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phantom pain
終始、ハイクオリティなドラマCDだった「青の軌跡」もいよいよラスト。・゚・(ノД`)・゚・。
4作目の「バロック・パール」からストーリーが続いています。
不慮の事故で頭を打ち、記憶後退したカイには「イシス」というもう一人の人格が現れるが、
イシスはクールで感情を見せないカイとは真逆、天真爛漫で奔放なルナンの典型だった。
その後、イシスとしての行動を完璧に忘れて元通りとなったカイだが、クルーたちは
イシスの存在などなかったように振る舞う。カイはイシスという人格を否定し、嫌悪しているゆえのこと。
三四郎はカイもイシスも認めているのだが…。
「多重人格障害」とか「トラウマ」っていうのも、BLによくありがちなテーマだと思うんだが、それをこんなに深く掘り下げたBLがあっただろうか。
カイは人の心を読む力や人の心を操る力を生まれながらに持っているんですが、
結果的にそれに縛られ、苦しめられています。
人との交流を絶ち、バイザーをかけて視線を隠し、何も感じないようにしています。
カイをただ単に「人とかかわることが苦手な冷たいルナン」と見るのは早計だと気付く。
カイは我々、デジタル時代の人間を象徴しているようで、一気に近く感じた。
ラストのほうで、イシスの存在に気付いたカイと三四郎のシーンは圧巻。
二人の深い深いつながり、しかし悲しいつながりが全身に響く。
結局、三四郎とカイ、そしてイシスとはなんだったんだろう。
決してバッドエンドではないんですが、なぜか悲しい。
このまま終わっていいのだろうか?「青の軌跡」シリーズ。
三四郎も黒幇に追われたままだし、カイには幸せになってほしい。
なにしろ、本来の目的「シグマ27」に着くんだろうか…。