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koushounin wa akiramenai
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
高評価、高人気のシリーズ作だけあって、読み応えある。
詐欺師の環を追う件。
人を「信じる」か「信じないか」のフレーズが何度も繰り返し出てくる。
交渉人は嵌められる→上巻
交渉人は諦めない →下巻
天才詐欺師の環の計略により、芽吹が孤立化した上巻。
兵藤は、恋人より組織を選択。その上、環と寄りを戻して、奪われたまま。
でも芽吹には、交渉人事務所の仲間がいる。
作戦を練り直して、環の弱点を突く。
「縊死した三体がぶら下がって、足が俺の頭にぶつかる・・」の芽吹の台詞が、凄くリアルでぞっとした。
自分を責め続けている芽吹は、鴨居にかけるロープを購入しようとするけれど、買いきれない。
解決した後、芽吹のトラウマが癒えたのか、分からない。
芽吹が兵藤にぶつけた甘栗の殻には、「trust」と書いたビー玉を入れていた。
それにしても、凌辱と暴力に何度も遭う芽吹は、打たれ強い。
「自分の為に人に親切を施す」、と芽吹と環の違いを述べるさゆりさんの言葉に、ぐっときた。
こういうラストになるって事は分かっていながらも、かなり苦しかったです。
USBも奪われ、兵頭も奪われた芽吹がさらに痛めつけられるところなんかは特にキツかったです。
芽吹ばかりがこんな辛い目に…と哀れになりますが、兵頭とて辛かったのでしょう。
兵頭サイドの描写がかなり少ないので、どんなに苦しい思いをしてたのかは想像するしかありません。
兵頭の苦悩も知りたかったという気持ちはありますが、そこを書いてないからこその作品の面白さだと思います。
投げた甘栗にそんな意味が隠されていたなんて、読者は終盤まで知らない訳ですからね、皆んなやきもきしながら読んだに違いありません。
心配させやがって…な気持ちでした。
芽吹も兵頭の気持ちに自信があった訳ではないと思います。
ダメかもしれない、という気持ちもありながら「信じる」を諦めなかった芽吹。今度は信じられました。
過去への区切りをつけ、一歩前進な本作でした。
前作からの続き。シリアス展開が続く中、芽吹を慕う兵頭の舎弟たちだけが妙に現実離れしていて、小さな緩衝材になっていた。舎弟の一人が観察した芽吹の一日に、やりすぎ感があって笑った。善人ヒーローでほのぼのすぎて面白い。
兵頭は相変わらず環側におり、辛い展開が続く。芽吹がピンチに陥り、助ける役割は七五三野のものになっている。
薄々思い始めていたことだが、このシリーズで一番カッコイイのは七五三野なのでは……とはっきり思ってしまうとちょっと困る。そうさせないためってこともないだろうが、そこが読みたいのに!ってとこが二点ほど省略されていた。たぶん詳しく書かれていたら七五三野に持ってかれてたシーンがさらっと流されている。それでも十分、七五三野に傾いてしまったが。
種明かしがされた後も、二人への萌えは戻って来ず。単に七五三野の方がいいじゃん、ていう好みの問題かも。登場時から七五三野はお気に入りキャラだったので、一気に贔屓したくなってしまった。もう芽吹に惚れて兵頭から奪って欲しい心持ち。
ストーリーは大仕掛けで面白かった。強引すぎるが、そういえばコメディだったと思い出したらしっくり。まあ軽く読めってことか、BLだから。
ラストはうっかり泣いてしまった。戻って来た日常シーンと笑顔の挿絵の後に、あれはずるい。
どこかで七五三野の話も読みたいなあ。
信じてたけど!信じてたけど良かった!
ハピエンバンザイ。
でも兵頭も兵頭の舎弟さん達も辛い毎日だったと思う。
兵頭は好きでもない、それどころかイライラさせる環の言うことを聞かなきゃいけなかったんだから、本当に辛かったと思う。
周防興産事務所の皆、姐さん(?)帰ってきて良かったね。
今回の「嵌められる」「諦めない」で、私は兵頭ファンだということがわかりました。
最後の大型わんこ(狼)みたいな兵頭、可愛い。
あー、周防の親分もいいけど伯田さんになって若頭を甘やかしたいなー。
実はこれ再読でした。なぜ初回でレビューしなかったのか。自分に合わなさすぎたんですかね。レビューしていればもう一度つらい思いをしなくてよかったのに。
全体には、芽吹のつらい過去を語るストーリーになっています。しかし詐欺師のせいで、恋人まで取られるっていうのは、コミカルテイストシリーズBLではどうなんでしょうか。シリアスに振ってもいいですが、悪役がしょぼい上にネトラレは厳しい。
最後にどんでん返しを用意してくれてはいましたが、さして爽快でもなく、もやもやだけが残るお話になってしまいました。
なんと言っても、天才詐欺師なのに後半チンピラレベルになってしまったのが。。
詐欺師と寝取られた恋人の濡れ場を見せられながら、自分は他のヤクザたちに犯されるとか、あそこまで色々痛めつけられた割に、最後がスッキリしない。ちょっと理解に苦しむストーリーでした。
やはり nez のようなケンカップルを軽いテイストで、というのが楽しいですね。
人気の出たカップルに色々試練を与えて引っ張る、というのは聖なる黒夜を思い出します。
シリーズ第5弾。前巻が上で今巻は下巻な位置づけ。
蒔かれた伏線が回収され甘栗の使い方の妙に感心。
環は剥かないよね~!納得。
伯田さん、いい味出してるっ!
芽吹の過去が更にはっきり描かれ「信じたい」という芽吹のルーツというか思いがはっきりしました。
そして、兵頭に対する芽吹の想い、今まで兵頭の熱量に比してはっきりしないというか気持ちの面でまだも一つ何かふんぎれてない感があったのが、賛否あるだろうけど、吹っ切れた感があります。
辛い時間だったとは思うけれども、それで気付けたところもあったんだろうな。
というか、それがなければまだなんだかんだ曖昧なところがあったかも。
兵頭が一番辛かったと思う。
あそこまでの嫉妬を抱き、ぶつける芽吹、可愛かったです。
兵頭の世界と交わる事はないのだろうけれど、やっとなんか兵頭に飛び込んだ感が。
それにしても環の過去も気になります。
環は詐欺師で悪人で実際にいたらとんでもないですが、フィクションの物語の登場人物としてはそこまで嫌いにはなれませんでした。
あそこまで人を信じないのは人を信じられなくなる何かが、母親との無理心中以外にもあったんだろうな・・・と。
そして、彼が女性を騙すのは母親をはじめとする女性への復讐。
短絡的かもですが、ゲイなのも女性への嫌悪からきてるのかもと思ってしまいました。
キヨが指摘したように愛情に飢えている様も可哀想でした。
あとは志津に何度掏摸させるんだよ~!!!
もうしないと約束させて、最後に更にって・・・ちょっとそこはプンプンでした。
次巻は大好きなキヨ話っ!楽しみ~
シリーズ4から一気読み。
はー、今回は読み進めるたびに胸が痛くてしんどかったです…。
詐欺師の環が救いようのない歪んだ奴で、胸糞悪い。
でも芽吹の頭脳戦で、殺人の関与に関する証言がとれ、チーム芽吹が見事勝利!あのシーンは鳥肌たった!
いい仲間に恵まれたのは、芽吹の人徳だと思う。
兵頭との別れはほんとキツかった。
兵頭に対する芽吹の気持ちがどういう感情なのか今までいまいち分からなかったけど、今回の件で嫉妬して感情を露にした芽吹は初めて見たので、あぁちゃんと好きなんだなって安心しました。
でも個人的には、兵頭は芽吹以外と関係を持って欲しくなかったかな。
環を欺くためには仕方のない事だったと頭では理解してるんですが…(>_<)
事件が解決して兵頭と身体を重ねるシーンはすごく良かったです!
このシーンだけ何度も読み返して幸せに浸ってます。
交渉人シリーズ第5弾。
環と兵頭、そして芽吹チームの仲間たち
みんなで騙し合いです。
すっかり榎田さんに騙されました~。
しかもちゃんと気づかせる付箋がところどころに散りばめられてました。
さすがです。
でも作戦とはいえ芽吹にとっては相当な痛手だったはず。
心も体も・・・
当然、兵頭だって辛かったのだろうけど、にしても「そりゃーあんまりだよ」と言いたくなりました。
甘栗にこめられた「trust」があって本当に良かった。
伯田さんの「困った交渉人さんですね」の返しにも信頼関係を感じました。
このシリーズの中で一番泣けた。
「~嵌められる」の完結編。
前作もそうでしたが、
伏線を確認するのに何度も読み返しましたよ。
すべてが終わって、芽吹と兵頭が再び抱き合うシーンでは、
涙が止まりませんでした。
「トモ○○」ですか!?
今となっては過去のゲームですが、すっごい「あるある」でした。
メブキの好物が甘栗なのは、できすぎだけどいいとして。
まぁ、今回、甘栗はストーリー上アイテムになってますしね。
ヒョウドウの好物がシシャモって‥。
しかも、シメノが猛アタックでヒョウドウを略奪愛だとっっ!?
いったいどこのツボ押してんですか、榎田サン!
交渉人シリーズ第5弾★
あぁ~もぉ読み終わるのが勿体ないけど頁をめくる手が止まらないんですよねーっ!
ハラハラしながら読みました。
何となく展開は予想していたけどもそれでも読んでいて辛かったですもの。
だからこそ特に終盤にかけてのどんでん返しはスカッときた。
取りあえず芽吹さんの頭をこずく死体の1つは降ろせたですね。
辛かったけれど…乗り越えることができて本当に良かったです。
芽吹さんの嫉妬&3人の掛け合い(芽吹・兵頭・七五三野)がステキでした。
前巻最後、グレーのUSBメモリを得るために、芽吹を捨てて環を選んだ兵頭。
芽吹の落ち込みようはかなりのものです。
でも本当は、兵頭は芽吹を選びたかったはず・・・
相手が大事だからこそ、切らなきゃいけない縁もあると言うさゆりさん。
きっと、兵頭も芽吹と同じくらい辛かったのではないでしょうか・・・
環に騙され、USBメモリだけではなく兵頭までも奪われたにも関わらず、
信じることをやめようとしない芽吹を、環は執拗にいたぶります。
自分と兵頭のセックスを見せつけて、その横で鵜沢に犯させようとしたり。
未遂に終わったものの、芽吹は心身ともにボロボロになります。
今回は、芽吹にとってかなり大きな試練だったと思います。
自らの無力感に苛まれ、自分が若林を殺してしまった事を何度も思い知らされる。
本当は誰も信じていない、自分で自分を騙していると糾弾さる・・・
それでも必死に「人を信じていこうとしている自分」を信じる芽吹を、
私は心から応援してしまいました!
そして何より素晴らしいのが、芽吹を助ける仲間「チーム芽吹」の存在。
芽吹のために、環からUSBを取り返したい・・・
皆にそう思わせる何かが、芽吹にはあると私も思います。
芽吹の兵頭に対する気持ちも、この事件ではっきりとしました。
兵頭の一挙一動に、深く傷つく芽吹。
夏祭りの兵頭と浴衣の回想シーンが、淋しくて可哀想で・・・
自分にとっての兵頭の存在の大きさに気づき、事あるごとに兵頭を思い出す芽吹が、
本当に痛々しかったです。
すべてが終わった後、若林の名前を呼びながら、一人号泣する芽吹。
ここはもう、涙、涙、涙・・・辛すぎます・・・
芽吹は、これからも一生自分を責め続けて行くのでしょう。
でも、その後の芽吹と兵頭の再会は、辛いながらも感動的で。
嫉妬を自覚して独占欲を出す芽吹と、永遠を誓う兵頭に、心打たれました・・・
大きな試練を超えた、芽吹と兵頭。
きっと、今後この二人はどんな事があっても離れることは無いと思います。
上下巻通して重い話でしたが、所々にちゃんと笑いもあって、さすが榎田尤利先生!
最後の兵頭と七五三野の「キャラメルとオマケ」の話は爆笑です(笑)
榎田尤利さんのHPを見て、番号が振られていたので、
これが5作目かと思っていたら・・・、ここには上巻・下巻などと
記載されていたので、何作目?かは正しく解りませんが・・・読む順としては、
これが5番目ですね。
続いているから上巻・下巻とされているんですかね^^
ということで、前作からの続き。
1作目や2作目は、つながってはいても一応その本だけで完結・・・という
作りになっていましたが、この作品は前作からの続きもの。
驚異的歪んだ心の持ちぬ主の「環」があっちの組もこっちの組も
そして芽吹さんさえも振り回しまくりでした。
1作目・2作目・・・より、ハラハラドキドキ度合がすごかったです。
どんどん面白さが増して行ってるな、なぁんて思いながら読んでました。
【交渉人は嵌められる】と前後編になっているお話。
前作からレビューを書こうとしたのですが、平常心で書く自信がなかったもので(笑)
以下、感想中心になりますがご勘弁願います。
芽吹がどんな人間であろうと自分には関係ないし、決して手放さないと言っていた兵頭があっさりと彼を手放した。
一人の大切な人間と大事な組を天秤にかけた結果、組の方に傾いちゃったのでしょうか…心では理解しているのにそりゃあんまりだよ~!と思ってしまうのは、USBの中身を詳しく知らないからなのですが。
結局、警察に渡っても不利益ではない内容とは…?
それはさておき今までは兵頭から好き好きコールをしていただけの二人がようやくカップルらしくなったことに、安堵の気持ちが…もう…。
甘栗は伏線だったんですね…いつかのレビューで芽吹の“信じられる”は強迫観念のようにも思えると書いていたのですが、本当は芽吹の願望だったのかな。
自分はヒトを信じられないと分かっている。
だけど、信じたい。
大切なヒトを、信じていたい。
甘栗のくだりはもう、涙なしでは読めませんでした。
そして前作の導入部と本作の導入部、目次の横の挿し絵に鳥肌やら悪寒やら涙やらが一気に襲ってきて大変でした。
芽吹に信じてもらえなかったのが辛くて自殺をしたのか、芽吹に信じてほしくて自殺をしたのか…………
夢の中で若林が許してくれたとしても、芽吹の若林への罪悪感はいつまでもしこりとなって残ることでしょうから、あわよくば永遠に兵頭がそばにいて、不安定な足場を整えて芽吹を立たせてあげてほしいです。
本心でなくとも一度はそばを離れ、芽吹の傷だらけの心にガリリとさらに奥深い傷をつけたわけですから…嫉妬でいっぱいの芽吹サンをぎゅぅうううっと抱き締めてあげて~!
それから奈良千春先生の美麗なイラスト!
こんな時期に読んでいるわたしは現在の奈良先生の方がよく知っているので、違和感なく読むことができました(もともと現在の奈良先生の絵が好みなので…!)。
表紙の色づかいというのでしょうか、構図というのでしょうか、普段は挿し絵を気にしないのですが、この作品は挿し絵込みでも楽しめました。
…ううんなんとも感想主体なレビュー…
トータルではレビュータイトル通り痛くて苦しくてツライです。本当に。主に胸が。
だけど、この作品を読んでいく上ではきっと、一番大切なお話なのでしょうね。
すべての謎が解き明かされて、芽吹がようやっと前に進むことができたのですから。
評価は文句なしの“神”ですが、萌え要素はほぼなかったともいえます。
唯一萌える萌える!と思えたシーンは心臓がどっどっとうるさくて、文字を追うので精一杯でした。
しばらく読み返せないだろうなぁ…と思いながらもチラチラと後半だけを覗き込む、そんな習慣がつきそうです(笑)
前回を引きずって傷心の芽吹です。
格好悪いただのオヤジになりさがっていたり(笑)環にだまされたこともそうですが、兵頭との不和の方がダメージ大き感じ・・・。
兵頭は芽吹にとっていつのまにかなくなてはならない存在になっていたのですね。
そして、芽吹を支える周囲の人たちが素敵です。
チーム芽吹がスーパー詐欺師・環を追い込んでいく過程が痛快でした♪
芽吹が兵頭に投げた甘栗がそういう意味をもっていたんですね。
最後の夢は・・・そう思いたいけれど本当のところは永遠の謎で良かったんじゃないかなと思いました。
積み本消化キャンペーンを地味に開催中です。
前作「交渉人は嵌められる」から続いております。前回ラストで環に嵌められて別れてしまった芽吹と兵頭。まあ一時的にせよ、環にはかなりムカつきましたね。ああいうタイプは徹底的に潰してほしかったので、チーム芽吹の逆転劇は面白かったです。
しかし気になったことがひとつ。結局兵頭が欲しがってたUSBはどうなったの?環からちゃんと取り返した?そこ書いてなかったですよね?読み逃したかな・・・?
それからちょいちょい出てくるトモダチコレクター(笑)に久しぶりにやりたくなってきました。DS引っ張り出してみるかな。
誰一人(チーム芽吹のメンバーだけでなく兵頭の舎弟達も)想像もしてなかったでしょう。
芽吹の落ち込みようはかなりのもので、
すでに兵頭が側にいる事、兵頭の存在が人生の一部になっていた事に、改めて気付きます。
環にまんまと騙され、2つのUSBと兵頭までも奪われてしまいボロボロの芽吹、
オフイスで智紀達に叱咤激励されながらも、甘栗を剥きながらイジけてますが、
じつはこの時すでに「ミッション」は始まっていたのです。
それでも、実際に芽吹が傷つきボロボロになるのは事実で・・・
環と兵頭が抱き合う姿をただ見つめる芽吹が、本当に痛々しかった。
読んでいてもう胸がぎゅうぎゅう締め付けられるくらい・・・
拉致され、暴行を受け、犯されそうになった事より、
環を抱きしめ口づける兵頭の姿が、その後いつまでも芽吹を苦しめます。
この巻でも、芽吹は「人を信じる」事についてぐるぐる悩んでます。
何度も環に痛めつけられながら、何故こんなに「信じる」事に拘るのか?
俺が殺してしまった若林の為に・・・
いや、俺自身が罪の意識から少しでも逃げる為に?
悩み苦しみ続けながらも
「俺は俺を信じる。人を信じていこうとしている、自分を信じる。」と言う芽吹きは、
いったいどれほどに自分を呵責し続けてきたのでしょう。
結局、最後には「チーム芽吹」は環に勝利します。
しかし、環を裁くことには成功しても、
芽吹の罪は消えないし後悔も死ぬまで消える事はないのです。
若林の笑顔、それを失った芽吹の罪は・・・
どれだけ後悔しても起きてしまった過去を変える事はできません。
これからも芽吹は「信じる」為に必死で悩み頑張っていくのでしょう。
時には自分自身に言い聞かせながら。
そんな人間臭い、ドンくさく泥臭い芽吹が、私は本当に好きです!
全てが終わり、久しぶりに兵頭と向かい合う芽吹。
環を抱いた兵頭に対する痛いほどの嫉妬が切なかったです。
そして、兵頭の「俺は先輩だけの男です・・・なにがあろうと絶対に。・・・永遠に。」
に、悶えました(笑)
もう、私にとってはシリーズ通して「神」以外ありえません!
心臓が痛い(*ノД`*)・゚・。
続きが気になって、翌日仕事だというのに夜中2時過ぎても読んでました。
スイマセン。
お話は前回に引き続き、芽吹の過去の確執然り~なお話ですね。
兵頭とは対立したまま。けれど友人との~もろもろ~な事件からの引っ張り
最終的結末としては、あんがいアッサリ?な感じがしてならないのですが
個人的にはあんまり懲りすぎてこ難しくなってしまうと
読むのが疲れてしまうのでちょうどいい厚さだった気がします。
脳みそが簡単に出来ているから仕方ない。
実際問題、そんなことよりも、私が惹かれたのは
やっぱり気持ちの部分。
自らの目の前で、他の男を犯す兵頭。
そのそばで自分は他の男に犯される。
シチュエーション的な陵辱としては普段萌えなのですが
気持ちが乗っかっている分切なさも倍増してしまいました゚(゚´Д`゚)゚
芽吹の苦しさ、もどかしさ、やるせなさ。
そしてラストへ向けて、そしてラストでのなわけです。
「お前は俺のものだろう」
結果的に、こうだったとしても、な芽吹の葛藤と悔しさ
それが全部相まってのラストに泣いてしまいました。
苦しくてかなわん。
とはいえ、合間合間の、シミュレーションゲームのネタ
これが可愛くてまたツボでした。
なんなのあの子達ww
「先輩、甘栗たべますか?」の口癖は永久保存w
好物のししゃもを~のくだりもまたかわいかっ・・(ノ∀`*)
心が落ち着いたらもういちど読み返したいと素直に思える本でした。
集中して一気に読んでしまいました。
いやもう本当に面白い。
それしか言いようがないくらい。
展開にハラハラドキドキして、敵にイライラして、主人公にエールを送って、最後には涙ぐむ…本の醍醐味を味わわせていただきました。
芽吹は本当にかっこいい。
頭がよくて優しくて人のために進んで損することができる。
暗い過去からにも負けません。
同じく暗い過去を背負っている環は芽吹とはまるで逆の人間不信。
普通は悲しい過去があれば環のように性格がねじ曲がりそうな気もしますが、芽吹とはそこが違います。
沢山の仲間がいる芽吹が最終的には勝利します。
主人公側がとっても魅力的なキャラばかりのせいか、環の劣悪さが浮き彫りになっています。
正直環にはむかつきすぎてイライラしました(笑)
芽吹の両親が自殺していることを話したり、芽吹の親友の遺書を読みあげたりとやり方がえげつない。
こういう相手を見下して優越感に浸っている人こそ、冷静な人間には負けるもの。
最終的に芽吹にはめられてしまう様は快感でした。
しかし結局は環の言うとおり親友が死んだという事実は変わりません。
一生芽吹はその現実と向き合って生きていかなければならない。
それでも最後に芽吹の夢に親友が現れてくれることが唯一の救いでした。
あれは芽吹の心境の変化によって親友を夢の中で作り上げたのではなく、今回の事件に対して芽吹に感謝していることを伝えに親友自ら現れたのではないでしょうか。
前作からキーワードになっている「信じる」という言葉。
人を信じることのできる人間の強さを見せつけられました。
感動しました。
で、下巻で、ようやくこの上下巻通しての敵キャラ、環との騙し合い合戦が始まります。
この環、天才詐欺師ってことで、上巻でのいろいろな仕込みはそれなりの片鱗があるのですが、下巻になると、どうも、単に兵藤に横恋慕して、芽吹に嫉妬しているだけの哀れな振られ女。
最後の決着の付け方も、芽吹には仲間がいて、自分のホームグラウンドの事務所の中で、事務所のみんなや兵藤に囲まれて、、、
読んでいる最中はそれ何にハラハラドキドキですが、どうも決着がしょぼくて、、、
でも、最後の仲直りエチは、よかったです。
前作に引き続いて辛口レビューです。面白かったんですが、どうしてもモヤモヤが…。感動された方には不快だと思うので読まないで下さいね。
まず事件の流れが不自然でした。違和感が拭えず二回三回と読み返したんですが、そのたびプロットの穴を見つけてしまう。
榎田尤利さんだから、大好きな交渉人シリーズだから、ハードルを上げてミステリを読む感覚で読んでしまったのが良くないのですが、それにしても展開が不自然で伏線の散りばめ方もいまいちで。もうちょっと何とかならなかったのかと残念です。
更に、シリーズ通して引っ張ってきた事件の黒幕である最重要人物天才詐欺師、環のキャラ造形が酷い。
環の吐くセリフのひとつひとつにどうしようもない小物感が漂っていて、「これじゃ環があまりに小悪党だよ~!」とモニョモニョ。浅くて軽いセリフをぺらぺら喋るんです。いきがった中二病のチンピラですか。さらに「実は孤独で寂しい人なんだよ」ってニオイを終始ぷんぷんと撒き散らしてるから小物度アップ。孤独な影はチラ見せが一番萌えるのに。シリーズ通して引っ張ってきた事件の黒幕がこれですか(泣)
悪役には悪役なりの魅力が欲しかったです。レクターみたいにイッちゃってる犯罪者でもいい、ルパンみたいに怪盗紳士でもいい、とにかく「ダークサイドにいる人間なりの魅力」が欲しかったと思いました。
この小物感のせいで「芽吹には常に強固な味方がいて、相手はひとり」って構図にも爽快感を感じず。「強大な敵にみんなで立ち向かう」なら燃えたと思うんだけど、ラスト近くでの事務所内のやりとりが「正義を振りかざす集団による小物いじめ」みたいでお尻がムズムズ。もちろんしたこと考えたら小物じゃないんだけどさーなんだかな。
信じる信じないの話は相変わらずで、このネタで引っ張られるのはキツイなァと思いながら読みました。
信じることが美しくて素晴らしいことだということに異論があるわけじゃないんですよ。斜に構えたいわけでもないです。
ただ、こういうテーマを善玉と悪玉の二元論な対立構造のなかで語り、さらに善玉の勝利へと既決させていくことそのものに居心地の悪さを感じました。ゾロアスター教じゃないんだからさ。
あと、レイプ未遂シーン。
タイミングよく助けがきたのが非常に残念です。
一番ワクワクしたのにさー!(鬼畜でスイマセンw)
ここは最後までヤッて欲しかったぜ。
辛口で本当にすみません。
芽吹と兵藤が大好きなんですよ、本当に大好きなんです…。
夫婦漫才が読みたい!
立場の違いから袂を分かち対立することになった芽吹と兵頭。
しかし芽吹には心強い仲間達がいる。
知恵を絞って強大な敵、環に立ち向かうチーム芽吹。
だが環は芽吹たちの予想以上にずるがしこく、悪辣だった……
胃痛とイライラとストレスから逃げ出したくて(笑)即座に手に取った後編。
だけど芽吹の試練はまだまだ続きます。
二転三転するストーリーはさすがの一言。やっぱり榎田さん。さすが上手いなあ。
どうがんばっても無敵のヒーローにはなれない芽吹の弱さと強さがとても印象的です。
甘栗のシーンはほんとじんとして涙が出そうだった。
ラストの兵頭が必要だと認めた彼のキレっぷりに激しく萌えたぎってしまった。
さりげなくおいしいポジションにいて、欲しいときに欲しいセリフをくれるキヨは格好いいなあ。
番外編は若者二人の話だということで、今から発売が楽しみです。
天職交渉人VS天才詐欺師。
とうとうここまできた。怒涛の日々だった。1、2巻を読んだときの自分が懐かしい。最初は和気あいあいとしたワクワク感に浸かり、すっかり榎田先生の魔術にときめいて、心地良くうっとりしていた。よもやこんなにも血眼になり、えもいわれぬほど頭を使い、息をのみ瞬きも忘れるほどの勢いで、芽吹ネゴオフィス周辺にトリップするハメになるとは!まさに私が嵌められている!
下巻をもまた転がるように読み終えて、意を決して書く。
『交渉人は諦めない』なんて力強いタイトルだろう…。
たくさんの想いが頭を巡り溢れ、昨晩携帯で泣きながら作った文を晒す。レビューとはほど遠い主観、感情、ダダ漏れ羞恥プレイ。
毎度プロローグとエピローグの三人称で語られる構成には1巻から変わらず素晴らしかった!伏線の多さも宝探しレクリエーションのようで、小説を読むことで得られる娯楽性とは思えないほど。
ストーリーが骨太で、キャラクターは個性的。常に、躍動していて、キャラクターのナチュラルで滑らかな行動に感嘆した。
それゆえに、ラストの種明かしの詳細裏をもう少し詳しく知りたかった部分も結構ある…。それは全力の妄想力で補えという宿題なんだと思うことにする。
このシリーズは巻を追うごとに満腹以上のエンタメ量となっており、健康のために腹八分目とかは無理になってきた。あ、ちなみに満腹中枢までをも麻痺させられてしまうので、ただもっと欲しいと思わされる。そして満足感で文句なしとはいえ、唯一引っ掛かるのが、兵頭目線で語られないところだ。それはまさに兵頭に惹きつけられる芽吹とまったく同じ目線で、恋情をむける相手の動向が逐一気になってしまい、ドキドキと色めきと甘さを呼ぶ。あ。それも魔術なのか?
術中にはまり、今巻は兵頭が他の男と関係を持つことに、真実ではないにせよ芽吹に対する態度の冷たさに、相当苦しい思いをした(涙)特にその部分においては芽吹とのシンクロ率は相当高かったはず。
それでも、イチャイチャ傷を舐めあったり、弱さを晒すことはしない、二人のスタンスが自立した大人の男の匂いがしてすごく好きだ。
辛い過去を敢えて兵頭に明かさないというのも、女心とは真逆でリアルだと思う。
今回ベッドシーンで、自分から求める芽吹の求め方が、とても男らしくてよかった!恋心からくる激情を初めて露わにした芽吹の姿は、さらに切なさの大津波をつれてきて困った。そして何より兵頭に痛いところはないかと聞かれて、口には出さずに、「ないよ、あるとしたら心臓のあたりだ」と心で言う芽吹には、かなりやられてぼろぼろ泣いた!言葉にしないこその切なさ!!(号泣)
未来にしか関われないと言った兵頭だから、お互い過去を打ち明けなくても安心できるんだろうと思った。
甘栗に託したビー玉。あれこそ二人の信頼を象徴していて…。
芽吹と兵頭の絆はもうずっと前に生まれていたのだ。。。と改めて実感した。
主軸内容芽吹の過去は…やはり涙なしでは無理だった。
どん底からの見事な快進撃に一連の事件の終息。やはり芽吹は芽吹だった。よかった。ほんとに。雨はきっと止んだだろう。反して、読者の私は大洪水だった。
「人を信じていこうとしてる、自分を信じる」と七五三野に言い切った芽吹にたまらなく感動した。それでこそ芽吹という男。どこまでも揺るぎないまっすぐな。
相手が誰であれ好きだから信じる…。作中に登場するそのフレーズはズキュンと心に刺さった。
それまで芽吹の心に立ち込めていた暗雲が風に流されていくかのようだった。雲の合間から光が洩れだす景色が浮かぶ。
上巻のプロローグのホームセンターのシーンを受けて、下巻ラストのやはり夢でのホームセンターのシーン。涙のダムは見事に決壊し、あたたかいもので胸が溢れた。
彼は、今まで何度夢に見たんだろう…。
もう、夢の中でホームセンターに行かなくていいのだ。
芽吹の罪の念は消えることはなくとも、彼の心は凪ぐことができた。人は過去に影響され生きる。時に過去を変えたすぎて足掻く。
けれど過去そのものは、どうやっても変えることができないものだ。
たった一つ、今の自分の位置からの過去の眺め方を変えてやることだけが、唯一過去を変えられる方法だと思う。
詐欺師に勝っても、事件が解決しても親友は戻らない。でも芽吹は過去の眺め方を変えることができたんだと、嬉しかった。やっぱり芽吹は笑顔で元気にツッコミを入れていてほしい。
弱さを弱さと認められるのは強さであり、人は弱さを知ってこそ強くなれるのだ。
だからこそ芽吹の強さは本物だと思う。
芽吹が人を救えるのは、完璧じゃないからだ。
そして、正義の味方じゃない。
ただの頭のいい理屈屋で、天職が交渉人!たまのお茶目なポカはご愛嬌、で、仕事とチームと甘栗をこよなく愛する、ちょっと色男の後輩(ヤクザの若頭だけどw)にほだされて本気になっちゃった33のオッサンwおまけに女子(読者)に絶大なる人気!(腐が付くけどwww)
それで十分だ。そこがイイ。
そして芽吹は私にとってとても身近な憧れであり、誇りであり、希望だ!!!
芽吹は明日も誰かのために、全力でもって奔走するんだろう。
何故なら我らの交渉人は諦めという言葉を知らないのだ。
今回の展開はスリルや推理や愛や憎悪やチームワークなどなど魅せられる要素が満点でした!
昔読んだ「眠る探偵シリーズ」に若干かぶる要素がありましたが、
あの頃の雰囲気から更にパワーアップした感じでした^^
とにかく榎田先生の筆力が冴えていて、シリーズファンは絶対必読です!
読んだことの無い方には、シリーズのはじめから通して読まれることをオススメします!是非ハマッて下さい♪
今日は読み終わりました。最高の面白かった!
「信じる」という言葉は、芽吹にとって大切な物です
誰かを信じたい心を持っているからこそ、彼は環との勝負に勝った
最後の仲直りエッチシーンも凄く美味しかった!←変な言葉でこめんww
それに二人もかっこいすぎてたまらない><
ストーリ最後で芽吹の夢、感動しました。もう自分を責めないでもいいですよ
2種類のUSBを巡って、芽吹ネゴオフィスチームと周防組、鵜沢組、詐欺師・環が入り乱れております。
特に、芽吹と環の頭脳戦はさらにヒートアップ。
しかし、一々環に一枚上を行かれる始末で・・・
弱いところ、痛いところ、辛いところをグサグサと突いて、相手をやり込めてくる環と、激昂せずやんわりと外堀から埋めていく芽吹。
人を信じ、自分を信じるということはどういうことなのか。
前巻「交渉人は嵌められる」のテーマが“騙す”だったら、今巻は“信じる”でしょう。
結局どちらが一枚上手なのか、最後の最後までハラハラさせてくれました。
で、今回も前巻から散りばめられていた伏線が、徹底的に拾われて、「うわー、こんなことまで伏線だったんだ」と感心した次第です。
二巻にわたって兵頭不足だった芽吹さん。
最後は思いもよらないほど積極的でエロいお姿を見せてくれます。
でも、とってもキュンとくるシーンでした。
だって、読者であるわたしだって、二人のラブ不足だったもの。
それから、「トモコレ」やりたくなっちゃった。
で、次に出版される予定のチワワとシベリアンハスキーのお話が、今から楽しみです。
BLというよりも、エンタメ要素が盛りだくさんで、次のページ次のページと一気にガッツリ楽しめました!
終盤のチーム芽吹VS環の対決も、すごいスピード感でめまぐるしく話が展開し、瞬きするのももったいない!ってくらいの臨場感!グイグイ引き込まれました!
ただ、詐欺師の回想に出てくるスティング、敵の仕掛けに向けられる智紀の視線、などなど、かなり早い段階でチーム芽吹の真の作戦が分かるようになっていたのですが、そこは「う~ん、騙されたかった」と思ってしまいました。
ホスト作戦で「ちっくしょ~」とがっかりしたかった!
最後の対決で環と一緒に「やられた!」と言いたかった!
テーマが「信じる」だからってわけじゃないんですが、最初から手の内をさらすのではなく、どうせなら読者も騙して、けど読者に「絶対大丈夫なはず」と信じさせる方向で展開して欲しかった気がします。
が!
そうは言っても面白かったものは面白かったんです!
チーム芽吹の絆は、それこそキヨが言うように、「欲しいと思って作ったもの」ではなくて、「生まれたもの」でした。
その絆を深めていく過程を、1巻から通して見てきたんですよね、私たち……。
チーム芽吹は最高でした!
それに引き換え……、兵頭……。
最後なのにまったく良いところ無しじゃないか><
「実は」と言える美味しい役どころこそ兵頭がやっているのだと信じていたのに、伯田さんですと!
分かっていてもじっとしてない兵頭でいて欲しかった><
せめてグレーはなんとかしろよ~;
今回の兵頭の見せ場なんて、トモコレの中で●ー●ー服着てるか「はらがたちます」ってししゃも食ってるかくらいしか……。
いや、かなり笑えたので良いんですが(笑)
シリーズを通しての「信じる」というテーマ。
「信じることができる自分を信じる」という、出来そうで難しい覚悟。
実際に芽吹が「信じる」ということと向き合うことが出来たのは、このお話よりも実は3巻で、親友との過去を心の中と現実両面で整理して「自分はこの生き方をしていくのだ」と再確認し、覚悟を決めるための最終上下巻だったように思います。
そうそう。みなさん触れていらっしゃいますが、絵がやっぱり随分と変わってましたね。
なんだかとてもコミカルというか、ギャグっぽいというか…。
絵柄が変わるのは絵描きさんだもの、仕方がない気がしますが、構図や表情のセレクトまで変わっちゃうんだなぁ……。
私はこのシリーズに関しては、最初絵を見ないで全部読んじゃって、読了後にパラパラっと絵を流し見するので、特に作品のクオリティに影響はありませんでしたが、絵も込みで作品として読んでいらっしゃる方はとても残念だっただろうなぁと思いました。
すでに5回。
こうも再読、再々読ができる作品って、BL以外をふくめてもそうはない…やはりすごい作家さんであり、作品だと思う次第です!!
ちなみに…1:最初に大筋をメインにざっと読んだ(せっかちなもので…)2:アホな為、お話がこんがらがってしまっので確認しつつ読んだ 3:伏線を確認しながら、キャラの心情にひたりながら 4:キャラ萌えしつつっ。 5:兵頭と芽吹さんの関係と、エロさを堪能v、でした。
数日で5回も読んだのです、5回分くらいな内容がつまっていて大変お得だ!と思います!!
特に1回目はザーっと読んだので、すっかり作者の術中にはまり、どんでん返しでおおいにおどろかされました。おもしろかったーーー!!
ただ~、これがもし犯罪小説(ミステリのいち分野として?)として提出されたなら、あちこちつっこみたいトコはあります…。
(それに、榎田センセイは気マジメに伏線を書きすぎな気が…誠実なのだとは思いますが。本格ミステリではないのだから、もう少し甘くても;)
でもこれはBLなわけで。
それにネタ的に2冊の内容だよなあ、3冊はしんどいだろう、ふやすわけにいかないとなると。
悪役にもっと魅力が欲しかったり、グレーの中の情報ってなんだったのさ、と気になったりと、あれこれいいたくなったりはしても。
ここまで詰め込んであったら十分じゃない?!!と、思う次第ですっ。ていうか、『トモコレ』ネタ(♪)を削ってグレーの情報を明かされても、読者として嬉しくないし~。
さて、わたしは出来事に受身な兵頭を情けなくかんじたのですが~
Hまで受身だったね!嫉妬に悶える芽吹に乗っかられて、その上、芽吹さんたら自分でジブンを…!
兵頭、生きながら極楽を見たね…。フフフ~、よかったねえ~~。
この芽吹の騎上位は、『エロアツい体位特集』(なにそれ?)があったらゼヒ投票したいです。実にリアルっぽく、エロく、うまいまあ…と堪能いたしましたv
萌萌。(MAX:萌萌萌:神に近い)
兵頭のばかー芽吹のばかばかーふたりで共同戦線はればいいじゃないかーと布団をばふんばふん叩いてしまった「嵌められる」から、即飛びついて読みふけった「諦めない」。ページをめくる手が止まりません。
もう、エンタメBLとして文句なしに面白かった!
面白かったー!!
……んだけど。
過去からの脱却、兵頭との亀裂、天才詐欺師の環…いくつもの大事なエピソードがあまり掘り下げられないままに、冴え渡る榎田テクニックであれよあれよと綺麗に収束されてしまい、ケムに巻かれてしまったような物足りなさが残ってしまいました。
特に、シリーズを支えてきた芽吹の「信じる」という信条にスポットを当てた巻だっただけに、芽吹の写し鏡でありながら対極にいる詐欺師の環に、もっと深く切り込んでも良かったのでは?と思えてならない。
あれじゃ環は、三下止まりじゃなかろうか。(エラそうですいません…)
チーム芽吹が活躍する終盤のくだりでは、見せ場だと分かっているんですが、芽吹の舌鋒に痺れるよりも、ヒールがやり込められるという単純な図に、妙に居心地悪くなってしまいました。
そして、芽吹が自分自身をほんの少しだけでも許せるようになったことを匂わせる、ラストの夢のシーンもかなりぐっときたんですが、芽吹はどうやってそんな心境に至れたんだろう…?と疑問に。読解力ぷりーずみー。
という風に、面白いのに所々引っ掛かってしまって…。
あああぁぁ、乗りきれない自分がイヤだーーー。
シリーズの主題ともいえる「信じる」こと。
エンタメBLの中にも道徳的なメッセージを盛り込んでくる榎田さんの誠実さが好きです。だけどこういうテーマは、作品を通して読者のひとりひとりが考えて自分なりの答えを出すことにこそ意味があるんじゃないかなと思っています。
キャラクターが悩み抜いた末に自分なりの答えを出すのは全然かまいません。でも、作品自体でこれが正解だと答えを出されること(そう感じられる作品)がわたしは何より苦手なので、すごく評価に困りました。
だってホント、面白かったし。
二人が好きだし。
一番の収穫と言えば、兵頭への想い(しかも本人も戸惑うくらい)にようやく芽吹が自覚できたことでしょうか!ニヨニヨニヨニヨニヨニヨと頬がゆるんでしゃーなかったです。
できれば兵頭視点も読んでみたかったなあ。
わたしの中での兵頭像は、大事なモノなら秤にかけずに上手く両方を手に入れようとするいい意味でのしたたかな貪欲さと、それを可能にできる頭脳があると思っていたので、今回はちょいとがっくししてしまった…。
でも、弱気の兵頭に萌えた。。かわいい~
皆さんもおっしゃっているように、イラストはもう別人ですね。
1冊目の頃の繊細で色気ムンムンな絵柄が大好きだっただけに悲しいな…。でも、相変わらず物語を絵に投影する才能は健在の奈良絵。
「諦めない」表紙では張り巡らされていた縄が解け、絡め取られていたガラス玉が解き放たれていたり、兵頭の破れた写真をテープでくっつけていたり、そういう細かい所まで行き届いていてひたすら感心しました。特に裏表紙は泣けた…。
一枚の絵にちゃんとストーリーが感じられる絵師さんは、わたし他には知りません。
いや~来ました来ました交渉人シリーズ上下巻\(*T▽T*)/
今作で芽吹の抱えてる闇(過去)も明らかになる中で
いくつもの選択と試練が芽吹と兵頭にふりかかり、ドキドキハラハラしながら
何で~何で~今その選択なの~と芽吹と兵頭に駄目だししつつ一気読みしました~。
本当に読み応え十分でしたぁ~(*^_^*)
マイベストシーンは・・・・・。
”何もかも解決し兵頭と芽吹が向き合うところ。”
芽吹が“しかたなかった”と言いながら、
嫉妬心・独占欲を剥き出しに兵頭を詰りながら求めちゃうシーンは泣けた×10(T_T)
もう二人はこのままの距離感で幸せになっていって欲しいと願わずにいられなかった。
そして、まさかこのお話のカギ(二人の絆を表現するアイテム)が“あまぐり”だったなんてΣΣ( ̄◇ ̄;)!! 参りました榎田先生・・・。
次作が
12月発売予定でキヨと智紀編。
二人の関係性が友達から進展あったようななかったような雰囲気(ふせん)がちらほらっ(/ω\)
そして、来年にはまた、兵頭×芽吹に会えるらしいので楽しみ♪
b's-garden/大洋図書のHPで
交渉人シリーズのオフィシャルサイトがUPされてるので
チェックですよ(o^-')b !
しかし本当に×10
このシリーズ大好きで大好きで堪らないっ♪
CDも大好きだったのだけれど・・・
メーカー倒産してしまったしもう続きは出ないのかな・・・・・出てもキャスト(やっぱり芽吹は平川さん、兵頭は子守さんしかあり得ないと思う)や雰囲気変わっちゃたら嫌だしな(>_<)・・・・・・・・。
★キヨ作のキャラすべてが登録されている”トモコレ”あたしも欲しいっ(笑)
(-_-)手間でも自分で設定するしかないか・・・・・・・。
私の感想はタイトルにそのまますべて詰められています。
本当に上巻の1ページ目から最後の1ページのための、お話だと感じました。
私は、芽吹というキャラが愛しくて愛しくてたまらなくなりました。
読んでる間はそりゃあもう、ドキドキハラハラします。なんでそんな選択しちゃうの!?とかいろいろ思ったりもしました。
でも最後の1ページでそんなこと、どうでもよくなってしまいました。
芽吹に本当に幸せになってほしいなって思うラストで、胸が温かくなれました。
スピンオフも楽しみにしてます!
いやもう、色々書いてやろうかと思ったのですが、書きたいことがありすぎて追いつかないのでやめました。
是非、読んでみて下さい。
突っ込みどころは多々あれど、満足満足な一冊です。
まだ読んでいない方へ。同性愛が云々、という話ではありません。
『人を信じることとは何か』『人が人と共に生きることはどういうことなのか』という問いに、榎田先生が、いや、主人公である交渉人・芽吹が芽吹なりに答えを導き出す過程が、仲間に支えられながら時に厳しく、しかし優しく描かれています。
ちょっと細かいとこに突っ込みをいれると、話の展開はかなり先読み出来ますし、天才詐欺師なんてのが出てきますが全然天才に見えないし、『うーん小説だから仕様がないか~』なんてトコも多々で『犯罪心理小説』としてはどーなのよなんて考えちゃったりしましたが、細けぇこたぁいーんだよ細けぇこたぁ…。
細かいことはどうでも良いくらいに、キャラクター達が生き生きとしていて、そして愛しい。
そして読んだ方は恐らく、ゲームのトモコレがしたくなります(笑)わたしもメブキとヒョウドウ作りたい。
『現実』と『幻想』の狭間で、辛いけれども、それでも前向きに生きているあなたへ。
最後のページはティッシュ必携です。
余談。
奈良先生、絵柄が変わってしまったのはもうどーしようもない、それは、どーしようもない。
でも本文と挿し絵の温度差が酷い。本文では超シリアスシーンにも関わらず、挿し絵は何故かコミカルに描かれているという箇所がチラホラ。
なんで?としか言いようがありません。
以前は奈良先生の大ファンだったため此処まで辛口に書いたのですが、どうしちゃったのでしょうか…。作風を誰よりも理解してイラストに昇華する方だったのに。
表紙絵も最近けたたましいモノが多くて苦手です。小説内容に関わってこないのであまり此処には書きたくない気持ちはあるのですが、あまりにショックだったので書かせて頂きました…。
上巻の、まさかのラストからの続きです。
兵頭に裏切られた芽吹は抜けがらのようになっています。
兵頭の新しい恋人となった天才詐欺師・環は、芽吹をさらに追い詰めようとあの手この手の嫌がらせをしてきます。
というか、嫌がらせという次元ではないですね。
環は人を傷つける天才です。
どん底まで落とされる芽吹ですが、そんな彼には仲間がいました。
本当の人の強さとは何か、芽吹が教えてくれた気がします。
今回のキモとなる、芽吹の過去のトラウマについても、芽吹・兵頭・環の三角関係についても、
最後の最後までハラハラさせられました。
しかし今回の事件を通し、芽吹と兵頭はさらに絆を深めたように思います。
なんせ、あの芽吹が嫉妬轟々でしたからね。
クライマックスでの、芽吹の兵頭に対する本心が痛くて切なかったけど、それを上回る萌えでいっぱいでした。
今までなんとな~くなし崩し的に恋人と呼べるかどうかも定かではない関係だった二人ですが
芽吹がここまで兵頭のことを思っていたなんて、期待はしていたけど、まさか原作でお目にかかれるとは思いませんでした。
芽吹さん…思ったよりも激情家www
エッチも芽吹が上に乗っかっちゃったりなんかして、なかなか情熱的でした…w
そしてエッチの時になると、兵頭の敬語攻がこれまたさらにエロくなるんですよね~
傲慢で俺様だけど、なんだかんだで芽吹に頭の上がらないカンジがたまらなく好きです!!
あぁやっぱりこの二人が大好き!!
これで二人は恋人らしくなれるのかな…?
交渉人シリーズ通してのテーマが「人を信じること」だと思うのですが、
今回はそれが最も強調される作品だったように思います。
自分が「人を信じられる」というのはある意味傲慢なことかもしれません。
芽吹自信も「人を信じたい」と必死に思っているだけだ、と言いましたが
それが立派なことなんだと思います。
ラストの1ページ、号泣してしまいました。
芽吹はちゃんとわかってるのかな、誰も芽吹のことを恨んでなんかないのに。
もうとっくに許されているのに。
もう自分のことを責めるばかりでいるのはやめてほしいですね。
芽吹の周りには、芽吹のことを思ってくれる人がたくさんいるんですから。
そしてお互いのことを信じて、ちゃんと自分の立場を守った芽吹と兵頭も偉いと思います。
本当は好きな相手と敵対するなんて絶対嫌なはずなのに…
辛かったと思うけど、それこそ相手のことを信じていたからなんでしょうね。
まぁでもこれで兵頭が芽吹への愛を優先して芽吹にUSBを譲ろうものなら、しょーもない!ってなってしまったと思うので
結局この選択をしてくれてよかったと思います。
相手のことは愛してるけど、譲れないものは譲れない!そんな二人は男として最高にカッコイイと思います。
次回作はキヨと智紀ですね!
この下巻ではなんだか二人にラブの香りが立ち込めているんですが…?!
キヨは智紀のことをすっごい溺愛しているのは周知の事実なんですが、
まさか智紀もあんな態度をとるなんて…!!!!!ゴロンゴロンゴロンゴロン
そしてもちろん芽吹と兵頭のお話も楽しみです。
なんだか大体の問題は片付いてしまったような気もするんですが…
次はどんな問題でくるんでしょう。
榎田先生インタビューによると、来年にもう1冊出るそうなんですが、まさかそれで最後なんでしょうか…?!
なんかそれはそれで寂しいですね……
天才詐欺師の環と芽吹との頭脳戦は読み応え十分でハラハラドキドキ。芽吹ネゴオフィスのチームワークが天才詐欺師の環に負け通しから、9回裏2outからの逆転満塁ホームラン劇はさながらハリウッド映画の様な高揚感すら味わえました。芽吹の過去の心の痛手から事件は複雑に絡み合い芽吹、環、兵頭の三角関係へ。やめてくれ~ってなる辛い場面もあったけどもビー玉に象徴される信頼する事の強さで乗り越えた胸がギュッとなりました。一時的に敵を欺く為であろうとも兵頭が環と付き合い何度もHした事に異常に嫉妬し、言葉にした芽吹が愛おしくて萌えました。作品自体は凄く面白いのですが、奈良千春さんのイラストの画風が変わってしまわれたのがとても残念でなりません。他の作家さんのでもCDのジャケ買いみたいに表紙が奈良千春さんのイラストの時は購入してましたが、シャープな格好良さが成りを潜めて、兵頭だけでなく、芽吹さえも首が太いマッチョ風になっていてHの絡みはエロさがなくプロレスラーの肉弾戦みたいで何でなの?いやだ~って心で絶叫しました。以前の画風に戻って下さい、でないとイメージ壊れるので違う方に描いて欲しいです。