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koushounin wa furikaeru
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
このままドラマか、芝居に使えそうな構成で、終わり方も耽美風。
昔、芽吹が弁護人として関わった青年、朝比奈と再会する、
というより、尾行されていた。
六本木のキャバレーに連れ込まれて、忠告を受ける。
朝比奈は、恋人を階段から転落死させてしまった件で、
無罪となったけれど、勝手解釈をした世間から暴力を受ける。
社会の制裁を受けて、父も母も姉も不幸になる。
行き場を失った果て・・朝比奈はオレオレ詐欺のリーダーになっていた。
芽拭は、何とか自首させたいと努力するけれど、全部ダメ。
拉致監禁されて、薬物投与され、芽拭が入院する間に朝比奈は消されていた。
後味悪い結末。
あらましを書くと、どうしようもない一件だけど、
この事件で、芽拭と兵藤の関わりが深まったことと、
芽拭が抱えるトラウマがはっきりと浮かび上がってきた。
信じたいと思うのは、信じ切っていないからだ、という芽拭の言葉が印象的。
芽拭は、何時になったら自分を赦せるのかなと、心の傷の深さを想ってしまう。
このシリーズは、今世の歪をクローズアップしていて。
押しつぶされそうな存在のマイノリティの辛さを書いています。
マイノリティ達が味わうどうしようもない悲しみが描かれていて、
ただのBLもので終わらないなにかが残る。
交渉人シリーズ第3作目です。
小説の同シリーズを続けて読むのは初めてなんですが、お話がマンネリにならずに登場人物も魅力的なのど全く飽きる事がなくスルスル読めてしまうのが凄いところです。
本作は芽吹がかなりピンチに襲われています。
監禁されている時のハラハラする展開はまさに手に汗を握る状況でした。
その中で彼が過去に忘れられない傷を持っていることも分かってきました。
詳しくはおいおい明らかになってくるのでしょうか。
芽吹が弁護士だった時代に執行猶予を勝ち取った依頼人と数年ぶりにまた関わる事になり…という展開なのですが、犯罪を犯してしまった者やその家族への世間の冷たさや厳しさが描かれており、やるせなさを感じます。
人間が人生をやり直したいという気持ちを信じたい芽吹と、その気持ちが偽善だと思う芽吹の深層心理が繊細に描写されていて、色々考えさせられる本作でもありました。
人を信じているか、信じられるかというテーマが本筋となったストーリー展開ですが兵頭に自分を信じているか問いかけるシーンが印象的でした。
「信じちゃいないがー、惚れてます」
「惚れた相手ほど、信じられない」
というセリフが粋で痺れました。
スリルもロマンスも人情も、色々な面白さの詰まった作品でした。
今作は依頼による事件でなく、芽吹が自ら突っ込んでいき、過去がチラ見えするお話。一作のテンポはもちろん、シリーズが進む中での話の進展もスピード感があって引き込まれる。一冊目はシリーズ開幕のご挨拶、二冊目は事件中心、そしてこの三冊目は芽吹というキャラの深掘りだった。
中心となるのは、芽吹が弁護士時代に担当した一人の青年。二冊目でテーマとなっていた、人を信じるか否かという自問自答がまだ続いていて、芽吹の壁が一枚剥がれるのを見た気がした。
まだ語られていない芽吹の過去の匂わせもあり、とても気になる。
日常風景では、兵頭と七五三野の確執がいちいち笑えて良かった。なんとなく、兵頭のガキっぽさが見えると安心する。ヤクザだろうと人の心を失くしていないと確かめさせてくれているようで。
七五三野はかなり好きなキャラ。今後も芽吹の過保護なオカンでいて欲しいし、どんどん兵頭をやきもきさせて欲しい(笑)
キヨもとても好き。BLカプ化してしまいそうなところは個人的に不満だが。
事件は解決とは言えず、後味は良くない。芽吹の中に在る闇を引きずり出してしまったので、これがどのように語られていくのか気になる。
メインカプはすでに体の関係はできていて、成立してるっぽい?今作では前進も後退もしていない気がするが、この状態で安定してしまうんだろうか。二人の関係性の変化が見え辛いのはちょっと物足りなかったかも。そこは次巻以降に期待かな。
「振り返る」タイトルの付け方素晴らしいなと毎回思う。
今回は芽吹が過去担当した男が絡んでくる話でした。担当した男の事件だけじゃなく、家族のこと、そして何かの事件?色々な過去が芽吹の心を乱す。
兵頭が芽吹に心底惚れてるのが伝わってきて、伯田さんみたいに兵頭見守り隊になりたいと思ってしまった。芽吹の知らない所でいろいろ助けてくれてるんだろうな。
芽吹の「お前は俺を信じるか?」という風な質問に対する答え。兵頭らしくてすごく納得したし胸がギュッとなった。
今回もキャラ達がとても魅力的で楽しかった。
ずっと前によんだ作品ですが、すでに覚えていなかったので再読。最初はサスペンスっぽかったような気がしますが、この作品はコミカルで軽く書かれていて読みやすいです。
相変わらず兵頭に愛されながらも、オカン役の七五三野にも世話を焼かれるモテモテな芽吹です。
今回は、詐欺グループを中心にお話が進みます。以前潜入したホストクラブのホストが相談に来るところから始まりますが、詐欺グループのリーダーをたどってみれば、以前自分が弁護して勝利を勝ち取ったものの、世間からは加害者同然の見方をされて家庭が崩壊し、ぐれてしまった青年であることがわかり、人を信じることに悩む芽吹、というテーマでした。
無口なキヨが、芽吹のピンチに電話を受けたり、落ち込んでいるときに励ましたりと結構活躍しています。
事件の後味は悪く、いくつか、ん?と思うところはあるものの、まあ基本的には芽吹をはさんだ二人の男性のいがみっぷりにニヤニヤする作品でした。
・これ作品から読んでもわからないので、黙らない→疑わない読了後に読まなきゃ楽しめない
・シリーズ続けて読むと神作品
・振り込め詐欺に関してのストーリー
・芽吹の過去が少しわかる
・芽吹の友人の弁護士登場(兵頭との仲は反対だが当て馬要素無しの本当に友人)
芽吹の過去も出てきます。
そして、前回気になってた満雄、依頼人として登場しました~。
態勢に影響ないけどちょっとすっきり。
芽吹また巻き込まれるっていうか自分から飛び込んで行ってる。
そして、キヨ今までで一番喋ってた!
アヤカちゃんも可愛いし、勿論兵頭はいい男だな~と。
どんどん引き込まれて行く作品ですっ!
オレオレ詐欺、この作品が書かれたの10年前だけど、未だに手を変え品を横行してますよね~。
より狡猾になってるし。
そして、加害者の家族へのバッシング。
未だに根深いものがあります。
そういう問題提起も作品にうまく落とし込んでされてるな~と。
それにしても、エピローグ読むとやっぱりやるせないよね・・・
でも、芽吹のおやじギャグにちょっと救われた。
交渉人シリーズ第3弾。
芽吹が過去に弁護をした朝比奈が現れます。
更生を信じて救った青年が悪の世界に入ってしまっていた。
しかもその原因が、裁判では勝ったものの社会制裁を受け、家族もバラバラとなってしまったことだった。
裁判で朝比奈を守ることに全力を尽くしたけれど、弁護した人間やその家族のその後にまで目を向けらていなかったことを痛感し悔やむ芽吹。
真面目だからこそ、全てを真正面から受け止めてしまう芽吹が切なかったです。
皆に反対され、自分でも裏切られるのを薄々感じながらも朝比奈を信じるんだと強く言い聞かせる芽吹。
キヨの「自己暗示」という言葉はストレートで痛かったです。
そして薬を盛られ幻覚を見ながら耐える芽吹を助けに来た兵頭や七五三野がボロボロの芽吹を見たときの心情を思うと泣けてきました。
兵頭の愛は本当に深いですね。
七五三野の友情もキヨや仲間たちの支えも暖かくて芽吹の人柄が分かります。
第3段は考えさせられる部分も多く、どっぷり引き込まれました。
そしてまだ明かされていない芽吹を変えた過去を早く知りたい。
シリーズ3作目。
少しずつ、核心へ‥。
芽吹のトラウマは、両親の自殺だけじゃないようです。
この作品では、もやもやーと伏線が張られてるだけですが。
「変わりたいと思う人を信じる」という自己暗示のもとに、
自ら災いに飛び込んで行く芽吹を見ていると、
この人ドMなんじゃないかって思えてきます。
兵頭は大変だな。心労で。
朝比奈の後日談を読んで、泣きました><
ここだけで「萌」→「萌×2」に格上げになったくらいです。
どうしようもなく腐った奴だと思ってたけど、
救ってやってほしかったな。
交渉人シリーズ第3弾★再読。
振り込め詐欺・薬物中毒・社会的制裁に関連した感じ。
当事者よりも第三者の方が事件を声高に批判する…そのこと自体は悪い事じゃないけれども時として暴走したとき被害者の家族にも加害者の家族にも牙をむく。
決して暴走させてはいけないモノなんだ。
メディアは次々と違う事件を追い、興味を引くように煽り立てる。
情報を得るときは広く集めなくてはと思わされた巻。
加害者のお姉さんの悲痛な叫びに心が痛かった。
また芽吹の一人称により薬物での錯乱も臨場感有りました。
とはいえおもしろさもやはり有りまして、敏腕弁護士vsヤクザの若頭【テーマ;芽吹の尻の所有権】とかwww