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衝撃の官僚ハードロマンス!
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
読み終わって、痛いよ、痛すぎるよ、コレ!!
まだ愛とか恋とかそんなところまで行ってません、っていうか行くのか?
90年代の大蔵省官僚(現在なら財務省)、エリート街道をばく進する為に自己を犠牲にして、うっ屈を溜めた男達のエゴむき出しのお話。
最初の『雑踏の中で』では、司馬と桐原という男が北の温泉場で秘密の逢瀬をしているような描写。
でも全然好きとか愛しているとかいう言葉もなく、甘い雰囲気もないただ、身体をむさぼるといった傷の手当てのような交わりの描写があるお話。
そして『冷たい指』で、この二人の持つ事情と関係が明らかになっていくのです。
同期でライバルで暗黙の出世争いをしている主計局の司馬と桐原。
桐原は、出世の為、旧財閥系の娘婿に入り孫の誕生を嘱望されていたのに、無精子症という体だったという事実を知った時に打ちのめされるのです。
子を成せないムコに、ムコでいる為に舅が勧めたのは、有力な官僚OBに身体を差し出すこと。
ただでさえプライドも壊されたところへ、妻の明らかに他の男による妊娠を知らされる桐原。
同時期に、司馬もすでに冷え切っていたとはいえ、妻が息子を連れて家を出てしまい離婚調停が。
もう生きていたくない、でも生きていたい、そんな桐原が頼ったのが偶然出会った司馬。
この話はこれからの序章部分にあたるのですね。
それほどまでに、自分の存在を否定されてまで地位というものに固執しなくてはならない男達が憐れだ。
そんなに地位と出世が大事なのだろうか?
桐原は、出世の手段として婿養子を選んだのだからそのダメージは容赦ないと思います。
BLじゃなくてMLになるのか?
こんなに傷つきながらも、上を目指そうとするオトコ達の生きざまをみとどけてやろうじゃないか♪
ちょっと、こうした官僚出世執着モノ展開としては社会派シリアス路線の王道な流れだが、これが面白いと思うのです。
ちょっとバブルの匂いもします。
シリアスなリーマン、官僚もの。お互いに閉塞感のある境遇の同僚が出会い、逢瀬を持つ。
二人、特に受けの境遇を考えるとかなり痛いのですが、読むのがつらいという程ではありませんでした。安易に、お互いに深く愛し合う、という展開にならないのがさすが。何か、どうにも惹かれてしまう、というような、確約はないけれど求め合う、あやうい関係がよいです。
公務員がたたかれた一昔前の時代設定。大蔵省時代の官僚の、どちらかというと裏舞台が描かれた作品。
お互いに有能だけれど、政略結婚、あるいは若気の至りで破綻した結婚生活、など、家庭はぼろぼろの二人。そんな二人が小さな隠れ家で逢瀬を重ね。。。という展開だけで萌えられます。最中に何度も名前を呼ぶのも切なくてよいです。
無駄のない流れで飽きさせませんね。4巻そろえて読み始めたいところ。
ずいぶん前にドラマCDで聞いて、旧版でもこの1巻目だけは読んだはず。
その後、シリーズの続きは絶版で見つからず未読だっので、文庫化新装版が出たのを機に喜び勇んでシリーズ揃えて、幾年月、、、
買うと気が済み積み本の箱。
今回、改めて読み返してみて、やっぱりこの第1巻「冷たい指」って、実に酷い話で、
このまま、桐原が壊れてしまうのか、司馬との関係はどうなるのか、全く予測がつかず、後を引く、先が読みたい、と、一気読み。
お話の時間設定が90年代と、今となってはちょっと過去の話だけれど、私としては、あぁ、そういえば、こんな風だったなぁと懐かしい。
挿絵イラスト(最近の本より挿絵の枚数が多い気がする)も、旧版当時のままのようで、今の目で見るとちょっと硬いけど、この顎の尖ったお顔や髪型、肩幅の広いスーツなど、逆に当時の雰囲気がよくわかって、これはこれで変えなくて正解なのかも。
茶鬼さんのレビューを読んで気になって購入しました。
大人の男性で、しかもある程度身分がある人たちは、
同性愛するのも、楽じゃないですね……。
BLの世界だと、なんとなく許されちゃうことが多い同性愛だけど、
この物語の中では、現実世界に非常に近く、シビアに描かれています。
ゆえに、切ない……。
どちらも家庭があって、なおかつ地位も高い。
いまさら同性愛とかしている場合じゃないよー!
ととも思うのですが、話の流れは自然で、
両者が求めざるを得ない心の痛みがすごいわかります><
2人の身分を思うと、転落人生にならないといいけど、
と、まじめに心配しちゃいます。
しかも、4巻まで続くからか、ちっとも幸せな気持ちでない終わり方。。。
2巻も早く買ってこなきゃ!
有能なエリート官僚として出世コースを歩んでいる桐原も、一歩家庭に入れば婿養子で肩身の狭い立場。
更に追い打ちをかけるかのように、子供ができないという事実が発覚し、男色家の大物官僚の相手まですることに・・・。
そんな時手を差し伸べてくれたのが互いに牽制しあっていた同期の司馬でしたが、弱さ丸出しで司馬にすがりつく桐原のもろさに驚きでした。
普段気を張っている仕事ゆえ、ちょっとしたことで弱さが露見してしまうのは分かるのですが、ちょっと弱すぎな気も(笑)
一方の司馬はそんな状況を冷静に見ていて頼もしいキャラです。
家庭の泥沼も含めて、今後の展開が気になります。