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mysterysakka kushida ryousei no kousatsu
いまから14年ほど前の夜光先生の作品です(現在2025年) 内心ドキドキしましたが、数ページ読み進めるにつれ安堵いたしました。
作中のなにげない動作や発言による伏せんとラスト数ページでの伏せん回集。ただただ爽快!
そして、安定のエロさも少なくなくございました(//∇//)見た目は草食のイメージの守ですが、意外に肉食です♡そこがまた可愛過ぎた。
この頃から夜光先生の作品は度肝をぬきんでる才筆をお持ちであったことを彷彿とする作品でした。
是非ご一読をおすすめします!
面白いところは面白かったけれども事件はスッキリせず。悩みに悩んで萌評価としました。
因習村(孤島)クローズドサークルものです。
ストーリーはミステリーというよりサスペンスで、推理では無くハラハラドキドキを楽しむタイプのお話だと思います。
島や住民たちの少し不気味な雰囲気と、因習村にありがちな謎の建造物がそれらしくて楽しかったです。
私は主人公の実家の構造と、それを探索する様子に、ホラーゲームらしさを感じてワクワクしました。
因習村の設定自体は緩いと思います。結構気になるところ多め。
恋愛要素も描写が薄く、主人公の片想いを軸に何故か分からないけれど丸く収まる(主人公も分かっていないと思う)ので物足りなさを感じました。
しかし、主人公に恋情を寄せられている串田というキャラクターが非常に不思議な人物で、何だかよく分からない思考回路も魅力の一つだと思うことが出来ました。
エロは結構しっかりあると思います。一回が長く感じた&青姦をしていました(笑)
しかし、読後感は悪かったです。良い後味の悪さではありません。ただただモヤモヤしました。
私が一番モヤモヤしたのは、事件の顛末とそれに関する主人公の心情についてです。
仔細は省きますが、事件の真相が判明するにも関わらず、罪を犯した人物が罰せられることなくお話が終わります。全てにおいてお咎めなしです。
裁けなかった……というようなお話でもありません。
そして、事件に関する主人公の心情についても釈然としないものがありました。
事件解決後、主人公は親族の事件への関与について責任を感じている様子なのですが、それがとても中途半端でした。
主人公は幾つか起きた事件のうち、串田が密接に関係する事件にのみ気に病んでいる様子で、その他の出来事については思い起こすことが殆どありません。
その様子から本質的には串田に嫌われたくないだけで、事件についての責任はあまり感じていないのではと思ってしまいました。
そもそも主人公に何らかの責任があるかと問われれば、そんなものは無いと私は思いますが、モヤモヤは残りました。
それら含めて事件のまとめ方を雑に感じてしまい残念でした。
終盤にかけて釈然としない部分が積み重なって行きましたが、全体的には楽しかったです。
夜光花先生らしい作品でした。「眠る劣情」は未読でしたが、時間が出来たらそちらも読みたいと思いました。
串田寥生と言う人物が不思議で破天荒でとても魅力的でした。守が一方的に好意を抱いているのですが、その出会いから事件解決までが串田の計画の一部だった事に驚きました。
守が目を背けて来た実家の神凪家と故郷の女凪島の秘密が徐々に明らかになって来るのですが、読んでてゾッとしてミステリーとしてもとても読み応えがありました。
なるべく予備知識無く読む事をお勧めします。
10年以上前の作品とは思えませんし、この頃から先生が実力があったのがハッキリ分かる作品でした。「ミステリー作家串田寥生の見解」も読みたいと思います。
腐友さんのおすすめで読んでみましたが、面白かった!
勧められなかったら、手に取ることはなかったわ。ありがとう!
神凪の実家のある瀬戸内の島っていうのが、もう気持ち悪くて!
超排他的で、皆さんおっしゃってますが横溝正史的な世界。
とてもじゃないけど生理的に受け付けなくて、ぞぞぞぉぉ〜としました。
攻めの串田はあとがきで「糸の切れた風船のような人をイメージしている」と書かれてたけど、まさに!
制御不能な言動を繰り広げ、受けの守をぶんぶん振り回すんですね。
守は惚れた弱みもあって、しぶしぶお供するハメに……。
いや、守の帰省なんだから、本来なら赤の他人である串田はあくまでお供させてもらう立場なんだけど、この二人はそうじゃないんだな(笑)
ミステリー部分はとても面白かったです。
ラブが少ないとは感じませんでした。
というよりも、ミステリー部分が面白くてラブ面の不満を抱く暇がなかったわ。
それにしても、最後の最後のほうまで、串田が守に対してラブ感情抱いてるのかわからん…って感じだったのに、いきなり「運命」と言い切っちゃうところがギャア!ってなります。
しかも、「(この出会いは)まさに運命だと思ったよ!」と無邪気に言い放って、守をやっぱりそうか……と落胆させておきながらの二度目の「運命」がこう来るか!!
ずるい!!ずるいよ!!!
でもこういう夜光さんのどんでん返し愛、大好きです。
私の中では「眷愛隷属」の有生や、「不浄の回廊」の西条と同じ枠ですね。
奴らよりは串田のほうがマトモな気がするけど、でもその代わり変人力がすごくて互角な気もする。
ミステリ好きにはたまらない設定が大量に詰め込まれた作品。ミステリ作家と編集で、探偵と助手のような関係性。よそ者を排除する離島と因習、大雨台風と殺人事件。
それでいて読み心地はとても軽い。サクサク進むノベルゲーのシナリオを読んでいるような、本格ミステリをラノベ用にリライトしたような、読みやすい雰囲気。BLはあってもなくてもな感じで、ここでエロシーンに突入?という違和感があった。
串田のキャラはとても好き。ひょうひょうとして傍若無人さは適度で外面を取り繕うことができ、ユーモアのあるセリフ回しが良い。常に余裕なのも好み。
神凪はただの編集や探偵の助手役なだけなら可愛く思えたかもしれない。だがBLも含めて串田の相手役となると、あまり見ていて楽しいカプではなかった。
串田に揶揄われ振り回されても、神凪は反論どころかまともな返しすらできていない。そこに片思いと振られ要素が加わると、哀れさと情けなさが爆上がりする。せめてそれなりに渡り合える頭の回転か口の上手さか精神的強さを持っていて欲しい。
神凪が対応できず串田が一方的に見えると、串田の好感度も下がってしまう。逆に神凪が負けていなければ、相乗効果でさらに串田の魅力も引き立てられていたと思う。特に前半の二人はカプとしての組み合わせに萌えが圧倒的に不足していた。
事件部分は面白かった。少々懐かしさを感じる王道ミステリを正面から堂々となぞっている。気になっていた子供の骨のオチの付け方が雑すぎた点は不満だが、全体的に重く暗くなりすぎないよう配慮されており、気負わず読めた。
BLとしてはラストで一応くっついたっぽいけど……どうなの?と微妙な後味。確かに面白いのは面白い。が……ただミステリが読みたいだけなら別の作品を選ぶし、BLが読みたいときにこの作品は選択肢に入らない。
串田は好きだったんだけどな。
夜光花さんの変人攻めが読みたくて数年ぶりの再読です。けっこう忘れていて新鮮でした。
瀬戸内海の孤島もの。惹かれます。
他の作家や作品を出すのは良くないかもしれませんがジャンルが違うからいいかな?
漫画の「有閑倶楽部」が大好きで、ホラー回がいくつかあるうちの一つに瀬戸内海の孤島ものがあってすごく面白くて。
そこに登場人物が「横溝正史の世界だな」みたいな台詞があり、その後は横溝正史も読み漁り。それ以来いつか行ってみたいとも思いつつ。
海に囲まれ地主が頂点に立つ世間とは断絶した世界。生贄を捧げる島独特な祭。そこへミステリー作家ときたら…!
ミステリー作家の串田がとっても面白いキャラなんですよね。子供みたいでなのにイケメンで書く本は大ヒットで。
密かに想いを寄せる編集者の守。振り回されっぱなしで。
島でのハラハラドキドキ。串田は何を知っているのか?島の皆や守の家族やサークルのメンバーは?
大変楽しめました。閉じられた島ならではな締めくくりは本当にいいの?と思いますが。
しかし最後にわかる真相が、これまでの全てを根底からひっくり返すといいますか。
さすがなんですよ!なんですが、それでいいの?と思う気持ちもあり、すっきりしないような…。運命の人だけど恋愛できるの?まあ串田は倫理観がゆるそうだけど、うーん。
あのときは抱き合ってる場合じゃなかったんじゃ?
「眠る劣情」に出てくるキャラのスピンオフということを知らずに読みました。
夜光花先生の昔の作品はまだ全てを読んだわけでは無いのですが「眠る劣情」はたまたま読了済みでした。
この作品に出てくる久緒の話だと後書きに書いてあり、「眠る劣情」を確認して、あの変わり者の作家かぁ!と読み終わってから把握しました。
とにかく前半は串田の性格にモヤモヤ、イライラ…w
この2人の間にLOVEはあるのか!?と思うくらい。
しかし、そこは夜光花先生の作品。事件が起きるに連れて串田が少しカッコよく思えてくるし、いつのまにか2人はくっついてるし、どんどん話に引き込まれていきました。
事件の真相は少々無理がある気がしなくもなく…
脅すだけなのに致命傷になる傷を負わせるとかやりすぎ感もあり。
被害者はいくら家族と疎遠とはいえ、さすがに亡くなったら大ごとになりそうですし。
昔から癒着のある警察官1人(?)の力だけで色々と揉み消せるものなのかとか、串田の推理がまるで全てを見てきたように細かいのも、推測だけでは少し説得力が薄いかなと…
主人公の神凪守が、ごく普通の真面目で常識的な人なせいか彼の家族の異様さが際立って、結果的に家族も因習もそのままで何も解決せず物語が終了するのがちょっとモヤっとしました。
特に妹の沙良。善悪の判断がついてない?というような描写がありましたが、それでよく普通の大学生として生活できてたなと…(島の中の隔離された世界だけで暮らしてるならともかく)そう考えるとすごく怖いキャラだなと感じました。
でもこういう世界観は嫌いではないので楽しんで読みました。
この1巻の時点では串田と神凪の関係は多少心許ない感じですが、2巻ではしっかりとした関係になっているので、2巻も続けて読むのがおすすめです。
ミステリーというよりはホラーです
萌はないけど、一般小説としてなら面白いかも
この逆の感想を抱くBL作品はなら多々あるんですけどねw
意外な犯人には、○って怖いなぁと思いました
「眠る劣情」に登場した天然オトコ、本名久緒静(ひさお しずか)、ペンネーム「串田蓼生」がメインキャラとなっております。
ゲイの担当編集者神凪守と、守の出身地である瀬戸内海の孤島「女凪島」での怪事件を推理する…という筋立て。
女凪島は横溝正史ミステリー的な舞台で、普段は警察も医者もいない島で、7年ごとの大きな祭祀があり、女系家族である神凪家が島の秘密を握っている…島を離れた守は、島のしきたりや神凪家の闇を知らない。
天然男串田蓼生は、ゲイであることに引け目を感じている守の心情などお構い無しに一緒にお風呂に入って手○キしてきたり、酔ってキスしてきたり。
イケメンの串田に惹かれている守は、そんなことされてもう恋の虜。
BL小説としてのHシーンはなかなか甘くて良いと思います。でも、なんか2時間ドラマの原作みたいで、全くBL要素がなくても「ミステリー作家と担当編集者のバディもの」としても充分イケる感じもしますね。うす〜く匂わせるくらいなら地上波でも大丈夫そうです。
さて謎解きも終わり(謎は横溝作品ばりに結構オドロオドロしい)、串田に恋をしてしまった守の切ない気持ち。知ってか知らずかあっさりと別行動をとる串田。
そのまま連絡が取れなくなり2か月、そして守は意外な串田の真実を知る。
守は傷つくけど、さすが変人串田。屈託無く守に言い放つ。
『俺は君を運命の人だと思っているよ。君は?』
惚れたが負けさ、神凪守くん。
「眠る劣情」のスピンオフ作品ですが、この作品だけ読んでも破綻はありません。前作とはかなり雰囲気が異なっていて、こちらは恋愛やセクシャルな描写は控えめでミステリー色が強くなっています。登場人物が多くて人間関係も様々なので、火サスあたりで映像化したら面白いかも。
串田先生、最初は厄介な不思議ちゃんかと思いましたが、最後まで読むと飄々としながらもカッコ良い男性でした。前作ではほぼ掴みどころがなかった彼の内面が少し分かったような気がします。オチの感じも私は結構好きでした。