お買い得商品、セール品、中古品も随時開催中
ao no kiseki
トータルで神ですね。
シリーズが進んでもちっとも落ちないクオリティの高いストーリー、本当に素晴らしいです。
で、SFな世界観が好きな人なら、私以上にハマるんじゃないかなと思います。
エッチなだけのBLに飽き足りない思いをしてる方、心理描写とストーリー性がしっかりしてるBLを求めてる方にオススメです。
古い時代の名作は、誰かが掘り起こしていかなきゃ埋もれちゃう。でも、めちゃくちゃ有名な作品以外は、量産される作品群の中にどんどん埋もれていってしまう。そんなのもったいない!
というわけでオススメです。
このシリーズは最初から追いかけていかないと、掴めない部分が多いと思います。
毎度新しい事件が起きるんですが、それを解決させるときに使う手段って、主役の二人が今までに辿ってきた道のりがすべて伏線となってたりするるもんで。
イシスとカイを演じ分けた中原さん、お見事でした。
イシスの表情豊かな声は魅力的だったけど、表情に乏しいカイの声が帰ってきたとき、嬉しくてきゅーんとなっちゃったよ。不思議だけど、カイの無機質な声に、ものすごい「色」を感じてしまいました。
森川さんの声は若い。
森川さんが素晴らしいのは当たり前すぎてわざわざ書かないけど、その当たり前ってのが凄いなと思います。
堀内さん。
本編では大人っぽい堀内さんだけど、フリトになると自由で楽しくて、そのギャップに癒されますw
たまたま、YouTubeで森川さんの作品を検索して見つけました。この作品、ストーリーに演出に声優さんたちの演技すべてが、すごい、素晴らしいとしか言えないです。BGMも間の楔を彷彿させるような上品さで、言葉のやり取りの一つ一つに心奪われる。
とにかく、心理描写が複雑かつ、緻密に繊細に描かれていて、深い!あっという間にハマりました。
森川さん演じる荒々しく男らしい三四郎にキュンキュンするし、中原さん演じるカイは妖しい魅力が溢れて、一方でイシスは可愛かった。お二人とも大好きです!
カイの意識が戻ってからの三四郎の強引な力強い言葉と2人になってからのカイと三四郎が互いを呼び合う声に痺れまくりました。
このバロックパールは最強!お二人の演技に脱帽だし、とくに、カイを思う三四郎のイシスへの対応に心打たれました。昔のBLはいいですね。
今回はカイの過去にまつわるお話。
倒れて目覚めたカイはカイであってカイなく。
カイが何よりも厭う月人そのもののイシスで。
イシスは13歳当時のカイ。
まだ、そこにストイックな陰はなく、自由奔放で我儘で生きるのが楽しくて仕方ないというような感じで。
カイに引き続き(?)イシスも中原さんが演じられているのですが、正直13歳ってどうなんだろう?と思わなくもなかったんですが、聞いてみたら何の心配もありませんでした。
ちゃんと子供っぽいというか。
カイのような昏い部分がなくて、無邪気で。
好き嫌いもはっきりしてる。
駄々っ子の部分もあったりしてなかなかかわいかったです。
が、やはりラスト、カイが戻ってくるとこのストイックさの中にある妖艶さに引き込まれてしまいます。
今回はえちシーンよりもラストの事故に関する話をしてるところのカイの方が印象的でした。
そして、森川さんの三四郎。
唯一、カイとイシスを最初同一視していた人物。
イシスに言われてようやく2人が違うことがわかるのですが。
凱にイシスのことを頼みこんでいる必死さ、事故現場でのモノローグ・カイとのやりとりが印象的でした。
ラスト3トラックがフリトです(!)
まずは森川さん、中原さん、賢雄さん、梁田さん、小林さんでサクッと。
「イシス」が言いにくかったみんな。
「アルシノエなの」が言いにくかった中原さん。
「あんたら」のアクセントがわからなくなってしまった賢雄さん。
それから次が賢雄さんのコメント(バックに森川さんと中原さんはいるみたい)
そして、最後が森川さんと中原さんのトーク。
今回の作品はラジオドラマでラスト2トラックより前のパートは流れてたらしくて。
やる前はイシスの声はまさか梁田さんじゃないだろうな、とかそんな話もあったらしい(笑)
ブックレットSS「Hushaby boy」
その後のイシスが眠りにつくまでの時間のイシスと凱。
イシスの持つ不安を意識がないはずの三四郎がうまくそれを宥めていて。
凱では答えられない難しい質問にも「まあ、いいや」と思わせられるだけの度量があるような。
無意識下ではあるが、なんというかカイでありイシスのことを大切に想っているんだろうなと感じさせられました。
凱が言ういつかイシスの力が必要になる時っていうのはこの後訪れることになるんでしょうか…。
青の軌跡、シリーズが下るごとにどんどん面白くなっていきます。なかでもこれは最強。
最近のBLにはない雰囲気だし、かといって90年代にありがちなバッドエンドでも、曖昧エンドでもない。
ツンツンなカイが、不慮の事故によって記憶後退してしまうという、
あーもうありがちすぎるありがちなアクシデントが起きるわけですが…ちっともありがちに進まない!
記憶後退したカイに「イシス」という人格が現れるのですが、このイシス、快楽主義的だとされるルナンの特徴なのか、無邪気で奔放。
冷たく人との距離を置こうとするカイとはまったく対照的と言っていい。
前作同様、バイノーラル(立体音響)を使いながら、
ストーリーの疾走感が高まっています。
さて、今回のサブタイトル、『バロック・パール』ですが、
バロックといえば、ルネサンス期のすぐあとに来るバロック期(美術史上は17世紀~18世紀、音楽史上はもう少し後の時代をさす)
バロックの語源は『歪んだ真珠』を意味する「バロッコ」です。
本来は不良品扱いで品物にならない真珠のことですが、
ルネサンスという、美術史上これ以上ない完成度を見た時代の直後において、
劇的で人間の力を最大限に誇示したような作風が特徴とされます。
カラヴァッジオ、ルーベンス、レンブラントなど、強い光と影の対比を用いて、人間の心の動き、強烈なエクスタシーや深い苦悩、迷いを表すのが得意な画家が代表的です。
ルネサンスのような、美しいが優等生的な表現ではなく、複雑で人間くさい情熱や、ときにドロドロとした苦悩がバロック美術の主体というわけです。
作中、言い表される「歪んだ光」に向かってカイは飛び、記憶の後退をしたわけですが、結果、現れたのが「イシス」という人格。これはエジプト女神の名で、処女懐胎したことから、のちにキリスト教のマリア像に多大な影響を与えたとされます。
また、死と再生の象徴とされることもあります。
歪んだ光に向かって飛び、再生して「処女」となる。
まだあまり多くを語られないカイという人物の深層を匂わせるネーミングですね。
原作ファン既読です。
シリーズ中1番好きな作品でした。
今、聞き直してみたら、最初からほぼイシスかカイかの論議で始まってそれでおわる話だったんだなー。それなのに、ここまで、聞き手をひきつける構成は素晴らしいです。
そして、相変わらず森川さんは三四郎がめちゃくちゃはまり役で「カイじゃないカイが…」のくだりとか読んでた当初イメージしてた台詞回しすぎて、鳥肌がたった記憶が。
カイに関してはおそらくは今配役されるなら興津さんあたりが抜擢されそうなキャラなのだけど、
今回は全く別人の同一人物を見事に演じ分けてらっしゃってよかったです。
色褪せない名作。