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崎谷はるひ&おおや和美で贈る「ブルーサウンドシリーズ」最新作
setsuna no yoru ni fureru hana
ブルーサウンドシリーズ。
短編集2作を含む8作目です。
作品ごとにカプが変わるので、シリーズ他作品を未読でも問題ないです。
「振り返れば~」の山下の店「アークティックブルー」の
ワケアリバーテンダー江上さんのターンです。
作品全体としては楽しく読めたのですが、
京(受様)が江上に出会ったのが10歳、再会したのが28歳。
‥つまり、出会った年の約2倍の年月が流れている訳なんです。
ちょっと現実的にはねぇな‥と。
実際、10歳でセクシャルな目覚めがあったのかも疑問ですし。
ただ、江上(攻様)が出会ったとき「子供」だった京を
(現在は28歳なのですが)抱くことに、
倫理的な罪悪感を感じることが、
彼の行動のブレーキになっているんだろうな、
というのはわかるような気がしました。
とはいえ、今まで脇キャラで登場していた寡黙な江上さんが、
「素」だとこんななのー?
↑いい意味で
めげずに壁を壊し続けた京に拍手!ですね。
ブルーサウンドシリーズは2冊くらいしか読んだことがありません。
ので、設定やキャラクターも追いきれていないのですが、これ単品で読んでも大丈夫な設定でした。
バーテンダーの江上と小学校教師・京のカップル。
イラストを見て江上がもっと年上かと思ったら実際は10歳差なんですね。学生ならともかく大人としては10歳差ってそこまで珍しくない気がします。
「ずっと探していた」「子供の頃の恩人」がキーワードになっているのでもっと歳の差があったほうが個人的には好みだと思いましたが、ルビー文庫がキャラの年齢を上げられないので仕方ないですね。作者もイメージ的にはもっと歳上にしたかったと書いているので少し勿体無いかも。
押しかけてきてすがり付くタイプの受けキャラを普段あまり好んで読まないので、新鮮に感じました。ストーカーっぽい…実際互いに京をストーカーのようだと言っています。そこまでする京を「気持ち悪い」と突き放しながらこっそり守ってくれる江上がかっこいい。
途中までは2人の過去に何があったか明かされず悶々します。
いざ明かされてみると思ってたよりも重い過去だった…。
江上の過去は意外でしたが、落ち着いた大人のバーテンダーだった江上が過去の口調に戻ったときのギャップが楽しめました。180度と言っていいくらい変わります。受けの前でだけ素に戻るという設定は楽しいですね。
歳の差カップルは大好きですが、攻めが年上だと「立派な大人」タイプな事が多いので、口の悪い歳上というのはこんなに楽しいのかと始めて認識しました。口調が若いと歳上でも一気に子供っぽく感じる…。
ただ、京が歳の割りに子供のように感じる部分が多すぎて、そこまで好感が持てなかったのが残念でした。
『ブルーサウンド』シリーズ8作目(本編6作目)になります。
年の差(年上攻)・再会ものですね。
キャラクターはもともとの好みとはちょっと違うんですが、作品としては結構好きなんです。
なんというか、京(受)があまり見ない新鮮なタイプだと感じました。良くも悪くも。
健気なんだけどストーカーと紙一重の執着で、ある意味スゴイ前向きなキャラクター。しかも自分からどんどん行動する。『受け身』じゃないんです。←私は『病んでる執着』系統はすごく苦手なんですが、これは京が受だったのでほとんど気にならなかった。受に対しては自分でもどうなんだというくらいに許容範囲が広い私。攻ならきっと読めなかったと思います。あとは年の差(年上攻)だったからかな。
私はオヤジ趣味はまったくないんですが、同じ年代でも江上(攻)は『(私の苦手なタイプの)オヤジ』って印象はなかったですね。
寡黙で落ち着いてて、この年齢設定のよさは十分あったけど。
崎谷さんにしては、Hがラストのみでちょっと少なめなのもよかったです。でもまあ、量の少なさを補えるくらい濃いけど・・・
しかし、あとがきで言われてましたがルビー文庫って40代はダメなんですね。←それで江上さんを30代後半にしたそうな。
まあ私はオヤジ趣味はこれっぽっちもないので、個人的には別に構わないんですが、最近は『オヤジ』ってもう(人気)属性のひとつとして定着してるのにね~。 ちょっと意外でした。
ブルーサウンドシリーズ6作目。
このシリーズ私的にあたりはずれがあって~今回は若干はずれ気味でした。
やはり、年の差カップル、それも攻めがう~んと年上だとちょっと苦手かな。
それに年の割にこのふたり若すぎ(笑)
崎谷さんの書く受けは、どっちかというと子どもっぽくなるのですが、28歳、それも教員だからもう少し大人でも良かったんじゃないかな。
お話としては読みやすく一気に行けます。
崎谷さんですからなにがあっても最後は安心です。
シリーズの中で、このカプは好きだな~。
シリーズの各受は、健気だけど卑屈な性格で、
若干じめっているようにも感じてしまうこともあるのですが、
この受は、好感持てます。(執念を感じますが(笑))
そして、そのお相手は、バーテンダーの江上さん!
京は、ずっと探していた江上をバーで発見する。
その日から、江上に会いたいばかりに頻繁に通いつめる。
実は、京は過去に江上に会っており
そこでのお礼をしたいとずっと想っていたのですが、
それとともに、好きという気持ちがわき起こってきます。
京の執念にも似た、恋の気持ちが、
江上さんの心を溶かす様子は、結構ドキドキします。
今回は右目の脇に疵をもつ寡黙なバーテンダーと
昔助けてくれた人を捜し続ける小学校教諭のお話です。
ある事情から攻様を探し続けた受様が
彼と再会して長~い片恋を実らせるまで。
受様は子供の頃、
帰国子女である事を理由に
いじめを受けていました。
その頃
受様の友人は飼い犬だけでしたが
その愛犬の散歩がきっかけで
一つの出会いをします。
公園を黙々と走るプロボクサーの卵。
それが攻様でした。
しかしその後、
受様へのいじめがエスカレートした事に
端を発したある事件でそれぞれが傷を負い、
受様は事件直後の記憶を無くしてしまいます。
しかし、
偶然見たTV番組で攻様のVTRを見た受様は
攻様に関する記憶を取り戻します。
以来ずーと
彼を探し続けた受様は現在28歳。
細身の体つきと天然茶髪のせいか
中性的な顔立ちのせいか
私立小学校教諭という職業柄か
かなり若く見られがちです(苦笑)
長い時間、
探し続けた人の消息を知ったのは
偶然目にしたタウン情報誌からでした。
最近話題のスポットとして紹介された
西麻布でレストランバーで
バーテンダーをしていると知った受様は
件のバーを訪れます。
おぼろげな記憶の彼と変わらない
穏やかな笑みを浮かべた攻様の姿に
目の潤みを止められません。
しかし
あまりお酒に耐性のない受様は
バーを訪れるのも初めてて
注文さえもおぽつきません(笑)
会話もなく飲み方さえ戸惑う受様は
この場に居る事さえ堪らなくなり
カクテルを一気飲みしてしまうのですが、
強烈なアルコール分にぐらりと身体が傾ぎ
グラスとともにスツールから落下してした上、
割れた欠片で怪我までしてしまいます!!
迷惑をかけつつ攻様に手当を受けた受様は
度々店に通う事になりますが、
通えば通う程本来の目的である
自分と攻様との関わりを口にする事が
出来なくなっていきます。
しかし、
昔の教え子の兄に再会した事が
きっかけで攻様に過去を
告白する事になってしまいます。
果たして受様の恋は実るのか?!
本作は
湘南のレストランバー「ブルーサウンド」を
舞台としたブルーサウンドシリーズ最新作で
本編としては6作目のお話になりますが、
前刊『しじまの夜に浮かぶ月』から
舞台が西麻布の新店舗
「アークティックブルー」に移りましたので
西麻布編としては2作目となります。
今回の主役は
既刊『振り返ればかなたの海』にて
脇キャラだったバーテンダーさんです。
基本設定を受けてのキャラリンク作ですが
単巻読み切りなので
ツボなお話から読み始めても大丈夫!!
私もそれでハマった一人ですよ(笑)
こっそりとですが
受様が店に通い出してから
攻様の張り巡らせていた壁が薄くなったと
スタッフに言われる程
受様に傾いていたはずの攻様ですが
受様に過去を告白されて
恋も告白される攻様ですが
どういう訳か全く相手にしてくれません。
それには
受様がまだ思い出せていない
ある事情が関わっているという
さらなる山をもう山越えての
ハッピーエンドでしたので
最後に攻様と受様に落ちるまで
落ちどころが見えずにハラハラでした。
年齢設定が高めな受様なので
かなり強引で押せ押せでも
攻様が「子供」扱いできなかったのが
攻様の敗因ですね(笑)
過去の男は全て攻様の身代わりって
開き直れちゃう受様なので
次作以降の絡みが有れば
より美味しい展開が見られそうな♪
シリーズをます毎に厚くなりますが
まだまだ楽しみなシリーズです。
本シリーズは単巻読み切りなので
既刊未読でも読めますが、
既刊を読んでいるともっと楽しいですよ!!
なので今回は
攻様が影のある男として登場(笑)し
同じ様に押せ押せな受様に捕まった攻様のお話で
既刊『振り返ればかなたの海』をおススメです。
帰国子女の京(けい)は、日本語がおぼつかず内向的で小柄というのもあってクラスで苛めに遭っていた。
遠慮や性格から家族に助けを求めないままの京は、愛犬の散歩で出会う年上の男(江上)と親しくなり、話をする事が精神的な救いになった。
この出会いが京と江上の人生を変える。
ストーリー本文は、京28歳で江上との再会するシーンから始まり、話が進むに従い江上に対する執着の何故が解かれていく。
出会いから18年・・・京の想いを知りつつも拒絶する江上に乞い続ける京。
京の想いは届くのか・・・!?
京の江上への執着18年(記憶操作で中抜け期間はあるものの)の途方も無い長い時間も、10歳で唯一の人に出会うってのも、尋常じゃないです!
スゴイ特別です!
段々と京の思いが沁みていく江上に、はぁ~想いが救われる~と胸を撫で下ろしました。
2人の周りの他キャラも良い味出していてストーリーを盛りたて、ブルーサウンドシリーズは初読ですが、この恋話は単独でも違和感なく一気に読めました。
良い話でした!
「海」縛りタイトルで続いていた、ブルーサウンドシリーズ、西麻布の「アークティックブルー」に舞台を移し、今度は「夜」縛りタイトルでいくそうです。
で、今回のお当番は、過去が謎のちょっと年上のバーテンダー江上と、小学校教師大貫京のお話。
私、この江上に、過去の作品内での記憶が、さっぱり、まったくありません。
一応、お店の中でも過去が謎の人ということなので、お店のメンバーとして存在はしているが、特に印象に残るようなエピソードがシリーズ中前作ではなかったのかしらん?
とりあえず、このシリーズ、舞台は一緒だけれど、メインのカップルは本ごとにそれぞれ独立していて、別の本のカップルの話を全く知らなくても特に問題がないような作りなので、この本の江上を知らなくても問題ありません。
お話は、ざっくり言えば、初恋の男を追いつめる執着愛。
崎谷さんの過去の作品だと、「お子様肉弾編」系の印象が強いですが、この作品の江上と京は、38歳と28歳という、微妙に高めの年齢設定。
これがなかなか効いています。
崎谷作品にしてはエロ少なめですが、多分この二人、この先がどっぷり濃厚なバカップルになる物と思われます(っていうか、その予定みたいです)。