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検事の神谷は同性への想いを極道の久隅に知られ、体を要求される。激しい陵辱に募る屈辱と自己破壊願望…シリーズ新装版第二弾!
「蛇淫の血」のスピンオフ。こちらも大好きな作品になりました。
ヤクザ×検事もの。いや~涼しげな美貌の検事さんがエロい辱めに合うのっていいですね・・・
高校時代の弓道部の後輩と先輩が大人になって偶然の再会を果たし、そこから始まる執着ドロドロストーリーです。
組織の抗争が絡んだある殺人事件の捜査をしていた神谷は、情報提供を持ち掛けてきた久隅と接触するうちに、ノンケの同僚事務官に対して抱いていた恋情を知られてしまう。そしてそれを脅しに久隅から身体を求められるようになるところから始まります。
なにが面白かったかというと、
頑なに「真実」に拘り、例え被疑者がヤクザでも無罪の可能性がある限り徹底的に捜査する優秀な検事の神谷、その彼が実は心の傷を抱えていて、破壊願望めいたものをもっているところです。
一方で久隅の方は、保護者である岐柳組幹部の叔父に憧れて自ら望んで極道の道に入りました。その生き方に後悔はなく、心のあり様がいたって健全なのです。
最初は脅迫関係にあった二人が、神谷の心の病みに引きずられてズブズブに嵌っていくのが耽美で萌えました。まさに「堕とされたのはどちらか」。
久隅が神谷を救出するために、誇りにしている背中の蜘蛛の刺青を自ら焼き潰す場面にも滾りました!
沙野先生の語りがまた巧いのです。普通なら激痛に悶えるところをじっと耐え、代わりに刺青の蜘蛛が断末魔の声をあげているかのような迫真の描写。
そして静かに涙を流す神谷を見て、神谷の中で自分の存在が大きくなっていたことを確信し歓喜する久隅の心の動き・・・まるで映画をみているようでした。
お互いの呼び方についても、とってもツボでした。
久隅は最後までずっと「神谷さん」呼びなのです。強引に身体を拓いてくるし、ヤクザらしく命令口調なのに「神谷さん」呼びのまま。
神谷の方は「久隅」と呼び捨てで、最終的に「俺を抱け」なんて命令口調の台詞が飛び出してきたりして、甘ったるい言葉などなくても対等で深く気を許しあった関係が伝わってきて胸熱でした。
ヤクザ・暴力描写、凌辱、3Pに耐性があるならば、夜明けタイプがお好きなお姐さま方にはぜひともおススメしたい作品です!
前作未読でも読めますが、「蛇淫の血」の登場人物が出てくるので、そちらを先に読んでいるとより一層楽しめると思います。
シリアスで終盤までハラハラが続きますが綺麗にまとまりますし、とても心地よい読書時間を堪能できました。
高校の頃に因縁のあった神谷と久隅。
優等生で受けの神谷は検察官でエリートに、不良で攻めの久隅はヤクザになり2人は再会します。
久隅は加虐的で受けを堕としたい攻めで、
神谷は自己破壊願望があります。
始めは脅されての関係でしたが、報われない片思いに苦しむ神谷が苦しみを忘れるため、久隅との行為を利用しだします。
そのまま久隅も優しく受け入れていくのかと思いきやそこはヤクザ、無理矢理神谷の片思いの思いを壊しました。
神谷の片思いの相手はノンケで狡い小心な男です。人当たりは良いですが、神谷の好意を知ったうえで利用して弄びます。
薬で嵌められたとはいえ、その後も神谷と普通に仕事して奥さんが帰ってきた話しなども神谷にして。
強姦は神谷が可愛そうでしたが木内への片思いの思いがなくなって良かったです。
加虐的で受けに執着する攻めの久隅と、嗜虐的で自己破壊願望のある神谷はお似合いです。
久隅の舎弟の堀田もいい感じです。
さらさらな砂の神谷が久隅によって濡れた砂になる書き下ろしも良かったです。
もう少し二人のラブラブな話しが読みたいと思いました。
新装版で読みましたのでこちらへ感想を。
沙野作品は読み応えがあって作家買いしています。こちらは裏世界が絡むドロドロ系で、個人的に大好物であります。
ノンケに片思いする検事、神谷。かつて同級生であり今はヤクザとなった久隅とは今でも付き合いがありますが、その片思いを見抜かれ、ある日陵辱されてしまう。
カラダから始まった関係。神谷は誰かに憧れてはいても、他人と本気で関係を築けないトラウマ持ち。一方、久隅は激しく神谷を愛しているがそれを表立っては言わない。神谷を襲うピンチにも、スーパー攻め様久隅が登場。結局、その炎のような愛が神谷を溶かします。
背中の入れ墨を焼くシーンは壮絶でした。ちょっと残念でしたけども。
そして、神谷が安眠のために自宅にこっそりと置いた、久隅のコロン。
検事さんがエロいと萌えますね。きっちりしてるお仕事だけに。全体にシリアス、エロくて楽しめました。お仕事方面がやや薄かったので星1つ減らしました。
蛇淫の血のリンク作。
途中、蛇淫~の二人もちょこっと出てきます。
美貌の検事・神谷は偶然、高校の後輩である久隅と出会う。
検事とやくざ、相容れない二人。
けれど久隅に弱みを握られ、体を暴かれて神谷は次第に捕らわれてゆく──。
美貌の検事と傲慢やくざ。
この取り合わせがなんともオイシイ。
先入観、見た目、犯罪歴。
検事である神谷は公平な判断をするために、そういった余計なものにはとらわれず常に『真実』を追うことに躍起になっている。
執念ともいえる『真実』の追求。
その裏には、これまで背負ってきた闇があるわけで…どこか歪んでしまった神谷のとる行動はどこか刹那的で痛々しい。
一見久隅の方が世間から外れているように見えるけれど、底の方では神谷の方がズレている気がします。
だからこその、あの3Pなんだろうなぁ…と思わず納得してしまいました。
結局このお話の中で『男』としての屑は、思いを知っていて弄び踏みにじった木内でした。
久隅の鬼畜ともいえる報復によって完膚なきまでに叩きのめされた木内。
やり方は本当にえげつないですが…少しスカッとしたのも事実。
あとがきで語られている作者さま同様、わたしも趣味が悪いのかも。笑
今回は『蜘蛛』が題材となっていますが。
結局、蜘蛛はどっちで、からめ取られたのはどっちなんだろう……。
それとも二人とも、思いが複雑に絡んだ『糸』にからめ取られたのかもしれません…。
始まりから終わりまで、『甘美な毒』にやられた一冊でした。
3pということで読んでみました。しかし全体的にシリアスなムードが支配しているので、ハッピーな3pなどではなく、エロスなシーンも男同士のぶつかり合いというかんじで、楽しんでよむということはできなかったんですが、このお話ならそれもありなのではないかと思えるほど完成度が高く、ストーリーがしっかりしていて読ませられる作品だと思いました。
なので、エロスは思いのほか楽しめなかったんですが、このような作品はサノ先生の真骨頂なのではないかと感じました。
新装版シリーズの2作目です、書下ろし部分が追加されて
内容に更なる深みが出たのではないかと思います。
やっぱり何度読んでも良い作品ですね。
本編で受けである神谷の心情を表す小物として
フレグランスが出てくるのですが言葉よりも雄弁に語って
くれていますよね、木内のコロンや自身のTruth Calvin Klein
誠実と言う名のフレグランス、そして久隅のフレグランス。
細部にまで感情の揺れが見える作品ですね。
久隅の狂気にも近い神谷への激情は自身の入れ墨を
焼き切る事でズトンって感じでやられちゃいます。
この作品を読んでいると思うのですが攻め様よりも
受け様の方が闇色が深い感じがするんですよね。
蜘蛛の褥に囚われたのは受け様ではなくて攻め様だった
ようにいつも感じてしまいます。
描き下ろしでは本編で受け様のトラウマを突き崩した
攻め様でしたが今度は受け様の攻め様に対して依存的な
感情の発露が見えていたのではと思います。
互いに過去に失った大切なものを失うかもしれない恐怖が
互いに絡み合うような激しさを感じるお話でした。
次回の新装版も楽しみです。