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西方の領主×亡国の王子
故国を蹂躙され自分以外の王族は自害し国民は奴隷として売られ宗主の寵妃として寵愛されることになった亡国の王子清寿は、多くの言語を解し歌や歴史の語り部の部族でした。
亡国の最後の一人としての誇りを持ち
かつて蹂躙した国の宗主から寵愛され、その民が跪くことがかつての故国への賞賛と思い自尊心が慰められていました。
しかし、戦で功績をあげた褒美に後宮の花である清寿を所望した公国の大公であるイアンに下げ渡されることになるのでした。
清寿はイアンが同じ属国を踏みにじり宗主におもねる卑怯者だと嫌悪しながらも共に暮らすうちに憎み切れない気持ちになっていくのがよくわかりました。
無理矢理に抱いた後、それが嫌なら寵妃をやめて仕事をしろという展開がよかったです。
聡明で努力家の清寿が臣下として成り上がっていくみたいな物語も面白いと思いながら読みました。
結局清寿を失った宗主国は属国の謀反により倒れ、先頭に立って戦ったイアンは清寿を手に入れて独立を勝ち取ったのですから清寿は勝利の女神です。
惚れ込んだものを欲し守るための力を手に入れたいという思いがイアンをより強くしたわけです。