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ao no kiseki
シリーズ中、最高の盛り上がりと言っていいんじゃないかと。
登場人物が増え、主役だけでなく脇役たちもガンガン活躍してて、アクションシーンが多くて、声優さんたちの見せ場がいっぱい、聴きごたえ抜群でした。
またアクションに付随する心理描写の秀逸さも聴きごたえがあって、根底でお互いを認め、信頼しあってる主役ふたりに萌えて萌えて仕方なかったです。
具体的な濡れ場は薄いんだけど、ただ共に戦う場面に萌えるという…、まさに萌えの原点ここにアリって感じでした。
主役二人は武官と文官で、肉体労働担当と頭脳労働担当って感じなんだけど、このふたりは単純に役割分担をしてるわけじゃないんだよね。状況に応じて互いに相手を補いあいながら危機を脱出していく過程に私の萌えは止まりませんでした。
また、戦いの場面に寒いヒューマニズムを持ち込まなかった点も評価に値すると思いました。日本の女性作家の作品で、ここまでスパッと割りきれてる作品は珍しいと思う。ヒューマニズム精神がないんじゃなく、たっぷりあるんだけど、それを持ち出す場面を分かってるっていうか。
しかしサンドラがカッコイイ!
しつこいようだが、『青の軌跡』シリーズは面白い。
BLという枠を超えたSFアクションだといって差し支えないと思います。
このシリーズ、軸になるカップルは三四郎とカイなんだが、
その二人の関係よりも、SFアクションとしての進行が気になって仕方がない!
ワタクシ、特段にSF好きではないんだが、『青の軌跡』はストーリーがぐいぐい引き込みます。
主役の三四郎(森川さん)カイ(中原茂さん)をはじめ、準主役ロード(梁田さん)やサンドラ(小林優子さん)がシリーズを追うごとに板についてきて、SFでありながらガンガン感情移入できます。ことにサンドラと、今回の新キャラ、ザナ(唐沢潤さん)の女性役二人がものすごくイイ!
二人とも男性たちを従える立場のヒロインとヒールなんですが、気持ちよいほどの潔さとカッコよさを備えていて、男性の受けであるカイやマジェラのほうがむしろウェットなほど。
よくできたBLドラマほど、脇役の女性キャラ設定が決して安易に作られていないものですが、これはその典型ともいうべき。
さて、このドラマのトリビア知識としてもう一つ。
かつて三四郎が属していた黒幇(*注1)を束ねるザナの妹、デリラと三四郎はいっとき、恋人関係にあって、三四郎は黒幇のあかしとして頬に刺青を頬に彫られたというエピソードが出てきます。のちに三四郎はその刺青を消して、ジュール・ヴェルヌ号のクルーになるわけなんですが。
デリラといえば、聖書の「士師記」に出てくるサムソンの恋人の名にして、しばしば「寝首をかく女性」の代名詞にもなります。サムソンは酒に酔って自分の力の秘密をうっかりデリラに漏らし、それがもとで敵のペリシテ人に捕まって目をえぐられてしまいます。
また、首領・ザナはアルバニアやルーマニアで「オリンポスの女神」や「妖精」を意味する女性名で、そこらへんの神話を彼らの過去を推測させる伏線として見ると、一層楽しくこのドラマが聞けることでしょう。
*黒幇=ヘイパン、中国語でいうところのヤクザ的組織。かの有名な『蛇頭』も黒幇の一種類といえるかも。