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特殊清掃の話です、こういうの苦手な人多いかもしれないですね。
あらゆる壁という壁に蛆のわいた死体が張り付いたような部屋も掃除するのでしょうか、線路で内臓丸出しになって引き摺られた物を綺麗にしたりもするのでしょうね。
ここには守備範囲の広い方が多いので案外こういうのもお好きなんじゃないかな。
ちなみにもう片方は潔癖症の方です、初めて相手の職業を知った時に後ずさりして「触るな!」と言い放ちます。
職業差別はよくありませんね、ちゃんと手をつないであげるべきだと思います。
まあ心の汚れた人には近づかれたくも無いですけどね。
潔癖症の受と●●●●●の攻めが、、と書き出そうとしたら…、
長谷川(攻)の説明が、”特殊な職業の”という作品説明なので、これはネタバレなのか…!?ということで、彼の職業が作品の鑑賞ポイントとしてとても肝だと思うんですが、性格や仕事が対極の二人がふとしたきっかけで出会って親しくなって恋がはじまるという、、ノンケ同士、性格が真逆な二人というところから、”イエスノー”と”ふったらどしゃぶり”を足して割ったような作品、という印象でした。高久先生のイラストが最高の高。
すでに他のレビュアー様が指摘されている通り、確かに、ノンケ×ノンケでスルっと恋愛に移行しちゃうところが、あれれれ?な感もなきにしもあらずなのですが、、(むしろ、BL色眼鏡をかけてなければ、色恋のない大切な”親友”っていう関係のほうが適切かもしれない。)でも、だからこそ無垢な気持ちになれる、初めての”本当”の恋・大人の”イノセント”ラブなのかなと。
共通点がないからこそ適切な距離感がとれたり、お互いの流儀を尊重しあうところや、相手への執着や独占欲が芽生え、共有する時間を失うことが怖くなったり、同性だからこそ弱みを見せられたり、同性だからこそあからさまにできる感情があったり…二人の日常から垣間見えるこれらのことから、理想の恋人とは?を考えさせられるのでした。
書き下ろしは攻視点で、より複雑な気持ちが見えました。印象的だったのが、スケベの部分で受のネクタイを攻さんがほどくんですよ。”その瞬間のするりと蛇が脱力するような感じはひどく官能的だった。たとえば女の子の~”という表現。もっと端的だったら読後にカタルシスがあるのかもしれないですけど、逆に言えば具体的すぎてみんなが想像するものが一緒というスタイル、嫌いじゃないです。
潔癖症の園田と特殊清掃員の長谷川。
性格も仕事も正反対の二人が惹かれ合い、トラウマを克服していく姿を描いています。
極度の潔癖で口の悪い薗田が、汚れることも匂いがつくこともかえりみず、長谷川に触れる『Don't touch me』のラストは、とても印象的でした。
自分のアイデンティティに反しても長谷川と一緒にいたいと願う園田が愛おしく感じた。
気難しい園田を否定せずに受け入れる、長谷川の優しさと器の大きさを思い知らされました。
後半の『Don't leave me』
〝触らないで〟からの〝離れないで〟
園田の気持ちの変化がタイトルにあらわれてる……と思ったら、これ長谷川の気持ちでもあったんですね。
長谷川が嗅覚を失い、取り戻していく流れは唐突に感じてしまいました。
ただ、あんなに触れなかった猫の「カギ」を保護してきた園田の成長が胸熱だった。
全く合わなそうな二人が出会い、スレ違いながら引かれあっていく過程が痛々しくも胸を打ちます。
オールハッピーの手放し状態で終わる感じではありませんが、二人の未来に幸あれと願わずにはいられません。
読み返したので記念に。
個人的には一穂さん、そんなに好きじゃないんです。どの作品を読んでも「一穂節」が効き過ぎていて、キャラクターの上手すぎる比喩表現とかに作者の影がちらつく感じがして集中できないというか(この唯一気になる点を除いてもやっぱり80点プレーヤーというか、品質保障付きのラブストーリーを提供してくださる一穂さん作品は、買っちゃうんですけどね!)
そんななか、一穂さん作品のなかでは『Don't touch me』はかなり好きな部類でした!『YesかNoか半分か』シリーズ以外ではいちばん好きかもしれない。『ステノグラフィカ』と並んで。
高久さんの挿絵が超ナイスアシストだったのも素晴らしかった点ですね。
****以下ネタバレあり****
どこがよかったのか。
潔癖性の蓮(受け)のキャラクターに好感を持てたのがよかったのかな!
合コンであった女の子のダメな部分をあげつらねたり、同僚の女性社員にも「イケメンだよね」とつっこまれて「はあそうですね」的な態度をとったり。
蓮は正直というか、自分に嘘がつけないタイプなんですよね。
世渡り上手の対極にいそうなヤツです。思ってもないことは言えない。
でもそんな蓮が、特殊清掃員の長谷川(攻め)には、最初から最後まで一貫して嫌われたくないと思ってるんですよね!
潔癖性の蓮が初めて長谷川の仕事について知ったとき、生理的に「触られたくない!」と思ってしまう。
でも、そんな態度をとってしまったことに、自分もショックを受けているんです。
なんで、長谷川さんには自分の悪い一面を知られたくないんだろう。
嫌われたくないんだろう‥‥
もうおわかりですよね笑
攻めの長谷川はイイオトコです。自立心が旺盛で、自分の仕事にも(食わせてくれる、生活させてくれる収入源として)一定の誇りを持っている。
受けの不用意な言動とかも広い心で許してくれる、攻めらしい攻めという感じ。
けど、カラッとしてる性格に見えて、
恋愛になると実はけっこう嫉妬とかしちゃう男だったー!
同性の恋人である蓮に対しても、当然のように独占欲とかモヤモヤといったウェットな恋愛観を発揮してくれます(対する蓮は、長谷川を誘って合コンとかいけるくらい妙なところサバサバだったりする)
でもそれが良いスパイスなんです。
料理を完成させたのは君だったんだね、長谷川君‥‥
以上。
潔癖症の連と特殊清掃を仕事にしている長谷川。この対局具合が素晴らしいです。
猫のカギが事故にあったシーンはこっちまで息がつまりましたが、この事故に関して己を責める連の事をおもうと辛かった~。。
後半の長谷川目線のお話もすごく良かった。
長谷川が匂いを感じなくなったり、お見合いをするという連に対して激昂して険悪ムードになってしまったり…
ハラハラなシーンが多かったです。
他の作品みたいに続編出ないかなぁ。
一穂さんの描く攻めが好きです。
意外とエロ少なめな印象でした!
楽しめなかった作品にしゅみじゃないをつけるのは(特に新人さんには)潔しとしませんでしたが、好きな作家さまの作品に初めてしゅみじゃないをつけました。
その理由は、ノンケ同士、ナチュラルに恋愛してる…!
これに尽きます。二人の出会いから長谷川にはなんとなく園田への好意を感じるし、長谷川の飼い猫の一件で、園田が長谷川とはもう会えなくなっちゃうんだ…っておセンチに浸っちゃうところなんて完全に女子視点です。二人ともゲイかバイ設定だったらまだ物語に入っていけました。先生は男女の区別に頓着されないタイプでいらっしゃるのかな?デビュー作も同じところに違和感を覚えていたのでレビューは避けていました。
個人的な好みにすぎないのですが、BLっていくらファンタジーとはいっても、男同士の恋愛にだってある程度のリアリティが欲しい。あ〜、でもなんかありえそうだわー、みたいな虚構ゆえの錯覚を感じさせるというか…。しかもこういった現代の日常系は特にです。トンデモならトンデモなりの爆笑を誘うとか、エロ特化ならエロをどう魅せるかに心血を注いでるのが伝わってくるとか、ファンタジーはファンタジーでこの世のものならざる異形の描写が目に浮かぶとか、わりかし系統がハッキリしていると物語の世界にすんなりと入っちゃうんですけど、この作品は男女のラブストーリーとそう変わらない。逆にこのお話はどうしてBLでなければいけないのかが気になりすぎて、タイトルに込められた意味深さとか、潔癖症でも好きな人に触られたら興奮する萌えとか、両極にいる者同士が惹かれていくプロセスとか、…いいとこ全部飛んじゃいました。でも、わたしが違和感を覚えるポイントこそが、先生が理想とされているBLのスタイルなのかもしれません。男同士であっても男女と変わらない恋愛をしているんだよ、っていう。
もしそうだったとしたら少々キビシイのだけれど、作家さまの書かれるストーリーと文章に魅了されているので、やっぱりまた読んじゃうんですけどね。。いつかドップリ感化されていくのかなぁ。次に感想を書く時は再び神作品で、と願いたい。。
製薬会社でオゾン消臭剤の研究をしている連は、潔癖性気味。
そんな連が同僚の代理で無理矢理合コンに参加させられる。
けれど、女性たちの連にとっては見ているだけで「気持ち悪い」と感じる行動に行動とお酒に悪酔いした連は、同じく代理で合コンに参加していた長谷川に介抱される。
翌朝、長谷川宅で目覚めた連は気まずさは覚えたものの、潔癖性の連には珍しく、彼の笑顔も家も居心地よく感じる。
思いがけず楽しい時間を過ごした連だったが、数時間後、仕事相手として長谷川と再会した連は、彼の仕事が「清潔」とは程遠いものだ、と知って……
という話でした。
どうしても許せない自分の個人的な問題と、相手も譲れない仕事と……。
二人の中に横たわる溝は大きいけれど、それでも惹かれていかざるを得なくて……という感じで、何だかじわじわ沁みて行く感じの暖かい物語でした。
柔らかい物語がとってもよかったです。
作者さんの書く文章の雰囲気とか温度ってあると思うんですけど、この物語はちょうどそれが「体温」って感じられる物語で中身が何であれ、あったかいなあ……って感じました。そして文章が呼吸のように中に入ってくる。
とってもいい話でした。
ほのぼのした話がお好きな方には是非、オススメします。
特殊な職業に就いている好青年の長谷川宗一×オゾン消臭剤研究の仕事に就いてる潔癖症の園田連の二人です。
この二人のカギになるのは、受けの潔癖症と攻めの特殊な職業なんですっ。
この問題が無かったら、すらすら事は運びそうなんですが、それじゃあ違う話になっちゃいますねww
二人とも、最初から相手に好意を持っているんですよww
そして、いろいろあって最後には連は長谷川にだけは潔癖症だけど平気という結論に行きつくのです。
でも、くっついてからもスローなお二人です。
そのお話は2章の長谷川目線で進んでいきます。
ぜひっ、興味を持たれたら文章で読んでみてください。
一穂ミチ先生の文章はじーんときますよ。
「今日は疲れているし、さらっと読めるのがいいな」
「今日のテンションから、シリアス目なの読みたいな」
と、本を前にして、何を読むかを考えると思います。
で、さらっと陽気な物語を読みたいときに、
ガツンと重々しいシリアスを読み始めてしまったことに気づくと、
その物語にあまりいい印象を持てなかったり、
途中で断念して、またシリアスを読みたいときまで、読むのをとっておく
ことがあります。
本作の、一穂さんのすごいところ、
上記のような読み手のテンションや気分をすべてかっさらていきました。
ノホホンとした作品を読みたかったのですが、
読み始めて、潔癖症と特殊清掃を仕事とする男の物語と知り、
根深いものをシリアスに感じてしまいましたが、読むのを断念することはできず、
「それでも読みたいっ!!!」と思わされました。
極度の潔癖症な連と特殊清掃員の長谷川の物語。
不可侵な部分をえぐってくる作品ですが、
それでも、救いを感じるのは、一穂さんのきれいな文体だからでしょうか。
あの~ もうちょっと マキでお願いします!!
後ろつかえているんで。
すみません・・・・・。
あ~~~~のろい展開ですな。
ジリジリ流れていきますよ~。
事件もなんにも 無い!!ゲッゲッ ゲゲゲのゲーッ。
鬼太郎クンが 頭をよぎっていかれました。
「オイ! 鬼太郎!」ちょっと 目玉オヤジもきたよっ!
ダメだったなあ。
潔癖症ですか・・・・。
好きな人に触れてよかったですね。
最初にさわった時は さぞかし緊張しただろうなあ。
じわじわな話が好きな方は はまるでしょう。
私はのろのろすぎてイライラしたので合わなかったです。