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あの伝説のシリーズがついに文庫で登場!
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
読みたくて仕方なかった「スタンレー・ホーク」文庫版にて再登場です。
イラストがなくて、表紙だけっていうのがちょっと残念ではあるのですが、本仁さんによるコミックもそう遠くないうちにお目にかかれそうですので、それは良しとしましょう。
文庫・新装版は98年小説JUNEに掲載された短編が特別付録として載っていますので、それだけでもお買い得だと思います!
バツイチで自分勝手な捜査をする不良(w)刑事スタンレー・ホーク。
局部を切り落とされた男性の連続殺人事件が起きる中、美貌の上司であるアリスター・ロスフィールドによく似た人物の目撃談を得、今まで敬遠していたこの上司に注目しているうちだんだんと性的な意味で執着していくようになります。
事件としてもミステリー要素は充分にあります。
そのミステリアスさは、ロスフィールド自身にも、その隠された特異能力とともに怪しげな香りを発しています。
スタンレーはよくあるヤンチャおやじですv
彼のはすっぱさが、ロスフィールドの毒にやられて肉体関係に発展していく様はおとなの世界です。
一方、ポーカーフェイスでロスフィールドの何もかもを知ったような、彼の癒しとなる恋人で精神科医のシンの存在。
スタンレーによって、エネルギーの放出を、
シンによって精神バランスの癒しを、
二人から与えられる、ロスフィールドの三角関係はこれまた大人の世界。
事件を絡ませながら、この三角関係が進んでいく様はとても自分の好みの世界です。
時代は現代なのでしょうが、雰囲気として20世紀初頭の匂いを匂わせまる部分、耽美と呼んでいいのでしょう。
特別収録作品「ウロボロス」
これは中世の外国が舞台の話し。
死期を予言する預言者と、予言された王の衛兵との前世の因縁の話し。
サディスティックな歓びの前世に、そして永遠に結ばれることのない螺旋の運命が実に幻想的です。
通常の角川文庫として出ている本ですが、きっと冒頭のミステリー部分だけ見て何も知らずに本を買われた方は、男同志の性交が描かれる中身にびっくりするのかもww
本仁戻先生のコミックスの方から本作、小説にやってきました。
そしたら、なんと紙本なのに挿絵が無いではないですか!衝撃…あの麗しい本仁先生のイラストは表紙だけ…
しかし、内容は素晴らしい…!
山藍紫姫子先生の作品を読むのは初めてでしたが、「耽美の女王」の称号に偽りなし。
本作は、本仁先生のコミックス原作の「仮面ーペルソナ」ともう1編「月光浴ールナティック」、そして特別付録の短編「ウロボロス」の3編が収録されています。
「FILE 1 仮面ーペルソナ」
私はまずコミックスの方で読んでいるので、本仁先生が完璧にこの小説の筋と世界観を絵で表現しきっているのが凄いと思いました。
忠誠心が無く上司に楯突く刑事のスタンレー・ホーク、貴族的で血の通わないような美しさを持つ警視アリスター・ロスフィールド、神秘的な日本人精神科医・ジン・ミサオ。
そして局部を切り取る連続殺人事件。
目撃証言からロスフィールドを疑うスタンレーは、ロスフィールドを尾行します。そしてジンとのキスシーンを見てしまい、内なる衝動を抑えられない。
山藍先生の描くラブシーンは本当に凄いと思いました。「プレイ」としての表記ならばキスや正常位で特別な事はしてません。ですが、特にジンとロスフィールドの行為において、そのキス一つ、ただ手を重ね指を絡める描写、頬と頬を寄せて何か囁く描写、それらがもう美しくて官能的で、これが「耽美の女王」の文章なのか…!
この第1作「仮面ーペルソナ」ではロスフィールドの出自と思念が憑依する体質、それを鎮めるために存在するジン、ジンによってロスフィールドとの三角関係に巻き込まれたスタンレーのはじまりが描かれます。
「FILE 2 月光浴ールナティック」
冒頭から、ロスフィールドが浴びてはいけない月光を肌の隅々まで浴びる夜の描写から。
そしてジンと月光の下での快楽の交歓。いやー…ため息が出ます。これぞ耽美。
ロスフィールドを優しく抱きながらスタンレーへの嫉妬に燃えるジン。それでも「愛してる」と囁きあう2人。
この1編では、スタンレーとセフレの女性とのセックスシーンがありますので、地雷の方注意。
スタンレーは女性とのセックスに満足しながらも、ロスフィールドに強烈に惹かれている事を自覚します。
「特別付録 ウロボロス」
こちらはスタンレー・ホークシリーズではありません。
非常に美しくそして奇妙、恐ろしいお話。
中世?のヨーロッパでしょうか。貴族の元に現れた予言をする辺境者。彼の語る前世の因縁は…?
この2人は何度も何度も恋と死を繰り返す永遠を生きている…
ディープな作品好きとしては読んでおきたい作家として頭の片隅にある、山藍先生。
こちら、ちょっとオカルトチックなところがあり、この一冊だけではまだよくわからないところも。
ミステリアスで美人な上司ロスフィールド、不良刑事スタンレー、日系精神科医ジンの三角関係と殺人事件。
ロスフィールドのイタコ体質で事件を解決するんだけど、昂った熱を性行為で解消する。ロスフィールドのパートナーのジンがスタンレーの恋心をわかっててロスフィールドの元に送り込むのがなんともエロい。NTLというか何というか。
結構好きな話の展開でした。
最後に収録されているウロボロスがちょっと理解出来なくて、え?!ってなってページ遡って読み返しましたが、やっぱわからなくて他人のネタバレ読んでやっとこさ理解。
なんで、突然ファンタジーチックな西洋の関係ない話同時収録なの?って思ったけど、スタンレーとロスフィールドの前世って事ならスゴイな!と思いました。
Kindle Unlimitedで読めるのはとてもありがたいです。
山藍紫姫子さん初読み。なんとなく名前(PN)に萎縮しながら読んだが、サクサク進むライトな作品で、ちょっと構えすぎたかなと思った。
今作はシリーズ一作目だからか、メイン三人の顔見せ的な感じで、事件はこれ一冊では綺麗に終わらない。
スタンレーは記憶力が抜群で、犯人を感知する才能を持つ不良刑事。すぐに怒り出す視点主なのでちょっと読みづらい。
ロスフィールドはイタコの能力を持っているらしい。死者や生者に共鳴し、場所に残る意志に感応する。容姿の良さが強調されすぎで、脳内スタンレーの絵が大変なことに。
ジンは日本人精神科医。印象としては一番得体の知れない存在で、本心が見えない気がした。
事件を捜査しながら三者が交わっていき、ロスフィールドを通して肉体関係を含めた三角関係状態に。といってもそれぞれがどうしたいのか分からないので、なんだかまだふわっとしてる。未回収の伏線もあるので、次作を読みたい。
特別付録の「ウロボロス」は、ストーリー以前に凄惨な描写に引きずられ、戸惑う内容。攫ってきた娘を父子三人で輪姦する様子が描写され、侵入者への拷問もまた詳細に描かれる。こちらはもっと構えて読んだ方が良かった。
拷問されるラングレーと一見天使な腹黒アークライトの話が主で、心理描写に読み応えがあった。
絶望の中で希望を持たされ、再び絶望の中に落とされるラングレー。自身を呪われた存在と言うアークライトに、また淡い期待を抱いたところで絶命という。
最終的には全員死ぬが、最後の一文が恐ろしい。輪廻転生で永遠に続く呪いか。救いがない、しかし救いが必要な人間もいない。唯一理不尽に可哀想なのは最初に強姦されまくった娘だけ。言葉を失くす読後感だった。
これがシリーズものでなかったら、中立~萌の中間ぐらい。
スタンレー・ホークはヴァ―ジルシティ署の不良刑事。
オープニングの部分は山藍先生のHPでも読めます。
耽美でエロス祭典の山藍節はなく、むしろ短編集などでお目にかかる
ややブラックなミステリー方向、なのでありますが
だがしかし、ミステリー小説として読むとかなり物足りない。
イタコみたいな美しい男っていうコンセプトは悪くないけど、
どうもストーリーテリングが甘い気がするんですよ。
途中から細部の描写が弱くなってくるし。
そういうところは山藍先生、得意なはずなんですけどね…。
耽美調に語るミステリー小説、という新しい分野ではあるけれども
少なくともこの「Ⅰ」ではどっちつかずな印象が強いです。
ただし、Ⅱ以降から徐々に安定感が出てくるので、
Ⅰでギブアップしないほうがいいのも事実ですね。
それと、3Pはありません、念のため(笑)
ヤマーイ先生だからって、いくら小生がレビューしてるからって
エロエロとは限りません(笑)
ゆるい、不思議な三角関係はあります。三角関係というより、一種の共依存かも。
事件はかなり猟奇的。
でも、山藍さんの作品ですからね(笑
まあ、お馴染みでしょう。
ただ山藍作品の中では、外国人で外国舞台というのが気にならないようなら薄い(本当に)ですし、導入にはよいかもしれません。
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スタンレーはバージルシティ警察署の刑事、32歳。
記憶力抜群で、これまでも野生の勘で事件を解決してきました。
受けのロスフィールドは、管理官でスタンレーよりも年下ではありますが上官で、氷の美貌を持つ署の有名人。
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男の局部が切り取られる連続殺人。
そして被害者はみな、ゲイ。
そんな始まりの作品です。
ちょっと出だしはとっつきにくいかなあというのが印象でしたね。
別シリーズの『堕天使の島』の方が最初のとっかかりが良く内容はハードでも入っていけたのにおかしいなあとも思いますが、これも好みの問題なのかな。
ちょっと分厚い作品だったら、途中で投げ出してしまったかもしれません。
コミックを先に読んでいるのですが、そちらの方が読みやすいというのが個人的感想です。
あまり内容に触れない方が楽しめると思いますので詳しく事件自体には触れませんが、メインにはもう一人、署内のカウンセラーであるジン・ミサオがいます。
彼はロスフィールドとは色々な意味でただならぬ関係を五年間続けていて、恋人というならばスタンレーよりもジン。
ロスフィールド自身もジンへ依存していますし。
ロスフィールドにとっては今はジンだけいれば心の安寧は保てるのですが、いつかスタンレーに惹かれる時がやってくると察したジンが、ふたりに関係を持たせた形となっています。
こちらの作品、スタンレーと女性との絡みがしっかりありますので苦手な方は避けられた方が良いと思います。
そして事件はしっかりとは解決されておらず、謎を残したままになっておりますのでご注意を。
出来たら一冊にまとめて頂きたかったなと思います。