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先に三十二番目〜の方を読んでいたので、梶山先生と玲ちゃんのやり取りの場面はもうなんか辛くて辛くて。
何が辛いかって、2人して全然救われる気がないところですよ。
梶山先生の5年後を知っているからこそ、その5年後まで彼は救われないわけですよね。
だからもう、梶山先生が玲ちゃんに優しくするたび、あ〜梶山先生、これ傷ついた直後やんけぇぇ〜〜となってしまって、余計玲ちゃんの辛さも増幅されて感じるようで読んでいてじたばたしてしまいました。
椎崎先生お得意の不幸を寄せつけた挙句に全部背負って勝手に失踪、自己完結、破滅しかけるの全部を兼ね備えている玲ちゃんですが。
周りに対する卑屈なまでの遠慮は、大事なものが尽く亡くなったり自分の元を去っているからこそなんだろうなぁと読んでいてヒシヒシと伝わってきました。
今更もう、大事なものをまた失うには今までに傷を負いすぎたんだよね。
だけどやっぱり亮子さんとかは、その頑なな玲ちゃんの態度のせいで切ない思いをしてるはずで、これはどこまでお互いを許し合えるのか、というのもテーマのように感じました。
何度傷ついても、また繋がっていく。
そういう繋がりって、なかなかないもんね。
あと、梶山先生がいい所出張りすぎて、西崎さんの存在が薄い!
椎崎先生特有ですね。攻め様の存在感が薄いという笑
けれど、SS書下ろしで西崎さんが散々、それはもう年単位で我慢を強いられてることを知って、少しばかり愛の偉大さを実感&西崎さん、よく頑張ってるね笑 という気持ちに。
今後もこうしてこの2人の関係性はゆ〜〜っくりゆ〜〜っくり確実になっていくんでしょう。
BL感は薄いですけれど、発行当時の作品らしさというか。耽美系というか。重いテーマというか。
2000〜2010年くらいの作品の雰囲気ってすごく好きなので、とっても楽しく読ませて頂きました。
これって「帰る場所」の続編だったのですね。
多分、2冊揃えて家にあるはずなのに、うっかり読む順番間違えました。
なので、主人公達は、既に想いが通じ合っているはずなのですが、、、
いやぁ、、
こっから始まる関係って、「帰る~」って、どんだけ、、、、
この受けちゃんって、どんだけ、、、、
怜一が災厄引き寄せ体質なのは、この、自分さえ引けばっていういじけた思い上がりのせいとして、西崎も災厄引き寄せ体質なのは、自分を全く肯定していないからで、自分の身内や、身近な人が、こんな風にしていたら、親や、周りの人達は、どれだけ悲しいだろう。
そしてそれは、お互いの恋愛関係にも言えることで、だからこそ二人の関係は、なかなか進みません。
そんな二人でしたが、いろいろ事件が起きて、特に怜一がまわりで自分を心配してくれる人達の存在に気付けたことで、ようやく、ちゃんとした恋愛関係が始まった。
これ、前作から順番に読んでいたら、相当アレしたでしょうね。
姉の形見の喫茶店を営みながら姪の桃子を育てている室瀬玲一。
桃子の叔父にあたる西崎と恋愛関係になるも、その歩みはひどく穏やかだった。
そんな微妙な二人の元に、桃子の祖父である大企業の会長から桃子と玲一あてのパーティの誘いが届く。
断り切れず、二人そろってパーティに出席する玲一だったが、それは再び桃子と玲一を引き裂く策略の始まりだった……
前回なんだかんだもやっとしたまま終ってしまって、今度こそ幸せになるんだろうな!!と思いながら手に取った続編。
何もかもを自分一人で抱え込もうとする怜一のクセは健在で、相変わらず痛々しい。
もう少し周りに頼ればいいのに!!とヤキモキしました。
そして明かされる梶原先生の意外な過去。
怜一と梶原の、恋ではない相依存的な関係も切なくて、それはそれで萌えた。
けど、この結末において先生のあまりにもなアテウマっぷりに、三十二番目~を再読することを決意しました。
ラストの読み切りまで西崎さんはどんだけ我慢強いの……
それはそれで切ない気分になりました。
もういっそ囲ってしまって好きなだけ甘やかせばいいよ!!
この二人が甘甘になる日はいつなのか、っていうかそもそも来るのか。
頑張れ西崎さん!!
評価の「中立」は決してマイナス評価ではありません><
どうしてもBLとして読めないのです。ということで、「中立」。
とは言っても、西崎と冷二は恋人(?)になっているので、ラブではあるんですよね。
でも、普段は長年連れ添った熟年夫婦みたいです。 互いが居るだけで満足という……。
二人だけのときは、冷二は女子中学生もビックリの純情ぶりなのです。西崎は超執着系に変貌(-_-)ノ
しかし、今回もメインは冷二と桃子の家族ドラマのようです。
榊曰く、「災難になつかれる人種」の冷二は今回も災難をひっかぶってグルグル。
それを助ける筈の西崎も災難体質によるのか、多忙のため助けに行けず;
そのかわり冷二を助けるのは、あの梶原です!!
もとが同人誌だからなのか、榊と享子のその後まで入っていて、読みごたえ十分でした!!!
一冊目はよかったんですが、二冊目になっても同じようなことで受けがグルグルと思い悩んでいるので、もういいよ、という気分に。
ちょっと残念でした。
耐えるというか、耐えまくりな攻めはよかったんですけどね。
前作でもフルパワーで自分を痛めつけていた玲一ですが、今作でも本領発揮。
ナルチシズムなまでの主役の自己犠牲に涙するかイライラするか…
私は割と、いや結構好きなキャラです。
玲一がアクションとるたびにじわじわきてしまいました。
『玲ちゃんといることが幸せ』と桃ちゃんが思ってくれることだけを支えにして生活している彼が、それさえも失いそうになるし、恋人を護るために離れて独りになろうともします。
そんな踏んだり蹴ったりな状況ですが、
そこを小さな手で救いあげようとしたのは…桃ちゃん。
そんな状況下で慰めたのが…梶山。
…あれ?西崎は?
すごーく切れ者で自由奔放で大胆なわりに、ここぞという時に印象の薄い西崎なのでした…。
玲一×西崎よりも玲一×桃ちゃんの絆が印象深い作品。
家族が絡んでくる話に弱い私は満足!
そしてらら先生の絵がふんわりして素敵!
今回も泣けました。こうまで自分を犠牲にしなくてもいいじゃない! と思うほど。
でもそれは、大事な大事な姪や愛する人を守るため。それが愛し方なんでしょうねぇ。
わかっていても、辛い、切ない。
そして、今回はその姪の選択が追いつめてしまうことになるんですよねぇ。姪だって、相手を思い遣っての行動だったのに、過程がわからず結果しか見えないから、傷つけることになってしまって。
あれやこれや、もう泣けて泣けて。
今回は、前作の最後に出てきた梶山が、重要な役回りで登場。
捻挫をした玲一を診たり、それだけでなく香月家絡みでずたずたに心が傷ついている玲一に、優しく胸を貸しちゃうんですよねぇ。
本来ならその役目は西崎のはずなんだけど、タイミングが悪いんですよ、いつも西崎は。ここぞというときに、玲一の面倒を見るのは、不思議と梶山に巡ってくるんです。
ホント、何やってるんだよ、西崎。
仕事で忙しいのはわかるけど、玲一がどんな性格をしているかもわかっているだろうから、何か手を打ってやってくれよと。
それが恋人だろうと。
おまけに、そして香月家に残った桃子は、なんとそのまま香月家で暮らすと言って、美沙が桃子の荷物を取りに来るんです。
信じられない玲一は、桃子と電話で話をし、桃子からこっちで暮らすと言われ打ちのめされます。
玲一が傷つくよりは、私が傷ついた方がいいとまで言うあの桃子が、玲一よりも香月家を選ぶなんてっ!
たったふたりで寄り添い、どんな家族よりも深い絆で結ばれていると思っていたのに。
ありとあらゆることが、悪い方へ悪い方へと転がっていって。
玲一はどんどんと追いつめられて、自分を切り捨てようとしちゃう。
こんな玲一が哀しくて切なくて、私は玲一に代わって泣いちゃったわけですが、苦手だなぁ~と思う人もいるでしょうねぇ。
なんで愛する人が信じられないんだ? 自分が育てた子の言うことを、もっとよく考えてやらないんだ? なぜもっと自分に自信が持てないんだ? と。
でも、土壇場での出来事で、梶山には出来なかったことを、西崎がいとも簡単にやったことで、玲一は西崎の手をようやく掴むんです。
ホント、良かった。
掴んだ手は、もう離しちゃいけません。
この作品は2001年同人誌として発表した
原稿をベースにまとめられ、
今回ルチル文庫から発売されました。
『帰る場所』の続編です。
『帰る場所』がとても良い作品で。楽しみにしていた続編。
メインカップルは勿論ですが、
彼らを囲む登場人物達がみんな愛しくて。
あの人達は??あの人とあの人はどうなったの??と、
ドキドキしながら本を開きました。
今回はどんな妨害があっても崩せないと思われた、
絶対的な玲一と姪・桃子の絆に危機が!!
ハラハラ、ドキドキの連続で。
胃が痛くなる事が多々…(泣)
そして西崎との恋も前途多難。
主人公をとことんまで追い込む椎崎さんですから、
今回もすんなりと話が進むとは思っていませんでしたが。
色々と問題がこじれていきます。
しかも問題がこじれてしまうのも、皆が自分以外の相手を思ってこそ。
相手の為を思ってした事が裏目、裏目に出てしまうという不幸。
優しい人達が悪意を持った人達によって翻弄される理不尽さに、
腹立たしさを覚えます。
策略の嵐の中で、小さな子供が子供なりに考え、
玲一を必死に守ろうとする桃子に、涙、涙です。
このシリーズは桃子の可愛らしさ・優しさが
最大の魅力だと思います。
美しく温かい家族愛と並行し、
玲一と西崎の恋も描かれていきます。
二人の仲を引き裂こうとする「香月」。
西崎の将来を考え、精神的に不安定になる玲一に、
そっと寄り添う梶山。
玲一に不幸な事件で亡くなった恋人の面影を重ねる梶山。
西崎の前では吐けない弱音を梶山にぶつけ、彼に凭れかかる玲一。
お互いに抱えた悲しみや寂しさを慰め合うように寄り添う
玲一と梶山の関係に、胸キュンしてしまいます。
梶山が実に優しくてイイ「当て馬」で。
読みながら、玲一には梶山でもいいのでは…と思った事もありました。
しかし土壇場で必死で恋する人を追いかける男と、
諦めた男で勝敗が決まります。 このくだりが切なくて!
ちなみにこの梶山という人物は、
『三十二番目の初恋』のメインキャラです。
この作品は『三十二番目~』の5年前のお話なんですね。
梶山も色々とあったんだなぁとしみじみ思い、
『三十二番~』を再読したくなりました。
前作ではキス止まりだった玲一と西崎も
無事にステップアップ。
独占欲メラメラの西崎には萌えます!
玲一は愛されすぎて、大変かもしれません。
男女のカップルですが、享子さんと榊の恋もニヤニヤです。
登場人物それぞれが、
隣に居るひとを見つけた。
収まるべきところに収まった、
気持ちの良いラストに拍手喝采です!!