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junai portrait
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
好奇心旺盛でメンクイ、道徳観念もやっぱりユルめ、
おバカで素直な美大生・亮祐君が、最近気になるのは…
バイト先のコンビニの常連客で、綺麗なサラリーマンの博巳さん。
トホホなアクシデントがきっかけで、博巳さんは亮祐君の写真モデルを引き受けます。
綺麗な外見を裏切るがごとく! まっとうに働いて、まっとうな日々を生きる博巳さん。
常識も良識も、道徳もちゃーんと持ち合わせている博巳さんに、だんだん心惹かれていきます。
そんな博巳さんも、会社ではいろいろイジメにあっていて…
それを知った亮祐君は(めったにみせない覚悟でもって)彼を助けます。
これがカップル誕生までのお話、ところが問題はこれからです。
やっとのことで恋人になったけれど、博巳さんは亮祐君のユルーいモラルが、
どうにもこうにも許せません。
別れを言い渡された亮祐君は、初めて心から悩みます、反省します。
博巳さんに少しでも関わっていたくて、必死で努力します。
ようやく博巳さんが戻ってきた頃には、彼も少しは大人になってましたっけ…☆
(さすがは崎谷作品、主人公達をしっかり悩ませてあげてます。)
昔っから恋は人を大人にする最高の妙薬といいますが、
これは効いてます、本当に効きすぎなくらいに…。
とくに亮祐君のようなおバカさんの場合、良識を教え込もうとすれば…
親か恋人くらいでないと、まず無理でしょう!
(BL小説だから、ここは親は置いておくとしましょう。)
とにかく、親友くらいじゃダメなんですよ。
友達は、どんなに親身になっても、最後の最後で相手を尊重しますからねぇ…。
(彼みたいに、ユルさと可愛さで世間様に甘やかされた子は、とくにね。)
そこへいくと博巳さんの説教は…凄い!!!
いまだかつて…BL小説の世界で、恋人の不実を責める場面で、
部屋の隅に正座させて、懇切丁寧に、理路整然と、子供に言い聞かせるように、
説教しながら別れ話…なんて芸当、あったでしょうか!?
しかもこの説教シーンに、いったい何ページ割いてるのやら…。
(これが嫌味でなくて、本気で語っているところがまた、らしいといえばらしい。)
こんなの恋人以外にゃ、絶対無理でしょうねぇ。
博巳さんのような、普通・まっとうキャラにしかできない、芸当です。
亮祐君、聡明でまっとうな恋人の話は聞いておくにかぎりますよっ。
そのほうが君、ちゃんとした大人になれますからね☆
いやはや…博巳さんの独白の中のキツイひとこと「ばか犬だ。」に激しく納得しましたよ、私。
写真学科に通う美大生・篠原亮祐は、バイト先のコンビニに毎晩訪れる真面目そうな会社員(実は隠れ美形)を気に入り、毎日見るのを楽しみにしていた。
そんなある日、酔ってやってきていた彼・小井博巳が戻してしまい、それを介抱したことがきっかけで、亮祐は彼をモデルに写真を撮らせてほしい、と頼む。
それというのも、課題である人物写真をうまく撮れず、困り果てていたのだ。
レンズ越しに素の博巳と向き合うに連れ、外見の美しさと、内面の素直さとのギャップに新鮮さを覚え、亮祐は博巳に惹かれ始める心を止められなくなる……。
という話でした。
表題作は二人がくっつくまで。
それとは別に、この話実は、二人がくっついた後に一回別れる「熱愛モーションブラー」という話が入ってるんですが。
個人的には、この話が秀逸だと思いました。
亮祐はそれなりにモテてきたし、悪い遊びも知っているし、という割と遊んできたタイプで。
一方の博巳は、真面目で、仕事もコンピューター系の会社で男ばかりで、余り遊ぶこともないタイプ。
おまけに、そこに年齢の壁と、社会人と学生、という壁が立ち塞がったら、価値観の違いがあるのが本当だと思うんですよね。
そこが、とても丁寧に描かれている話で。
勝手に撮られた博巳の写真(しかも事後)が、亮祐のせいではないにしろ勝手にコンクールに応募されて、賞を取ってしまう。
それに激怒した博巳が、価値観の違いが原因で亮祐に別れを切り出し、最終的には亮祐もそれを受け入れる……という話が入っているんですが。
それの博巳の言うことがいちいちもっともで、こういうことで恋人同士はきっと別れちゃうんだな……というリアリティがすごい。
きっと他人から見ればどうでもいいことだけど、本人たちにしてみたら譲れないライン、というのは必ずあって。
それがぶつかりあって別れてしまう。
でもそれを結局許した博巳は偉いと思うし。
こういうことでぶつかりあって、最後は本当の夫婦みたいなもの(男同士だから結婚は無理だしね)になっていくんだろうな……と思ったら、思い切り深かったです。
すっごくいい話だと思いました。
もちろん、表題作の話もキラキラしていて好きなんですが。
二つ目の話があるからこそ、締まる部分って絶対にあったと思いました!
確かに前半と後半、亮祐のキャラが違ったかもです。
前半は裏から手を回してでも博巳を守ろうとする一途な青年ってかんじだったのですが、後半はなんだかヘタレ攻?なかんじでした。
博巳から別れを切り出されて食い下がるものの、博巳に静かに叱られ諭され、引導を渡された亮祐には「そりゃ仕方ないよ」と思うしかありませんでした。後から誤解だとわかったこともあるんですけどね。
本文中にもあったように、彼は今まで甘やかされてきてしまったのだなぁと。他の人が持っていない何かを、元から持っている人間の傲慢さでしょうか。
博巳は亮祐の過去とモラルの低さを許すことができなかった自分を、器が小さかった、本来なら亮祐を失わないために闘わなければならなかったのだと反省していましたが、私は博巳の態度はとても大人で好感が持てました。
まぁそこで終わってしまったらBLじゃないですけど(笑)でもよく考えてみると、ちゃんとした社会人が年下の恋人の過去に嫉妬丸出しで取り乱すのもなぁと思います。博巳はそうではなかったから、そこがリアルでさすがは崎谷氏だなと。
結局二人は再びお付き合いをするようになるのですが、博巳が退院した後の仲直りHがよかったです。亮祐が可愛かった(>ε<)
あえぐ攻っていうのも良いかもしれないな…
前半ではセックスで博巳を翻弄していたのに、後半はもう博巳にやられっぱなしでグダグダになってた亮祐に萌えました。よっぽど我慢してたんだなと。
そこが一番好きなシーンだったので評価も「萌え」にさせていただきました。
美大生の亮祐の無節操ぶりも、年上会社員の小井の考え方も、ひょっとしたら物語の為の特別でなくて、本当にある設定だなと感じさせられました。
だからか、当人たちがとても好きなキャラクターというわけではありませんが、身近に感じられましたよ。
その分、面倒見のよすぎる同級生の日奈子や、陰湿な上司亀山が特殊だなと思わされる設定でした。
確かに小井はちょっと鈍かもしれませんが、やはり元がノーマルな人ですし常識人なので、学生の亮祐にべらべらと何もかも話すはずはないですよね。
その小井をちょっと天然と思っている亮祐も、まだ若いせいで体面とか遠慮とかがわかってなくて突っ走ってるんですよね。
しかしながら上司のカメリーマン、酷いですね~最近はネットいじめで自殺者も出るほどだからひょっとするとこんな陰湿ないじめも存在するかもしれません。
同掲載の「熱愛モーションブラー」は”年上彼氏””年下彼氏”のこだわり
しかし、なんて嫌がらせを受けやすい人なんでしょう、小井は。
性格的に亮祐と小井を足して2で割ったらちょうどいいくらいですから、小井がだずなを取りながら、時には亮祐に甘えながらやっていけばいいですよね。
この作品は9年も前の作品の改稿だそうで。
まだエロエロ全開でなかったころなのかしら?でも亮祐の言葉にその片鱗が見えている?
カメラマン志望の大学生、亮祐と
サラリーマン小井がコンビニで出会うんですよね。
『純愛ポートレイト』は、出会いから恋が成就するまでのお話で
『熱愛モーションブラー』は、付き合ってからのお話。
この小井(いさらい)は美人さんでトラブル体質というか
逆恨みされやすい体質なのだろうか・・・
トラブルは解決したはずなのに『熱愛モーションブラー』でも
また同じようなトラブルに見舞われる小井・・・
崎谷はるひさんのシナリオって、逆恨み話けっこう多いですよねw
『純愛ポートレイト』の逆恨みは仕方ないにしても
『熱愛モーションブラー』の逆恨みは、亮祐の責任大だと思う。
個人的には、逆恨みとか嫌がらせする絶対悪がいるお話って
読んでてスリルがない。
わかりやすい悪人がいると作品がすごく陳腐に見える。
カメラマン志望で芸術家肌
年下ワンコの亮祐のモラルの低さには、私もちょっと引いたけど
年下だからねー、ワンコだからねー、最後はけっきょくほだされたv
年下だけど遊び慣れてる亮祐の余裕あるエッチもよかったが
頬に鼻を擦り付けた後、がぶっと肩口に噛み付く
余裕ない駄犬えっちが非常に良かったv
攻めがカメラマンという設定ゆえに
受けをファインダーに収めようとする心理わからなくもないが
ハメ取りとかの心理は、正直自分にはまだわかりませんw
前半「純愛ポートレイト」は過去作の加筆修正版。
作者さんが後書きに書いたはるように、「崎谷プロトタイプ」というか、年下彼氏に、事件引き寄せ体質の年上の受けの、かなり直球、ストレートな恋愛物。
お話は、写真家志望の大学生・亮祐視点で語られてます。
この亮祐、若い割に、美大生だったりするからか、いろいろ経験値が高くてモラルも緩い。
そんな彼が、それだからこそと言うか、美しい物については、とっても純で夢見がち。
バイト先のコンビニの客・美形リーマンの博巳と、お近づきになれても、なかなか恋愛関係に進もうとする決心が付きません。
博巳のトラブルを解決してあげた後も、自分の思いを告げたら最後、二人の関係はそこで終わりと、ひとりで勝手に思いこんで、電話で、告白と、別れを同時に告げてしまうのですが、、
この後の、両思い判明後のエチが、なかなか長くてエロいです。
そして、亮祐の、初手からねちこい、手慣れたエチが、後半、「熱愛~」の布石となって
後半「熱愛~」
つきあい始めて半年たった二人、博巳は亮祐に別れを切り出します。
修羅場ではあるのですが、博巳としては、恋愛感情とは別の、モラルの問題としてゆるせない事のため、どうしても恋人関係は続けられないからこその別れ話なので、とことんはっきりと、理詰めで恋人関係の終了を告げます。
しかし、亮祐が、別れ話の一因となったトラブルを解決し、全てを謝罪するのを聴いて、博巳は自分の卑怯さに気付き、亮祐をゆるし、自分へのゆるしを乞います。
この二人、お互いの関係に、何がゆるせて、何がゆるせないのか、
何を感じて、どうしたいのかを、ちゃんと話し合おうとするところがいいです(時として、それが微妙な言葉攻めとなって、エチの味付けになってしまうところもね)。
こういう、ちゃんとコミュニケートしようとするキャラクターだと、読んでいて、こちらも感情移入しやすいです。
この本、ボリューム的には結構ありますが、読みやすくて、読後感も良かったです。
今回は写真家を目指して美大に通う大学生と
システム開発会社のエンジニアのお話です。
攻様視点で二人の出会いから恋人になる迄と、
受様視点で半年後の喧嘩騒動を収録。
攻様は美大の写真学科に通う大学二年生。
ジャンルを問わずきれいなものが大好きです。
最近のお気に入りは
アルバイト先のコンビニに来る会社員。
シンメトリックな顔立ちのハンサムな彼が
今回の受様になりますが、
最初は目の保養と楽しんいるのみでした。
二人が話をするようになったのは
かなり酔っ払った様子で現れた受様が
盛大にゲロったのを介抱した事から。
攻様は写真で食べていきたいと思っていますが、
モチーフによって出来不出来のムラがひどく、
教授から半強制的にポートレート的な個人写真を
課題としてされていたのですが、
何度も再提出を食らっていました。
お礼をしたいという受様の様子に
彼なら良い写真が撮れるかもとモデルを頼みます。
いざ外で受様と会った攻様は
自分とはまるっきり違う感性を持つ大人な受様に
急速に惹かれている自分を自覚します。
徐々に打ち解けてより親しくなった受様は
嫌がらせを受けている事をポツポツと話します。
愚痴を聞くしかない攻様は歯痒い思いをしますが、
どうも受様に嫌がらせをしていた人物は
攻様の知人にもセクハラ行為をしている奴らしい?!
この後、
攻様は友人達と犯人をやり込める事に成功しますが、
電話で受様に報告しているうちに
何も判っていない受様にプチ切れし、
ヤツアタリ混じりに好きだと告白してしまい?!
絶版ノベルズ収録作を加筆修正、続編をつけて文庫化。
上京してきて以来、
写真も女も刺激的な事ばかりしてきた攻様にとって
男子高で部活に明け暮れたという受様は
都会育ちなのに全く自分とは正反対な人でした。
彼を知るほど惹かれていった攻様ですが、
ファインダー越しとはいえ、
そんな攻様に熱烈に見つめられれば
受様だって落ちるよな♪と思われたお話でした。
書き下ろしの続編は
そんな二人の半年後のお話ですが、
受様がまたまた嫌がらせを受ける話。
本編で攻様が受様の言葉で色々気付いたように、
続編では受様が攻様の言葉に色々と気付く所まで行くと
たまにはこんなも続編も有りかと思われますが、
個人的にはイチャイチャのラブいお話が良いなぁ。
受様視点なのに攻様のヘタレ度がアップしていて
受様の話はちょっと長すぎですね。
好みで判断が分かれるお話かと思います。
今回は年下攻で一作、
高野真名さんの『秘め事は情欲に濡れて』をご紹介します。
攻・篠原亮祐(20) 美大生 カメラマン志望
受・小井博巳(25) 会社員
篠原は理性の緩い無鉄砲の考えなし。
顔の良い男女に弱く、美人についてって乱パに連れ込まれたり、ゲイAVに参加させられそうになったり、クスリを勧められそうになったり。
好奇心が旺盛なのはもちろんですが、美醜だけで人を判断するお子様です。
その辺を友人に懇々と説教されても真意を理解して反省できてない。
篠原が今気に入っているのが、コンビニ客の美形会社員の博巳。
その日の博巳は酔っ払って篠原のエプロンにゲロってしまいます。
後日クリーニング済みのエプロン持参で礼に来た博巳に、篠原は「モデルになってくれ」と頼みます。
課題のポートレイトが不可だった篠原は、博巳なら良いものが撮れるんじゃないかと。
もちろん博巳と個人的にも親しくなりたいという思惑も。
親しくなるきっかけの日、博巳が酔っ払っていたのは会社でのトラブル…中傷メールや、提出した仕事の行方不明などにストレスを溜め込んでいたのですね。
篠原との付き合いは、疲労した精神を癒してくれる時間だったんです。
篠原に疲れを見せることは無かったのですが、酒を飲んだときに思わず愚痴がこぼれます。
いつも気さくで優しい博巳しか見ていなかった事に少しショックを受けます。
ファインダーを通せば見えないものも見える…と言ってる篠原ですが、本質的には何も見ていなかった、と。
ポートレイトへの評価が低いのも当然だったわけです。
博巳のストレス原因の人物と知人が迷惑を被っている原因の人物が同一であることが分かり、篠原は博巳に隠れて策略を練り、諸悪の根源に制裁を加えます。
すったもんだでくっついた2人。
後日談の「熱愛モーションブラー」では、篠原の緩い理性(倫理観)が原因で別れの修羅場に。
篠原のモラルの低さが博巳には許せなかったんですね。
送りつけられた写真(篠原のバカ行為)は過去の事です。
しかしそれが自分に対して攻撃手段として使われることに許せなかったし、過去の失敗に後始末をつけられず放置している無責任さを博巳は許せなかった。
今まで友人達に叱られても、本当の意味で反省してこなかったツケがここにきて…。
博巳に別れを告げられて、過去の軽率な自分をやっと本当に反省できた篠原。
その辺りがおバカで…でもかわいいのですよ。
博巳を取り戻すために必死になる篠原の行動に、ほだされ、また自分に対して売られたケンカを篠原に押し付けていた事に気付いて反省する博巳。
年下の恋人(しかもおバカ)と付き合うのは、大変ですねぇ(笑)。
篠原は博巳しか見ていないワンコ攻ですが、それでも博巳はこれからも苦労しそうな気がします。
時々イジメつつ、年下の恋人を可愛がってあげてくださいね~。
ブルーサウンド・シリーズにしても、しなやかな情熱シリーズにしても
崎谷はるひの作品には、妙な甘酸っぱさがある。
攻めか受けかどちらか一方、あるいは両方?
に泥臭いほどの純情さやウブさ、子供っぽさがある一方で、
セックス関係になるとやけにこなれていて、
それがへんなギャップ萌えに感じたりします。
これぞBL!とでもいったらいいのか、
社会人でも30超えた男でもおかまいなしに、まるで学園モノみたいな青春色。
それをワビサビのうすい短いセンテンスでぶった斬っていくさまはもはや痛快w
大変、精神的なタフネスがある作家だと思います。
で、本作ですが、前半は「犯人捜し」をちょっとかましつつ
受けがなんかやたら可愛いじゃないですか。
タカツキノボルの絵がまたいい。かわいいんですよ。受けが←ここ重要
でもまぁ、前半はちょっと強引な展開でエンド。
おーいおいおいおい、ノンケ男がそう簡単にひっかかるかぁ?
というツッコミはおいといて、BL的にはアリだろう、うん!
さて、問題は後半。
別れ話からはじまるBLってなんか新鮮です。
さわやかそうに見えた19歳、実は結構なヤリチン君でして、
意地の悪いワタクシ、秘かにホッホッホとほくそ笑みました。
崎谷作品の一つの特徴として、「別離」や「決裂」の瞬間が
しっかり書かれていることがあげられますが、まーどうせまたくっつくんだろ、
とは思いつつ、そこがうまくストーリーを締めている。痛すぎない別離なんです。
ライトなBLとして、読後感がいい。
物足りないといえば物足りないのですが、後腐れがない作品。
亮祐は、美大で写真を学ぶ傍ら夜間にコンビニでバイトをしています。
常連客の中にはすごく綺麗な男性がいて、いつもお弁当を買っていくあたりに未婚・彼女なし…と算段をつけている様子。
ある日、泥酔状態で来た彼が、なんと亮祐のエプロンにオールリバースしてしまうのです。
丁寧に介抱した亮祐と、丁寧にお礼をした彼・博巳は、その後カメラマンとモデルという関係に。
亮祐が人物を被写体にすることに慣れるために…と始まった関係ですが、
次第に仲良くなって、博巳の悩みも聞けるほどになり、亮祐は完全に博巳が好きになります。
上司からの迷惑行為の一件が解決されると、二人の関係も動いていきます。
ほやーんとして鈍いと思われていた博巳ですが、実は結構鋭くて…でもなんだか鈍くて、
お互いに手探り状態だったのがうまーく収まったようです。
博巳の上司をこらしめるところなんかは文がすごく映像的(?)で、
ドラマや映画のワンシーンをつぶさに語られているようで、若干のねちっこさがあったかもです。
もう少し読者の脳内補完に頼ってもらってもいいんじゃないかなぁー?と思ったりしました。
そして、その後の二人の修羅場も長い…。
……でもこれはまだまだ序の口でした。
後編の「熱愛モーションブラー」では、序盤で30ページ以上にわたる修羅場が………。
亮祐の軽率な行動について、博巳は遡及に遡及を繰り返し…
擬音にすると、ねちねちねちねち…といった具合に並べて、亮祐はひたすら、謝ったり絶句したり呆然としたり…完全に追い詰められてしまっています。
博巳はお話の冒頭で、「年下彼氏」について気にしているのですが、気にしている割に、なんだか大人気ないことをしているなぁ…?と思いました。
時間をかけて、それこそいびるみたいにして怒る人、私は嫌いです。
もっと完結に言えないの?って思います。
最終的に「別れる」と自分の中で決まっていながら、引っ張りすぎ……。
怒るにしても逃げ道を作ってやらないと、男は死ぬと思います。
ラストの仲直りのあたりでは感動しましたが、
それまでの展開が、前編と同じ他人からの迷惑行為によって動いててネタが被っていたり修羅場が長かったり、なんだか亮祐のキャラが前編と違っていたりで…ちょっと、釈然としないです。