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作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
『鬼の風水』シリーズは、長きに渡って私のお気に入り小説リストの上位を占めてきました。
人間と鬼との混血=薫&鬼使い=卓也の永遠を誓うことができない、せつない恋のお話。
今回の表題「月鬼」をもって、完結ということなので、まだまだこの二人の先が気になる私としては、え~!!というかんじですが、これからも番外編という形でなら登場してくれるかもしれません。
今回は、月鬼という巻物に封印されていた鬼が解き放たれたことによる(卓也の実家の)花守神社の喪失、という場面から始まります―
事件解決に奮闘する過程で、薫との初めての同居という、突然振って湧いた好機に素直に喜んでいいのか分からない二人の様子や蜜月が見れたりと、楽しんで読めました!
普段なら卓也に潜在的に宿る甘い香りに常に悩殺・・・改め、喰いたいという思いにかられていた薫も、今回は卓也の霊力低下に伴い、それほど煩わされることもなく、人間の愛情の示し方で存分に触れ合えたのではないでしょうか。
二人の恋以外にも、月鬼たちの悲恋も胸に響きました。長い時、別たれていたせいで狂ってしまった月鬼の少年が、最後には巻物に封印されるという形でも愛する人とともになれたというのは、一つの結末としては一概に哀しいというだけではないのかもしれません。
この中で面白いのが、卓也が思いもよらないところで、薫が常にエロい目で卓也を見ているところです。薫も17歳だし。
二人のもどかしく、せつない恋の続きをまだ②読みたいなと思いつつ、そうだ!今度はまた最初から本編を読み返してみようかな。