爪先にあまく満ちている

tsumasaki ni amaku michiteiru

爪先にあまく満ちている
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神18
  • 萌×213
  • 萌18
  • 中立4
  • しゅみじゃない5

--

レビュー数
20
得点
200
評価数
58
平均
3.6 / 5
神率
31%
著者
崎谷はるひ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
志水ゆき 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
シリーズ
心臓がふかく爆ぜている
発売日
価格
¥648(税抜)  
ISBN
9784344823006

あらすじ

大学三年生の綾川寛(あやかわひろい)は、入学以来連続でミスターキャンパスに選ばれるほど、完璧な美男子。成績優秀、ボランティア活動にも熱心で、人望の厚い彼は男女問わずつきあっても、別れた相手に誰ひとり恨まれないという希有な存在だった。だがその彼に敵意を向けてくる青年、岡崎來可(おかざきらいか)のことが気になってしかたがない。あるトラブルから、ともに行動することの増えた來可は、どうやら寛と過去に因縁があるらしく――。

(出版社より)

表題作爪先にあまく満ちている

綾川を目の仇にする下級生,22歳

同時収録作品爪先にあまく満ちている

寛の父
寛二のパートナー

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数20

一番好きな作品かもしれない…

何度目かの再読をしたのでレビューをしたいと思います。今作はもう、最初に読んだ時から大大大好きな作品でして。電子で買って、読了後すぐに紙でも買い直しました。それぐらい大好きな一冊です。330ページぐらいあるんですが、私はあっという間に読んでしまいました…
(シリーズの一冊ですがこれ単体で十分楽しめます)

みんなに優しすぎて彼女、彼氏に振られてしまう博愛主義な王子様系な攻めが、受けにだけは執着と嫉妬心を見せる。もうね、こんなの萌えるに決まってるんですよ!
受けもまたベタではあるんですが、野暮ったい姿だけど実はよく見ると…という設定で、攻めが受けの顔の良さに気づいてドキドキするシーンは来るとわかっていてもキュンキュンしてしまいます。

攻めは受けに無自覚に酷いことをしていたんですが、その贖罪と言いますか、許してもらうシーンが大好きで思わず涙ぐんでしまいます。

あーーまた読み返そう。本当に大好きな一冊です。

0

こんなに大きく成長して

このシリーズいいですね!
前作『静かにことばは揺れている』に出ていた寛くんが、21才になりました。
あの可愛らしさは見られず、王子様な見た目と中身の青年に。
誠実だけど、今まで付き合った彼女や彼氏はかなりの数みたいで、ちょっと引きました(笑)
話し方は変わらないのになぁ。。。

そんな寛にキツい態度をとる小柄な岡崎來可。心から嫌っている様子なのに、寛のボランティアサークルのトラブルで、來可も手伝うはめに。
読んでいて、寛を嫌う理由は、なかなか明かされず、そして來可も目つきが悪く、髪もルーズで服装もダボっとしたカジュアルな感じ。可愛さがない!
受スキーな私には、「ツンツンばかりで、デレがないじゃないか!こりゃ私好きになれない」と思っていましたが!
後半から、いきなり來可の可愛さが発動!
え?!なんですか?このデレデレは!

ホントに辛い過去で、そりゃ見た目も人格も変わるよ。でも、それを寛がほぐしていくのが、ホントに良かった。まぁ、原因は寛だけど。
前作主役のパパも、寛大で頼れる人柄がいい!

一つだけ残念なのは、志水ゆき先生の素晴らしいイラストで、寛の甘い王子様スマイルが見たかったです。シリアスな顔や、困った顔が多かったので。

3

受様がトラウマ持ち

しかも、そのトラウマの原因が攻様だった。
「グリーン・レヴェリー」シリーズ3作目。

前2作で小学生だった攻様・寛(ひろい)が大学生になってます。
美形で、性格もよくて、賢くて、ボランティア活動していて
‥うーん、うさんくさい。
きれいすぎて気持ち悪い。
寛が受様・來可(らいか)の過去を父・寛二に相談した時も、
「自分だけ背負い過ぎだ」みたいなことを言われていて、
えーそうなっちゃうの??
確かに当時の寛は高校生で、
周りが悪意をもってしたことの責任まで負えないかもしれないけど、
もう少し、來可に寄り添ったコメントをして欲しかったな。

初体験もかなり強引で、
好かれている者の傲慢さが透けて見えるようでモヤモヤしました。
や、わかるんですよ。
それまで、本気になったことなかったのに、
余裕がないほど好きだってことだと思うんだけど。
でも、だからこそ。
あれだけ大事にするって言ってたんだから、
甘やかし倒して欲しかったです。

1

後半がよいのでそれまで我慢です

グリーンレヴェリー3作目。2作目までと比べて、夫婦関係にまつわる部分が激減したせいか、これが一番読みやすかったです。また設定の無理が減って(それでもないとは言わない)いたのも要因の一つかと。

寛は子どものときのままの、どこか別次元にいるような雰囲気のまま大きくなっていました。前半はそれが少し居心地の悪さを感じさせますが、後半。きれいごとで済まなくなったあとからの寛はよかったです。
王子さまの本性といった感じで、なりふり構わなくなった寛はなかなか良いキャラでした。
來可も可哀相かわいかった~。

で、私としては健児!健児が一押しでした。なんていいやつなんだ!次の主役は健児なんじゃないかと思います。彼はほんとBLの攻めとしてたいへんにスペックが高そうな予感。寛が本気を出すまでは、正直來可には健児とくっついて欲しかったです。そうならないのはわかってたけど、前半のような寛とくっつくくらいなら絶対健児の方にしてほしいと心の中で叫んでました。
で、健児の引き際もよくてですね。これはいい男になりそうだとほくそえんでました。

前半は來可の過去も明かされなくて、偽善者っぽい寛にもいらつきますが、後半頑張ってくれるのでそれを楽しみに読むといいと思います。

1

シリーズですが単品でもOK

「静かにことばは揺れている」の攻め様の息子が攻めになって出てきますw

攻め様は王子様キャラです
イケメンだしお人よしってぐらい人がいいです
そのためによからぬ事を考える周りの人が出てきて
知らぬところで、問題起きちゃってる感じですね
その問題に受け様が、被害にあっていたのです

とにかく受け様の人生ダメになるぐらいのダメージっぷりときたら
悲しくなっちゃいます・・・
表紙的に気の弱い感じの受け様と思いきや
そのダメージによって性格が変わってしまうぐらいに
ツンツンしています(;´Д`)
本当はいい子なんですけど

受け様の被害状況を読むのはかなりしんどいですが
最後には王子様的攻め様なので、救われちゃいます

3

王子様攻め好きにオススメ!

『静かにことばは揺れている』のスピンオフ。
わたしは読んでいませんが、特に不自由さはありません。
父'sは少ししかでませんし、説明があるので。


攻めの寛は、三年連続ミスターキャンパスに選ばれるほどの王子様。
性格も博愛主義という感じ。

受けは高校時代の出来事がトラウマになり、目立たないように生きる來可。


出だしから、來可は寛に敵意むき出しです。
悪意を隠していても、垂れ流されてくると言いますか。
この來可はかなり暗い。
來可がこんな風になってしまったトラウマですが、体の方のものは加害者達は最低!と感じますが、女子からのものは良くありそうだしなあと思います。
それに、外見に反してかなり気が強い來可ですが、なんだか女の子みたいなんですよね。
崎谷さんの書かれる受けキャラはこの傾向が時々あって、お好きなのかなあと思うのですが、わたしは苦手……

反対に攻めの寛は、わたし自身、天然系王子様攻めは大大大好きなものですから、かなりお気に入りでした。
ボランティアサークルまでやっています!
來可に特に魅力を感じなくとも、寛の存在で読み切れました。
それに攻め受け両視点で書かれているので、ふたりの心境が理解しやすいんですよね。
その辺りはひじょうに親切です。

2

めんどくせえ。


高校生なんてガキだろう。っていう台詞に、ほっとしたかんじです。

らいかちゃんがなー、苦手です。
高校生のかわいいらいかちゃんは好きでした。

でも、なんていうか、全てに裏切られたみたいな、そんな気分になってるのが、なんかイライラしちゃって、ダメでした。
まともな親もいて、まともな友人もいて、
ちょっと人がよすぎて騙されたりしてるような人だけど、
どこまでも人がよくて独占欲の強い攻めに恋されて、
いいじゃないか、と思ってしまって。
どこまで悲劇思考なのかなあ、なんて思ってしまったのがダメだった原因かなーと。
今回って、悪かったのは女の子とその周りだけで、
それも全部騙されていた奴らばかりなわけで、

だから、ちょっとうーん、と思って、
趣味じゃない、にしてます。

好きな人は多いと思いますけど、
私は胸糞悪く思えて好きじゃなかったです。

2

いろいろ難しい

今作はいろいろ難しいですねー。
まず、お話は受け攻め両視点で書かれています。
2人は高校時代に出会いを果たしてるんですが、もろもろ諸事情により疎遠になり大学で再会します。…が。それは、双方にとって好ましくない再会でした。というかまず、攻めが受けのことを同一人物として認識していません。まぁ、受けも過去とはずいぶん雰囲気変わってしまっているので仕方がないんですが。
なぜ、変わってしまったかというと、高校時代のある事件がきっかけなんですけど、これがちょっと読む人を選ぶかもしれません。
私はこうゆうの好きじゃないんですけど、高校時代がすでに遠い過去になってしまってるので(笑)あんまり感情移入をせずに、それこそ第三者として客観的に読めたから良かったのかも。
どこの学校にも多かれ少なかれ事件というのは起こっていたと思うのですが、なんかそうゆうのを思い出しちゃいますねー。
そして主人公の2人もまた事件に巻き込まれるわけですが、なにせ高校生なものですから(^_^;)
2人して主観的なものの見方しかできず、結局誤解を解けないまま離れてしまいます。
攻めは後々真相を知りますが、当時裏事情を感づけなかったことを激しく後悔します。
でもこれ、攻めの父親(寛二)も言ってるんですけど仕方がないですね。第三者から見たらそれしか言えないかも。
高校生でそこまで裏を読めたら、たいしたもんだ。
そこらへん、変にリアルでしたね(汗)
もちろん、なんでも出来る攻め様って設定もそれはそれで安心して読めるので全然アリですが。

崎谷作品は過去が重い・エロエロ・あまあまってイメージですけど、今回はエロと甘は少なめです。
攻めの受けに対する気持ちとアピール方法はなかなか甘かったですけどね(^_^;)
くっついた後のあまあまがもうちょっと見たかったので『萌』で。

1

『グリーン・レヴェリー』シリーズ3作目。

個人的にこのシリーズは好みじゃないです。それぞれ、決してキライとまでは行かないんですが、どうも今ひとつ『う~ん・・・』という感じなんですよ。
ただ、その中でもこれはもうどうしても無理でした。

とにかく寛(攻)がどうにも好きになれなかったんです。『丁寧語攻』が絶対ダメなわけでもないのに(いえ、だからってまったく好みでもないんですが)。

正直、健児(來可の母の再婚相手の息子)の方がよっぽど魅力的でした。健児が個人的に好みのタイプというわけではなく寛よりはマシだろ、ということです。←この健児が次作『吐息はやさしく支配する』でメイン(攻)になってますね。向こうではホントいい男でした。

私は來可(受)は結構好きなんです。トラウマ持ち自体は苦手ですらないし、確かにめんどくさそうなキャラクターですが、それも別に気になりません。
ストーリーとしては、それこそ過去がどんなに重苦しくても構いませんし、相変わらず酷い女が出てきてもこれくらいならまだ『またかよ~』で済む程度でした。

ただこれは、あくまでも『今作では』寛が好きになれなかったから高校時代の後輩に向かうマイナスが削られただけであって、この後輩の女を擁護するとか崎谷さんの最近のテンプレートとでもいうべき『酷い女キャラクター』を許容するという意味ではないです、念のため。それでも今回は他よりはまだマシだった気はしますが。

寛がとにかく『いい子』という前提ですべてが進んでいくのがどうにも気持ち悪くてうんざりしました。
綾川父のアドバイスにも、結局『來可の意思(視点)』はこれっぽっちも入っていない。どれだけ勝手なんだとぞっとしましたね。

作品としてはともかく、キャラクターがどうにも無理でした。

ここまでのシリーズであえて選ぶなら前作がいちばんマシだったかな・・・?
でも、私は次のスピンオフ『吐息は~』がいちばん面白かったし好きです。ここまでの3作とは比べ物にならないくらいに。

11

100冊目

崎谷さんの100冊目の本とのこと。
良くも悪くも、崎谷さん「らしい」1冊ですね。

2巻では、かわいい子供だった寛も、もう大学生。
王子様のように持て囃される寛は、
自分に突っかかる岡崎のことが気にかかる。
というのは、2人には高校生の頃に確執があって・・・というものです。
誰しも、「あのとき、あと1歩踏み込んでおけばっ!」という
若いころの後悔ってあると思います。そんな懐かしくも、悔しい
思い出を思い出させてくれる1冊でした。

真面目で優しく丁寧な、寛が、エチがしつこいってのも、
たまらないギャップです☆

4

はるひ先生をナメんな!!

こんにちわ~(*- -)(*_ _)ペコリ
久々のレビューになんか興奮しております
長々しいよくわからないお話にお付き合いいただき有り難うございます。♪感謝☆(人゚∀゚*)☆感謝♪

*注意*この作品は読む前には必ずティッシュ、ハンカチなどをご用意してからお読みください(自分は涙もろいと自覚している人は特に!)

まず、攻めの[綾川寛]自分的にはめっちゃくちゃイイ攻めでした!(#゚ロ゚#)
でも、嫌いな人は大嫌いだとも思います・・・・
でもでも、受けくん岡崎來可のことを一心に想う気持ちだけは・・嫌いにならないで下さい!(m。_。)m オネガイシマス
寛と來可はちょっと変わった”再会”を果たしますが、それがこのお話の始まりです。
再会と言うけれど、実はこの二人の関係ってあんまりイイものじゃなかったりするんです。
來可と寛は同じ高校の先輩後輩の中です、この話の中ではその來可と寛の実の関係を「ある、事件」と言うくくりにして結構引き延ばしていますが、
引き延ばした素は寛なんです。

高校時代の來可ってとっっっても可愛いんです!!
今かわらず、可愛かったりしますけど、昔も十分!
でも、その”昔と今”っていうギャップがずごくて・・
高校時代の來可は髪も染めてて、今よりもっと小柄で
いろいろあって、名前も変わってて

だから、寛も何回來可に会っても”あの人”だってきずけなかったりしてたんです、
でも、普段人に興味を覚えない自分が來可のことを意識している、知りたいとおもっていることに確かに築きはじめた想いー

ココから、寛から來可に猛烈LOVE?アピール!!
私は、この來可に自分のことアピール中の寛が一番好きですね!(●`w´●)ニァ・・

寛が來可に想いを告げたいとき、寛が真剣な時・・・
いつも、どんな相手でも状況でも冷静で丁寧な物言いの寛が來可相手だと標準語で少し話かたが変わるとこ、悩んだりして引きこもっちゃうとこがなんか・・・ヤバかったです。
二人は、もうとっくに・・・とっくの昔から両想いだったんです。
その、単なる”好き”と言う想いが絡みまっくて、
でも、ちゃんと繋がった。
そんな、二人長い恋の物語です、

きっと、絵で読む本を選んで流してしまう人もきっといると思います、
でも、そんなことしてはイイ作品には出会えません、
決して、責めているわけではありません、
ただ、私が言いたいのは・・・・
「ごちゃごちゃ言う前に、読め!(*`益´*)」
ちなみに、私は崎谷先生も志水先生もダイスキですが!!

こんな、訳のわからないレビューにお付き合い頂き有り難うございました、
そして・・・これからも(゜o゜)ヨ(゜ロ゜)ロ(゜、゜)シ(゜・゜)クo(_ _)oペコッ♪

4

あの天使ちゃんが!

純粋な子どもだった寛くんがすっかり男の子になってしまって…、ともはや親戚のおばさんのような気持ちになりました。笑。
そして受の來可と関わることで「人間らしい気持ち」を知っていく、という泥臭さも流石の崎谷先生。やはり人間味溢れるもののほうが私は好きです。
トラウマ+記憶障害のせいで、結構なハードルがあったのですが、それを乗り越えたときの二人の初H&寛のがっつき様に萌え萌えしました~!
途中で出てくる寛二&音耶もこの作品を読んで、やっと「いい二人だな」と思えたので、ある意味、この二人もこの作品で本当の意味で完結したと思っています。今後スピンオフで、來可が寛にメロメロなところとか、寛が來可を好きでどうしようもない日常とかを読んでみたいです。

3

なぜ、是-ZE-の和記登場!?  一言、言いたいwwww

忙しくて久々のレビューです。
読んだのは発売日だったのですが、気になってた感想を一・二言。

 発売発表時に表紙の挿絵を見た瞬間、まぁ、寛が攻なのはなんとなく予想はついてましたよ。 でもどっかであの寛君が・・・というのがあったかな~。
何しろ、前作、子供で迷子になる年頃で登場!そして、「・・・です。・・・ます。」の丁寧語。 でも、そこは崎谷先生。しっかり男にしてくれておりました。なんとも、あの丁寧語が、こうもエロく感じるとは!!! と思ったのですが、すみません。どうしても、引っかかった感想が一つ。 
 挿絵!!! 寛父の寛二!!! 登場の挿絵。 前作、『静かに・・』の寛二の15年後の姿が・・・ 
 何故ここに、是-ZE-の 和記!!!がいる~~~~~~~っWWWWWW
 和記がビールビン持ってるよ!!! 着物着てないよ~~~~!!!!!っていうほど、似ております。  
 挿絵の志水ゆき先生。 大・大・大好きな先生のお一人でございます。さぞ、是-ZE-の最終回、最終巻そして、Dear+新連載でお忙しかったのかもしれません。いえ、きっとお忙しかったんです。 が、もう少し、書き分けして欲しかった.....。 あの挿絵では、寛父、寛二のイメージがぁぁぁぁ~~~、あれでは幾多の非道無道を繰り返して修羅道を歩んで来たんだって顔してます。まさに、和記の顔です。何故、刀持ってないんだ!ビール瓶ではなく、徳利だろ!って位、突っ込みどころ満載の一枚の挿絵。 渋みが出すぎで、オヤジ好き渋さの萌を通り越して、笑ってしまいました(笑)
もともと著者・イラストレーターともに大ファンの私にとっては、今作は別の意味でも心に残った作品でしたvv   
 

3

爪先まで甘く

崎谷先生、シリーズものとかスピンアウトもの多いのですが、前作でのコドモが成長してって言うのはちょっと目新しい。

健気なイイ子だった寛くんは、そのまま天然な王子様に成長あそばして、その名のごとく、心の寛い王子様だったがゆえに、、、、
「大学の人気者の寛に敵意を向ける來可。寛は次第に來可に惹かれるが、、」
來可が、どうして寛に敵意を向けるのか、それは高校時代にあった出来事のせいなのだが、いくら來可が自分で意識的に容姿を変えているからといって、そこまで気が付かないって、ちょっと、ひどくね?
寛的にも、そこは忘れたい過去で、無意識に蓋をして気付かないとか?
お話の展開上そこが肝なんだけど、読んでいてこの設定をどこまで自分で許容できるかで、その感想は随分違ってくる。
私としては寛の、全部知って、全部思い出した上で、正面からアプローチすることにした王子様的な潔さが好ましかったし、結末がとっても甘いハッピーエンドだったので、この本は高評価。
綾川父が言うような
「トラウマ払拭するくらい、べったべたにつきまとってあまやかして」
な、初エチシーンの甘さも濃さもよかったわ。

3

祝☆100冊目!!

綾川寛×岡崎來可の大学生ものです。←実は再会もの。
「静かにことばは揺れている」のスピンオフです。前作の攻めの綾川寛二の息子の15年後の話です。

正直な話、びっくりしました(笑)前作で「雷電戦隊ライジンガー!」とか言ってた子が15年後、立派な(?)清潔な品行方正なヤリチンのバイになってました((´∀`*))

前作の「静かにことばは揺れている」も前々作の「心臓がふかく爆ぜている」も、受け様がトラウマを持っている話でしたが、今回も受け様の來可がトラウマを持っていましたが・・・。

酷 い で す (;´Д`) 

個人的に女子が介入しているのが気に入らないだけのかもしれませんが、と言っても大概、來可の幼なじみで義兄弟の健児もうっとうしかったんですが・・・(彼はかなり報われないかと・・・)
前々作も前作も読むのに時間はかかりましたが、女子が介入してなかった点ではすごくよかったんですけど、今回はものすごーく性格が最悪な女子が介入してくれたおかげで、中盤はものすごいイライラしながら読んでましたが、15年後の寛二と乙耶くんが出てきたので、すごく嬉しかったし、思わず寛二が男前すぎて「かっこいい・・・」とつぶやいてしまったくらいです(*≧艸≦)

それと前作のレビューで寬の喋り方がサ○エさんのタ○ちゃんみたいとコメントしたことをここでお詫びします。こういう伏線があったのですね!と思いましたよ。←さすがです!崎谷先生!!

正直、このシリーズを読み始めたきっかけって福○雅○さんのラジオで「心臓がふかく爆ぜている」を紹介してたから・・・というまさか!という所からだったんですが、ホント面白かったです。
ほぼ「神」に近いんですが、やはりトラウマのところでイライラしたので萌×2になりました。

そして祝☆100冊目ということで「爪先にあまく満ちている」全員サービスの記念小冊子を思わず応募しちゃいました( *´艸`)

3

お…俺の天使が……ッッwww

くそぅ返せ戻せっでも幸せになれよなあばよ! ξ三三三┏( ^o^)┛

で、感想を終えてもいいんですがwそれだけではなんなので。

子供の頃はあんなに可愛かった寛が…ッ。゜(゚´Д`゚)゜。ウァァァン
内容は、清廉潔白な王子様が、その純真さゆえに人を傷つけてしまった。
という感じでした。
相変わらずクズのような女が出てきますが、割と毒性は低めかな?
これくらいだと安心して読めますね!
(わたしの中の№1毒婦は信号機シリーズの光ちゃん?だっけ。だ)

読んでて「あー、ライカ。なるほど」と思った。
信じて信じて、懐いて、最後まで信じていたのに宇宙に消えたライカ犬。
受がまさにそういう感じだったのね。
ライカ犬は藻屑になったけど、このお話のライカはちゃんと王子様が悔いて迎えにきました。
よかったね。

……というか、実は途中までライカがあった「ひどいめ」っちゅーのは、まさか集団レイプとかじゃなかろうなとgkbrしてましたがそんなんじゃなくて残ね…いや、よかったです/(^p^)\w

そのほか、見知った方々が出てきてニヤニヤしました。
こういうの好き。スピンオフとか好きなもんで…へへ。
でも「止まり木」が思い出せなくて「うーんなんだっけこれなんだっけ」と悩みまくり、自分のレビューを読み返したw
そうか、『キスができない、恋をしたい』に出てきたあのバーか!
と気づいたのは皆川Jrが出てきたときだった。
皆川Jrはいい男であった。うむ。
で、オヤジ編のときにでてきたミチルさんが止まり木のマスターだったのか!と二つ目の驚き。そうかぜんぜん気付かなかったぜ!
こういうの見つけんの楽しいすなー。

4

やっぱり父は偉大だった。

なかなかこの敬語の寛のキャラに馴染めなかったです。
すごくいいお話なんですけど、寛の事を嫌いって訳ではなくって、泣き虫な所とか可愛い♪って思うのに攻めにしては弱い?というか苦手なキャラなんでしょうね。まぁ好みの問題ってことなんですけれど、私的には健児の方が好みでした♪

綾川寛二の息子の寛のお話でした。
かれこれ15年後の設定みたいです。

寛が都内にある有名大学の3年生。学費の高さも設備のよさも売りの金持ち学校とも言われています。
大学のミスターキャンパスに3年連続選ばれたのは王子様の寛です。サークルはボランティア活動をしています。そこの責任者ですね。

ミスターキャンパスになったら取材やら、割りとメディアに引っ張りだされるのですが、それもボランティア活動を続けていくには宣伝になっていいという思惑の元行動する、寛です。そんな取材の途中に悪意をぶつけてきた人間が、岡崎という青年だったのです。なんとなく彼の事が気になる寛・・・。

寛はというと、いかにも品行方正?で爽やかな優等生って感じですね。そして何故か、敬語でしゃべるんですよね。彼の友達、赤羽はそんな寛の事を『清潔で品行方正なヤリチン』と語ってます。
やることはやってるんですけど、二股をかけるわけでもなく割りと付き合っているスタンスが短いのですが、綺麗に別れるって事ですので、恨まれることもない!って感じです。

そして、このサークルで問題が起こってしまったんです。先輩の米口が持ち出し禁止の本をサークルのIDで借りてまだ返していないと!
なにやらこの米口は他にも色々評判が悪いみたいです。そしてちょうどその時米口がやってきて、その本を持ってくるように言うのですが・・・。行方をくらましてしまった、米口を探す一方でその本の行方も捜さないといけなくなって・・・。図書館に出向いた寛に司書の方が手伝ってもらうように言って出て来たのがこの間の岡崎でした。

岡崎はとにかく寛の事が嫌いみたいです。何故か?理由があるようなのですが、寛は彼の事を知らないしと・・・。

ここから結構重い過去の話に入って行くんですが・・・。
寛が米口の本を岡崎と一緒に探して回った後で食事をしている時に、寛が言った一言で、突然倒れてしまいます。
そして家に連れ帰ったのですが、迎えに来たのが健児だったのです。
この健児には見覚えのあった寛。彼は高校の時の先輩だったんです。

この二人の通う高校というのがかなりの恐怖政治のように学校側に抑圧されていたんです。それを辞めさせようと団体を作ったのが寛なんですが、それを手伝っていた一人が当時3年生だった岡崎(旧姓:犬飼)だったのです。
3年生ということで立場的には手伝いという事でその団体の一員ではなかったんです。そして二人の距離が近づいていくにつれて、周りというか一人の女が嫉妬して岡崎を陥れようとしたんですね。
そして文化祭当日に事件が起こるのですが、その犯人に仕立て上げられ、寛にも見捨てられてしまい、壊れてしまった岡崎。そして学校を退学して、引きこもり・・・。その間の事はとても岡崎にとっても辛い事だった。

そしてこの岡崎の名前がこのお話のキーポイントになっているみたいですね。

彼の名前は來可(ライカ)
昔寛が好きだった本に出て来た犬のライカと同じ名前だったのです。初めて宇宙に行ったライカ。

ずっと來可はこのお話を読んだ時に宇宙にいかされてそのまま死んでしまったライカのお話が嫌いだったんですよね。だって飼い主騙された感じじゃないですか・・・。
でも寛の解釈は皆に愛されたライカだったんですね。世界中の人が愛したライカ。

寛は父のように只一人自分を愛し、愛されるパートナーが欲しかったんですね。

それから自分のせいで壊してしまった來可の事をこれからどうしたらいいのか迷います。
そして父親である寛二に相談します。カッコイイですよ!やっぱり父は偉大でした。
それから寛は岡崎を追い掛け回します。自分から來可という名前を教えて貰って、そして好きと言う気持ち!許しを乞うといことはちょっとちがうかな?これはこれからずっと寛が抱えて行かなければいけない罪だという事をちゃんと分かっているんですね。

ラストはもうすっごく甘~い♪んですけど、中盤が結構重かった分、もうちょっとイチャラブが読みたかったですね。
なんせ脇キャラが良かったです。寛の友達の赤羽もいいし、なにより私は健児が気に入りました♪ちょっとというよりかなり気の毒でしたけど!!

3

シリーズ3作の中では一番いいかな?

実はこの”グリーン・レヴェリーシリーズ”個人的に好きじゃありませんでしたが、何となく1冊目を読んでしまった為に惰性で3冊目まで来ました。
だけど、3冊の中では一番自分的には好きな展開だったと思います。
それは、きっと仕事のうんざりをさそう細かい表現がなかったのと(若干図書館の表現でウザく思えたところはありましたが)、むりくり感を感じないカプリングと、主人公設定だったからだと思います。
二作目主人公の寛二の息子ということで親子設定も気になるところでしたが、出張った登場はなくあくまでも主役の息子が主体であり、いいところで父親として息子を導く存在感を出していのが良かったです。

一番に気なったのは、寛が一体どんな成長をしてどんな青年になったかということでした。
天然王子様!
イイ子に育ってしまったんですね。
多少葛藤の次期はあったようですが、そのある意味のマイペースぶりが若さもあいまって人を傷つけていたという事実。
色々あったにせよ、それがトラウマになってしまわないという人格に超天然といわざるを得ないでしょうねww
彼を冷たい目で見、避けるようにしている青年・來可との出会い。
どうして彼がそうなのか、というのが一番苦しい部分でした。
それほどまでにヒドイトラウマになった事件があったことを肝心の寛が知らなかった、忙しさで忘れていたとはいえ酷いよー!!
と思ったものですが、寛の父との会話の中で、彼は來可のことをそこまで関心を持つ程の関係ではなくて、まだその手前状態だったということをわからせるというシーンで、寛二さすが父親!と見直した(?)と同時に、それまで來可に入れ込み過ぎて寛にイラっとさせられていた部分に目を覚まさせられました。
父ちゃん、GJ♪
相変わらずとんでも酷い女子が登場しますが、これはお約束?
わかいのにやり手ババァのような16歳女子に驚愕しました、、とはいえ若さとは残酷の一例かもしれないとも。。。
いや、そこまでさせる寛が魔性の天然なのか!?ww

來可の経験と気持ちはとても切ないものだったけど、今回は心からよかったと思えるエンドでした。
寛二と乙弥の熟年ラブラブは今回なかったですが、どうも作者さんSS書いてくれるみたいですね。
今回このカプが出来あがって、來可の義兄の健二とか寛の友人赤羽等がきになるキャラではありますが、できうればもうそれをスピンオフしないでくれと、願いたいですww
もうシリーズ増えるのやめて(笑)

3

涙が美しい

崎谷せんせい刊行100冊目だそうで^^これからも読んでいきます。

シリーズとして読んできて、一番今回が好きです。
心が掴まれるものがありました^^
寛がもう大人になっちゃったのかい!しかも王子☆
どんな敬語攻めなんだろうかーなんて少しニヤニヤ期待してたんですが。
まさか天然たるがゆえの過ちで傷を背負わしていたなんて・・・
そして↓仰られてますが、シリーズ通して受けが全員トラウマ持ちになっちゃってますねw
前回までと違うのは、トラウマの原因が攻め(寛)本人てことですね。

笑えるトラウマではないので、きっと心掴まれたんだと思います。
やはり大好きな人の事はそう簡単に傷つけられても消えないんですよね・・・(想いも傷も)
えっちシーンは随分後半しかないのですが、甘い甘い~寛ががっついてて男の子だ!!そして初めてでここまで乱れていいのかライカ君よぉw読んでる方は美味しいからいいんですが^^

図書館での二人の涙、志水先生のイラストも崎谷先生の文章表現もとっても美しいです。泣いてしまいましたTT。
そして想いを言葉にしていないのに、軽いキスを何度もしている二人という私の大好きなシチュに萌えたのも付け足しておきます(// //)

全員サービスで早く二人の続き読みたいなぁ~!ライカ君また髪染め戻さないかなぁ@好み

4

トラウマシリーズ?

今作は『心臓がふかく爆ぜている』『静かにことばは揺れている』に出てきた寛二の息子、寛くんの話です。

……と言うことで、前作から15年後(!?) ただし、時代設定などは変わらないので、素直に寛くんの成長が楽しめます。


いや~、しかし、受けはまた容赦のないトラウマ背負ってます。個人的にトラウマシリーズと呼びたいですね。

そして寛くんの成長っぷりにはビックリです。

前作の感想で、「最初の印象と実際の性格にギャップがある受け」がこのシリーズのつながりかな、と言うようなことを書いたのですが、本作では寛くんの成長のインパクトが強すぎました……。
あ、受けの来可(ライカ)も可哀想で可愛くて大好きですよ!!

でも、シリーズで読んできたので「あの天使のようだった寛くんがこんなエロ王子に!?」 とか思っちゃいました〃

いゃぁ…… エロかった。

エチのシーンは少ない(崎谷先生の他の作品と比べて)のにエロい!!!!o(>Д<)o

天使の頃を知っているからなのか……
あの頃と変わらず敬語なのがまたエロい(〃Д〃)

あ、でも、前作でお父さんに大事な人が出来ちゃったので寛くんのことは心配だったんです。家庭環境複雑過ぎだし、何より、寛二のキャラなら実の息子にも遠慮なく嫉妬しそうだったし……。
なので、素直に育ってくれていたのはよかった(^▽^)

そして、前作カプのその後もちらっと見ることができ、大満足でした!


最後に、本作で崎谷先生の著作が百冊目だそうです。おめでとうございます!!! そして、このシリーズまだ続きそうな予感が…

期待してます!

4

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