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作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
刑事の秋吉満は、警視庁捜査一課から突然、西多摩署への異動を命じられた。
まさにそれは左遷としかいえないもので、身に覚えのない秋吉は疑問に思うが、そもそも出世にはそんなに興味がないため、新しい職場でも周囲に合わせてやっていけばいいか、と思っていたのだが。
どうにもこうにも壁がある。
当初は、所轄にありがちな本庁嫌いに対するものかと考えたのだけれど、それにしては壁が厚すぎる。
そんな折、着任早々に起きた発砲事件の現場で、秋吉の前に現れた被害者は、かつて突然姿を消した高校の同級生・高柳泰隆だった。
一時期、いっぱしの不良少年になっていた秋吉が、不良を止めるきっかけを作ったのが高柳だったのだが、そんな高柳が「神宮寺」と名乗り、今は青龍会の若頭を務めているという。
おまけに、初対面のように振る舞われて、秋吉は混乱する。
しかしその晩、引っ越したばかりの秋吉の家に神宮寺が訪ねてきた。
そして自分は高柳であると言い、一緒に酒を酌み交わすことになる。
けれど、酔いが進み、ついつい秋吉が神宮寺がいなくなる最後の日に残した口づけのことを尋ねると、「今も触れたい」と神宮寺が言い出し、秋吉は神宮寺に押し倒され、愛撫を施されてしまう。
翌日、神宮寺を襲った被害者が殺害されたのを知り、神宮寺の事務所に聞き込みをしに向かうが、そこでアリバイとして昨夜の二人の出来事をほのめかされる。
そのことがきっかけで、秋吉は自分にかけられた嫌疑が、暴力団との癒着であると知るのだが――
という話でした。
結局最後は、まさかのコネクションで神宮寺が真犯人に殺されそうになっている秋吉を助け出してハッピーエンドなんですが。
とりあえずまず、あまりにも神宮寺に対する描写が美しかったので、てっきり神宮寺が受けだと思っていたのに違ったことに衝撃を受けました。
最近、個人的にこのパターンがものすごく多い気がするのは、私は一般的な意見と段々ずれてきてるのだろうか――
まぁ、いいんですけどね。
後は、どちらかというと事件に重きを置いているのであまりラブラブ描写が少なかったのが残念かなー……と思いましたが、少なすぎるというわけではないので、マイナスポイントにはなりません。
バランスの取れたいい話だと思いました。
警視庁捜査一課所属だった刑事、秋吉は突如西多摩署への移動を命じられた。
着任早々、挨拶もままならないうちに急行した事件現場で、秋吉は懐かしい人物に再会する。
かつて高校の同級生だった高柳。
穏やかで面倒見の良かった彼は、今は青龍会の若頭であるというのだが……
完全にイラスト買い。
だけどやっぱりどうもこの作家さん苦手だ。
再会モノでヤクザ×刑事……はいいんだけど、この人たちがBLファンタジー世界における刑事とヤクザというか、ミラクル設定というか、色々リアリティが行方不明です。
別にこのジャンルにいつもそれを求めている訳ではないんだけど、どうしても気になって物語に入り込めない。
主人公、いきなり押し倒されてほぼ抵抗なしでやられちゃうワケですけれども、あなた刑事なんでしょ?とつっこみたくなってしまう。
もうちょっと抵抗しようぜ。
しかも相手は細身美形ヤクザです。
せめて武闘派で抵抗できなくて無理矢理、とかでもないんですね。
そんなこんなで色々な所が気になって入り込みきれなかったのが残念です。
全く身に覚えのないまま、突如本庁から所轄に左遷されてきた秋吉。
着任早々起こった発砲事件の現場に駆けつけると、そこにいた被害者は、青龍会という暴力団の若頭・神宮寺という美しい男だった。
そして、その神宮寺と名乗る男こそ、
夢に出てくる、
高校野球の応援団を一緒にやって
ある日、急に消えてしまった、
あの男で、、、、
予想外の神宮寺泰隆との再会と、秋吉の左遷の謎が、殺人事件に絡んで、ぐいぐい読める2時間サスペンス。
愁堂さんにしては、それほどエロ濃度が高くないのは、この二人が、まだ再会して、これから燃え上がる前段階だからかな。
この続きも文庫化されるみたいだけど、続きとなると、エロエロがガツガツな展開になったりするのだろうか?
一応、秋吉の濡れ衣は晴れるんだけど、この後、秋吉はいったいどうするんだろう?
そのまま刑事を続けるのかな?
西多摩署で?
西多摩署の同僚・宮崎が、なかなか含みのあるキャラなんだけど、続編では何か役回りがあるのだろうか?