犬同士のケンカを止めようとして割り込んだ鳴神のイラストが、股間が噛まれそうに思えて、うひょ!となりました。襲われている春夜に近づくポメラニアンの瞳が可愛らしかったです。
犬好き、年上俺様作家攻め、可愛い年下受け、教師然としたサブキャラ好きの方にお勧めです!