蛇とワルツ

hebi to waltz

蛇とワルツ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神57
  • 萌×228
  • 萌29
  • 中立2
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
25
得点
486
評価数
118
平均
4.2 / 5
神率
48.3%
著者
榎田尤利 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
志水ゆき 
媒体
小説
出版社
大洋図書
レーベル
SHYノベルス
シリーズ
犬ほど素敵な商売はない
発売日
価格
¥860(税抜)  
ISBN
9784813012047

あらすじ

俺はあんたを甘やかす、優しいペットだ。まるで恋人のような」
「Pet Lovers」のオーナーである仁摩遥英は、仕事が恋人というワーカホリックだ。そんな仁摩は、問題児のペットを躾け直すため自宅マンションで預かることに!カテゴリー爬虫類の蛇、竜巳杏二だ。命令しても働かず、呼んでも振り向かない扱いづらい彼に、仁摩はうんざりする。だが、不遜なばかりではない杏二を知るうちに、まるで恋人のように惹かれ初めていくのだが、ある裏切りを知り・・・Pet Lovers至上の恋、登場!(本誌あらすじより)

表題作蛇とワルツ

竜巳杏二,完全会員制クラブ「PetLovers」の蛇,24歳
仁摩遥英,完全会員制クラブ「PetLovers」のオーナー,34歳

同時収録作品蛇とワルツ

竜巳杏二,完全会員制クラブ「PetLovers」の蛇,24歳
倫也,完全会員制クラブ「PetLovers」の猫/仁摩遥英,完全会員制クラブ「PetLovers」のオーナー,34歳

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数25

最終巻らしいおいしい1冊

読み返してきたPetLoversも最終巻。
他の巻はどこから読んでも大丈夫かと思いますが、こちらだけは最後に読まれた方がにやりと出来る部分が多いかなと。
本当にどの組み合わせもカラーが違う良さがあって、もっと続いてほしいほど好きなシリーズでした。

物語の締めとなる今作は謎めいていた完全会員制クラブ「Pet Lovers」のオーナーの1人・仁摩。
他作品でも一瞬登場してはミステリアスな雰囲気たっぷりの彼が主役とのことで、一体どんな人なのかと思っていると…これがなんとも複雑な過去を持ちつつ、食えないところもかわいらしいところもある魅力的な人でですね。
彼が躾のし直しをすることになった、蛇キャストの杏二との一風変わった同居生活を楽しく追いかけました。
最悪な印象から少しずつ変化する2人の関係性も良かったですし、仁摩の本来の姿も杏二の変わりようがまたずるい。

そして、なかなか予想がつかないストーリー展開が本当に面白くって!
果たして杏二は信頼出来る人間なのか?どれが本当の彼なのか?人を騙す蛇なのか?と、仁摩と共に疑問を頭に浮かべながら読めない展開を楽しみました。
欲を言えばその後がもっと読んでみたかったなあと思いつつ…仁摩の過去も昇華しながらまとめ上げ、過去作品のキャラクターもさり気なく登場したりと、最終巻に相応しいおいしい作品になっていたかなと思います。
シリーズを通して読み返してみて、1番好みだったのはやはり1作目の犬編かな。
彼らのその後も見られて嬉しい1冊でした。

1

完結巻

Pet loversですが、これが最終巻です。最後はオーナと蛇。
ペットに蛇をってのは、自分じゃ考えられないけど、猫よりも主人関係なく気ままに過ごすって意味なら良いのかも知れないですね。
でも、本作の蛇は色んな意味で働き者です(笑)

蛇とオーナは最後の最後まで結ばれないんですが、そこに至るまでのストーリが良くできていて、早いとこ蛇君とラブラブになって欲しかった私としてはヤキモキしましたです。途中、田所が怪しいんじゃ?!とか思っちゃったりしたし。

オーナも孤独だったからこそこの会員制クラブを作ったぽいし、孤独をどうやってうめるのか、乗り越えるのかって難しいよなって思いました。
「犬ほど素敵な〜」に出てきた轡田さんも友人として出てきます。彼はユキと出会えて幸せそう。雨の中、家の外に人がいるなんて、さすが元犬のユキだわ…

このシリーズは読んで損のない4冊です。

1

当て馬が残念

四作のうち犬のみ既読です
犬は神だったんですが今回は期待し過ぎました
年下イケメン家事上手エスコート上手でハッキング技術と体術に長け
おまけに世話焼き上手の床上手な攻めが
受けにべた惚れになった理由にいまいち納得できませんでした
あと受けの元カレが地雷です
自分が受けをこっぴどく捨てた癖に寄りを戻そうとやってきて、
新しい男に『最初の男は自分だ』と言い出すような元カレ最悪過ぎるでしょう
もし気持ちが残っていたとしても一瞬で冷める…
こんな男に初心だった頃の受けがあんなことやこんなことをされたのかと思うと辛くて仕方なかったです

0

面白さヘビー級 d(>_・ )ヘビナダケニ…

今作は、PetLoversシリーズ4作品あるうちのラスト。とうとう読み終えましたー。最初1作目を読了後、シリーズものだと知った時には大いに慌てました。何せ金欠病でしたし、心の準備が出来ていなかったもので。けれどもシリーズものであると知った以上、やはり全巻読みたいと思うのが人間心理。

3作目のレビューでもコメントした通り、今作の主人公の一人は3作目の脇役にしてPetLoversのオーナー仁摩です。しかも!仁摩が受け?!って。「えーっ、そうきたかー!」と思わず叫び声。絶対攻めだと思っていました。「あー、なーる。だから3作目の受けとはCPにならなかったのか」と妙に納得しました。それだとフツーすぎますもんね(´ー`)

ですがこの叫び、決してがっかりの叫びではありませんよ。むしろその反対。楽しそう♪ワクワク期待で胸が膨らむ思い。もしかして年下攻めって、私のツボだったのかもしれません。普段あまり意識したことはなかったのですが、そういえば、私の大好きな丸木文華先生の作品では「罪の蜜」がかなり好きでして、これも年下攻めでした。

それはそうと、2作目のレビューで私、一つ一つの作品が独立しているため、どこから読んでも大丈夫!と断言してしまいました。3作目を読み終えるまではホント、そんな感じだったのです。

ところが今回この4作目を読み始めると、3作目のスピンオフであることが分かり、しかも驚いたことにのっけから1作目の主役の登場。轡田です。今作の受けと轡田は親友の間柄だった事が判明。ユキは最初の方では名前だけ出てきます。でも中盤かなり良いタイミングで登場、ユキがとても良い働きをしております。終盤、祝いの会にも出演。二人のラブラブぶりを拝むことが出来、ホントご馳走様な4作目でした。

2作目の主人公たちは直接オーナーと関わらなかったこともあり、本当にホンの少しお印に登場する程度でした。暴力シーン満載なため、苦手な方は2作目を抜かして読んでも何の支障もないでしょう。その為1作目を読まれた方、あるいは3作目を読まれた方は、今作もご覧になると楽しさが倍増すること請け合いです。もちろん、今作のみでも十分楽しめますがね。

さて、今作の攻めは蛇です。最初は「蛇かー、爬虫類は苦手だなー」と引き気味でした。でも、攻めが「さみしいヘビのニョロリ」という絵本を受けのために読んでくれるシーンがあり、その内容に触れたとき、ヘビ良い!と思うようになりました。

その絵本、ホントにあるのかな?と検索してみましたがヒットしませんでした。榎田先生の創作によるものです。とっても心に響く可愛い物語でしたので、榎田先生、BLだけじゃなく、児童書いけるじゃないですか、と思ってしまいました。

途中、受けが攻めを疑うシーンがあり、私は心の中で「えー、止めて、止めて。疑ったりしたらダメだよー」と悲しくなりました。でも攻めは本当に二重スパイだったのですね。疑ったりしたため、受けが攻めから愛想をつかされるシーンは見たくない、と思っていただけに、この展開は自分的にはグッドでした(σゝω・)b

それに攻めが、どんどん受けを好きになっていく様子が見てとれたので、二重スパイと知った後も、私は攻めを責める気にはなれませんでした。ちゃんと二重スパイを止めていますしね。

最後はお決まりのハッピーエンド♪とっても良かった&楽しかった&どの作品も皆好き。それぞれ甲乙つけがたく、それぞれの作品ごとに良いところが沢山あって♪シリーズものアッパレですね♪☆.。.*・゚☆長々と有難うございました☆゚・*.。.☆

6

ペットは孤独を癒すもの

ペットシリーズ、猫以外読みましたが今作が一番好きです!

今回はペット属性が蛇の杏二とオーナーの仁摩さんのお話。
蛇属性ということで、ペット候補である杏二は主人の言うことを聞かなかったり、かなり扱いに困る子でどんな話の展開になるのか最初は予想がつきませんでした。
どっちが受け攻め…?というのも笑

仁摩さんの体調不調がきっかけで、杏二が思いっきり方向転換するところでは、こうきたかーとにやにやしてしまいました。
このまま絆されるのかと思いきや、どんでん返しが待っていたり…

恋や裏切り、色んな要素が詰まっていて面白かったです!

最後に二人が愛し合うシーンで、人間は自我を手に入れた代償として孤独を得た~の辺りの文章が好きです。このペットシリーズのテーマと繋がり、沁み入りました。
みんな幸せになってよかったです。

2

寂しさを知っているからこそ。

のっけからユキの名前が出てきて思わず笑みが。
ユキの幸せエピソードにほっこりとなりました。

前作『シュレディンガー』にて登場した、オーナーである仁摩。
一筋縄ではいかなさそうな、食えない男ですが…彼もまたトラウマを抱え、過去の恋愛で傷つき、臆病になってしまったひとりでした。

最後らへんまで杏二の本性がつかめず、ハラハラしましたが…感じていた仁摩への想いは本物だったようで一安心。
むしろ最初に見たときから仁摩に惹かれていたとあり、杏二の葛藤を想像し思わず悶えてしまいました。笑

『ニセモノ』だと思っていた仁摩との甘いやりとりは本物だったんだなぁとしみじみ思い、胸がほんわか。

全作を通じて、誰もが孤独を抱えていました。
みんな臆病で不器用で、だからこそ、愛おしい。

4組のカップルを堪能してきましたが…どのカップルも甲乙つけがたい!
魅力あふれるキャラを堪能したシリーズです。

最後の一文が、とても印象に残りました。

『寂しさを知らない人に、愛は決して見つけられないのだ。』

3

トラウマ持ちの受けが幸せになるまで

最高でした!
PET LOVERSシリーズは全て好きですが、その中でも1番の
お気に入りです。

過去のトラウマから、恋愛に対してクールな仁摩さんが、
無愛想ながらも優しい杏二に徐々に惹かれていく様子がよかったです。

穏やかで幸せそうなふたりだったのに、だんだんと杏二に対する疑惑が
持ち上がり、苦悩する仁摩さんが切なかったです…
私も入り込みすぎて、号泣してしまいました。
最後にはちゃんと結ばれてよかったです( ^ω^ )

仁摩さんにトラウマを植え付けた元彼が出てきますが、ふたりの仲を引き裂く程の邪魔もしていなかったので、当て馬としては存在感が薄かったかなと…
ただし、杏二の嫉妬心は存分に煽ってくれました!

1

偽蛇?

 犬、獅子、猫と順当に読み進めて最後に蛇。随分間は空いてしまいましたが、順番的には間違わずにたどりつけたようです。

 「蛇」というからにはさぞかしニッチでマニア受けしかしない癖のあるキャラを想像してたんですが、どうしてどうして。このニョロリ君、腐女子の夢(妄想?)をありったけ詰め込んだような、ある意味「理想の攻め」じゃありませんか。

 ビジュアルはクールで印象的、家事は万能。必要に応じてハッカーにもボディガードにもなれる知性と腕っぷし。そのうえ床上手で巨根(!)。でも受けが弱ってるときには優しく添い寝して、おもいっきり甘やかしてもくれる。そりゃあ受けだけじゃなしに、仕事で擦り切れかけたキャリアウーマンとかでもこんなペットなら欲しくなるって。一家に一巻ニョロリ君。まあ、あんまり出来過ぎてて、特に後半やや蛇属性は薄れ気味で、受けの遥英にも「偽蛇」よばわりされてましたけどね。

 遥英が杏二に惹かれるのはよくわかるのだけれど、欲を言えば、杏二が遥英を好きになるポイントがいまひとつあいまいだったような。悲しい過去を持つ受けが攻めの愛で幸せになる、という王道のラブストーリーですが、可哀そうさ加減では「獅子」や「猫」のほうが上だったようにも思います。とはいえシリーズ通じての読後の満足感はさすがの榎田クオリティでした。

1

読み終わりたくないほどよかった

 ああー全シリーズ読み終わってしまった。シリーズを通して、どのカップルモエロくて綺麗だった。

 最終巻の主人公は、「ペットラバーズ」のオーナー仁摩さん。おー、「猫」で雨宮さんのことを気にかけてくれていた人だ。轡田さんとユキも登場。まさに集大成って感じだ。

 杏二がヘビ属性。ヘビ・・・シリーズ史上、一番よくわからない属性だ。変温動物だから、主人に応じて機嫌が変わりますよって感じかな。
 後半、尽くす男に変貌する杏二がすごい良かった。今回、仁摩さんも杏二もガタイがいいから、いったいどっちが受けなんだろう?って戸惑ったところもあったんだけど、やはりテクで勝る杏二が、強引にコトに及ぶことになるんですねえ。年下攻め。好きだ。

 杏二に裏切られたと知ったときの仁摩さんのショックの受けようは、読んでいて痛かったけれど、ちゃんとピンチの時には杏二が助けに来てくれたし、よかったよかった。
 御多分にもれず、暗い過去を持つ仁摩さん。母親に愛されず、恋人に捨てられた過去を持つ仁摩さんだけど、その分杏二におもっきり愛されて、いっぱいエッチなことをしてほしいです。
 みなさん、お幸せに。

2

期待しすぎてしまったけれど

たまたまこの作品が手に入ったので、他のシリーズは読めていません。
特に問題なく読めました。
でも確かに一番最後に読んだほうがいいのかもなと思います。
ペットシリーズのカップルのラブラブっぷりが分からないなどもそうですが、オーナーの仁摩さんがとても魅力的だったので、まだ彼のことをよく知らない期間を堪能したかったです。

攻めっぽい受けの作品ってあまり読んだことがなかったので、想像がつきにくく心配だったのですが、受けも攻めも読んでいくうちにどんどん印象が変わっていきました。
受けは良い方に、攻めは悪いほうに…^^;
受けの仁摩さんは普段は格好良くて男前、でもプライベートでは甘えん坊という所に撃ち抜かれました。
(これってめちゃくちゃモテる要素なんじゃないかと思います。)
Pet Loversを経営している根源的な動機にとても心を動かされました。

一方、攻めの杏二は第一印象がめちゃくちゃ良かったので期待値が高くなってしまったのかもしれません。
俺様攻めって横暴と紙一重だと思うのですが、杏二の場合人を見る目や思いやりもしっかり持っていて中身が伴っていました。
なのでどんな男前なリードで仁摩さんを包みこんでいくのだろうとワクワクしてしまったために、彼本来の姿が現れてからキャラクターがよく分からなくなり弱くなってしまった印象を受けました。
私の中で、24歳の有能なやんちゃな子という所まで落ちてしまいました。あのワイルド性は一体どこに(泣)

孤独がキーワードでしたが、それは誰かに埋めてもらうことではなく、あくまで自分自身と向き合っていく課題なのだと読んでいて思いました。
なので俺様に寄りかかる関係性よりも、お互い支えあって築いていくパートーナー性こそ本当の意味で仁摩の癒しになり自信につながっていくのだと思います。
釈然としないものがありつつも(他の登場人物のことも)、拉致からの救出劇などすごく面白く読めたので満足でした。
とても読みやすかったので榎田さんの他作品も読んでみたいと思います。

2

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