硬派で真面目な受験生×四十歳リーマンの純情ラブ

サクラサク~不惑の恋~

sakura saku

サクラサク~不惑の恋~
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×22
  • 萌5
  • 中立2
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
3
得点
25
評価数
9
平均
3 / 5
神率
0%
著者
いおかいつき 

作家さんの新作発表
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イラスト
高橋悠 
媒体
小説
出版社
海王社
レーベル
ガッシュ文庫
発売日
価格
¥600(税抜)  
ISBN
9784877249793

あらすじ

容姿端麗で仕事もデキる俊哉は四十になった今でも独身生活満喫中。だが、心の支えだった愛猫の死から一ヵ月、一人の部屋に帰るのが嫌で、必要もないのに残業する毎日。そんな折、隣に住む大家族の長男・大樹が受験で集中出来る環境を探していると知り、寂しさを紛らわせるつもりで自室の提供を申し出る。最初は軽い気持ちだったが、「おかえりなさい」と出迎えられたり、息抜きの珈琲を一緒に飲んだり…大樹と交流が深まるにつれ、ふたまわり近く年の違う大樹に惹かれている事に気づいてしまって―――!?
硬派で真面目な受験生×四十歳リーマンの純情ラブv
(出版社より)

表題作サクラサク~不惑の恋~

隣家の高校3年生 瀬戸大樹・18歳
ハウジングメーカー営業企画課長 川島俊哉・40歳

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数3

22歳の年齢差を吹き飛ばす攻めクンの純朴さ

読む前は22歳差って…何気にスゴい…って第一印象が強くて…
過去に自分が読んだ中の歳の差記録を大幅に更新ですよ(18歳×40歳)

本当は年下攻めが10代で、親子ほど年齢差のあるカップリングなんてシチュエーションは苦手なのに、この話は難なく読めた。
若い年下攻め特有の、ギラギラした生々しさを感じなかったからかな?
攻めのほうが癒し系っていうのも過去に自分が読んだ中では無く、珍しかったので。
攻め)高3・大樹くんが純朴というか、性格が可愛い。
普通BLで「可愛い!!」っていうと見た目が華奢で女の子っぽい受けの子に対して形容されるのが多いけれど、この話で年下攻めクンの性格に「可愛い!!」って感じるのも大有りだよねと感じた。

もうお互いの両思いを確認するまでの過程を読みながらニヤニヤしっぱなしだった。

3

男40にして惑わず・・・・ってか?

いおかさんらしいというか、とても爽やかな1冊。
受けが40歳のおっさん(外見的にはとてもおっさんとは言えないが)なのに、全然オヤジ臭くないし、エロの欠片もないし、むしろ大人の男らしいちょっとしたズルさも持ちながら、枯れているとは言えないがそれでも性欲の微塵も感じさせないおっさんだったからかもしれませんね。
いっぽう、攻めとなった高校生もその気持ちは全然見えないし、でもたまに顔を赤らめてみたりして、今どきの性の煩悩に頭を埋め尽くされているような(w)男子ではなく、誠実で真面目な高校生だったのもあるかもしれないです。
そういう意味で、ドキワクの萌えとかは薄く、むしろ、話に登場する川島の同僚・大塚が読者代表で、川島をけしかけるという、それによって話が動くと言う部分で大塚さまさまだったりもするのです(爆!)

川島が住むのはファミリー向けの2LDKマンション。
一カ月前に飼いネコが亡くなり、一人部屋の寂しさにペットロス気味。
そんな時に赤ちゃんが生まれて子供が3人になった隣家では受験生の長男がおり、受験勉強のために遅くまで外に出ていることを知り、これ幸いと、その時は部屋の寂しさを埋めるために、まんまと隣家に話を持ちかけてそこの長男・大樹を自宅で勉強させる話を持ち込み受諾させることに成功。
帰宅した時にある、人の気配に癒され始める川島でしたが、同僚の大塚の言葉に、それもありなのか!と大樹を意識し始める♪

5年ぶりにしっかり見た大樹は背も高くイイ男に成長していたという点もさることながら、本当に最初は帰った時に家に人の気配があることが川島の癒しになってたんですね。
でも、大樹は受験生。
受験が終われば、また川島の元からいなくなってしまう。
せっかくペットロスも癒された来たのに、またペットロスと同じ様な状態に?
という危機感が大塚の「彼女を作れよ」という話から何故か発展した大樹を恋人にしてしまうという点に、割とすんなりと川島がためらいもなく乗っていってしまう点が、不思議におもうどころか、何かありだよな!と思ってしまった自分。
やっぱりね、40まで一人で来ると面倒くさいんですよww
また新しく彼女を作るのもエネルギーが要るわけで、そこがおっさん思考だな、とは思うんですよね(爆!)
その点、大樹は気心が知れてるし、苦にならないし、すごくたんかく的思考だけど、川島にとって大樹はペットかよ!?とも思うけど、それもありかな?とw
結局のところ、大樹は川島がずっと好きだったなる結末が待っておるのですが・・・

しかし、川島潔かったです!
大樹の合格祝いの夜、悪い大人に変身しました!!
そしてイタイケな子供を誘惑する悪い女みたいに、自ら受けてました~ww
当然、おっさん受けだろうとは思いましたがv
そして、ちゃっかり・・・・
この二人はこれから、もっと面白いことが待ち受けて恋人らしいあれやこれがまっているんですよね。

巻末の高橋さんの3コマ漫画が自分的予想妄想を見事に当ててくださっていてこれがいいのです。
こういうシーンが作品中にあれば、この作品コメディっぽくもっと面白く変化していたような気もするんですけどね。

2

挿絵家さんのマンガ付きの後書きがあるのが嬉しいです。

いつもの書店で特典つきフェアがあり、その時に初めて知り、
その機会に購入しました。

受け視点のみで物語が展開していきますが、40代と高校生の関係で、
40代ならではの悩みをちょうど良い感じに書かれているので、
分かりやすくて楽しく読むことが出来ました。

受けの俊哉さんは、高校生の大樹くんに対して、とても紳士的に
接していたのに、恋人同士になると、ちょい悪オヤジに豹変するのが
面白いと思いました。

攻めの大樹くんは、想いが通じ合うまで、俊哉さんに対する想いを
全く見せず、感じさせなかったところは見事だと思いました。
ただ、恋人同士になっても生真面目すぎるところは、今回は残念ですが、
あまり良い印象を受けませんでした。
もう少し俺様っぽくなるというか、生真面目から真面目に、
少し緩くなっても良いのではないかと思いました。

歳の差もの、オヤジものが好きで、今まで様々な同じジャンルの作品を
読んできましたが、今回も、それまで今までと同じように適度に
萌えながら読んでいたのですが、今回は、濡れ場の場面になって
急に嫌悪感が襲ってきました…。
不思議に思って色々と考えてみましたが、親子ほど年齢が離れすぎた
社会人と高校生という設定が受け付けなかったのかなと思いました。
年齢の幅が同じくらいで、社会人と大学生とか、社会人同士であれば、
今まで拒否反応が起こらなかったので、やはり受けでも攻めでも相手が
高校生であるということが嫌悪感を抱いてしまった一番の要因なのだと
思いました。
今回、自分の許容範囲に気づき、知ることが出来たので、
この作品を読んで良かったと、良い出合いをした思いました。

最後の後書きで、いおか先生だけでなく、挿絵を担当した高橋先生の
あとがきがあったのが、とても良かったです。
特に今回はコメントだけでなく漫画も描かれていて、
とても嬉しく思いました。
著者だけでなく、挿絵家の あとがきが書かれていると、
好きな作家さん、苦手な作家さんに関わらず、とても嬉しいです。
今回、高橋先生の あとがきには3コマ漫画が描かれていましたが、
この3コマ漫画、実は作品の中で一番 萌えました。 f(^^;

今回の評価は、あまり迷うことなく「萌」です。
今回は意外な地雷(許容範囲)を発見してしまいましたが、
評価を左右してしまうものではありませんでした。
読み始めてから読み終わるまで萌え度が変わることなく適度に萌えました。

1

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