交渉人は嵌められる

koushounin wa hamerareru

交渉人は嵌められる
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神95
  • 萌×224
  • 萌14
  • 中立3
  • しゅみじゃない4

--

レビュー数
22
得点
616
評価数
140
平均
4.5 / 5
神率
67.9%
著者
榎田尤利 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
奈良千春 
媒体
小説
出版社
大洋図書
レーベル
SHYノベルス
シリーズ
交渉人シリーズ
発売日
価格
¥860(税抜)  
ISBN
9784813012160

あらすじ

大人気の交渉人シリーズ第4弾登場!! 今回は1冊同時発売!!
交渉人は嵌められる→上巻
交渉人は諦めない→下巻

下町は両国に芽吹ネゴオフィスとして事務所を構える芽吹章は、嫁姑問題以外ならなんでもござれの交渉人だ。そんな芽吹の恋人は泣く子も黙ると評判のヤクザ兵頭寿悦だ。仕事も恋も順調! のはずの毎日だったが、ひとりの男が現れたことにより、芽吹の過去が露になっていく。それはかつて自分を救ってくれた親友への罪悪感であり、芽吹の忘れることのできない傷でもある。俺を選ぶのか、それとも―― 芽吹と兵頭が選んだものは……!?
(出版社より)

表題作交渉人は嵌められる

兵頭寿悦、ヤクザの若頭
芽吹章、元検事&元弁護士の交渉人

レビュー投稿数22

上下巻の上

二冊にまたがる続きもの。伏線の仕込みと構成が凄く上手い。

交渉人は嵌められる→上巻
交渉人は諦めない →下巻

芽吹に舞い込んだ依頼、結婚詐欺の詐欺師は、実は有名なスリのひ孫。
そこから展開する、過去と今を結ぶ人間模様が絡み合っていく。

芽吹の大学時代の友人、若林の事件に、天才詐欺師、環が絡んでいた
環は、兵藤の昔のセフレ、
環に二択を迫られて、兵藤はUSBの為に環を選ぶ。
承知していても、衝撃を受ける芽吹。

人生の節を迎える都度、自分を厳しく自戒する芽吹は
過去に自殺未遂を起こしている。
自宅に丁度いい鴨居がある、芽吹の自殺願望がまた膨らみだす。

伏線の回収は、次巻に続く。

0

これは苦しい…

え、ここで終わるの?っていうラストでした。
他の方のレビューによると当時次巻と同時発売だったようで納得。
こんな終わり方じゃ、続き読むまで寝られないよー。

シリーズ第4作目、色々な裏社会や裏家業と関わる交渉をしてきた交渉人の芽吹でしたが、本作では詐欺師やスリ師が登場します。

それから芽吹の過去。
シリーズ3作を通じて芽吹が誰かを殺めた、みたいな描写があり気になっていましたが、大学時代の友人の事だったんですね。
芽吹がこの過去に決着をつけるために、色々あって兵頭と対立してしまうことになります。
何やかんやで兵頭は芽吹の味方になってくれるだろう…って考えてた私は甘かった。

完膚なきまでに打ちのめされ、さらに兵頭にも去られた芽吹はどうなる⁉︎
続き読みます。

0

次巻へ続くー…っ!

すごいところで終わってしまった四冊目。コメディ要素は薄くなり、芽吹に影を落とす過去がガッツリ語られる。とはいえ暗くシリアスな雰囲気になりすぎることもなく、新キャラの志津がおばか要員として頑張ってくれていた。

シリーズ中ずっと続いていたのは、芽吹が人を信じられないという自己申告。これには最初から違和感があって、心から人を信じられない人間は自分も信用できず、芽吹のように用心深さに欠ける迂闊なことはあまりしない。行動だけ見れば、芽吹はほいほい人を信じて簡単に騙されるタイプなんじゃないかと。

自己暗示と前作でちょっと言われていたが、答え合わせのように出してこられた芽吹の過去を見ると、今までのあちこちに矛盾が生まれるようで、芽吹のキャラが逆によく分からなくなった。自分を偽るにも限度があり、引っ張り過ぎというか。しかしそんな自己矛盾を深く書こうとしている話でもない。

この何か変、という感覚を説明するのは難しい。ストーリーを進めるために、主人公の性格設定に合わない動きをさせることで生まれる齟齬なのかなあ。下手な作家によくあるそれとは違う気がするが。
いろいろ複雑な構造なんだよ、とスルーすればいいと分かっていても、四冊分もこの主人公を追っていれば気になってしまう。コメディタッチな世界観の中では、今後しっくりくる回答が得られそうにないのでモヤモヤした。

芽吹と兵頭は、これで安定なのかな?兵頭がどんどんロマンチストになっていってる気がする。色恋の話をしたがるヤクザ……可愛い。兵頭は嫉妬深さを主張する攻めのノルマを果たし、芽吹は嫌がる受けのノルマを果たしていた。

ラストはえぇぇ!?ってとこで終わっている。次作も用意した状態で読み始めるのが良い本だと思った。

0

芽吹を嫌いになりそうな話でした

どうしよう涙出そう。
生きてる兵頭と死んだ親友どっちが大切か。
兵頭を選んで欲しい。でもそうならないのが芽吹なんだろうな。
兵頭の辛い気持ちが伝わって、本当にしんどい。
もう芽吹のこと嫌いになりそう。
・゚・(。>д<。)・゚・

1

無理

この作品と、次の諦めない、でセットになっていますので、ご注意。
この前半だけだとかなりつらい展開なので、ネトラレ嫌な方は読まない方が。。。かくいう私もダメでした。嫌な気持ちをなんとか翻して欲しくて頑張って最後まで読みましたが。。

天才詐欺師にやられっぱなしになってしまう芽吹。しかも、兵頭も取られてしまうのです。兵藤は組のためとはいえ、あっさり芽吹を切って、詐欺師、そして元彼の環とくっつき、何度も抱くことに。

これが我慢できなかった。いや、コミックスなんかでネトラレは美味しいと思って読んだリモするのですが、今作はなんか全く無理でした。後半に続く。

2

次巻に続く・・・

シリーズ第四弾。
冒頭不穏なプロローグからいつもの和気藹々な芽吹オフィスの面々。
お雑煮美味しそう~。と思ってたらどんどん怪しい気配が濃厚に。

受の周りに死が付き纏ってるのって魚住君でもあったけど、こちらはどうなっていくのか・・・。
芽吹がずっと人を信じたいという事に拘っていた理由が明らかに。
過去はどうにもできないよね・・・。

兵頭と芽吹のターニングポイントになりそうなところで、次巻に続く・・・。

キヨが意外に武闘派だった!
恋する男は違うなっ!
三流詐欺師で天才掏摸師の志津とお祖父ちゃんとの関係が好き。
愛されて育ったんだな~と。
だから悪には染まり切れなかったと。
やっぱし愛情って大切だよねと実感した巻でした。

1

誰を選ぶのか

交渉人シリーズ第4弾。
ついに芽吹が背負っている悩みが判明します。
自分を変えてくれた友人を信じきれなかったという後悔。
芽吹がいつも相手を信じることにこだわる理由はこれだったのですね。
真面目な芽吹だからこと辛かったと思います。

そして、その原因となった友人家族の事件に黒幕がいたかもしれないという新たな情報。
真実を知りたい芽吹は七五三野にも協力を頼み解明に動こうとしますが、運悪く鵜沢・兵頭の邪魔が入ります。

「生きている俺より、死んだダチが大切ってわけか」
言った兵頭の気持ちを思うと切なくて痛すぎます。
そして言われた芽吹の身動き取れない心も同じくらい痛い。
兵頭と芽吹どうなっちゃうの~。
5巻すぐ読みます。。。

1

人の最も弱くやわらかいところ

シリーズ4作目。
今までは1冊で軸になるひとつの案件が完結していましたが、
今回は次作「~諦めない」と前後編(?)扱いです。

ドカーンときましたね。芽吹の過去。
自己暗示とキヨに揶揄されながらも、
芽吹が頑ななまでに人を信じようとする理由が明らかになってきます。

環の本性を知っている志津との出会いや、
環が兵頭と知り合いだったなど、
いくらなんでも、世の中狭すぎだろっっと
ツッコみたくなるところもありますが、
絶妙なところで終わっているので、読みますよ、次も。

前述のツッコみどころにちょっと萎えたので、
☆-1にしようと思ったのですが、
次作の展開に期待して、評価はそのまま「萌×2」で。

2

芽吹さん過去編

交渉人シリーズ第4弾★再読。

芽吹さん過去編。
これ…同時発売じゃなかったら精神的に宜しくないわっ(´;ω;`)

大学時代の殻に閉じこもっていた芽吹さんをゆっくりと外に出した親友の若林さん。
そんな彼を助けたかったのに…自分が最後まで信じ切ることが出来なかった事で失って…。
4年前の事件直後の七五三野さんとのやりとりにも凹んだ。
今はもう年頃の娘を持つ父親ですか?と突っ込みたくなるような七五三野さんの言動ですがw

1

諦めきれない過去の傷のために

シリーズもいよいよ4作目。
今回は、白とグレー、二本のペン型USBメモリを巡る中で、
芽吹が深く囚われている過去の事件が、明らかになっていきます。

ある結婚詐欺事件で知り合った三流詐欺師の志津(実は伝説の摺師の曾孫)を
改心させるべく依頼を引き受けたことがきっかけで、
芽吹はストーカー女性の亜鶴からグレーのペン型USBメモリを預かります。
ところがそれは、真和会から流出した薬物関係のデータだったのです。

一方、弁護士時代の知人橋本元刑事から、突然送られてきた白いペン型USBメモリー。
これは、芽吹の親友だった若林の養父が殺害された武蔵小山殺人事件に、
教唆犯の存在を示唆するものでした。

養父の殺害容疑をかけられた若林は、無実を訴え自殺します。
そして芽吹は、若林は自分が殺したようなものだと自責しつづけてきました。
それこそ、若林に微笑みながらロープ売り場に連れて行かれる夢を見る程・・・
自分が若林の無実を信じていたら、若林は自殺しなかったと、
芽吹はずっと強い後悔を持ち続けています。

固い殻に閉じこもっていた芽吹の、眼を開かせたという若林。
その大切な親友を信じ切れず、自殺に追い込んでしまった芽吹の後悔は、
いったいどれ程のものなのでしょうか・・・
きっと普通では想像もつかない程、根深く心に刺さっていると思います。
だからこそ、兵頭を絶望させてもなお、
白のUSBを手に入れて事件の真相を明らかにする事に拘ったのでしょう。
余りにも必死な芽吹が、本当に痛々しかったです。

組の為にどうしてもグレーのUSBが必要な兵頭。
鵜沢から白のUSBを取り返すために、どうしてもグレーのUSBを譲れない芽吹き。
「生きている俺より、死んだダチが大切ってわけか」
「どうやったら死人に勝てる?俺は何だって出来るのに・・・」
兵頭の、芽吹に対する想いが、胸がギュッとなる程痛くて切なかったです。

だけど芽吹の、若林の自殺に対する自責もまた痛々しく、
兵頭が立ち去った後の芽吹の姿が、本当に辛かったです。
――俺はなにをしているのだろう。
  俺はなにを・・・失おうとしているのだろう。
うずくまりそうになる自分を叱咤する芽吹に、泣きそうになりました。

結局は、白のUSBもグレーのUSBも、
橋本刑事の弟になりすまして芽吹を騙した天才詐欺師の環の手に渡ってしまいます。
過去に兵頭と付き合っていたという環。
そして環は、芽吹か、グレーのUSBを持った自分か、
どちらか選べと、芽吹の目の前で兵頭に迫るのです・・・


今回の話は、特に後半重い展開になってますが、
もちろんいつものストーリーのテンポは健在で笑いどころも多いです。
そして、芽吹と兵頭も本当にいい関係になってます。

冒頭の、芽吹のヤクザコスプレ(笑)場面の二人の会話は笑えます!
そしてなんともほのぼのとした雰囲気・・・二人の関係の心地よさが伺えます。

あと、ホテルで一夜を過ごした後の二人が良かった!
若林の夢を見て涙と鼻水だらけの芽吹にティッシュを渡す兵頭と、
兵頭の筋肉質な背中と寝癖のついた後頭部を好ましく思う芽吹。
若林との思い出を語り、その死の真相について触れようとした瞬間に、
芽吹の言葉を封じた兵頭の思いやりに、愛を感じました・・・


だからこそ、今巻最後の展開は、胸が痛いです。
この後いったい二人はどうなるんでしょうか・・・

7

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