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natsufuku
本編と番外編4作収録されています。
実はなかなかハードなお話と平行読みしていて、あまりに落差が激しいので、逆によりいっそうこちらの爽やかなキュンキュン少年のお話がキラキラして見えました。
いつもは学生同士(それも、高校生)にはあまり入れ込めないんですが、これは良かったです。
イラストもピッタリだったので、神評価にしちゃおう。
本編は、高校生の頃から付き合っていて只今同棲中のカップルの、ちょっとしたケンカがきっかけで振り返ることになった馴れ初めのお話です。
はじめは自分の気持ちにすら気付かずただときめいて、そのトキメキが恋だと知って戸惑い、受け入れられて舞い上がり、取り越し苦労に悩み・・・
あのエピソード、このエピソード全てに若い輝きが満ち溢れていて、一々キュンキュンさせてくれるしウルっとくるのですが、決して明るさを失わない気持ちのいいお話でした。
前後に今の二人の関係(社会人1年生の先輩・坂江×就活中の大学4年生・茅原)が書かれていて、あの過去があるから今の二人があるんだなってわからせてくれる、いい構成になっていると思いました。
【クリスマスとアイスクリーム】は
元カノのことばかり気にする茅原とクリスマスと初合体のお話。
まぁ、先輩は言葉が足りない部分が多々あるので、グルグルしやすい茅原は勘ぐってばかりいますが、取り越し苦労なだけでした。
ラブラブで結構結構。先輩、やさしいし。
【日なたとワイシャツ】
こちらは、これからの展望を含めた今の二人のお話。
ほのぼのと、まったりと、ちょっとケンカもしながら支えあっていって欲しいと思う私でした。
なにはともあれ、真島くんという理解者もいて何より何よりでございます。
5本短編が入っていて、時系列はバラバラで同じCPのお話です。
白い開襟シャツの制服の先輩を見つけて
目が離せなくなって・・・
同性の先輩に初恋してるかわいい後輩のお話。
物語は現在からはじまり、過去にさかのぼっていくんですよ。
ハッピーエンドが見えた状態で過去を紐解くシナリオ・・・
ちょっとしたタイムスリップをした感覚で思い出話を読みすすめるわけです。
『夏服』なんてタイトルの新刊ですが
クリスマスのお話も入っているので季節感は
発売日にわりと合ってましたよ☆
同性愛について悩む場面もありますけど
受けは普通に恋する乙女でしたねv
なんでしょう、ほんとに誰しもが経験のあるような初恋の甘酸っぱさが
たくさんつまってました。
終始、受けである後輩目線で
1つ上の先輩はものすごく大人として描かれています。
そうそう、高校生くらいのときの1つ上って
ものすごーく大人なんですよね!
でも実際、高校生である先輩も子供の部分はあるわけで
先輩サイドの気持ちも読んでみたいなぁと思いました。
個人的に残念だなって思うところは
はじめてvまでの焦らしが長いのに
挿入までの手順が1行くらいで済ませてしまうのは味気ないよなぁ
もう少しどうやってほぐしたのか丁寧に描写をお願いしたかった!!!
高校生同士だし、道具の用意をどうしたのかとか
そういう生々しさにもドキドキしたかったんですよー。
やっぱり杉原さんの作品好きだな~としみじみ感じました。
大号泣の感動作!という作品ではないのですが、読んでいる間は自然と涙が流れていました。多分、結構泣いていたと思います。
あとこの作品の雰囲気がたまりません。思わず自転車で学校に行きたくなる。夏の風景を思い描きながら読み耽ってしまいました。
夏服…表題作です。切なくて、甘酸っぱくて、まさに青春。とにかく言葉で言い表せない位良かったです。茅原の恋してる気持ちが本当に可愛らしくて胸がキュンとしました。
特に二人で自転車に乗っているシーンがすごく好き。茅原が心の中で「好きなんだけど」と繰り返しているのがもうたまりません!
先輩がまたイイ男なんですよ。茅原の事が可愛くてたまらないって気持ちがモロに出てるのがまた萌える。あと海に遊びに行った時に、茅原が胸の大きい女の子が好み、って言った時にヤケに突っかかる先輩が良かったですね。
二人の告白シーンには悶えました。もう可愛いしか言えません。
キスとカレーパン…色々不慣れであたふたしてる茅原が可愛い。キスをするのがやっとです。先輩の我慢強さが素晴らしい!
クリスマスとアイスクリーム…先輩、おめでとうございます!エッチの時に先輩が茅原に「かわいい」連呼で余裕無くなっちゃうのがたまりません。
元彼女の事もケリがついて一件落着。
日なたとワイシャツ…茅原が大学生で先輩が社会人。同棲中の二人のお話です。表題作でもすでにこの状態なのですが、あれは回想メインですからね。ただ、茅原は大人になってもあまり変わってないような気が(笑)
後半が切なくて思わず涙。卒業後に先輩が誘惑に負けてフラフラしそうになった事があるのが何気にショック。でも、先輩が揺らがなかったのは茅原の存在があったからなんですよね。やっぱり先輩の愛は本物だな~としみじみ。
あと、真島が二人を「旦那」「奥さん」と呼ぶのが自然すぎる!
卒業…このお話がラストです。読者としてはその後の二人が同棲する事は分かっているのでその点は安心して読めるかと思ったのですが、茅原が泣いてしまうとやはりダメでした。つられて私も涙が。茅原の不安な気持ちや離れることへの淋しさがすごく伝わってきて泣けてしまうんですよ。
ラストのシーンがすごく良かったです。
これは夏に是非読んで頂きたい作品。天気の良い暑い日だとなお良いのではないかと思います。テクノサマタさんのイラストもぴったりでした!
ポエムなタイトルをつけたくなる、DKの初恋。めちゃくちゃキュンキュンする可愛いお話で、テクノサマタさんの挿絵がベストマッチ!あの絵だからこそイメージが膨らみます…
表題作を含め5編収録されていて、「夏服」(初出は雑誌)「キスとカレーパン」(個人サイト掲載)から数年後に「クリスマスとアイスクリーム」「日なたとワイシャツ」「卒業」を書き下ろして一冊にまとめた作品です。大好きです、杉原先生…。
就活中の茅原が面接帰りの電車の中で、同棲中の先輩と自分の馴れ初めを回想する形で語られていくストーリー。普通のDKが同性の先輩に惹かれていくきっかけ、それから少しずつ親しくなっていって、ちょっとしたやりとりや身体的接触にドキドキしてしまう甘酸っぱさが、受け視点(一人称)の何気ない高校生活の中で描かれていきます。
茅原より先に社会人となった先輩とは、最近ギクシャクしていてケンカ中。内定をもらえなくて焦っている茅原と、仕事で帰宅が遅いお疲れ気味の先輩はお互いにイライラしていてすれ違い気味。先輩は茅原に対して本当に優しいんですが、茅原本人は慣れすぎてしままったのか、倦怠期…?作者様の攻めに全幅の信頼を置いている一読者としては、攻めのタイプ(ある意味スパダリ)がなんとなくわかっているから、先輩のちょっとした言動にキュンキュンしてしまうんですよね。
なのに…先輩の元カノにずーっと嫉妬してる茅原。ホント、先輩のことが好きで好きでしょうがないんです。カッコよすぎる先輩をいまいち信頼しきれない茅原の心情を汲むかのように、先輩はいつも茅原が欲しい言葉をくれて安心させる、の繰り返し。
クリスマスや高校卒業のタイミングで茅原は先輩からプレゼントをもらうんですけど、そのチョイスがもー、ラブでしかない笑。プレゼントのくだりに毎度萌えてしまうのですが、こんな本当にささやかなエピソードの連続の中に作者様の繊細な感受性を汲み取っ、素敵だなァとほわほわします。
紙で所持している大切な作品で、折に触れて読み返してはキュン…。杉原ファン&DK萌えにはたまらない作品です。
先輩×後輩。
可愛いお話でした。
『いとしさを追いかける』が好きな人は気に入ると思います。
そんな感じの雰囲気ですね。
同時収録4編は続編(といっても時系列は表題作が後ろから2番目)です。
就職活動中の大学生・茅原は、高校の時の先輩である坂江と一緒に暮らしている。
すれ違いからケンカとなり、気まずくて朝帰りした電車の中で、過去の坂江を彷彿とさせる高校生を見つける。
そして6年前に夏服の坂江を追いかけていたことを思い出す・・・。
ふとしたことから気になりだした、坂江へ傾いていく茅原の想い。
「好きなんだけど、好きなんだけど」と繰り返す。
可愛いです。
恋っていいなー。
(両思いなら尚更ね。)
成立しているカップルの痴話ゲンカを読むよりも、成立するまでの道のりを読む方が面白いです。
一人称で相手も絶対に主人公を好きだと思える表現を入れながら、主人公だけ気付いていないという状況にはいらっときます。
いつもなら。
とにかく素直な茅原が可愛いかった。
先輩は元カノに対して全く未練はなく、最初から両想い決定の二人でした。
(杉原さんの攻めはたいがい受けにめろめろだし。)
でももし茅原の片思いだったとしても、あれだけ素直に気持ちを向けられたら必ず落ちたでしょう。
素直なのは強いな。
うはー、面白かったー。
高校生同士の「普通の恋」にキュンキュンしました。
物語そのものはとても地味です。特別大きな事件は起きないし、分かりやすい当て馬も登場しない。でもそれがイイ。
杉原さん特有の流れるような優しい文体で綴られる「普通の恋」に引き込まれました。
同棲中の彼氏と喧嘩してしまった大学四年生の受けが、攻めと出会い、片思いし、そして付き合いはじめた六年前を回想するという構成。
主役二人の輪郭がはっきりしてくるにつれて、両者が愛しくてたまらなくなりました。
神様に無意味に祈ってしまうとことか、なんか私も経験あるなぁと。間違いなく無神論者なのに、「神様仏様観音様」って祈ってしまう、あのノリ。そういや思春期のころって、そういう罰当たりなノリで神に祈ってたなとか、細かい部分でいちいちホワホワした気分にさせられたり。
先輩である攻めが、受けをからかいつつも一緒懸命大事に大事にしてるのが伝わってきて、爽やかで甘酸っぱくて、ニヨニヨ。
あと、つき合って六年もたってるというのに、いまだに「先輩」「茅原」と呼びあってるのも、なにげにツボでした。
こんな青い季節、もう遙か彼方の昔のことと懐かしく(?)新鮮に感じました。
それにしても、このワンコぶり、尻尾と耳が本当に見えるようだ。
一緒に暮らす社会人一年生の先輩・坂江と、就職活動中の真っただ中の大学4年の茅原の些細な喧嘩から、過去の回想を綴った形の物語です。
いつも行く朝のコンビニで気になった坂江、その背中を追いかけながら一生懸命な茅原。
その情景描写が、青春にふさわしい坂道とか自転車なんてキーワードで益々甘酸っぱさを演出しているようです。
坂江の元彼女が気になって仕方がなくても、気持ちを伝えてないから本音がなかなか言えなくて、自分の中で困惑しながら一生懸命考える茅野。
茅野の気持ちで綴られていくので坂江の気持ちは今一つ分かりづらくて、、
坂江くん、君大人過ぎるよ!
言葉が足りないよ!
茅野君、純情一途なんだから、もう少しわかりやすくしてやってくれよ!
などと、一読者の自分はじれったさを感じつつ、そこにも青春を感じてしまう。
「夏服」で出会いと気持ちが通じた初キスまで
「キスとカレーパン」は、キスが日常になった二人。
「クリスマスとアイスクリーム」でとうとう初体験の二人。
「日なたとワイシャツ」は仲直り後の二人の夢。
「卒業」で、先輩の高校卒業の時の思い出。
まだまだ本当の大人になりきれていない二人の青春が、まぶしく感じました。
ただれた大人には、本当、光の世界だわ~
茅原のワンコぶりが目に浮かんで、真っ黒な瞳を輝かせて尻尾をブンブン降っている柴犬・・・そんな姿が一途で愛らしかったです。
恋だの愛だの、難しい事抜きに、この二人の恋の成就のストーリーを楽しみましょう。
男子高校生の学生服というだけで堪らんというのに、夏服ですよ、夏服!!!
夏服、青い空、コンビニで毎朝見かける先輩に恋してしまう後輩、そして自転車通学……なんかもうキュンキュンしますがな!
ストレートで青春してるキレイで可愛い高校生の恋愛はやはり良いものなのだー。
ストーリー自体は高校生先輩後輩の恋愛物なんですが、構成に一捻り入っていて茅原[受]が大学4年で就職活動時で、その先輩で同棲相手でもある坂江[攻]は一足先に社会人。
互いの立場の違いもあって彼等は少しばかりスレ違いが起きてその仲が微妙になったそんな時、茅原は駅で先輩に似た夏服の学生を見かけます。
そこから過去へと時点が変り、2人の出会いから始まるのです。
彼等の恋愛を軸にして、時折現代での彼等のエピソードが入ります。
短い話を少しずつ積み重ねていって出会いから恋愛、そして先輩の卒業までが描かれるのですが、そこにはどこかしら青春の甘酸っぱさと爽やかさがある。
それは6年後の茅原の視線も入っているのかもしれないとそんな感じがします。
中高生の学生の恋愛というのは何というか一種特別なんですよね、学校生活という想い出が読み手にとっての共通点があるからかな。
テクノサマタさんの挿絵は内容にぴったりで、自転車のシーンや茅原はまさに飴みたいな瞳をしてました。
ぐぁぁぁぁ~~~、青春ですね。
ピュアですね。
なんだかとってもキュンキュンしてしまいました。
個人的には「夏服」が一番好きかなぁ。
それも回想シーンの高校生な場面ではなく、帰って来てからの現在のシーン。
眠る茅原に声を掛けずにじっと見守るシーン。
その意味とかを茅原に話すシーン。
すごく好きです。
茅原がまっすぐにぐるぐるしながらも一生懸命恋をしてる姿も好きなんだけど、なんか先輩の方が好きなんですよね。
茅原に泣かれるとどうしていいかわかんなくなっちゃう先輩。
いつも茅原を揶揄うようなことを言う先輩。
でも、ちゃんと茅原のことかわいくて仕方ないってのも伝わってきて。
大事にしたいって思ってるが伝わってきて。
やっぱり他の作品も現在のエピソードの方が好きかなぁ。
紆余曲折があったのは高校時代のエピソードの方が多いのにな。
高校時代のエピソードはかわいくてせつなくてキュンてなるのにな。
「卒業」とかキュンていうかギュッてせつなくなる感じとかあるのにな。
ま、どちらも先輩と茅原ですし、高校時代あっての今の2人なんですが。
あとは真島が非常に好きです。
ホントいいやつだ。
いつまでも2人の幸せを見守っていて欲しい(笑)