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ファンタスティク・ラブコメディ!
最初に書きます。
非常に面白かった!水無月作品の中で自分的に一番の作品でした♪
何がよかったかというと、題名の通り僕に対して元カレと今カレがいます。
しかし、表紙を見るに一人は背中に羽が・・・
そうなんです!元カレは幽霊!!!
そんな設定も愉快でありながら、攻め様のキャラも受けの男子と絡むと何だかちょっととぼけたようなお坊ちゃまな(常識人で普通ではあるが)雰囲気が何気に面白く、
そして、そのおばあちゃんがほんわかしていい存在感を出して。
そういった周囲のキャラクターが実にしっかしとしているので、楽しい展開を生んでいるような気がします。
恋人の野口を亡くして、悲しいけれどそれでもそれに引きずられて生きてはいない主人公・郁己。
メソメソ・クヨクヨしていないのがいいですね。
そして、郁己には見えないけど成仏できずに彼の傍にいる元恋人の野口。
彼はホームから落ちて亡くなったのですが、自殺とされてしまっています。
そんな事は思い当たらないし、野口も違うといってるのですが、それは後半のクライマックスに至って、意外な告白により真実が明かされます!
郁己は、漫画家のアシスタントをしているのですが、その先生の案件で来た弁護士がイソ弁の朝倉。
彼は両親を亡くして祖母と同居していますが、このおばあちゃんが、お歳の割に若くて今はキモカワキャラのアンドロメダくんにハマっているww
実はこのアンドロメダくんは、郁己が野口と一緒に彼の会社でのキャラクターグッズの提案をする予定で考えた、郁己と野口の想いがつまったキャラクターだったのです。
社内プレゼン前に亡くなった野口なので、郁己のデザインが世に出ることはなかったはずなのにどうして?
調べると、野口の同僚がそれを盗用して提案していたことがわかります。
思い入れのあるキャラクターだけに何とかしたいと郁己は、朝倉に相談してそのキャラクターの考案者は自分であり、野口が発案する予定であったことを知らせたい、会社に認めさせたいと調査に乗り出すのです。
郁己がちょっとボケっとしたのんびりさんなキャラクターです。
でもその優しさはアンドロメダくんのキャラクターの設定につまっています。
色々な物的証拠と共に魅せられた野口は、郁己が作者で間違いないと確信します。
この朝倉に相談しにいく下りなど、野口の影のサポートが愉快です。
甘党の朝倉にスイーツの手土産を思いつかせるために、野口がどんだけ苦労するか(爆笑)
しかし、持って行ったのに全然差し出さない郁己に朝倉が目ざとく見つけて食べるようにもっていこうとする下りとか(爆笑)
他にも、色々郁己の為に野口は暗躍(!?)します。
彼が成仏できなかったのは、もちろん郁己を愛していてそして、こんな天然ちゃんなのが放っておけないのもあるけど、二人の企画を取り戻したい執念もあったのかな?
そして、郁己の優しさや人柄、可愛らしさに朝倉が惹かれていくのですが、霊となった野口が嫉妬したりもするんですw
しかし、朝倉と郁己が結ばれる段になったとき、助言したりして、、
ユニークな三角関係は楽しくてやさしくて、ほっこりして、元カレから今彼へとバトンタッチされる様はよかったです。
郁己のキャラクターの盗作問題について、野口の死にかかわってしまったという、根っこの暗さもあるのですが、それじゃぁ野口も成仏できないはず!と思います。
楽しくて、いい話なので、是非是非読んで欲しいな♪
なんとなく設定やイラストに惹かれて読んでみるか、と思ったんですが、作家さんに対する(マイナスの)先入観から、まったく期待していなかったんですよ、実は。
なのに・・・なんだこれは!いやもう大変面白かったんです。一瞬、水無月さんに土下座して謝るべきか?と思ったほどです。ご祝儀で(冗談です)『神』にしてもいいくらいでしたね。ホントに迷ってしまいましたよ。
郁己(受)がよかったですね。ホントに頼りなくて、ごく普通の生活力さえないダメっ子なんですが、作中で野口(元カレ・故人)も言っていましたが、何かに突出した才能を持つ人って、他の何かが抜け落ちてることも実際に多いですしね。逆に私は、『なんでもでき(過ぎ)る』キャラクターって胡散臭く感じてしまうんですよ。なんというか、郁己はものすごく私好みのキャラクターだったんです。(水無月さんではありませんが)他の私のお気に入りの作品にも、偶然職業も同じデザイナーで郁己と似たようなカテゴリーの受(そちらは甘やかされてきたために何もできなかっただけで、その気になれば何でもできるというところが違いましたが)がいて、私はこういう『才能があって、(運悪くそれが発揮できる場がなくても)やる気がある』というキャラクターがわけもなく好きなんだ!ということに気付きました。
朝倉(攻・今カレ)もよかったんですよ。最初はいかにも俺様?傲慢?って感じだったんですが、素はなんともいいキャラクターでした。ヘタレとも違うし・・・う~ん天然?いやぁ、こちらも私好みでした。
元カレ・野口の暗躍がまた涙を誘う(笑い過ぎての涙かもしれませんが・・・)んですよね。ああ、郁巳は決して気付かないんだろうな~というあたりが余計に。
それと、私は朝倉とその祖母がなんとも言えず好きでした。この2人のやりとりが、すごい爆笑掛け合い漫才って言うのとは違って、まあほのぼのテイストなんですが、じわじわと効いてくる感じなんですよ。いや、おばあさんいいわ~!
もうキャラクターがことごとく私の好みのツボにハマりましたね。みんなイイヒトと言えばそうなんですが、ただお綺麗なだけじゃないんです。
朝倉も単なる『正義の味方』ではなく、すごく人間的ですし(心の声がもうおかしくてたまらない!)、郁己だって死んだ元カレに思いを残しながらも、一途に操立てしてるわけではなく、生きて行く上で生身のぬくもりを欲しがっています。でも私は、かえってそういうところがリアルで好感を持てました。
私がBLを読む上で、受は結構好きなタイプに当たる(というか選んでる)ものの、その場合攻がどうにも好みじゃないことが多くて(『天然・健気』な受には『俺様・傲慢系』の攻がセットになってくる・・・)参ってたんですが、これは『攻も受も好き』というなかなか珍しい作品でした。
ところでイラスト。読みながら、郁己を見るたびに違和感を覚えてしまったのですが、決して水名瀬さんの描かれるキャラクターがイメージに合わないというわけではなく、とにかく郁己がなんとも純粋で頼りないので、実際以上に幼く思えてしまうんですよね。で、イラストの(年齢相応の)郁巳を見るたびに『えっ!?』と目と手が止まってしまうんです。でも改めてひと息入れて見直すと、『うん、やっぱりこれでいい』と思えるのですが。
ただ、水名瀬さんの絵柄上無理ないのかもしれませんが、元カレ・野口のイラストが『ワイルド』という感じではなく、ちょっとスタイリッシュ過ぎ?という気はしました。作中の描写同様、もっと今カレ・朝倉との対比がイラストでもハッキリしていた方がよかったかな、と。
でも、全般にとても綺麗でよかったです。
あ~、ホントに面白かった!水無月さん、ごめんなさい。これから過去作も読ませていただきます。
題名から三角関係モノを想像しちゃいましたが、いやいや、全然違いました。
受け様は、デザイナーの卵の郁己。
元カレの野口は、郁己がキャラデザインしたアンドロメダくんを売り出す企画を計画中に、亡くなってしまう。
生きることに不器用で生活能力が低い郁己が心配で、幽霊となって郁己を見守っている野口。
でも暗がりで物を動かすくらいしか能力のない幽霊ぶり。
その後、郁己が知らない内にアンドロメダくんが商品化されていて、自分のデザインと野口の企画が、野口の部下により盗用されていたことを知る。
そこで、アンドロメダくんを取り戻すため郁己は弁護士の朝倉を頼むことに。
この朝倉が今カレになる攻め様。
郁己が朝倉への依頼にたどり着くまでの、野口の涙ぐましい暗躍ぶり。
元カレ野口は頑張ってたよ(^_^;)
訴訟のため2人で動く内に、郁己への庇護欲がわき、その純粋さに惹かれていく朝倉。
2人の初えちでは、郁己の為、野口へやり方を朝倉に副音声にてレクチャーしていて、男前やわ〜。
幽霊であり見守ることしか出来ない野口が、なんとも切ない。
盗作訴訟の方は、証拠がしっかりあったようで、スムーズにいきそうだったけど、盗作した部下の暴挙がひどかった。
追い詰められた人ってこんな風になるんだっていう乱暴さ。
郁己を託せる相手も見つかり、郁己への危険がなくなったことを見届けて、去っていく野口。
最後までかっこよかったです(*´ω`*)
そしてまた、朝倉のお祖母さんが軽やかで、素敵な存在でした。
アンドロメダくんのTシャツを着てるおちゃめなお祖母さんのイラストも見てみたかったな(^-^)
タイトルだけだともしやの3P?なんて下品な事を思った私に
自ら反省の鉄拳を!ってくらいピュアなストーリーでした。
感じからするとデミ・ムーアが主演で出てたゴーストなんて
懐かしい映画を思い出したりもしましたね。
半年前に恋人を亡くした受け様は生活能力の適性が低めな人
それでも生きて好きなイラストデザイナーとしてなんとか
暮らしてる、そして受け様に気が付かれることなく亡くなった
元彼がいつも傍にいるんです、寝起きの悪い受け様の為に
全て止めた目覚ましを再び鳴らしてちっちゃなお世話をしてる
元彼、電車に跳ねられ亡くなったんですが、後にやっぱりの展開。
そして元彼と受け様とで作り上げたキャラクターが無断使用される
それは元彼が勤めていた会社でキャラクターも受けさまでは無い
別の人間が作成していたことになっていた。
その人物は元彼の会社の後輩で受け様の大学の先輩にあたる人で・・・
受け様がアシスタントをしている先生に弁護士を紹介してもらい
その弁護士が攻め様になるのですが前半は優しさや温かさには
多少欠ける事があるのですが受け様と元彼との事を知るうちに
次第に受け様に対して同情や好奇心を過ぎて愛しさを感じるように
元彼も結構健気に受け様を守ってるんですよね。
そして攻め様はその姿を感じたり見たりしても案外毅然としてる
かなり肝のすわった攻め様でしたね。
初めて対峙した時は一触即発で攻め様に嫉妬からくる憎悪を
向けますが結局死んでしまった自分には受け様を守る事が
出来ないと・・・・死んだらダメだったって言う元彼の切なさが
伝わってきます。
・・・ただ、亡くなって半年なんですよねぇ~
受け様不安な気持ちや心細さもあるでしょうけど自分から
攻め様を誘っちゃいます。
寂しいのは分かるけど・・・半年・・・まぁ、元彼が認めてるなら
良いんですが・・・心が狭い私は後1年くらいと思ってしまう(笑)
元彼と今彼の二人に守られ名誉と命が救われるのです。
3Pは無かったけれど攻め様だけに聞こえる声での音声3P?
男が初めての攻め様に元彼がHのご指導!
どんだけ受け様を好きなんだろうって思いますね。
嫉妬よりも受け様に痛い思いをさせたくないって・・・・
やり方をレクチャーしされる方もかなりの人物です。
でも今彼さんもある意味大らかですよね全て受け入れられる
大きな器の持ち主でした。
ちょっぴり切ないけどロマンティックなラブストーリーでした。
映画、小説、舞台、古典から新作まで、いろんなジャンルで傑作のある幽霊ネタということで!さあどれだけ面白いんだい!!---と期待したのがいけなかったのか。
元カレが幽霊として出てくるんですが、期待したほど活躍してくれなかった、存在感が薄かった。---ああっもう、書くことがない。一行で済んでしまった…。
幽霊ネタは逆にイージーにもなるんだけど、そこまでもいってない印象です。幽霊がさほどキャラ立ちしてないようにも感じた。もっと活かせなかったのなあ…。
タッタカーと読んでアレ、もう終わり?と、終わってしまいました。
主人公はいい子だし、共感できたのですが。
わたしはガッカリでしたが…軽い作品として読むぶんにはそこそこかと。「泣き」はなかったです。
雇われ弁護士の朝倉英明と、イラストレーターの卵・川島郁己と、事故で亡くなってしまった野口(幽霊)の話。
メインテーマは、郁己が心を込めて作ったキャラクタが盗作されて、それを訴えるために朝倉の力を借りる、ですが。
盗作されるまでの経過に亡くなってしまった野口が絡んでいたり、死んでしまったはずの野口が成仏できていなくて幽霊として郁己に憑いていたり、ちょっと設定としては斜め上なところもあります。
まあ、それはそれとしてある程度書き尽くされた感のある現在としては致し方ないところかなあ……とは思っているんですが、個人的には野口の死が実は自殺ではなく殺人だったり、あろうことかそれを野口が覚えてなかったり……とか登場人物の設定に「?」が浮かぶようなことがたくさん。
いくらなんでもそれはおめでた過ぎるのでないだろうか……? と思ってしまいました。
そこは「人の死」を扱うんだから、コメディにしてしまわずにしっかり描いて欲しかったし、そうやってふんわり流すんなら、あからさまな悪意ではなく、「故意」とか「過失」ですむ範囲の描き方をして欲しかったと個人的には思います。
大体、著作権侵害にしても「それ以外に悪いことはしてなかったからいい」はずがないし、殺意があったのにも関わらず「罪を償って出てきたらやり直せる」ってそんなにあっさり言って欲しくはなかったと思います。
そういう意味で、作者様との価値観が個人的に合わない小説でした。
娯楽として楽しみならいいと思いますが、細かいことが気になる人は読まない方がいいと思います。