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一度だけ抱いて欲しい
too no negai
unlimi
火崎先生は、TL作品もだしているせいか、
文章に尖った所が無くて、とても読みやすかった。
派手さがないテーマ、激しく感情を揺さぶらない。地味目な文章。
だからか孤独な深夜の気持ちが凄く伝わってくる。
・10の願い:深夜視点
・特別編:創馬視点
●乃坂深夜:24才、タバコ屋 生い立ち複雑な美人・・幸せを願うのは十以内。
●創馬直人:30代 北斗産業社長 ラッキーストライクを愛飲・・幸せは幾らでも願うもの
ろくでなしの両親に虐待され、実父に擁護施設の前に捨てられた男の子・深夜。
深夜は、息子夫婦を事故で失った、50代の夫婦に引き取られる、
深夜が、もう捨てられないと安心した日、
養父が「誰でも生涯10、願いがかなう」と、願いごとノートを渡す。
養父が見せたノートには、深夜の幸せを願う文が書かれていた。
深夜は、やっとひだまりの中にいるような毎日を送り、大学を卒業して就職。
癌を患った養父を看取る。
務めを辞め、養母を支えながら煙草屋を営む穏やかな日が続く或る日、
地上げ屋として創馬が訪問。
地上げの話を受けた日、深夜はノートに願いを書く
「おばあちゃんが死ぬまで、この家に棲めますように」
創馬が何時ものように煙草を買いに来た日、奥で養母が倒れ、そして死亡
深夜は「誰にも愛されない孤独」を思い出す。
パニックを起こした深夜を支えたのは、昨年脳出血で父を亡くしたばかりの創馬。
・・ここまで、創馬の親切が地上げの為なのか、良く分からない。
他人に馴染みにくい深夜が、創馬に心を開いていく。
創馬に縁談が来て、離れる決心をした深夜は、願ノートを捨て創馬家から去る。
ノートには、秘めた恋が書かれていた。
・・(創馬家で捨てたら、創馬が読む可能性を深夜は計算していた?)
創馬は、愛情深い人だった。ハピエン。読後感が凄く良かった。
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★創馬が愛飲する「ラッキーストライク」は、開運を意味する煙草。
アメリカ製で、パイプ煙草➡葉巻煙草➡紙巻となった、タール11mgのかなり深い香り。
ゴールドラッシュ時代の「Lucky Strike」(大当たり)という意味。
昔のパッケージは、マッチョイズムの象徴 ガッツ=握り拳だったそう。
二人にとって出会いは「Lucky Strike」。
今回は受様の店の常連客で土地開発会社社長と
義母とたばこ屋を営む青年のお話です。
土地買収問題を絡めながら
受様が攻様と出会って幸せをつかむまで。
受様の実の両親は
飲むと受様に手をあげるような二人で
母が男ともに家を出て行くと
父は養護施設の前に受様を置き去りにします。
暴力や空腹からは解放されても
自分がいらないモノとして捨てられた受様は
希望や期待を持つ事もなく
ただ日々を過ごすだけでした。
そんな受様の世界を変えたのは
息子夫婦と孫娘を失ったという老夫婦でした。
義父は願い事は叶わないことが多いが
どんな人だって一生のうちに十個は
必ず願いが叶うんだよと言い
今までいい事の無かった受様なら
これから十個の願いが叶うからと
受様の願いを書く為のノートを贈ります。
受様は
高校入試で初めての願いを書いて以来
色々な願いを書いてきましたが
叶ったものも叶わなかったもモノも有り…
大学を出た受様は一度は就職しましたが
義父がなくなってからは
病持ちの祖母とタバコ屋を営んでいます。
そんな受様の最近の楽しみは
ある一人の男性客の来店でした。
背が高くスーツの似合い
颯爽としていて押しの強そうなその人こそ
今回の攻様になります♪
攻様は受様宅の近所で仕事があるらしく
煙草を理由に店によく通うようになりますが
実は攻様は土地開発会社の社長で
近隣の土地とともに受様宅も
買収計画に含まれていたのです。
買収の話を聞いた義母は
家を手放す事を嫌い話は進みませんでしたが
受様の義母が急死した事で事態は一変、
残された受様は願い事を記してきたノートに
初めて自分のためだけの望みを書き込みます。
攻様と一緒にくらしたい
彼の側にいたい
果たして受様の願いは叶うのでしょうか?
実の両親に望まれなかった事から
自分から何かを望む事をしてこなかった受様が
初めて自分から欲しいと望んだ恋のお話になります。
最初は土地の買収目的で通っていた攻様ですが
受様と交すたわいない会話は
ささやかな癒しの時間となり
義母と二人きりの静かに暮らしていた受様には
日々の生活に彩りとなりっていきます。
受様の義母の死で何も無くなった受様は
攻様との繋がりを維持する為に
売買の条件として攻様宅への同居を望み
攻様は受様を自社での仕事を与えます。
このあたりで既にそこはかとな~く
攻様の好意の質が見えおりますが
必死な受様は気づきません(笑)
ここで押せ押せな攻様なら
何かしらちょっかいをかけそうですが
大人な攻様は
肉親の死で気落ちした受様に迫る事は無く
万事控えめな受様も
自分の気持ちを攻様に伝える事も無く…
攻様の結婚話が出た事で
受様は彼から離れる決意をした事で
二人の間には立たなくていいはずの大波が!!
ハッピーエンドがお約束なのですが
受様なりの理由があっても
すれ違ったままに身体を繋げ
別れを選択した時はハラハラでしたが
最後は攻様が頑張って大団円を迎えます。
何事にも控えめながらも
出来る事に真摯に真面目な受様が
幸せをつかむまでとっても楽しく読めました♪
もうちょっと
攻様が押せ押せでも良いかなって思いますが
人間関係に恵まれなかった受様なので
こういうのも有りかな。
受様をしっかり捕まえたコレからは
攻様も俺様ブリを発揮しそうですけどね(笑)
本作は通販書店の初回特典で
攻様視点での書き下ろしの小冊子がありました。
本編では抑えられていた
攻様の思いがバリバリなラブラブ後日談です。
今回は本作と似たシチュで1本、
土地の開発を巡る社長と健気な受様とお話で
雪代鞠絵さん『花はキスで咲き誇る 』をお薦めです。
昔から活躍されている作家さんなのに、何故か最近になって読み始めました。リーマンや様々な職種の大人の恋愛と、自分の好き系なのに、今までに読んでいなかったのが不思議というか、もったいなかったなあと思います。
内容は、青年実業家年上攻×薄幸の美少年年下受のお話です。
攻め様とは、受け様の実家が営むタバコ屋で出会い、タバコを通じてお茶飲み友達のような関係になっていくんですけど、とてもほのぼのとした心温まるシーンになっていて、とても読んでいて心地よかったです。
不幸な生い立ちを持つ受け様は、一人になりたくないという切実な思いと、攻め様が好きで愛し合いたいという気持ちで揺れ動きます。この、受け様の恋心の葛藤も丁寧に描かれていて好きでした。
生涯に10個だけ本気の願いが叶うと言われて、義父から譲り受けたノート。迷いながらそこに書かれる願いは、率直でシンプルなものばかり。その計算高くない不器用なところが、健気で愛しくて、攻め様の近くにいながら思いを伝えられない甘く苦しい日々…読んていて泣けます。
最後に、10の願いのその後を、攻め様が攻め様なりの言葉で強く語ってくれて、受け様の心に訴えかけるシーンは迫力があります。やっと、心が通じあった時はまた泣きました。この攻め様も、大人で抱擁力があって好きなキャラでした。
読後も、なんとも言えない心地よい余韻に浸れる作品でした。火崎先生の言葉の力强さは凄いなあと感動です。純愛話を読みたい方にはオススメかなあと思いました。
1冊丸ごと表題作です。深夜の目線でストーリーは進んでいきます。
虐待され、実の両親に捨てられた深夜(受け)。養父母も亡くし、深夜は養父からもらった「十の願い」が叶うノートと共に、心を寄せる創馬(攻め)の家で同居を始めるが…。
「十の願い」が叶うノート、と書くとメルヘンチックですが、10個までなら願い事がなんでも叶うものではなく、願い事が10個叶うまでノートに書き続けることができるというだけでした。
自分で叶えられない願い事なので、病気治癒など深夜の力だけではどうにもならない事ばかり。7個までは養父母のこと、残りの3つが創馬に関することで、10個目が叶った途端、深夜は創馬の家を飛び出します。そんな深夜を探し出して、創馬が叶えた11個目に、ぐっときました。
創馬と同居といっても、母屋と離れという予想外だった暮らしですが、創馬がかなり前から深夜を意識していたからだと分かってから読み返すと、ニヤけてしまいました。創馬の気持ちがちらほらと透けて見えるので、ラストの告白で唐突感がなくて良かったです。ただ、「婚約ぐらいはしないとな」は言いすぎです、と文句を言いたい。
深夜は健気で頑張り屋、それが無理なくできているのが良かったです。唯一気になったのは、創馬の家を出る前に養父からもらったノートをゴミ箱に捨てたこと。黒表紙の立派なノートなのだから、ゴミ箱に入っていた他のゴミとあわせてゴミ袋に入れるまでの配慮が欲しかったです。創馬がゴミを漁るのは予想外だったとしても、間違って捨てたのかも、と保管はされる可能性は考えておくべきだったと思いました。
余談ですが、130ページの「二人(養父母)の最期が、最悪な形で終わったことはよかったと思っている」というのは誤りですよね?
健気で頑張り屋の受け、包容力のある年上攻め、がお好きな方にお勧めです。
幼い頃、両親に愛されずに施設に捨てられた乃坂は
引き取ってくれた養父と養母の温かい愛情に感謝する。
養父からもらった十の願いのかなうノートは心の支えになって
私も真似しようかなと思ったほど。(十とは言わないけど)
養父亡き後、養母が倒れ取り乱す場面は創馬でなくても守ってあげたくなる。
養母が亡くなり、創馬と同居しはじめ十個目の願いをかなえ姿を消した乃坂。
そこからラストまでベタな展開。でもそういうものが読みたい私には満足でした。
主人公(乃坂)にとてもハラハラし、何回も本を閉じて、開いて、を繰り返して読みました(笑)
火崎先生の作品は初めて読んだのですが、
とても読みやすく尚且つ感情移入かできるものでした。
主人公の心の内がよく表されており、人間味溢れているなあと思い、
恋をするとたぶん私もこんな風に考えてしまうかもなあとか思いました。
中盤では主人公の引きすぎな性格というか、なんでもネガティブな考えに
いらっとくるところもありましたけどw
それも含めて最後の終わりがとてもいいものとなっていました。
なんといっても創馬さん(攻め)がかっこよすぎました…
俺についてこい!
という性格のまんまというか、もうそりゃ惹かれます。
ただ、もうちょっと前半になにか展開があってもいいかな?
最後は涙流しながら、よかったね…!よかったね!っと心の中で思いながら読んでました。
とてもよい作品でした。
一気に読んで、あれよあれよと、ころっと泣かされてしまった。
ただし、恋愛としての切なさより、主人公・深夜の生い立ちに泣かされる方向で。
虐待されて、捨てられて、生きることに何も望みを持っていなかった深夜が、養護施設から養子に引き取られた家の養父に教えられ、ようやく自分で「願うこと」と、ささやかな安寧を得ます。
しかし、そんなささやかな安寧も、相次いで養父母を亡くすことで・・・
そして、初めて自分自身のためだけに望んだのは、養母を亡くす少し前に知り合った創馬の事なのでした。
お話そのものは、べたなすれ違い物で、深夜もひとつ間違えばうざい乙女となりそうな展開なのですが、そんなことは意識させずに気持ちよく泣けちゃうって所が、私と火崎さんの小説の相性なのでしょうか。
さっくり、気持ちよく、涙腺の掃除ができちゃって良かったです。
火崎先生のお話は初めて読みました。
読みやすい文章で、とてもサクッと読めて、どんどんページが進みました。
主人公、乃坂の視点で物語は語られます。
両親から愛されなかった過去のせいで、我侭になることに怯えている様子を見た養父が与えた、十の願いが叶うというノートを中心にお話は進みます。
乃坂が願いを十に留めておかなければいけないという葛藤がとても
いじらしくて心苦しくなります。
凄いありきたりなお話だとは思うんですが、創馬を想う乃坂の心が純粋すぎて二人がすれ違っていく様子に読んでる側がハラハラします。
創馬がグイグイと行ってくれるタイプの人間で本当に良かった!
想いあってからの二人の行為は凄くドキドキしましたv
読んでいて胸の高鳴りを凄い感じました。
純粋になれた物語でした~ろむこ先生のイラスト目当てで購入したのですが火崎先生の作品もっと読んでみようと思います。
乃坂の孤独感とか養母を亡くした時の気持ちとか少しわかるところあってもう(´;ω;`)ブワッてなった。
ひとりでいたくない
ひとりがこわい
ひとりのほうが気楽とか思うのはまわりと繋がっているからだろうし、家族がいないわけではないからだよね。
彼と同じ状況を想像するとホントにこわい。
乃坂はさらに願いを叶えて幸せになるといい!!
火崎勇さんのこのタイプの話はたいへん大好きです(*´ω`*)
傷だらけの恋情も大好きー(*´Д`)
親に虐待されて、何も望むことをやめてしまった子供時代から、願いが叶う喜びを養父母によって教えられた青年が、愛を求める姿を描いた作品。
あまりにこの主人公・乃坂のトラウマが深すぎて、怖がって前向きになれない姿が見ものかな?
望まない事を覚えてしまった深夜に、望を叶える方法を教えるおじいちゃん(養父)の姿、
おばあちゃん(養母)を失くしてしまう時の深夜の恐怖と悲しみ。
前半の、彼の生い立ちと愛を与えてくれた養父母の深い愛情の話がとても胸に響いて、恋愛そっちのけでちょっと涙が・・・
いや、それじゃあ、BLっていうか恋愛話にならないから!(汗、、)
しかし、その後の恋愛の話はちょっとありきたりというか、想定しうる展開をモロに進んでしまって、実はあまり萌えられなかった。。。
病気で無理の出来ない養母と営む小さなたばこ屋に毎日通うようになってきた創馬に、なんとなく惹かれていくのですが、実は彼は土地開発でこのたばこ屋の土地を買収したいと考えてここに通って来ていたのです。
でも、無理強いをすることはなく、彼に嫌悪感を抱くどころか助けてくれたことから一層好きになってしまう。
しかし、養母が亡くなった時一人になりたくない、もう知ってしまった愛される心地良さを手放したくないと、創馬に店を売る条件を出して彼の側にいることになるのです。
決して、深夜の想いと行動は傲慢でも腹黒でもないものでした。
創馬も、深夜と常連として世話を焼いたりして色々な話を聞いて、彼の事を理解していたとは思うからです。
誰も頼るものがない存在というのは庇護欲をそそられるもので。
創馬は、面倒見のよい情の深い男だったとは思うのです。
彼が深夜を手放したくない、愛していると思う決定打は、きっと深夜が誤解をして抱いてくれと自分の気持ちを押し隠して願った時だったと思います。
それがなければ二人は恋人になることはなかったのですよね。
養父からもらった願いを描き込むノートですが、人は人生で10個の願いが叶うという言葉をうのみにして、10個目の願いをかなえるのを戸惑い逃げる深夜のトラウマ深さに、ちょいこの子は可愛いかも?なんて思ってしまった次第です。
今回はラストに怒涛の謎解きという展開でもなく、ただ温度の低いジワリとした熱は感じました。
主人公の深夜に、彼のトラウマに入り込めればかなり萌えポイントの高いお話だったでしょう。
あまり劇的でなく、それを淡々と綴るのも、また火崎さん特有の筆使いだなと思います。