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拓磨×由貴or佳樹のこじれた三角関係、拓磨の兄・寿磨(ひさま)×由貴の担当医・英田朱門(しゅもん)。
この2組がどうなるのか?の最終巻です。
拓磨の恋人・由貴の、心の中の現在の人格は2人。
主格の由貴は、優しくて穏やかで純粋のままで愛しい。
分裂格リーダーの佳樹は、冷静な人格のはずがそれを失くしてまで自分を乞う熱情を強く感じる。
そんな中、由貴と愛しあっていた拓磨が、行為の後の由貴の何気ない動きに、はっと気付きます!
(佳樹がメガネを捜しているっ!)
佳樹を抱いた事は愛する由貴への背徳行為だから、絶対秘密。
それからの拓磨は、今は由貴なのか佳樹なのかの違いに敏感になっていくのだけど、慄きながらも続けてしまった。
愛する体は1つなのに、浮気をしている後ろめたさが拓磨を苛みます。
佳樹人格の時は、由貴は何があったか分からない。
でも、由貴の時は、中に居る佳樹は把握できている。
それは、佳樹が由貴の振りをして拓磨を欺いていれば、拓磨とのセックスをコントロールできると言う事。
だから、佳樹は由貴を演じ、拓磨と繋がろうとする。
しかし、拓磨のミスと佳樹の計略で、由貴に2人の事がバレた・・・っ!
2人の為に自分は引く事にした由貴が、とても可哀想で辛いです!
由貴は、
愛する拓磨も佳樹が好きだし、今まで辛い目に合わせた佳樹には詫びも恩もあるから、主格は佳樹でいいと引いてしまう。
優しい心を持ち続ける事が出来た由貴に、佳樹の計略が上手く効きました。
ここから拓磨と佳樹の幕。
拓磨は、由貴じゃない由貴(佳樹だけの由貴)にしてしまった自分の不甲斐なさを責めながら、由貴を求める自分を知るのです。
佳樹も、拓磨が自分のモノにならない事が分かる。
拓磨の心は、由貴に50佳樹に50だったかも知れないけど、由貴が居なくなったからって佳樹に100になる訳でもないもの。
そうだよね?
サブ・タイトルの“マーメイド”は【人魚姫/アンデルセン】からです。
愛する王子様が結婚を迎え、自分の想いが遂げられないと知った人魚姫は、
王子様を殺し人魚に戻るor海の泡と消えるか、の選択を迫られる。
後者を選んだ時の心は、人を愛した後悔だったか?誇るものがあったか?
佳樹が、悩んだ結果の心は同様のものでした。
ラストはあやふやにしときます。ハピエンなのは確実ですから。
兄カップルの方は、
朱門も最終巻にして、やっと「意地悪焦らし」から接触するまで軟化!
寿磨!ゴールはもうすぐだぞ!まで進みました^^
何年越しだ?この2人?
ワンコ寿磨と女王様朱門のスピンオフも楽しみ~!
あ、このままでも妄想広がって良いかな?良いカプでした♪
難しい主体に、魅力的な登場人物が上手く絡み合って上級作品だったと思います!
CDのインパクトはまだ残ってますが、原作は心情も背景も細かくて良いですね!お勧めです!