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作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
「空色~」から遡ること、3代前?でいいのかな
清泉生徒会執行部シリーズ第3弾の会長と副会長は、真面目な堅物、眼鏡の弾正君と、歩くフェロモン堂本。
このお話、BL的にザックリまとめると
ツンデレ弾正君が、堂本を、うっかり大きなワンコのように思って絆されちゃうが、実は…
って感じかな。
弾正君は実に公平ないい子で、その上真面目で性知識もあまりないから、堂本が自分に対して恋愛感情を持っていることを知っても、公平に平静に付き合っている。
堂本の方も、元々ゲイの自覚があって、弾正に対する気持ちは恋愛感情だけれど、何も無理強いすることもなく、ゆっくり、じっくり機が熟するのを待っている。
そんな二人は、周りから見れば、弾正が堂本を好きになっているのも、堂本が野生の猫科の動物のように舌なめずりしているのも、バレバレ。
そして、二人は結ばれて、めでたしめでたし。
このシリーズは、「空色~」もそうだったけど、とりあえずBLであることより前に、学園生活そのものが読んでいて楽しい。
先輩執行部との確執、季節毎のいろいろな行事、そして前作へと繋がる、次代の執行部メンバーの登場。
2段組の結構な分量の本なのに、おもしろくってぐいぐい読んでしまう。
こんなにおもしろければ、もう、それで十分って気もするけど、そこはそれ、BLのノベルスだし、作者さん的にも、BLのノベルスとして、やっぱり、このエロの薄さはいかがな物か、と思われたらしく、最後に峰&衛守のラブい短編がオマケについてます。
ごく短いお話なのですが、これがいきなり涙腺に来てビックリ。
このシリーズ、それぞれカバーが秀逸なのですが、3作並べるとそれぞれのカップルの距離感がうまく表現されていると思いました。
「空色スピカ」「流星シロップ」に続く、私立英明大学付属清泉学院シリーズ?3作目。
伝説の弾正忍・生徒会長と堂本櫂・副会長。
何故、伝説なのかといいますと・・・
「空色スピカ」のふたりにとっては、交わらない学年。
楠ノ瀬くん・中等部1年-弾正、堂本・高等部1年の関係。
高科くんは、高等部から入学した外部生なので弾正・堂本とは会ったことがありません。
「流星シロップ」のふたりにとっては、中等部でも高等部でも1年生の時の3年生。
面識はあるけれど・・・1年生からみた3年生って、とても大人に見える。
下級生たちにとっては、噂先行(笑)雲の上の存在のような先輩、弾正・堂本。
はたして、そんな彼らの生徒会活動とは、いったいどういうものだったのでしょうか?
BLだけど生徒会活動に注目してしまう私立英明大学付属清泉学院シリーズ(大笑)
特にこの3作目は、一度、横道に逸れた清泉学院の生徒会活動を再び軌道に乗せた彼らの奮闘ぶりを応援したくなるそんな1冊に仕上がっています
さて本編ですが、例によって現生徒会長から次期生徒会長への「指名」から物語は始まります。始まるんですが・・・。
通称「織田軍団」←演劇部だそうです。
軍団を率いる清泉のトップスター、会長・織田雅也。副会長は久賀静香(男子です。演劇では女性の役を得意といているそうです)。
そして、その、取り巻き連中多数・・・この方達がどうも普通じゃない
他者を寄せ付けない圧倒的なオーラを放ち、他者もこの方達には近づきたくない・・・ということで、この織田くんの代の生徒会は、独裁というか、自分たちさえよければ他はどうでもいい。
生徒会を私物化していたようなのです。
読み終えた今思うと、これって「清泉の黒歴史?」
他の生徒、学院のその後のことなど何も考えていないような織田くんも一応、後任を選ぶ仕事はしたようです。
織田くんが後任に指名したのは「堂本櫂」何故か「フェロモン番長」と呼ばれるほど無駄に牡っぽいフェロモンを垂れ流している長身で容姿にも恵まれている、清泉学院には珍しいタイプの生徒です。
そして、その堂本くんが副会長を引き受ける代わりに会長に指名したのが「弾正忍」です。
弾正くんにとっては、青天の霹靂というか降って沸いた災難
そして、弾正くんにとって災難はそれだけではありませんでした。
堂本くん、ゲイだったのですね~弾正くんに惚れていました。
「尻に一目惚れ(ちょっと違うんですが・・・)」と面と向かって告白されてしまうわけです。
姉ふたり、妹ひとり、に挟まれた弾正くんは、若干女子嫌い。
硬派で賢いという感じですが、意外と世間知らずの天然キャラ?
何事にもまじめで一所懸命、でも、なんだかんだと堂本くんにつけいる隙を与えすぎです(笑)
小椋さんの挿絵が可愛いのと、堂本くんが弾正くんを落とすために可愛い「わんこ」のふりをしていたせいか、かわいさんが一所懸命文章で堂本→肉食系・牡っぽい・野性的を全面に打ち出していましたが、それが若干伝わりづらかったのが残念。
ふたりの関係は、ちゃ~んとお初まで書かれていますが、私、これは、なくても良かったな~と思いました。
(BLだからなくちゃダメなのかな?)
あと、他の2作に比べて入浴シーンが少ないような気がしました。せっかくの温泉なのに・・・(笑)
そして、中学生の楠ノ瀬くん、峰くん、衛守くんもちょこっと出演。可愛かったのね。あの子たち
私的には、ふたりのラブラブより、行事のたびに一所懸命な彼らがとても良かった。
自分は、次とのつなぎだと言いながらまじめに頑張る弾正くん、それを支える堂本くん、生徒会役員が良かったです。
弾正くんからつながる、柏木→峰→楠ノ瀬の流れをもたらしたのは、やはり「伝説の弾正」だったのだな~と思いました
本編「星屑シトロン」の他に・・・
「雨降りヒアデス」 堂本視点。
「純情バニラ」 楠ノ瀬・高科・峰・衛守
さて、このシリーズ、先の2作は、1年ごとにさかのぼってきましたが、ここで1年飛ばしました。
間に入っている、爆裂ターボ男、柏木・葵。あのふたりは、どんなだったのかな~?
でも、次は、堂本櫂のお兄さんの話になるようです。
堂本湊。
湊も清泉の生徒でした(さすがに中高一貫教育の学院なので兄弟多いですね。書きませんでしたが須賀崎兄(星屑シトロン)弟(流星シロップ)はふたりとも生徒会の役員で活躍していました)。
湊は、櫂よりもいい男だそうです。
気になりますが・・・湊の話は、学院の外の話になるみたいですね。
シリーズの続きが楽しみです。
空色スピカシリーズの三作目。
今までで一番古いといいますか、前作の衛守×峰の二学年上のお話。
だんだん上がって行っていますね。
柏木の学年は飛ばされてしまうのでしょうか、王道な感じなのに…
会長に指名される受けの弾正は姉二人、妹一人に囲まれて育ったせいか、ゲイではないけれど女子にまったく夢を抱いていません。
受け視点で書かれている時の心の声は、かなり口が悪いです。
良くも悪くも、ザ・男!って感じですね。
副会長の方が攻めの堂本。
学内で広く知られたフェロモン大王で、自覚のあるゲイ(兄もゲイ、ご両親卒倒?)
でも特定の仲間はいなかったり意外に目立たない、大人しい大型犬タイプです。
今回も先代の会長に指名されるという流れなのですが、その生徒会執行部のメインメンバーは演劇部に在籍する『織田軍団』と呼ばれる面々。
もちろん織田が会長です。
名前を聞いてわかるように変人集団で、一般ピーポー達は関わりになりたくないんですね。
なのに会長に指名された弾正はまさに寝耳に水。
理由を尋ねると、弾正が会長ならばやると堂本が言ったとかで…
シリーズ通して、行事ごとに女子を集めたいのは変わらないので、フェロモン大王が生徒会に入らないのは言語道断。
けっきょく弾正は引き受けざる得なくなるのですが、クラスでも寮でも一緒になったことのない堂本がなぜ自分を指名?となりますよね。
堂本は、まあ、以前から弾正が気になっていて、執行部に入れば一緒にいられるのではないかと頭の悪いわんこのような発想で口にしたらしい。
堂本わんこ表現は、かなり弾正の思考にも登場します。
今期の生徒会は弾正の性格上(女子に尻尾を振りたくない)、かなり硬派。
なのでイベントの表現も抑えめで、女子相手の行事シーンよりも学内の方が多く地味な作品だという印象が強いです。
弾正もけっきょくほだされという感じでくっついてしまうので、消化不良かなあ。
わたしの中では、なんだか攻め同士って感じが拭えませんでした。
このシリーズは受け攻めともにガタイがそれなりに良いというのが共通点ですが、中でも今回は性格含め、弾正は攻めでも大丈夫!って雰囲気で。
リバっぽいのは苦手なので、ちょっとそこが残念で三作の中では一番再読率が低いです。
でも、次作が待ち遠しい…いつ出るのかなあ。
お気に入りは主要カップルではなく、執行部メンバーの千葉と須賀崎(弟の方は前作等に出演)。
千葉のような体は小さいけど、清々しいほどに自分の欲望に忠実なタイプの脇キャラ大好き。
なぜかこのタイプは主役じゃないのね…男にケツはわたさねぇぜ!って感じだからでしょうか?
このシリーズの学園モノだけは大好きだー!と叫びたいほどに、今回もよかった!!!
同じ学園が舞台なのに、一つとして同じタイプがいなくて、同じタイプのカプがなくて、そして代々の会長・副会長になる所以に、違う理由とタイプがあって、どれ一つとってもどれも魅力的なのがいいデス♪
今回もキュンはあるのですが、それは見事に物語の中に自然に溶け込んでジワジワっと染みてくる、まるで題名の「シトロン」のようにシュワシュワとくる感覚が爽やかで、甘酸っぱさをあたえてくれました。
今回は峰と守衛の二個前の会長・弾正と副会長の堂本。
弾正は決して女子に騒がれるようなイケメン(上の下くらいと言われている)ではないが、堂本がフェロモン撒き散らし型のイケメン。
堂本が、弾正が会長になるならという条件を出したために会長職を引き受けざるを得なくなる弾正。
いくら堂本の頼みでも、親しくもなく話もしたことのない奴から会長にと乞われていぶかしむと、「尻に惚れた」という堂本!?
現在の会長・副会長が生徒会を自分たちの私物化していることで改革を望む仲間達の熱い要望に載せられて、まっすぐで真面目な弾正は会長を受けることになる。
弾正はかしましくうるさい姉3人に囲まれて育ったため、いくらか女嫌いの気がある。
一方、堂本は最初から弾正が好きとその性癖を大々的にしないまでも、その気持ちは漏れており、生徒会仲間の千葉を味方につけている。
この二人が行事を通して、少しずつ近づいていくのが何とも自然で、特に大きな事件がないのにぐいぐいと惹きこまれていくのです。
弾正いわく、頭の悪いワンコのようという堂本。
彼は本当に犬のように、尻尾を振り弾正の傍らに寄り添う。
特に何をするわけでもないけれど、真面目で融通の利かない弾正をそっと後ろから声なき声援を送って支えているような存在で、癒し系なのかな?とも思う。
そして、堂本も弾正を中等部のころから見ていて、やっと側にいられるようになったのに、あせらずじっくりと、ただ側にいることが嬉しいというようにがっつかないのがいい。
堂本は生徒会を見ておらず、弾正だけを見て、彼の為に動いている、弾正が一番という部分が特に文章にしなくても伝わってくる。
一方、弾正は堂本の気持ちを最初から聞かされて知っているのだが、最初は少し臆する部分があるのだが、根が真面目でぶっきらぼうで意外に気遣いと言う部分には欠ける人なのかな(?)だから平気で堂本と接することができるのが、逆に堂本をより知り、相棒として、そして寄りそう相手として自然にその懐にとりこまれていく姿がいいのですね。
キスをしたあたりから、遠ざけるでもなく、自然にゲイについて調べ始めるという、真面目に向き合う姿が色気はないけど、すごく爽やかなんですよね。
仲間の千葉が、堂本は実は犬みたいだけど実は肉食系と言っているのは正しかった。
弾正の前ではあくまでもワンコを装っているけれど、本当は心の底には黒いモノもあるかもしれない、けれど全くそれを見せないでいて、、
そんな本質を見抜いている千葉がいればこそのこの二人だな~とも思いました。
何気に過去の楠ノ瀬や峰や白石や、色んなメンツが顔を出し、オールスターな感じで楽しめるし、
何と言っても「堂本兄弟」!!
次はこの堂本のお兄ちゃん編らしいが、、、この兄があったから弟・堂本があるという、堂本兄の話が今から楽しみでなりません!!
本編がさわやかでちょっとエロが薄かった分、やはりこのシリーズのエロ担当(?)守衛×峰が『純情バニラ』でwwww
おいしいったら、ありゃしない!!
話の流れというか、テンポがすごく世界観とマッチしてて、自分も物語と同様巡る季節を体感したような感覚になるんですよね。すごーく時間がゆったり流れてる感じ。高原にたつ自然が豊かな夏でも涼しい風の吹く場所が舞台だから日常を描いているのに日常を忘れるっていうか。
レビューは書いてないですが、前2作は勿論読んでいるのですが、私はこの学校が好きなんです。ここの生徒たちとか職員とかも含め総じて大好きなんです。
話がそれますがここの学校の食堂、すきだなぁ。あんずジャム入りのヨーグルトが美味しいとか、食堂のおばちゃんが生徒によってある程度配膳を考慮してくれるとか、朝行くと麦茶があるとか細かいとこまで設定されてるし、食堂ってどの作品でもすごく重要なシーンだったり、重要っていうか毎日毎日行くところだから2人の関係が変化するごとに食堂での会話や距離感が少しずつ変わるってきてるのが微笑ましく見れるところなのでという理由でかな。
しかし意外にもお風呂のシーンはあんまりなかったな今回。
生徒会活動についても、このシリーズは本気で生徒会の活動を描いていて、現実にありえないんだけどとても自然。近隣の女子高となんとか交流を図ろうと奮闘したり、学内イベントに本気で取り組んだり、後輩のために生徒会を改変しようとしたり、先輩をしたう後輩、時には対抗意識向けたりして雪合戦と雪だるまの挑戦状を送っちゃうあたりめちゃくちゃ可愛げがあると思わないですか。
そんな中、一方的にさりげなくアプローチをする堂本に、弾正が自然に心を許し、信頼し、好意を抱くようになる流れはとても自然で、ハラハラしない代わりにとても安定感があって精神安定剤のようでした。
あとは、ところどころ前作前々作の2組が登場するのですが、クリスマスイベントであんなことが行われていたなんて・・・!!ものすごく美味しいシーンをありがとうございました。楠ノ瀬マジ天使。
そして、前の2作品の番外編として少しお話が書かれていたのもファンにはとてもありがたかったです!
更に、ファンには大変嬉しいあとがきで次回作についても書いているので、読み終えてもウキウキな気分でいられました^^
シリーズももう三作目ですね。
あとがきを読むと、まだまだ続くようです。嬉しい。
さらに、ミドリさんと同じく柏木と葵が楽しみで、それを読むまでは死んでも死にきれない!と思ってるむつこです。
ただ、今作は前二作と比べると、若干面白さレベルがダウンしてしまってるかなァと思いました。
登場したのは前二作でも伝説扱いされてた生徒会長様だし、攻めがフェロモン系のヘタレワンコと聞いて期待してたんですが、肩透かし感がなきにしもあらず。
これぞ!といった事件やエピソードが少なすぎる気がしました。
彼らの前生徒会長がかなりイヤなやつなので、その攻防戦を中心に描いてくれたら良かったのになぁと。
あとヘタレワンコ攻めも、キャラが定まってない感じ。ワンコさが足りないし、ヘタレさも足りないし、フェロモンも足りないし…。攻めの見た目や雰囲気についてはしつこく形容されてはいるんですが、そういうことは「文章による説明」ではなく「それを示すエピソード」で伝えて欲しかったなと思いました。
面白かったのは面白かったんですが、期待しすぎたかなー、と。
あるいは、ずっと攻め視点で読んだほうが面白かったかも。「警戒されないようにヘタレを装ってた」みたいな説明もあったし、このあたりの微妙な心理的葛藤は、攻めの視点で読みたかったです。
んー、惜しいなァ。
つまらないならもっと読みたいとか思わないし。つまらないんじゃなくて、食い足りないんだよね。
ただ、登場する脇役たちにかなりウキウキさせられました。
前二作を読んでる人のみが楽しめる部分ですね。
噂のなかで語られる、あるいはチョイ役で出てくる、空色スピカ&流星シロップの登場人物たち。
みんなみんな愛しくてタマランです。
次作も楽しみです。
シリーズ3冊目は、フェロモン垂れ流し男(副会長)と硬派な優等生(生徒会長)。
時系列は、今回も遡って、前作の2世代前となります。
1年上の柏木×葵も魅力的なのに、逆にあまり魅力を感じなかった名前だけはちょろと出てきていた硬派な弾正か~とちょっと手に取るのをためらいましたが、これまで面白かったこのシリーズですから読まずにはいられませんでした。
次期生徒役員の白羽の矢が立ったのは、フェロモン番長と言われている堂本。
けれど、彼の出した引き受ける条件が会長には弾正を。
しかい当の弾正は噂程度しか知らない堂本になぜ名指しされるか身に覚えがない。
本人に確認すると「尻に惚れた」という。
何の冗談かからかいかと相手にもしなかったが、現生徒会長からのプレッシャーが厳しく近隣女子高から女子を集めてお近づきになることに躍起になっている生徒たちの熱意に絆され引き受けることに。
しかしこの弾正、口うるさく乱暴な扱いしかされない姉や妹のせいで女性には興味がなく、もし大和撫子のような女の子が居たらぜひお付き合いをしたいと夢を語るばかり。
そして堂本はといえば、数年前にゲイを自覚しその頃憧れの目で見ていた弾正への想いこそが恋だと知ってから密かに見つめ続けていたのですが、この機会に乗じてお近づきになりあわよくばお付き合い出来たら…と思っての指名だったわけです。
演劇と自己愛しかない現会長のイジワルとの戦いが第1部、そして引き継ぎ後の生徒会活動が第2部といったところ。
前半の、次期生徒会レジスタンス活動が面白くて応援したくなりました。
今回も、片思いのゲイとその気のない硬派な二人がどうやったら向き合えるのか、そこに行きつくまで長かったです。もうないのかと思うくらい残りページが少なくなったところで漸くです。
ひと気のない部屋でイベントの準備に疲れて居眠りして寝起きを襲われました。
襲われたのは弾正の方なんですけど、どっちでもOKな感じなので最後にフェロモン番長実は受けでしたというオチかとも思っていました。
なんだかんだで助けられたりしてそばにいるうちに絆されてしまった弾正、「もう好きにしろ」と躰を投げ出すあたり結構男前でした。
その時のイラストがいいです。
弾正は上も下もはだけて堂本が下に手を入れているの図。
キャラには萌えが足りなかったのですが、このイラストには萌えました。
本編より幾つか若い前作カップルらの姿が垣間見れたのはウキウキしました。
美形の峰と天使の楠ノ瀬、その頃からやっぱり天然で偉そうな衛守でした。
意外なことに3冊通して生徒会活動萌でした。
LOVEがメインじゃなくなってるみたいな展開なのにとても面白かったと言えるのが不思議です。
さすがは かわい有美子さん そして 小椋ムクさん なのでしょうか。
巻末の短編
「雨降りヒアデス」 は堂本視点で、ゲイを自覚した夏の日のこと。
実はお兄ちゃんもゲイだったらしい、でもきっと苦しんでいたんじゃないかなと想いをはせる弟の心情。
このお兄ちゃんの清泉学院時代とその後のお話が次回シリーズ4作目になるらしいのですが、4年近くたってまだ書かれていませんね。
いつか出たら読みたいです。
あ、そしたらまた時間遡るんですかね。
今更ですが、私としては時系列的に読みたい派。このシリーズは3,2,1と読んだ方がよかったような気がします。
再読時はそうしてみようと思います。
「純情バニラ」は、峰が生徒会長で楠ノ瀬達が見習いとして生徒会室に出入りしていたころのこと。
新聞部からの峰へのインタビューを頼まれた楠ノ瀬に素直にいろいろしゃべった後で衛守がメモを回収する話。
峰もうっかりさんだなーそれとも色ボケか?と思ったら確信的に語っていたらしい。
「誰かに言いたかったんだ。衛守が僕の物だって」ですって~かわいい。恋する乙女ですね。
「星屑シトロン」、4月発売が決まった当初から楽しみにしていましたが延期に延期を重ね…
ついに発売になりましたね!!
そしてムクさんのイラストが公開された時からずーーーっと気になっていたことが。
この二人、どっちが攻でどっちが受?
煽り文句も素敵。二人のルックスも超素敵。
しかしそんな二人のイメージは、実際読んでみるとかなり違っていました(笑)
華やかでフェロモン垂れ流し、と以前から言われていた堂本。
一体どんな男なんだろう…とドキドキしていたんですが、なんとヘタレワンコwww
今まで登場した峰も色っぽくて美形でしたが、峰とはまた違った魅力が堂本にはあります。
峰が中性的で王子様系だとすると、堂本は男の色気がハンパない。
本文でもたびたび揶揄されていますが、肉食動物のようなオスの香りがします。
しかし、大好きな弾正に対しては尻尾を振りまくる大型ワンコ。
どっちが本物の堂本か…というと、それは両方なんでしょうね。
本当に弾正のことが大好きで、彼にはワンコのように尽くすけど、
その裏ではやっぱり弾正をどうにかしたくて、彼の隙につけ込むような一面もある。
そういう部分も含めて、堂本の魅力なんだと思います。
一方の弾正も、ただお堅いだけの眼鏡かと思っていたら(笑)、全然イメージ違いました。
口が悪いし負けず嫌いだし、本当にその辺にいそうな高校生男子ですw
ただ本当に正義感も責任感も強い、生徒会長にふさわしい人物だと思います。
そういう弾正のまっすぐなところに、堂本も惹かれたわけですね。
今回のお話は、それほど燃え上がるようなロマンチックな展開ではなかったです。
大型ワンコの堂本に、弾正がほだされていくお話。
堂本が「フェロモン番長」と呼ばれるだけあって、どんだけエロエロなんだろうと思っていましたが、
案外二人揃って純情でしたね。
ある意味今までで一番ピュアなお話だったかもです。
ただその分今までの作品に対してはパンチがなかったでしょうか。
破綻した生徒会を立て直すために頑張る生徒会長・弾正と、それを支える堂本の、ゆっくり進むラブストーリー。
もうちょっと長く読みたかったし、もうちょっとエピソードがほしかったな。
それでも、弾正が始めは苦手だった堂本の、優しさにどんどん惹かれていく様子は見ていてドキドキキュンキュンしっぱなしでした。
ただ…。
私はこの二人で丸々一冊読みたかったです。
もちろん峰と衛守も、楠ノ瀬と高科も、柏木と葵も大好きなんだけど、
それでもこの「星屑シトロン」は弾正と堂本で丸々一冊読みたかった…。
本編にちょこちょこ出てくる分には凄くうれしいしニヤリとしちゃうんですが
番外編はちょっと…。
結局最後の峰と衛守のラブラブエッチに持って行かれちゃった気がします。
なんせ、今回のお色気担当は番外編の峰と衛守という…(苦笑)
いやこっちもかなりオイシクいただきましたけどね。
それは別の形でもよかったかな…とも思いました。
次回は堂本兄のお話ということで!!
…私の楽しみにしている柏木と葵編はいつでしょうか?
というかこの二人はカップルじゃなかったりして……。
いやいや、そんなハズは……(ブツブツ…
堂本兄も、この堂本と同じく、いやそれ以上にフェロモン番長らしいので、どんなキャラなのか楽しみです。
私としては、堂本兄は魔性の女王様受であってほしい!!
攻めはヘタレワンコ…となると今回のカプと若干被ってしまいそうな気もしますので、どうぞかわい先生、そこのところなんとか上手くよろしくお願いします(笑)
そしてこの堂本と弾正のほうは同人誌でなんとかしていただけませんかねぇ…?!
もうちょっとこの二人でお話読みたいなー。物足りないです、ちょっと。
清泉学院生徒会シリーズ(?)3弾目です。
今回の生徒会長は女嫌いの弾正くんなのですが、副会長の堂本くんが“フェロモン番長”と異名をとるくらいのイケメンなので、せっかくの眼鏡君なのにいまひとつパッとしない・・・
もともと、弾正のことが好きな堂本くんが生徒会に入る条件として、白羽の矢が立っちゃっただけなのだから、それも仕方が無いところです。
ところが彼は、責任感が強く、やることはきちんとやるので、大変好感が持てる、まさに生徒会長向きの御仁でありました。
なので、このお話は生徒会が少しずつ機能していく過程と、二人が少しずつ近づいて(弾正がほだされて?)いく過程が描かれています。
すごくキュンってするわけでもないし、ハラハラするわけでもないけれど、彼らといっしょに日々の生活を送っているような臨場感がありました。
小椋ムクさんのイラストは大好きなのですが、正直申し上げて今回の堂本くんはいまひとつフェロモン不足・・・
文中にこれだけ男っぽいとか色っぽいとか書かれている分、期待が大きすぎましたかねぇ?
ムクさんのイメージだとこうなんでしょうか?
もうちょっとワイルドな感じなのがよかったなぁ・・・
で、性格は外見と正反対っていうのがいいと思うんですが・・・
これまでのシリーズの中で、一番「学園生活!」って感じだったかな?
これといった事件もなく、普通の生活の中で、どうでも良いことを言い合ったり、つまんないことに関心を持ったり……、そんな当たり前の生活をじーっと覗いていたって気がします。
これ、漫画で読んだほうが断然面白かったかも!と思います。
わりとストーリーには関係ない無駄な会話が多くて、それが「日常」って空気を作っているのは確かなんですが、小説で読むには若干わずらわしかったり;
漫画で、時には手書きの台詞で表現されるくらいのさりげなさの方が、より「日常」を感じられて良かったって気がします。
それから、私が「漫画が良かった」と思う最大の理由が!攻め!
めっちゃ男前でフェロモン番長で、でも喋ってみたら頭の悪い犬って設定、大好物!大好物なんです!二度でも三度でも言うほど、
大・好・物・な・ん・で・す!!!
これって、ギャップに萌える最高の設定だと思うんですが、小説ではまったくギャップを感じなかった><
フェロモンって小説で表現するの難しいんですかね。
確かに地の文でも台詞でも「フェロモンが」「フェロモンで」「フェロモンに」と、しつこすぎてどうかと思うほど連呼しているんですが、残念ながら喋るとアレなので、本文から感じる攻めの印象にフェロモンはまったくなく、ただのへタレワンコでした。
む~。難しいなぁ。
「フェロモンにやられてクラクラする」と書かれても、何せその時の攻めの台詞は駄犬なので、そのあたりが伝わってこないと言うか……。
これが「仏頂面なんだけど人情派」とか「素っ気無いんだけど優しい」とかいう、「態度と性格のギャップ」だったら、小説でも伝わってくると思うんですが、「見た目と中身のギャップ」って文章で表現するの難しいのかもしれないですね。
なので、これが漫画だったらどれだけ美味しく頂けただろう……と、ちょっと残念にには思いました。
ただ!
ギャップには萌えませんでしたが、それがなくても充分なほど駄犬ぶりに萌えました!!!
なっ、なんだこの可愛い生き物は…。
頭の悪い犬って、こんな的確な表現があろうかっ!
どなたかがおっしゃってましたが、私もこのCPをもうちょっと見たかったです。
なんでこんな中途半端なところで終わっちゃったのか、とっても不思議。
目前に控えているイベントの準備途中とか半端すぎませんか?
代を引き継ぐまでとか、文化祭とか、卒業とか、節目までやらないんだったら、クリスマスとか雪合戦で終わってよかったと思うな。
「ラブが足りん」とは違った意味での不完全燃焼がちょこっと残った気がします。
作者さん的には、峰がイチオシキャラなのかなぁ…?
私は断然こっちのCPのほうが好きなんだけど。