条件付き送料無料あり!アニメイト特典付き商品も多数取扱中♪
ぼくと過ごした素敵な夜を、忘れたなんて言わないよね?
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
このシリーズ、マフィアのファミリー同士の勢力争いなど物騒なことも起こるのだけど、攻めがイタリア男なせいで、恋愛面は安定して甘いので結構好き。今作も前作に引き続き、最後まで安心して読めるお話だった。前作の内容は詳しく説明されているので、これだけでも読める親切設計。
「カッサリーノ家の花嫁」で受けの命を狙っていた攻めの義弟、ヴァレリオが今回の攻め様。マフィアの幹部でありながらウェデイングドレスのデザイナーでもある彼は、仕事でパレルモを訪れていた和彦を見初める。そんな和彦は、ヴァレリオのデザインしたドレスに一目惚れ。専属契約を結ぼうと、「あなたと後で二人きりで話がしたい」などと言ってしまったために、ヴァレリオに誤解され、一夜を共にする羽目に。
情熱的で優しいイタリア男と、ツンツンして強気な受け。二人のやり取りが面白く、コミカルな雰囲気でテンポよく話が進み、読みやすかった。
ヴァレリオが優しくて終始甘い態度なので、一度距離を置く展開になるも、あまり切なさやハラハラ感はなかったかな。そこはよかったのだが、自分の好みとしては男の人が花嫁衣装を着るのはあまり好きじゃないため、星を一つ減らしておく。
ところで個人的にバーバラ作品の好きなところのひとつに、読後感がいいというところがある。「カッサリーノ家の花嫁」で敵対するキャラとして描かれていたヴァレリオは、ちゃんと話の中でお仕置きを食らってスッキリ終わっていたが、根っから悪人という描き方はされていなかった。
それを踏まえての今作で、ヴァレリオがやっぱりいいやつだったのが嬉しかったし、幸せになれてよかったと思った。今回も敵対キャラはいたが、イタリア男らしいオチがちゃんとあって、読後感はスッキリさっぱり。