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tsumiki no koi
無条件で作家買いしてます。今回もよかった・・・
発売を楽しみにしていましたが期待通りでした!
男専門の恋愛詐欺師の蓮(本名・透)が
狙った獲物の加賀谷に次第に惹かれていくという
よくある内容なんですが、そこは凪良先生。
蓮(受)の恵まれなかった生い立ちからによる人間への不信感や、
その不信感と加賀谷(攻)へ気持ちの葛藤などの心理描写が
上手いこと書かれていてしっかりと読ませてくれます。
3話構成で、1話と2話が蓮視点で3話が加賀谷視点です。
この蓮がまた可哀想で可愛いんですよ~
父親はわからず、母親には捨てられ、
親戚にも見捨てられ家族というものに恵まれなかった蓮。
人間不信の蓮にとって加賀谷の真っ直ぐで真面目な愛情や、
彼に対する感情は全部初めてのものだったんですね。
加賀谷に恋をして、彼を不幸にしたくないと思う蓮が
とっても切ないです。
蓮が服役を経て、想いが通じ合って同棲を始めてからも、
幸せをかみしめつつも、いつか終わりが来るんじゃないかと
考えています。
不安でもそれを口に出来ない蓮に加賀谷も歯がゆさを
感じます。
やっと決まった仕事先でも、前科持ちというハンデから生じた誤解から
解雇されたことを打ち明けなかったことからケンカになりますが
ここも切なくてうるうるしました。
凪良作品には必要以上に泣かされます・・・。
3話目の加賀谷視点では、蓮が今まで手に入れられなかったものを
自分が与えてあげたいという深い愛情が感じられます。ここも感動。
また、着物エチがあるんですが、
加賀谷から贈られた着物を汚したくないと
健気にがんばる蓮に萌えました。
全体的に切ない内容なんですが、読後は
心がほんわかとなる一冊でした。ほんとオススメです。
凪良先生はコメディもいいですが、
ガッツリ切ないのが私は大好きです。一生付いていきます。
来月も新刊出されるっぽい?ですが、
今から心待ちにしています!!
評価の高さからも、ずっと、読もうと思っていたのですが、
きっと泣けるだろうな・・・
沁みるだろうな・・・と思い
読むタイミングを図り、待ってしまいました。
読んでみて、
ゆっくり沁みてくる世界観に感じるせいか、
一字一句を読みながら、漂うような気持ちで読めました。
男専門の恋愛詐欺師である蓮とそのカモとなった
総合病院の長男加賀屋の物語。
騙しているのに、常に誠実な加賀屋に対して、
蓮は、今まで思わなかった罪悪感を感じてしまう。
加賀屋だけは、騙したくない。そんな思いにとらわれてしまう。
でも、今までの犯歴から逮捕されることで、
加賀屋に詐欺で近づいたことがバレてしまう。
蓮の考え方。
自分が恵まれて育ってこなかった。
恵まれ、お金の心配も無く生きている人を騙してお金をかすめ取るのは、
「返してもらうこと」と考えるのが、心が痛くなりました。
本来であれば、ダメな考え方かもしれませんが、
「そうか」と思わされました。
こういった蓮の考え方が丁寧に書かれていることが、
本作を沁みる本に成し得ていると思います。
こちらのサイトで評価が良かったので、初めて購入した作家さんでした。
表紙も綺麗でとても今風だったので、期待せずに読み始めました(ごめんなさい)。
1話目(蓮視点)は「まぁ、そうならなきゃBLとして成立しないよね」ぐらいにしか思わなかったのですが。
2話目(蓮視点)は、どちらの言い分もよく分かる。染み付いた不幸体質のせいでマイナス思考から抜け出せない蓮の気持ちも、甘えてもくれない・本音も見せない恋人に対する加賀谷の淋しさも。
無欲であることで自分を保とうとする蓮が、クリスマスの夜に加賀谷へ欲したものは、それを願うことすらも蓮にとっては怖いことだったんだろうと思います。
でも、蓮はそれを言葉にして伝えるほどに強く望んだ。それは蓮にとってさぞ勇気の要ることだったんだろうなぁ、と思うと、思わずほろりときてしまいました。
3話目に加賀谷視点を持ってきたことで、1話&2話の蓮の切なさがすべて報われたような気がします。
加賀谷がプレゼントを贈ろうと思った経緯や想い・願いに、加賀谷の静かだけれど深くて揺るがない想いをひしひしと感じました。
決して大号泣するような、派手な作品ではありません。
しかし読了後、温かくて心地の良いものがじわじわと心に沁みてきます。
それは日に日に大きくなり、気がつけばこの本を手にとって読み返してしまいます。
まさに表紙イラストのように、ゆっくりと水面に広がる波紋のような、灰色の空に静かに降り積もる雪のような、そんな癖になる本です。
いやあ、泣かされましたッ(´;ω;`)
みなさんおっしゃるように、感動大作で号泣ってんじゃないんですよ。
じんわり、きます。胸の奥に。
あらすじだけ抜き出せば、騙した相手を好きになっての定番もの。
展開だって、とりたてて目新しい部分もない。
それでいて、泣けます。
凪良さんの文章のうまさ、読者の掴み方のうまさを堪能できる一作だと思います!
脇役もいい人ばっかりじゃないんですよネ。
そこがまた泣ける。。。。
透が誤解されて仕事辞めたシーン、おばあちゃんの家に行けなくなったシーン、悲しかった。
だっておばあちゃんきっと待ってるよッ!
最後まで読んで、ようやく二人の幸せな未来を実感できましたッ!
いいお話でした!
イラストがまたストーリーにぴったり合っててヨカッタです♪
ふふ、「神」101個よ、このぽちで。
心に残りすぎている当作品。本棚整理中に出てきたもんだから
さあ大変。読み途中の本をやっぱり放り出し、夢中になって再読。
何が心に残ってるって、
受けさんが自分の感情を自覚するシーン。
未来想像図として構築している「自分の家」に攻めさんがいる と認識するシーン。
自分の家 に 誰がいるか、帰ると誰がいるか、誰が待っているか
そして、待っていてもらえることを嬉しく思えるか。
家って、とても重要なファクターなんだなあ
とつくづく思った作品でした。
この作品ととてもあった絵で、好き~ ってわけではなかったですが
存在を強く認識していた 当作品の絵師様。
まさか二度と新作を拝見できないとは知りませんでした・・・涙。
今更ながらではありますが、素晴らしい絵をありがとうございました。
教えてくださったレビューアの皆様、ありがとうございました。
今までなんとなく敬遠してきたBL小説ですが
もう何で今まで読まなかった!と思わざるを得ないくらい積木の恋良かったです。
性悪な受けが読みたくて本作を読むに至ったのですが、正直性悪成分は前半でなくなります。
それでも一番素直な蓮の気持ちや、それを受け止めたい加賀谷の葛藤
すべてが本当に良くて、感動も萌えもありました。
これから先も二人暮らしていくんだなあ、と簡単に想像できて、でもその続きを見たいなあと思います。
個人的に、蓮が恋を自覚する過程が一番の見所だと思っています。
お互いに依存気味な関係ってやっぱりいい。
ひとつひとつ積み重ねた積木が崩れ、また重ねられる再生の話。
泣いたー(*TДT*)
胸がしめつけられ、喉がくぅぅっ!となること数知れず。
3部に分かれていて、1部は本当の始まりへのスタートライン、2部は二人三脚のぎこちなさ、3部はゴールへと顔を上げる明るさ。
2部のクリスマスの話が特に好きです。
始めることより続けることの方がうんと難しい。
キラキラした光は翳りをも映します。
そんなに世の中、甘くないし、都合よくいかないよ…だけど、さ?
その、『だけど、さ?』に続く部分が描かれています。
笑顔になれるような。
……………………
待って待って待ち続けて…諦めて…そして男性相手の恋愛詐欺師になった。
そんな透と、そのカモとして選別された加賀谷。
透が待ち続けていたのは『愛されている実感』という盾。
その盾を幼年期に保護者(母親)から受け取ることしかできなかった透は常に北風にさらされて生きてきました。
嘘という堅く乾ききった幹の根元に染み込むような加賀谷の柔らかい想い。
頑なでイラついていた透が潤い、緩む…それが初めての恋だと自覚する戸惑いが切ないです。
小さい頃から諦めるばかりで望むことすら諦めてきた不器用な透は問題から逃げることが癖になっています。
そんな透に説明下手の加賀谷が立ち止まって向き合い、ふたりで辿り着こうと諭す姿が残り火みたいに読む側をあたためてくれます。
根を張り幹を伝い枝葉が伸びるように広がる家族。
ゲイカップルである限り家系を紡ぐのは難しい。
でも【家庭】なら【家族】なら築けます。
環境の違いこそあれ【あたたかい家庭】というものに恵まれなかった彼らは少しずつ心を通わせ季節を重ねて【ふたりの家庭】を熟成していくのでしょう。
朝南かつみさんの描かれている表紙の背中合わせのふたり。
読んでいる最中は向き合うことを怯えているように見えましたが、読後に見ると安心します。
背中をあずけるって相手を信頼していないとできないことだもの。
作中、蓮の心情で
「加賀谷との恋人関係が長続きするとは思えない。加賀谷が信用出来ないわけじゃなく、幸せという形の無いものが信用できない」というところ、
悲しいですよね・・・自分を愛してくれている人は信じてるけど、自分に愛してもらうだけの価値がないから、この幸せは続かないって思ってるんです。
だから、加賀谷が自分に興味が無くなった時のダメージが大きくならないように、蓮は自分の中の意地を捨てられません。
頼りすぎて加賀谷に嫌われたくないし、甘えすぎて別れた後に自分独りで立てなくなるのも怖い。だから意地を張ってしまうし、そんな自分に気付いてもどうすればいいのか分かりません。
愛された経験が無いから、愛される自信が無い。自信が無いから、胸の中をさらけ出すような喧嘩も出来ない。ただただ、どうしていいのか分からなくて蓮は強がるしかありません。
ましてや自分は前科持ち。周囲が自分を疑いの目で見るのも仕方が無い、と蓮は思います。周囲の正論がまた自信の無い蓮を追い詰めます。
もう、健気とはちょっと違うけど、全部黙って自分で飲み込んでしまう性分の蓮が悲しいです。
読みながら、こんなに内面のきれいな蓮が、どうして恋愛詐欺師なんかやってたんだ!加賀谷の前にも詐欺を繰返していたはずなのに、引っかかったカモ達は蓮の外側しか見てなかった金を巻き上げられて当然のクズヤロウだー!と叫びたくなりました。
本当に、加賀谷が蓮を愛してくれて良かったと思います。蓮の味方でいてくれて良かったって。
出会いは詐欺師とそのカモだったけど、加賀谷が蓮の内面に惹かれていって、騙されたと知っても蓮を愛してくれたことに、本当に救われました。
あと、掻きまわしてくれた明るい万里にも(笑)
あとがきで凪良さんが書いていらっしゃる、蓮が服役→更生→加賀谷とのハッピー同棲生活!には絶対ならない・・・というより、そんな簡単な話にされなかったところが、この小説の一番の魅力だと思います。
人間そう簡単に変われないよなぁ、だけど変わることを怖がったり諦めたりするのは、まだまだ早いんじゃないの?って読み返すたびに言われてるような気がしています。
泣きました。もう、号泣です。すごく良い場面だから集中して読みたいのに、涙と鼻水が止まらなくて。何度も中断しながらやっと読み終えました。
読み終えた後に自分の横を見るとティッシュの山が(笑)
大体いつもこれは泣いちゃうだろうなっていうものは覚悟して挑むんですが、覚悟したところで結局涙をセーブできるわけもなく。
1番好きなシーンは、蓮の誕生日のところから1話ラストまで全部です。蓮の描いた理想の未来。田舎の庭付きの家と、雑種の犬、そして……ああ切ない。
懲役2年の刑務所での生活は淡々と描かれていながらも、加賀谷への変わることのない想いだけがすごく強くて。切なくて胸がギューっとしめつけられました。
出所日の展開は予想しててもやっぱり泣いちゃいましたね。
加賀谷がまた良いんですよ!全ての行動、言動が理想的すぎる。
蓮を絶対に離すまいという執念。いや愛ですね。素晴らしいです。
2話目は、観覧車ですべて持っていかれました。「来年も」そして「毎年」この言葉を蓮が言葉にできたことが嬉しかったです。
良いことがあれば今度は不幸が訪れる、今の幸せはいつか壊れるという不安を常に抱えていた蓮がやっと前を向けた。とても良いシーンでした。
3話目は加賀谷視点。とにかく蓮への愛に溢れてます。
着物エッチ萌えました!クーちゃんを別の部屋にわざわざ移すところが加賀谷らしい(笑)
本当に読んで良かったです。朝南さんのイラストも素晴らしい!
読んだ後に幸せな気持ちになれる素敵な作品。
BLと言っても、ちょっと犯罪がらみの考えさせられる内容でした。
たしかに蓮は詐欺師で決して褒められたことではないのだけど
それまでの生い立ちを知ると、蓮ばかりを攻められないとちょっとだけ思ったり。
みなさんレビューで書かれていますが、タイトルがいいですね。
積み木という言葉でいろいろな発想が生まれる。
単純に考えればこどものおもちゃなのに、すごく意味深い。
「恋愛詐欺師」よりいいと思いました。
最初は騙して搾り取るだけ搾り取ってやると意気込んでいた蓮だけど
少しづつ少しづつ、蓮の心の中に聡が入り込んできて
いつの間にか、ホントにいつのまにか聡でいっぱいになってた。
服役して塀の外に出たときに、そこに聡がいて・・・
蓮よりも読んでる私が泣きました。
前科と言う消したくても消せないもの。忘れたくても忘れられない過去。
忘れてはいけない真実。
いろんなことが蓮を追い詰めていくけど
近くに愛する聡がいることで、がんばれる乗り越えられると思いながらも
どうしても崩しきれない壁があって、その壁を二人で時間かけて崩していく。
そう二人で約束する・・・何年も何十年もかけて。
それが二人の愛の形なのかな・・・
一度犯罪者と言うレッテルを貼られたものは、更生してもその先の人生を
どんなに真っ当に頑張って生きて行っても
世の中には蓮のような人間を、よく思わない人もいて
そんな現実にぶち当たって、それもやっぱり二人で乗り越えていく。
蓮にとって、聡と出会ったことが今までのどん底人生の中で
一番のラッキーポイント、こんな蓮のことをすべて受け止めてくれるのは
すべて受け入れて愛してくれるのは、世界広しとも聡だけ。
庭付き一戸建てではなくても、聡と一緒にクーもいて
夢が1つ叶った蓮に良かったね・・・人生まだまだ捨てたもんじゃない
って言ってあげたくなりました。