あなたの魅力には誰もあらがえない たとえロクデナシでも

最果てのロクデナシ

最果てのロクデナシ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神2
  • 萌×21
  • 萌5
  • 中立1
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
4
得点
30
評価数
11
平均
3 / 5
神率
18.2%
著者
樹生かなめ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
一ノ瀬ゆま 
媒体
小説
出版社
コスミック出版
レーベル
セシル文庫
シリーズ
限りなくゲ-ムに近い本気
発売日
価格
¥571(税抜)  
ISBN
9784774724621

あらすじ

里和宣章の人生は甲斐佳之という男で狂った。
まさか自分が男の性の対象になり、
あられもない写真を撮られて脅迫されるなんて
夢想だにしなかった。
絶望感にとらわれた里和は死を選ぼうとしたが、
通りすがりの老人にとめられ、安住の地を与えられる。
老人の家族としてひっそりと暮らし、いつしか7年。
弟のように思っていた千里の想いを
受け入れようとした時、ロクデナシの甲斐が現れて!?
(出版社より)

表題作最果てのロクデナシ

10歳年下の孫
事情により仙太郎爺さんの養子になる

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数4

物凄く激しい執着

シリーズ未読です。

里和に穏やかな日常が戻り、里和が千里の思いを受け入れて辛い過去から脱却できると思いきや、突然乗り込んできた甲斐が千里を半殺しにし、千里が気絶している側で里和を犯した後、東京に連れて帰ってしまった。

このシーン凄い衝撃でした!
甲斐が千里をボコボコにするシーンは、物凄い痛さが伝わってきてかなりキツかったです。

どうしても里和を諦められない甲斐も、甲斐に諦めてもらえない里和も、里和を愛してしまったがために甲斐に殺されそうになるが諦められない千里も、皆んな皆んなお気の毒としか言いようがありません。
でも、こういう激しいお話大好きです。
久しぶりにワクワクしてしまいました。
これを機にシリーズ全部読破したいと思いました。

1

誰が1番罪なのか?美しさは罪なのか?

なんとも過激な内容なのですがどこかシュールで
残忍で残酷、でもコミカルな要素もあって
切なさまであったり、そして追い詰められた
人間の愚かさや裏切りなど皮肉めいた内容も
めいっぱい、てんこ盛りなのにくどくない。
かなめワールド全開の作品でしたね。
高級官僚のエリートが10歳も年下の高校生の
甲斐に一目惚れされ、一緒にいた婚約者は
甲斐の友人たちに貶められ里和は甲斐に凌辱される。
そしてそれをネタに脅されるように自由を奪われ
凌辱され続ける里和。
かなりショッキングな設定で、そして甲斐の
里和への執着は異常を通り超してる。
甲斐から逃げるために里和は甲斐を刺しますが
笑って急所が外れてるって・・・
その辺のロクデナシとは桁が違うみたいです。
そして全てに絶望した里和が死のうとしたところを
見知らぬ老人に助けられます。
どこか妖怪子泣きじじいを彷彿とさせる老人に
無理やり拉致られるように老人の家へ・・・
そこには甲斐と同じ年の千里がいて、流されるように
三人で暮らす事になるのです。
全てを捨てて逃げてから7年が過ぎて一見平和に見えた時
老人が亡くなり、弟のように可愛がっていた千里に
好きだと告白されるが答えられないと・・・
でも、過去の話を千里にしたことで少し安らいだ
里和は千里を受け入れるところで再び甲斐にみつかり
千里を痛めつけられ、脅され、また連れ戻されてしまう。
甲斐は里和に愛を乞うのですが里和にはその気はない。
ただ、怪我をした千里の事は心配で・・・
この甲斐の執念深さには恐れ入ります。
里和を探すためにロクデナシが警察のキャリアです。
変死体まで探していたと話す甲斐は魔物に魅入られた
哀れな人なのかも知れないですね。
里和は全て甲斐のせいだと言いますが
千里もまた、里和への恋情が甲斐並になる気配濃厚で
千里から運命を狂わす魔性の男だと言われるのですが
本人にそんな自覚が有るわけでもないので里和にしたら
理不尽な言葉なんですよね。でもしっくりくる言葉です。
脇を固める個性的なキャラもロクデナシさんで一杯!
里和の幸せは訪れるのか?一生振り回される予感を
感じさせる展開でのラストでした。

2

愛され男は魔性の男なのか!?

ロクデナシとは何ぞや?
この本を読むにとんでもない男が登場して主人公を苦しめるのだが、ろくでもない男なのは間違いない!
ろくでもない男のことをロクデナシと呼ぶのだろうか?
”ろくでも”がないわけだからろくでなしでいいのか。。。などとアホな思考に陥った自分であります(笑)
「限りなく~」のスピンオフ「貴公子の理不尽な愛情」のまたスピンオフになります♪
うう~ん、、、樹生作品も何気にホモ連鎖がすごいと言う事実に気づいたざます!(作者のマネww)

さて、主人公・宣章は気に入ったからと10も年下の高校生・甲斐に蹂躙されるのが苦痛で、人生を捨てようとしたところへ居合わせた、銚子の水産加工会社の社長・仙太郎爺さん。
彼の説得(無理矢理w)により、今までの人生を捨てて、そこで新たに再出発することとなります。
そこには、親を亡くし唯一面倒を見てくれる祖母をなくした孫の千里が待っており、仙太郎爺さんと千里との3人暮らしとなるのでした。
この千里、まだ出会った時は16歳、奇しくも甲斐と同じ歳!
何気に見た目も甲斐に似ている。
宣章は多少の怯えも感じながらも、平穏な生活を銚子で取り戻します。
大学を卒業して東京で就職したはずの千里が会社を辞め帰郷したのは、宣章への想いが募った為。
仙太郎爺さんが亡くなった事で、千里が宣章に迫ります。
流されそうになったその時現れたのは、何と!甲斐!!
千里は甲斐に半殺しにされて、宣章は甲斐に拉致されていくのでした。

この宣章に執着する男が「貴公子~」の設楽の男・甲斐であります!
本編でもどうしようもない男で、設楽はどうして甲斐なのかというほどの男なのに、ま、その一端話ですねw
国家権力を使ってまでの宣章への執着。
そして、その甲斐が何で好きなのか?と思うような設楽でありますw
宣章に想いを寄せる千里も、愛する男として、その執着は暴力に出ないだけで甲斐と張るものがありますw
甲斐に半殺しにされても、追いかけてくる(設楽の助けもあるが)
ほとほと、宣章は男に好かれる男なのか。。とも思うのですが、
どうにも、否定されると燃え上がる執着を見せる男達がどうにもあきらめが悪いのだと、ある意味不遜で自信家であります。
ただ、千里と甲斐の違いがどこにあるのかと言われると、、、それは多分に年月がある分、多少人を知りえる時間があったというくらいかもしれません。
宣章が千里を受け入れるのも、もう諦めに近いものでしたから。
嫌な思い出しかない甲斐と、それでもまだそれがない千里とでは当然千里のほうがまだいい。
宣章は多分、完全にノンケの人で、ほんとうは男を愛せない人なのかもな~なんて思ったりも。。。
題名は、最果てのロクデナシですが、裏を返せば最果ての不幸を招く男かもwww

1

里和さん・・・気の毒(||-д-)チ――ン

「貴公子の理不尽な愛情」のロクデナシ・甲斐に酷い目にあわされた里和さんのお話。
先の方々が詳しく説明くださってるので、私は感想を中心にさせてもらいます。

樹生さんお得意のパターンですから、本当に受の災難は可哀そう(爆)
災難をかぶる受キャラには、大まかに2通り、可愛い御人好し、と、デキる淡泊美人、が
あって、里和さんはクールビューティーの方です。(笑)
そして、もともと全くノンケで、女性に対しても(ある意味、家族や自分自身にも)淡泊な人ですね。
この辺の人物像は、「ラベンダー書院」シリーズとダブる気もします。

絶望した里和さんを助けた老社長が良い味のおじいちゃんで、特に詳しくは描かれてないけど、そこから人間味ある心持ちが生まれていったんだと思えます。

しかし、作中で際立つのは登場の少ないロクデナシの方で;;
本命・千里との最後のエピソードがあっさりし過ぎていて残念です。
甲斐は、樹生さんのキャラ中でもトップクラスの破壊的な男で、私としては基本的に共感できないかな…(-_-;ヾ

ここまで主人公の相手が悲惨に扱われるのも樹生さんならではですが、千里、哀れ過ぎ;;(T_T)
少しは甘い後日談が欲しかったです。

1

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