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meiyaku no rensa
「今日からオマエもオレの弟にしてやる!」 -あの日、初対面の俺にためらいなく言い放った周。オマエ「も」ってなんだよ、俺はシロ(紀州犬)と同列かよ?! 親を喪ったばかりで暗く荒んだ目をしていた俺を、恐れもせず見返した、強い光を放つ瞳。あの瞳にとらわれた瞬間、俺の運命はもう決まっていたのかもしれない・・・
同級生で兄弟で親友で、そして今は腹心の部下ー 成長につれ立場は変われど、いつも誰よりそばにいて分かり合える。九条周にとって祠室勇誠はそんな存在だった。九条組組長である父が急死し、嫡男の周と叔父との間で跡目争いが勃発、無二の味方のはずだった勇誠が、突如叔父派に寝返って周に牙をむくまでは。
周を監禁し、鎖でつないで媚薬を盛って「俺のオンナにする」と宣言する勇誠。なので2人のお初はほぼレイプです。ほぼ、というのは、実相寺紫子さん描くまさにその「現場」のイラストがあるのですが、そこでの周の表情がどうみても嫌がってない。突然の勇誠の裏切りに衝撃を受けてないはずはないし、常日頃競い合って鍛えてきて腕っぷしも多分互角の相手に一方的に組み敷かれるのはさぞ屈辱だろうに。どこか甘いんですよ、勇誠に向けるまなざしが。
一方の勇誠。成長するにつれ膨れ上がる周に対する想いが、単なる親友とか、主従とかの枠に収まりきれなくなることに、ひそかな怖れを抱いてきた。周の父の死の真相、自分の生家と九条組の因縁。周に言えない秘密ばかりが増えてゆく。一番大切なものを守るため、彼が下した決断は・・・
お互い想いあっているのに縺れて擦れ違うもどかしい二人の背中を押すのはこのシリーズお約束の通り、九条組上部団体黒龍会の総長「姐」である史世です。(♂です、念のため)。周と勇誠は「あの二人の場合どっちがどっちでもアリ」と側近たちも認めるくらい、男前同士の対等なカップルとなります。しかも普段の周は結構亭主関白で、家に帰ると外したネクタイやら脱いだ上着やらポイポイ放り投げてゆき、勇誠が黙ってそれを拾って歩く、みたいな場面も楽しめます。攻め×攻めカプのお好きな向きには是非お薦めしたい作品ですが、黒龍会という巨大組織を舞台にした長大なシリーズの一作でもあるので、単独ではやや分かりづらいかも。この後に出たシリーズには、巻頭に人物相関図とかも完備されてますので、それを片手に一作ずつ攻めていかれるのが正しい楽しみ方かと。