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王道のお坊っちゃま学園舞台でやたらに権力持ってる生徒会長物です、はい。
この作品ではその王道設定がうまい事生かされてます。
落語大好き下町っ子、俊平[受]はお坊っちゃま学園に入学するんですが落語研究会が無い!
ショックを受けるもめげない俊平は校内で得意の落語を披露し、親友になった三つ子達と共に落研を作ろうとし、生徒達や教師に概ね好意的に受け止められるのですがそこでストップをかけたのが、学園で最も権力を持つ生徒会長の日高[攻]
厳格な彼は落語を「軽薄で好かん」の一言で切り捨ててくれちゃいます。
とりつくしまのない日高に対して苦し紛れに俊平が考えたのが彼を催眠術にかける事。
催眠術の本を読み試しにかけてみたら、何とこれが成功。
しかし何故か日高は俊平を恋人だと思い込んでしまいます。
今までの無口厳格な性格に変わり、熱く甘く俊平への愛を語り、そして屋上でセックスまでしちゃう仲に。
ちょっとおもろいのが名家で厳格に育てられた日高は俺様というより殿様ってところ。
エロ中もちょっと殿様入ってます。
その殿様日高と下町言葉ちゃきちゃきっ子俊平の恋愛模様が、俊平の下町一人称で語られます。
日高が本当に催眠術にかかっているのか(俊平はそう信じてますが)、読み手としてはこれはもしかして日高が策士でかかった振りをしているのかが最後まで分からないってとこも気になる点でした。
下町江戸っ子言葉一人称で書かれる文章は軽快で読みやすく、作中悪人は出ててこないのも何か気分良かったー。
最後には念願の落研誕生となりますがその話は続編の「お殿様のおもちゃ」に続きます。
でもこれ単作で読んでも問題は無し。
エロシーンの配分もちょうど良くていい感じの学園ラブコメディ。