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恋に堕ちるのは一瞬。
丸ごと1冊表題作です。滝の目線で進んでいきます。
滝(受け)は大学の入学初日、益岡(攻め)に一目惚れ。滝は、建物の影で益岡と友人・山崎の話をこっそり聞くことが楽しみで、そのときに聞いた益岡の就職先を受け、滝・益岡・山崎の三人は同じ会社に就職することになります。更に、滝と益岡は同じ部署に配属されてしまい、組んで一緒に仕事をする羽目になります。益岡に話しかけられても、滝は自分の気持ちがバレてしまうのが嫌で、つい憎まれ口を叩いてしまいます。ある夜、出張先のホテルで「嫌い」と告げると、益岡は豹変して…。
題名の「裏切る」とはこういう意味か…と読み終えて苦笑しました。
滝の心うらはらぶりがツンデレの範疇を超えている気がします。益岡的には終盤まで「デレ」ないですし。いくら自分の気持ちを偽るためとはいえ、ハリネズミみたいな対応ですと、普通は好感を持ち続けるのは難しいものなので、もうちょっと可愛げのある部分もあれば良いのにと思いました。口は悪いけれど、不在の席に何か置いておくなどのちょっとした好意を示していたのを気づかれていたとか。また、一念発起して益岡に素直になろうとしたけど、傍にいる山崎にバレないように結局いつもの口調になってしまったとかの場面もあれば面白かったと思います。
両思いになってから益岡が好きになったときを話してくれましたが、読み返してもそれらしい描写がなかったので、どうにも彼の気持ちはつかみきれず不満でした。滝は気がつかなくても、読者には分かるようなものがほしかったです。ホテルでの行為が嫌がらせじゃないというのは読み取れたのですけれど。滝の好き好きの気持ちや過程は十分なものでしたが、益岡の方はいまいちでした。
好きなのについ冷たくしてしまうツンツン受け、モテるのに女には興味なく受けには特別優しい攻め、仕事リーマンものがお好きな方にはお勧めです。
片想いをこじらせてすっかり天の邪鬼になってしまったけど、それってホントの気持ちがばれたら超かわいいだけのツンデレじゃね?っていうお話。
大学に入って間もない頃、最初のクラス分けで出会った益岡にときめきを感じた滝。
しかし、男同士と言うこともあって、それが一目惚れとは分からず、と言うか、認められず、でも、益岡の事が気になって、、
そんなある日、滝のサークルの部室の外を偶然、益岡が休憩所にするようになって、滝は、益岡と友人との会話を盗み聞くようになります。
それが、益岡が外で会話していた友人の山崎にばれたところから、滝の迷走が始まります。
こんなコト言いたい訳じゃないのに、
どうして、思っていることの反対の、かわいくない言葉ばっかりスルスルと出てきちゃうんだ、この唇から!
素直になれない唇が、最後と思い定めて落とそうをしたキスの行方は?
意地っ張りの天の邪鬼で恋愛に対しては思い切り後ろ向きな滝。
この滝が、どのくらいかわいく思えるかが、評価の分かれ目かな。
今回は社内でも結婚したい男No1の二年目社員と
大学から攻様を追いかけ続ける同期のお話です。
受様が大学で出会って以来
思い続けた攻様との恋を実らせるまで。
受様にはずっと片思いしている相手がいます。
その相手とは同じ大学をでて
今では同じ会社でデスクを並べている
攻様その人になります♪
受様が攻様を知ったのは大学入学直後、
大教室からの異動で躓いた受様を
攻様が蹴りつけてしまった事がきっかけです。
攻様は男の受様から見ても
ドキッとしてしまう程のイケメンな上、
受様を心配する様子に性格の良さがでる
カッコイイ男だったのです。
これで自分が女だったら一目惚れだと思うほどの
トキメキを覚える受様ですが
ただ遠くから眺めることしかできません。
そのままなら彼に対する気持ちは
アイドルに対する反応と思えたかもなのですが、
幸か不幸か
受様が友人に誘われて入ったサークルの部室裏が
度々攻様の息抜き場所になった為
気の置けない友人と一時を過ごす攻様の様子を
垣間見る機会を得てしまうのです♪
その上、
攻様といつも一緒に来る友人に
攻様のファン認定されたり
その友人繋がりで
攻様との同宿を体験した受様は
終には攻様への気持ちが恋だと自覚します。
四年の就活時期、
偶然攻様が受ける会社を知った受様は
その飲料メーカーの入社試験に
今後の全てを賭ける決意をします。
結果、
受様は件の会社に入社を果たし
今度こそはゆっくりと
攻様と親しくなろうとするのですが
受様の計画は入社早々頓挫してしまいます。
なんと攻様と同じ部署に配属されて
机まで隣りどおしにされていたのです♪
普通ならこの配属は
好都合なはずなのですが…
パニクッた受様は
つい攻様に同じ部署の同期はライバルだ!!と
親しくなる気はない宣言をしてしまいます。
なんて見事な天邪鬼ぶり(笑)
最大のチャンスを自ら逃した受様は
一年が過ぎても攻様に対してつい無視したり、
ついつい反抗したりしてしまいました。
そんなある日、
受様は行き詰っていた新製品のドリンク企画を
攻様と一緒に任される事になります。
攻様に近付きたい気持ちが強くても
自分の気持ちを知られて引かれたらと思うと
適度な距離を保たない訳にはいかない受様。
こんな状態で新企画はまとまるのか?
そして肝心の受様の恋の行方は?!
攻様が好き過ぎるあまりに
言動が一々気持ちを裏切ってしまう受様が
長年の片思いを成就させるまでのお話になります♪
攻様が感覚重視で突き進む俺様系で
興味の無い事は完全スルーな人じゃなかったら
受様の言動をポジティプには
受け止められなかったような…
結局は天邪鬼な受様を
受け止められる攻様の好みも
痘痕も笑窪的なって感じもしましたが、
受様が攻様を好きなあまりに繰り返してしまう
気持ちと行動の裏腹さのギャップが
とっても楽しい一作でした。
某通販書店で購入すると番外編小冊子付。
本編終了直後、
二人の初デートを描いた番外編になります。
まとまっても受様の天邪鬼ぶりは健在です♪
今回は本作同様、
攻様が好きなのに素直になれない受様で
清白ミユキさんの『素直でいられる恋の確率 』を
お薦めしますね。
初めて会って一目惚れして、それから交わることなくずっと片想いで見続けてきて、本当の気持ちが言えずに最後まで素直になれない憐れな主人公。
そんな天の邪鬼の主人公の心と態度の描写が見事な一冊でした。
物語は一貫して主人公・滝目線で綴られます。
彼の益岡に初めて会って見惚れて、それからずっと追い続け、就職先まで同じにしというある種のストーカーに近い執念の片想いが淡々と、切々と訴えかけてきます。
本当は、自分なりのシナリオで益岡と近づこうとしたのに同じ部署になってしまったが為にライバルの振りをして、彼に冷たく当たらなくてはならない天の邪鬼部分に彼がそのたびに苦しんでいる姿も、痛いほどよくわかります。
だからこそ、最後彼の気持ちが報われた時は、素直によかったねーと思い、スーパー天の邪鬼ツンデレが面白く読めたのですが・・・
滝目線なんで、益岡の気持ちの動き部分が薄くて、ラストの告白があるまで、どうして滝を好きと思えたのかその部分が推察でしかなく、もう少し彼の表情を解りやすくしてくれたらよかったのにな~とも思ったのです。
でないと、ラスト展開が唐突に思えて、滝のいいところは見えてはいるのですが、それが体の関係になってもよいくらいの益岡の「好き」という感情に繋がるには弱かった気がするのですよ。
怒りはわかる、それに乗じて犯ってしまうのもわからなくもないですが、そこの表現に犯したいと思うほどに滝が色っぽいようには見えなかったし、、、
そう!色気が足りない!!
欲情を覚えるほどの何かが欲しかったのですよ!
その点がちょっと不足かな~とは思った部分ですが、でも、話として仕事をする男同志の関係とか、滝の気持ちの表現とか、それはとてもよかったので、赦しちゃおうかな?
という評価であります。