眠る劣情

nemuru retsujo

眠る劣情
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神19
  • 萌×217
  • 萌29
  • 中立12
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
24
得点
262
評価数
79
平均
3.5 / 5
神率
24.1%
著者
夜光花 

作家さんの新作発表
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イラスト
高階佑 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
シリーズ
眠る劣情
発売日
価格
¥533(税抜)  
ISBN
9784199005312

あらすじ

妹が何者かに誘拐された!? 内野晶(うちのあきら)への犯人からの要求は、「おまえの親友の明石章文(あかしあきふみ)の結婚を阻止しろ」ということ。なぜ、解放の条件が親友の結婚と結びつくのか? かつて高校時代に、章文に告白され振ってしまった晶。罪悪感を抱きつつも「好きだ」と嘘をつき、婚約破棄を迫るしかない。ところが、なんと章文は婚約を解消! 「恋人なら抱かせろ」と貪るようなキスをしてきて!? 
出版社より

表題作眠る劣情

明石章文
内野晶

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数24

とんでもキャラばかり……婚約者がひたすら気の毒。

「ミステリー作家串田蓼生の考察」がすごく良くて、「ミステリー作家串田寥生の見解」を読み始めたところ、超美人な内野とやらが早々に登場。
どう見ても脇役じゃないので調べたところ、こちらの作品の受けだったことが判明したので読んでみましたが……。


うーむ……。
なんというか、出てくる登場人物がみんな強烈すぎて疑問符だらけ。

そういえば、あらすじの「「恋人なら抱かせろ」と貪るようなキスをしてきて!?」という点で、なんか嫌な予感がして見送ったのに、すっかり忘れてポチってしまった私のアホー!!
「ミステリー作家串田蓼生の考察」はこちらのスピンオフだけど、本作をもし初めに読んでたら買わなかっただろうな…。

なんというかとにかく攻めの婚約者さん(女性)が気の毒すぎましたね。
一切の非がないし。
可哀想すぎる。
一方的に婚約破棄され、婚約者(攻め)に受けとの濡れ場を見せつけられるだなんて、自分だったらマジで絶望しかないわ。
被害者でしかない。

それと妹の初音には、終始イライラさせられました。
めちゃくちゃウザくて自殺未遂(死ぬ気はゼロ)するくだりとか、そんなに死にたきゃ死ねば?と思ってしまうほど……。

そして攻め。
思考回路が犯罪者というか、根が優しい人があんな事思いつく??
おまけにネチっこいSな濡れ場(複数回)には正直食傷気味。
ああいういたぶる系が好きじゃないので、ページを早送りで読んでました。

私は長年片思いしてて初合体時には夢みたいとか泣いちゃうような攻めが大好物なんで、初合体時にあんなにドS全開で責めるノリが辛くて……。
こいつの思考回路どーなってんだろ…と思ったら、後から実は辛かった、もう無理……とかほざいてましたが、いやいやちんこギンギンで二回戦突入してましたよね‥‥??
いくら長年の思いの末の合体とはいえ、割と素質あると思うんですよ??本当に無理な人なら、ちんこ勃たないと思うんで……。

2

出てくるキャラがとりあえず濃い

三行感想
> ヘタレ攻め
> マゾ受け
> 脇キャラが濃ゆい


普通に感想
これは、過去のトラウマで妹のワガママを拒否れない受けが、妹を誘拐され「妹を返してほしければ学生時代にフッた攻めの婚約を妨害しろ」と言われる話です。
意味が分からないんですけど、まぁなんやかんや受けは攻めに嘘の告白をして婚約破棄させ、その後も惰性で攻めとの関係を続けます。
攻めには恋愛感情の無かった受けですが、攻めのSMちっくなプレイにハマってしまい……そっから攻めと別れたり妹と修羅場ったりしてなんやかんや脇キャラの助けもあって攻めと結ばれます。
個人的にはよく分からない話でした。


個人的に面白かったところ
とある人物が結構なことをやらかして目的を達成するのに、途中から「なんか思ってたんと違う…」って言ってリタイア宣言したのは笑いました。
まさかの◯◯の不一致が原因で…だと……?みたいな衝撃を受けました。ギャグならたまに見かけますが、シリアス系の話では珍しいと思います。
ここまで色々周りを巻き込んでお前……みたいな驚きで、つい最後まで読んでしまいました。


まとめ
サスペンス展開みたいなものがあると聞いて読みましたが、過度に期待し過ぎました。
ちょっとシリアスな執着攻めが読みたいな〜って軽い気持ちで読んだ方はオチを楽しめると思うんですが、「ゾッとする話が読みたい!」「サスペンスどんとこい!」みたいな方は肩透かしを喰らうと思います。

2

トンデモ人間大集合

「ミステリー作家串田蓼生の考察」を購入したところ、本書「眠る劣情」のスピンオフだ、という事を知り、まずはこちらから、と読ませていただきました。
しかし。どこに串田が出てくんのよ〜と焦る。
「串田蓼生」はペンネームで、この「眠る劣情」では本名の久緒、としての登場なんですね。で、当然脇役です。終盤までほとんど意味のあるような登場はありません。
ではメインストーリーはどうなのか。
妹が誘拐され、警察にも言えず犯人の言いなりになって、高校時代からの友人章文と肉体関係を持つことになってしまう晶。章文の方も結婚寸前の女性がいたのにあっさり別れて、晶を嬲るように抱く。晶は言葉で責められ、ビニールテープで縛られて、強烈に感じている自分の性癖に気付く…妹初音は怪我もなく戻ってはきたが、元からあった晶への執着が激しくなり、晶は章文との先の見えない関係と家庭内の重苦しさに押しつぶされていく。
そこで久緒の登場なんですね。晶から事件の概要を説明され、犯人を推理する。その真相は?
推理モノとしてならば。うん、犯人に意外性もあって良かったです。
BLとしてならば。エロシーン描写も高階佑さんのイラストも美しくて良かったです。(ソフトではありますが、SM系が地雷の方は注意。)
真実の判明後章文と行き違いがあり、晶は久緒に誘われて伊豆のリゾートホテルへ。そこでイロイロありまして…その後章文との気持ちが通じ合っての甘々のHシーンがかなり良かったです。
ラストシーン、からくり人形のラムネのエピソードが、ある種のどんでん返し的な趣きがあり、ハッピーエンドの中にもギョッとするスパイスになっていると思いました。

考えてみると、登場人物みんなとんでもない人達ですよ。
晶。かくれマゾ。かくれ死にたがり。
章文。執着、粘着、思考回路がトンでる。なんでこーなる?
初音。ヤバイの一言。
久緒。天然。晶とヤっちゃう気持ちがあったんですか?色々とフリーダムなヒト。

3

サイコホラーちっく

うーん…サスペンスというより、印象としてはサイコホラーでした。

謎解きや推理の部分についてはタイトルと表紙絵から想像がつくので意外性は感じませんでしたが、どう着地するのかなーと気になって読み進めたので、章文の本性が少しずつ明らかになっていくのがちょっと爽快ではありました。

この先、晶は幸せになれるのだろうか…とちょっと心配な気もしますが、章文に魅入られる前の状態も決して幸せではなかったと思うので、良かったのかもしれません。ドロドロした雰囲気の中、串田の存在が清涼剤のようで印象的でした。

0

ちょっとあっさりしてるかな?

このお話に出てくる久雄事串本のお話を読みまして、
あぁ〜串本どんな感じだったっけな?と、再読しました。
もうすべてのカラクリも解った上で読んだんですけど、
あんまり覚えてなかったのもあったり、
実はこんな態度してたんだーがあったりで、
全部解ってても楽しめました。
初めて読んだ時はまったく真犯人がまったく解ってなくて、
さすがに妹は怪しいなーとは思ってたんですけど、
最後の種明かしの所はびっくりしたのを覚えてます。
解って読んだ今は、うーん、もう少し引っ張れたんじゃないかなーなんて、一読者は欲深く思いましたが。
まぁ、でもどんな始まりにせよ、晶が振られちゃう所は胸が痛いですねー。
他をあたってくれって、おい!
でもまぁ最後はハッピーエンドに終わるので、
まぁいいんですけど。
でも一読者として、病院のシーンがこのお話の中で一番好きなシーンでした。

いやぁ、とにもかくにも章文は最低な奴ですね。
晶が好きなのは解るけど、どーしてこういうやり方しか出来ないのか。
結局、真正面からぶつかれない訳でしょう。
愛に対してだってやり過ぎ!
愛が可哀想過ぎました。
後、晶は縛られて酷い言葉を受けて性にやっと身を委ねられるって、うーん…確かに楽だよなー
どんな恥ずかしい事だって責任転嫁出来ちゃうんだからっとつい思っちゃいました。
でも最後の赤いセロファンのラムネを捨てた事で何かが変わりそう。
セックスも、私生活も。
なんか晶が好きだったんですよね。
なんか身近にいそう。
もう考えるのが鬱陶しくて、そこまで生にガツガツしてない人。
仲良くなるタイプではないけど、ただ解る所がなんかある。
彼の今後が見たいし、久雄事串田とも合いそうなので、
串田〜シリーズでその後の晶が見れないかなーと期待しちゃうキャラでした。

さてはて、当初の目的だった久雄事串本、
このお話ではのんきなおっさんレベルですね〜。
こういう人と仲良くなりたいわーのキャラでした。
後、イラストも良かったです。
表紙が綺麗で好きでした。
最近思いますが、そんなに絵に左右されないって思ってたんですが、
やっぱり小説でも絵は大事ですね。
キャラに対する印象が変わります。
今回も、もしイラストがあんまり自分の好みじゃなかったら、
この作品に対する評価も変わったかなーと思いました。

1

正直、苦みの残る読後感を期待していた

夜光さんの小説は毎回ストーリーもエッチシーンも読み応えがあって満足できているが、今回は作中の登場人物のエゴのほうへ目が向いた。

わがままな妹に、彼女をどう扱っていいか途方に暮れる晶の家族、挙式間際に婚約破棄する攻めの章文。
…といった感じで、この話はいいふうに共感できるキャラがひとりもいないのだが、そんなに明るくない割にさらりと読めたのは、脇役の久緒のおかげだと思う。
一人構わず我が道をいくかのような彼が何だかいい味を出している。

この話は、恋愛成就までを見守るというよりも、章文が受けの晶の内に秘めた劣情を引きずり出す様子や、クライマックスで章文が「好きな相手を手に入れたのにセックスの度に気持ちが覚めていく」って感情を吐露する場面が一番良かったのになぁ…。

読んでいく中で二人のすれ違いっぷりに納得してしまったので、普段はハッピーエンド志向の私が「別にこの二人、相思相愛にならなくてもいいんじゃね?」って突き放したような見方になったのはこれが初めて。
なのに、BL的なお約束で甘い目の方向に落ち着いちゃったのが何だか惜しい。

1

ラストに焦った(;´・ω・)

取り敢えず一番可哀想なのは章文の婚約者ですよね…愛さん…あれは…うん。。。
あれはもう男性不審になっちゃいそうな勢いですよね…。。。

妹は…無理!
腹立たしいし…執着ぶりは怖いし…!!
兄溺愛でヤンデレな子です。
はっきり言って迷惑な勢いです。
ってか本来の要求(会社の金持って来い)ダメでしょ笑って済ませれる限度越えてますからっ!
大好きな兄を犯罪者にするつもりかっヽ(`Д´)ノ

あと章文がちょっと…勝手だなー…と。。。
自分の想いを遂げるために色々画策したくせに…性の不一致で突き放すなよorz
いや確かに不一致はしんどいかもだけど…けどあれは…もうちょい言い方ないものか?と思ってしまった。。。

…個人的にはオマケで非常に読んでみたかったシーンがあるんですよねー。
やった後に縛った跡を見てズドーンと凹みまくってる章文と満足気な晶の対比をっ!!!
あとがき読んで、巻末オマケ的に書いてほしかったな~と。
あぁ~でもそしたらせっかくのシリアス調が壊れちゃう?
ぬ~…(´Д`)

ラストのからくり人形…怖いですね。ハッピーエンドが一歩間違えれば奈落の底…章文死んでなくて良かったね~。
ホッとした後にぞっとさせられました。

3

あらすじがすごいネタバレですw

まぁ夜光花さんの作品ですから、本格サスペンスは期待していません。(言い方がとても失礼ですみません)
読む前に犯人は誰って大体予想できました。
受けは大変好みで、おちはすべてを明かしました。
でも攻めは結構ムカつくなやつですね。
諦めきれなかったからあれを実行したのは分かっているけど、受けは嫌なら一回だけでも満足して彼女と結婚するって、執着と愛がちょっと中途半端じゃありませんか?
しかも受けのM嗜好に付き合いきれないから別れるって、あんた何さま?!何か嫌だよ自分も楽しんだくせに!攻めをぶん殴りたいです!
でもまぁ、受けを好きになったのはある意味不幸かもしれないので(他人の目から見ると最高に幸せだけどね)、よしとしましょw

3

自覚の薄いSMプレイが見れる作品

「私Mです」「俺Sです」という自覚があるわけではなく、何気なくハードな方が盛り上がることに気づき、探り探りハードにしていった結果、SMに行き着いちゃった。みたいな作品。

そもそも、受はノンケだし攻もバイというゲイゲイしくないカップルなので、逆に「そこまでのプレイをよくぞできたな!」というギャップがよかったです。

つまり、SないしMの自覚があるもの同士にしては、ちょっとぬるいけど、SM初心者にしては「よくやった!」と賞賛できるくらいのSM度です。

キャラ文庫さんなのでストーリーはかっちり。
物語のキーになるのは、受の晶という男が抱える「盲目的な過剰すぎる愛」を呼び寄せてしまう体質でしょうか。
妹から身内以上の愛情を寄せられ、一方で高校の親友だった男からも執念深い愛を抱かれるという…。
愛されるキャラというには深刻すぎる、過剰な愛に押しつぶされそうになっている受の苦悩が、本編を通してまざまざと描かれており、作品全体をつつむ閉塞感を演出しています。

そんな受の体質が、妹の拉致という事件を引き起こし、結婚を破棄する代償に男と関係を持つという事態につながるのです。

はじめは、仕方なく抱かれていた受が、物語が進むにつれて自分が求めるものを自覚し、自ら声を発することができるようになっていく…。
そんな、過剰な愛を受けるあまり、自身は物事に無関心だった男の成長を描いた作品ともいえます。

濡れ場については、そんなに過激なプレイがあるわけではなく、どちらかというと羞恥心を煽るようなプレイなので、痛い系のSMが苦手な方でも読みやすいと思います。
ハードなのは縛りやローター挿入の放置プレイくらいです。
本格的なSMを求める方にはぬるいかも。でもねちこいエロさは満載です!
個人的に異物挿入のままの外出プレイに激モエするので、それが見れただけでも満足でした!

ただ、オチとして、攻様にSっ気はなく、乱れる受が見たいがために不本意ながら頑張っていたことが判明。
本作の受以上に私が萎えました…。。。
「んだよチクショー…!もっとガンガン攻めんかい!!」ヾ(゚`ェ´゚)ノ と心の中で罵ったくらいです。
今後の彼らを思うと、やっとMだと自覚できた受が不憫で仕方ありません。ちゃんとSMプレイしてもらえるといいね…!

まあ、攻の本質がSじゃなかったからといって、萎える読者はそうそういないと思いますので、過剰な愛とか閉塞感とかダメじゃなければ楽しめると思います(´・∀・`*)

《個人的 好感度》
★★★★・ :ストーリー
★★★★・ :エロス
★★★・・ :キャラ
★★★・・ :設定/シチュ
★★★・・ :構成

3

んー圧巻!!!

みなさまのレビュー通り、ミステリー臭のするソフトSMなお話。
高階先生の美麗な表紙と、タイトルに惹かれて購入。
BLだけど、BLと思えない読後感が不思議なモヤモヤ感。。。。
でも嫌な感じではなく。なにかもっと続いて欲しいような…←あかん私ドMなだけに(><)
非常に夜光先生の個性が出ていて、他にはない独特の世界に連れていってもらいました。


じわじわと攻めに侵略されていく感じで読んでいたら、ラストの締め方が素晴らしかった!!!
途中の伏線がラストにグッと光る描き方!!!!!
心をズキュンとやられました。
うーーん。すごいな夜光先生。。。

ラブラブなBLではなくネガティブな志向のストーリーですが、登場人物の強い感情が入り乱れていて、引き込まれ、一気に読みました。
好みは分かれるかもしれないですが、続きが気になる衝動を最期まで萎えさせず、ラストまで連れていく夜光先生の手腕に、圧巻!!!!!

そんな先生に転がされてちょと嬉しい自分のMさは眠ってて欲しい…(汗)

2

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